著作者

パンダ

運営Staff

パンダ

( 運営スタッフ)

現役看護師が知りたい医療制度5つ

パンダ
運営Staff パンダ
現役看護師 医療制度

病院で働いている看護師の方は、患者から医療制度について聞かれることも多いのではないでしょうか。

しかし、看護師として日々働いていると、なかなか医療制度について学ぶ機会が少なく、正しい知識を得る機会が少ないのが現状です。

院内には複雑な医療制度を取りまとめる立場の人がいるため、看護師がそこまで詳しい情報を知っておく必要はありませんが、最低限の医療知識について知りえておくのは、仕事上必ずプラスになるはずです。

1.自治体の「医療費適正化計画」

医療費適正化計画とは

厚生労働省と各都道府県の自治体によって推し進められている「医療費適正化計画」。

これに直接的に看護師が関わることはありませんが、この計画によって看護師を含む医療従事者の適正な配置も浮き彫りになってくるため、全くの無関係というわけにはいきません。

 

医療費の伸びを抑えることが目的

「医療費適正化計画」の根底にあるのは、国民の健康維持や適正で効率的な医療の提供によって医療費の伸びを抑えることです。

これは2006年の医療改革にて高齢者の医療の確保に関する法律「高齢者医療確保法」の第9条第1項に加えられたもので、その中で「都道府県は、医療費適正化基本方針に則して5年毎に5年を1期として、医療費適正化を推進するための計画を定めるものとする。」とあります。

 

5年計画で実行

5年計画で各自治体がそれぞれの管轄地域において医療費の伸びを抑えることに繋がる様々な方針をとり、5年毎にその実績を評価すると共に次の5年間のための計画を立てて実行していくのです。

 

医療費抑制に繋がる方針の概要

「医療費抑制に繋がる方針」の中には、生活習慣病予防の推進により地域全体で患者数を25%減らすことや、病院の在院日数を短縮を図ること、期間中における医療費の見直しなどが含まれます。

これらは全て国の基本方針に基づいて各自治体が設定する具体的な適正計画で、実績評価の結果によっては診療報酬について各都道府県単位で特例を定めることもできるようになっています。

 

ポイント!

ポイント

実施は2008年4月から第1期が開始され、現在2013年より開始されている第2期の計画期間中となっています。

 

2.「障害年金」制度

障害年金とは

看護師として働いていると時折耳にすることのある「障害年金」。

自分の受け持つ患者さんがこの制度の該当者であったりそれに該当するかを確認する必要があったりするだけでなく、自分自身に万が一のことがあった場合も考えて、看護師ならこの制度について基礎的な知識を持っておく方が良いでしょう。

 

「日常生活や仕事に大きな支障がある」時に受け取る年金

一般に勘違いされやすいのが、「障害年金」と聞くと肢体不自由など明らかに体に障害のある人だけが受けられるもので「自分には当てはまらない」と思い込んでいることです。

しかし実はがんや糖尿病などで「日常生活や仕事に大きな支障がある」と医師が判断した場合、その疾患による障害年金を受け取ることができます。

 

1~3級に重症度が分けられている

障害の重軽度によって等級は1~3級に分けられており、他者の介助がないと日常生活を送ることが困難な場合は1級、障害により働くことができず活動範囲が家や病院内に限られている場合は2級、日常生活には支障がないものの障害の影響で働き方に制限がある場合を3級とみなします。

これを踏まえた上で障害年金が支給される可能性のある病気を調べてみると、関節リウマチや躁鬱、がん、気管支喘息、糖尿病などが挙げられます。

 

障害年金を受け取れる条件

障害年金を受け取れる条件として、以下の項目が挙げられます。

  • 障害の元となった病気や怪我のための来院初診日に公的年金に加入していること
  • 一定期間以上保険料を支払っていること

「一定期間以上」とは、具体的には「初診日を含む月の2ヶ月前までの公的年金加入期間において保険料を支払った期間が3分の2以上であること」か、「初診日に65才未満で初診付きの2ヶ月前までの1年間に保険料の未納がないこと」となっています。

 

3.民間と公的保険の「介護保険」

介護保険とは

介護保険は、医療保険と同じく利用者はその一部負担金だけを支払い、残りの金額は保険から各病院や施設へ支払われることになります。

看護師の給料もここから支払われることになるため、是非ともその基本的な仕組みについて知っておきましょう。

 

民間と公的保険の2種類がある

「介護保険」を大まかに定義すると、「介護を必要とする高齢者の治療や介護のために必要な金銭的負担を社会全体で支援するための保険制度」ということになります。

介護保険には民間と公的保険の2種類がありますが、一般に「介護保険」と言うと公的保険のことを指すことが多く、こちらは40才を超えた人は全員加入する義務があります。

 

一部負担もしくは全く負担なしでサービスが受けられる

介護保険に加入した人が納付する保険料と国や各市町村から出る資金を財源として、利用者は一部負担金のみかあるいは全く金銭的負担なしで介護サービスを受けることができるようになっているのです。

 

利用においては「要介護認定」が必須

介護サービスを利用するに当たっては、どの程度の介護サービスが提供されるべきかを決定する「要介護認定」を受ける必要があります。

要介護度は「要支援1~2」と「要介護1~5」とに分かれており、一人で生活を送ることができるものの多少の介助が必要な人を「要支援1」、そこから日常生活の基本動作を一人で行うことのできない最も程度の重い人を「要介護5」までとし、利用希望者の要介護度を決めていきます。

 

ポイント!

