著作者

アンネ

現役看護師

アンネ

( 看護師 保健師 )

人生100年時代を生きる看護師のキャリアの積み方

アンネ
現役看護師 アンネ
人生100年 看護師 キャリアの積み上げ

日本は超高齢化社会に入っており、ほぼ半数の日本人女性が90歳、男性は84歳まで生きることができます。そのため、今の日本は人生100年時代に突入したと言われています。

このような状況を踏まえ、社員が出来るだけ長く働き続けられるよう定年制を見直す企業が増えています。

また、人生100年時代を見据えて、既存にとらわれない形でキャリアを積んでいこうと考える個人も増え続けています。

私は看護師も時代の変化に合わせて新しいキャリアの積み方を模索していく必要があるのではないかと考えます。なぜなら、看護師は超高齢化社会を支えるキーパーソンだからです。

では、具体的にどのようにキャリアを積んでいくべきなのか、私の見解をお伝えしていきます。

1.まずは定年に対する考え方を変える

考えている女性看護師

これまでの常識から、「仕事をするのは60歳の定年まで」と思っている看護師が多いでしょう。

まずは、こういった定年に対する考え方から変える必要があります。

 

60歳を引退のゴールとして考えない

今の平均寿命だと、60歳で仕事をやめてもあと30年生きる可能性があります。20歳から仕事を始めたとして、60歳で40年仕事をしたことになりますが、そう考えると残りの30年はとても長く思えます。

また冒頭で述べた社会背景の影響もあり、そもそも病院の定年自体が引き伸ばされる可能性は多いにあります。

そのため、看護師は60歳を引退のゴールとして考えず、年齢の影響で今の仕事を継続できなくなったら転職するという視点を持っておく必要があるでしょう。

 

定年後の30年、貯蓄を切り崩して生活する?

定年後の30年、年金の受給額だけでは生活は難しいでしょうから、自分で収入を得ない限り貯蓄を切り崩して生活していくことになります。

そうならないためにも、60歳で仕事をやめるというゴールを作らない方がよいでしょう。

 

2.長く看護師を続けられる方法でキャリアを積む

笑顔の女性看護師

看護師が定年後も現役を続けるといっても身体の衰えはつきもので、新しいことに適応しにくくなったり、近いものが見えにくくなったり、関節が痛くなるなど、仕事を満足にこなせなくなる状況も発生してくることでしょう。

人生100年時代の今、キャリア形成は一生続くと考えてください。そのため、定年後にどう転職できるかをある程度考えながらキャリアを積む必要があります。

なお、看護師の仕事は頭も体も両方使うものですが、主に頭を使う、または体を使って働くという2通りの仕事に分類されます。

その2通りにより定年後の転職の仕方も異なってくるため、以下にそれぞれのキャリアの積み方をご紹介します。

 

(1)主に「体」使う看護師のキャリアの積み方

体を使って臨床で患者ケアを続けていきたい看護師は、定年後にどのような需要があるかを予測すると今後のキャリアの積み方がみえてきます。

今後、2025年問題で話題になっている通り、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者を迎え、医療・介護サービスを受ける人数は急激に増え、その後も緩やかに増え続けると予測されています。さらに、高齢化率は最低でもあと50年間上昇し続けます。

この社会背景を踏まえると、定年後も看護師として活躍できる場は認知症ケア関連、高齢者単独世帯への医療サービス提供となっていくと予測できます。

 

臨床からなるべく離れず、知識と技術を磨く

体を使う看護師に今からできることとして、まずは臨床からなるべく離れないことです。

そして、臨床で知識・技術を磨き続けながら、高齢者看護に関わるつもりで勉強会や研修会に参加し、知識を蓄えておくことをお勧めします。

臨床にいれば高齢者を看る機会はたくさんあるため、基礎知識があれば日々の臨床で実践力に磨きをかけることができます。

定年後は病院を離れるかもしれないため、病院以外での経験を積んでおくことも大きな財産になるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

状況は年々変わっていくため、国の方針、医療の面からみた社会制度の成り立ちと変化に関する情報を得続けることも大切です。

 

(2)主に「頭」を使う看護師のキャリアの積み方

頭を使って働き続ける看護師とは、管理職・研究職等の、看護師免許を持っているものの臨床で患者ケアに直接あたらない看護師が主に想定されます。
 

現職を続けられるだけ続けるのが一番

体の衰えからくる仕事への影響がほとんどないため、定年の縛りがなければ現職を続けられるだけ続けるのが一番のキャリアの積み方でしょう。

 

頭を使う仕事に限界を感じたら・・・

主に頭を使う方を選んだ看護師が今の仕事に限界を感じたら、枠は少ないかもしれませんが同様の仕事ができる転職先を見つけるか、看護とは無関係の仕事でやりたいことをやる、という選択肢があるでしょう。

臨床技術から長年離れているため、定年後に直接的な患者ケアにシフトするのは難しいからです。

そのため、現職についている間に人脈を豊富に作り、定年という制限がきてもなるべく長く働けるような環境づくりを今からしておくことが必要です。

 

3.在宅ケアでも通用する看護師のキャリアを積む

在宅ケアをする女性看護師

大都市では特に、認知症ケア、高齢者単独世帯の増加に伴い、現在の医療サービスの枠を超えたサポートを必要とする人が増えてくると予測できます。

そのため、在宅ケアでも通用するキャリアを積んでおくことも、人生100年時代を生き抜く上では有用です。

以下で、在宅ケアでも通用するキャリアを積むために今からできることを紹介します。

 

看護師の「ジェネラリスト」になれるよう経験を積んでおく

まず在宅ケアでも通用するキャリアを積むために、ジェネラリストとしての経験を積むことも大切です。

在宅ケアでは手術前後の患者も対象になり外科の知識も必要ですが、プライマリケアがメインになるため、様々な疾患の内科的・精神科的な知識が役立ちます。

幅広く様々な科をカバーするのはとても大変ですが、ひとつの診療科に偏らず様々な診療科の経験がある方が有利です。

 

家族看護のスキルを身に付ける

在宅ケアの分野おいては、家族看護のスキルも求められます。なぜなら在宅ケアでは、家族の力に頼る部分が病院と比較して大きくなるからです。

もちろん一人暮らしの患者もいますが、家族がいる患者は患者と家族をひとつのセットとしてケアするため、家族看護の知識があると在宅ケアに役立ちます。

 

ポイント!

ポイント

今病院で働いているのであれば、家族看護が必要な患者のプライマリーナースに積極的に立候補するなどして、出来るところから経験を積んでいくようにしましょう。

 

医療・介護制度の知識を得る

看護師が医療・介護制度の知識を得ることも、在宅ケアで通用するキャリアを積むために必要なことです。

病院にいると患者が支払う料金について看護師はあまり気にしなくて済みますが、在宅では患者が受けられるサービスが制限されたり、自分たちの介入自体が患者の経済的負担になったりすることもあります。

そのため、医療・社会制度を知り、どの方法をとるのが患者にとって最善かを考える必要があるのです。

 

一人一人に合わせた介入を考えるために知識が必要

看護師が在宅ケアに携わるうえで、

  • 病院受診が必要なのか
  • 在宅のままで良いのか
  • 生活の場を施設に移した方がよいのか

なども、一人一人の状況に合わせて考える必要があり、医療・介護の仕組みを知らないと患者に最善を尽くせません。

 

まとめ

今回の記事を作成するにあたり、以下の文献を参考にさせていただきました。

ここまで「看護師」としての人生100年時代を生きるキャリア形成についてお伝えしていきましたが、極論を言ってしまえば、看護師で居続けることにこだわる必要はありません。

ですから、普段から医療業界以外の人達との交流も積極的に持ち、その人達がどのように考えキャリアを積んでいるか広く話を聞くことも有用だと言えます。

定年は多くの職業に訪れます。しかしその後も人生は長く続くかもしれません。定年を仕事のゴールと考えず、その後も転職し仕事を継続できるよう、今から知識とスキルを磨き、人脈作りをしておくと後に違いが出るでしょう。


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この記事を書いた人

がん専門病院で勤務後、がん・緩和ケア分野リーダーシップコース修士課程を海外で修了。その後、年300件以上の在宅看取り件数のある在宅緩和ケアクリニックで勤務。施設訪問も経験あり。現在は臨床研究をメインに活動中。少子高齢化に伴う経済状況の悪化、医療崩壊を懸念中。
看護師になった後も、どう仕事をしていくか選択肢は幅広くあります。道の作り方は自分次第だと思っています。嫌なことも、迷うこともたくさんあると思うので、皆さんに少しでも役立つような情報を発信できればと思います。


カテゴリー:看護師キャリアアップ

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この記事を書いた人:アンネ
(公開日:)(編集日::2017年11月15日)

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