ポイント

要介護認定の結果を基にどのような介護サービスをどの程度利用するかをプランニングするのがケアマネージャーで、介護サービス事業者はそのプランの元に各介護サービスを提供しています。

 

4.「高額療養費」制度

高額療養費制度とは

「高額療養費制度」とは、その月の1ヶ月に支払った自己負担での医療費額が一定金額以上の高額になった場合に、その限度額を超えた分が払い戻される制度です。

一般に、患者が病院の窓口で保険証を提示すれば治療費の3割のみを自己負担することになりますが、それでも治療の種類と掛かる回数によっては1ヶ月のトータルがかなり高額になってしまうことがあります。

そのため、法律によって患者の「自己負担限度額」が予め定められており、これを超えた高額の医療費は国が負担してくれるのです。

 

自己負担限度額は世帯の所得によって異なる

患者の「自己負担限度額」はその世帯の所得金額によって5つに区分されています。またこの区分は70歳未満であるか、あるいは70歳以上で入院を含むかあるいは外来のみなのかによっても違いがあります。

例えば70歳未満の場合で、月収平均が83万円以上の高額所得者なら自己負担限度額は252600円、被保険者が住民税非課税の低所得者であれば限度額は35400円となっています。

またこの「自己負担限度額」には保険適用外の治療や差額ベッド代、食事代などは含まれません。

 

手続き方法は2種類ある

高額療養費制度は、大きく分けて2つの手続き方法があります。1つは治療前に申請することで慈際に窓口で支払う負担を軽減する方法、もう1つは一旦自己負担しておいて、治療後に申請して払い戻しを受けるという方法です。

結果的には同じなのですが、それぞれ患者の置かれた状況によって手続き方法が異なるでしょう。

 

5.「疾病手当金」制度

疾病手当て金とは

病気や怪我で仕事を休まざるを得ず、そのために収入がなくなった場合や給料が下がった場合にその間の生活保障となってくれるのが、「傷病手当金」です。

看護師として接する患者の中にはこのような制度を必要としている人もいるかもしれませんし、看護師自身万が一何かあった時のことを考えると、この制度についても知っておく必要があるでしょう。

 

労災保険の給付対象は「対象外」となる

傷病手当金は前述の通り思いがけない病気や事故で働けなくなり職場から給料を得られない場合に利用できる保障制度であるため、労災保険の給付対象となる通勤災害や業務上の事故・疾患に関しては対象外となります。

また年次有給休暇中の間なら給与が支払われるため、この場合も傷病手当金は支給されません。

 

医師による傷病手当金申請書の記載が必要

連続3日間休むことを「待機完成」と呼びますが、この3日間に対しては傷病手当金が支給されないため、つまりは連続して4日以上休んだ場合にそこからが支給対象となるわけです。

また、何より大切な点として、手当てを受けるためには医師から「確かに療養の為に仕事をすることができない」と認めてもらいその旨について傷病手当金申請書に記入してもらう必要があります。

 

まとめ:医療制度を知ることで看護ケアが変わる?!

受け持ちの患者さんがどのような医療制度を利用しているのかを知ることは、患者さんの全体像を把握する上でも非常に重要なポイントです。

また、場合によっては退院後に受ける医療制度によって、入院中の看護ケアが変わることもあるはずです。

患者さんにとっても社会全体にとっても、適切なケアが提供できるように最低限の医療制度に関する知識はおさえておきましょう。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


看護師求人サイト口コミ

  ‣看護のお仕事
 【全国対応】【お祝い金最大12万円】
  ‣マイナビ看護師
 【全国対応】【担当者質高】
  ‣ナース人材バンク
 【全国対応】【求人数高】
4位   ‣ナースフル
 【全国対応】【コンサル高】
5位   ‣MCナースネット
 【全国対応】【派遣・単発】

現役看護師の口コミを元に、看護師求人サイトをランキングしています。口コミには個人差がありますので、登録しながら比較することが、転職成功への近道となります。

口コミランキング

<最新情報をお届けします>

看護師転職ジョブを運営しているスタッフです。

1人でも多くの看護師の方に役に立つ情報や転職時の注意点など幅広く執筆しています。記載している情報は、有資格者の看護師のチェックを通しながら執筆中です。

是非たくさん見ていただけたら嬉しいです。


カテゴリー:看護師コラム


関連記事

→ 看護師ブログ一覧へ → 看護師ライター一覧へ


この記事を書いた人:パンダ
(公開日:)(編集日::2017年07月26日)

運営:「看護師転職ジョブ」当掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。