著作者

クンクン

現役看護師

クンクン

( 看護師 )

急性期病院と慢性期病院での看護師の違いとは?驚いたこと5つ

急性期病院 慢性期病院 違い

急性期病院と慢性期病院の違いをご存知でしょうか。急性期病院で勤めていた看護師が慢性期病院に転職すると、以下のような違いに驚かされることが多いです。

  • スタッフの違い
  • 吸引の違い
  • 注入の違い
  • 夜勤の違い
  • 褥瘡管理方法の違い

看護師が急性期病院から慢性期病院へ転職した時にスムーズに職場に馴染めるよう、予め違いを理解しておいてください

看護のお仕事口コミへ

 

1.急性期病院と慢性期病院のスタッフの違い

病院 スタッフの違い

急性期病院と慢性期病院のスタッフの特徴は以下の通りです。

  • 急性期病院:20代~40代の看護師が多く活躍いる
  • 慢性期病院:60代の再雇用看護師が多く活躍しており、その多くがパートでの雇用

急性期病院では、看護師間の関係が良好の場合が多いです。慢性期病院では、看護師間で協力するというよりは、決められた仕事をそれぞれ行っていることが多いです。

 

慢性期病院では看護師と同等数介護士が働いている

慢性期病院では看護師と同等数くらい介護士が働いており、主におむつ交換・体位変換・食事介助を担当してくれます。介護士は20代~30代の方が多いですが、60歳以上の人も働いています。

慢性期病院は介助の仕事が多いようなイメージですが、介護士が協力してくれるのですごく体力が必要なわけではないです。ただし、今まで介護士と一緒に働いた経験がない看護師はコミュニケーションを上手く図れるように努力しなければなりません。

 

2.急性期病院と慢性期病院の吸引の違い

急性期病院と慢性期病院 吸引の違い

急性期病院と慢性期病院の吸引の特徴を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 急性期病院:口腔からの吸引・チューブ交換は1日1回使い捨てで交換
  • 慢性期病院:鼻腔から気道に入れての吸引・口腔・鼻腔チューブは水洗いして乾燥後ガス滅菌して再利用

このように、急性期病院と慢性期病院では吸引方法やチューブなどの洗浄方法に違いが見られます。

 

急性期病院では吸引が必要な患者は少ない

急性期病院では、貯痰音や肺雑音の聴取時・誤嚥した時・ガス交換障害が認められるときに行っていました。頻度としては1日に7名位であり、受け持ちの患者数からいえば0~2名位でした。

鼻腔から吸引するのは苦痛が大きいので、ほとんど口腔から行うように指導を受けていました。気切からのチューブは1回使い捨てで行っていました。それ以外の吸引チューブは使用後アルコール綿花で拭き取り、通水後滅菌袋に保管していました。

 

慢性期病院では吸引が必要な患者が多い

慢性期病院では、痰の多い患者と決定したら2時間毎にルーチンで吸引となります。痰の多い患者さんは20名以上います。受け持ちはチーム別で1人でその他は業務別で仕事をしているのですが、吸引はかなりの人数なため看護師全員で行います

鼻腔から気道に入れての吸引が必須です。それでも2時間持たないくらい痰が多い方もいるため、定時以外でも吸引が必要なことがあります。気切の人も同様で気切、鼻腔、口腔と吸引しています。

吸引チューブは気切も鼻腔・口腔も1日1回交換です。交換までは使用後アルコール綿花で拭き取り、通水後消毒液に浸されています。

 

3.急性期病院と慢性期病院の注入の違い

急性期病院と慢性期病院 注入の違い

急性期病院と慢性期病院の注入の特徴を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 急性期病院:栄養剤注入後白湯を注入・全て1回使い捨て
  • 慢性期病院:白湯と混合して注入ボトルに用意し塩をいれて注入・栄養チューブは1週間に1回の交換

このように、注入方法が全く違います。

 

注入が必要な患者は急性期では少なく慢性期では多い

急性期病院では注入は多くても5名くらいですし、時期によっては0名のこともありました。注入時間は6時・12時・17時です。1回量の注入パックに栄養チューブを接続して行っていました。

慢性期病院で注入が必要な患者は20名以上います。注入時間は3時・10時・16時です。3時の分以外はサポートが大型の注入パックから1人1人決まった量を測定し、白湯と混合して注入ボトルに用意してくれます。

その後、看護師が必要な塩を入れて準備完了です。夜勤の時は全て看護師で用意しています。使用後の注入ボトルはサポートが洗浄を行っています。

 

4.急性期病院と慢性期病院の夜勤の違い

急性期病院と慢性期病院 夜勤の違い

急性期病院と慢性期病院の夜勤の特徴を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 急性期病院:看護師2人~3人で夜勤・2~2.5時間の仮眠時間をとれる場合がある
  • 慢性期病院:看護師1.5人介護士1人で夜勤・ほとんどの場合仮眠時間をとれる

急性期病院では緊急入院や急変があるので仮眠時間がとれる場合ととれない場合があります。一方、慢性期病院では緊急入院がなくナースコールもほとんどならないため仮眠時間がとれます。

 

急性期病院は夜勤時でも素早さが求められる

急性期病院では、急変や緊急入院がなく手術後の状態が良ければ2~2.5時間の仮眠時間があります。ですが、緊急入院は1夜勤で0~2名位、時々検査や手術時間が伸びて夜勤帯で迎えにいき慌ただしくなることもあります。

急な環境の変化で突然不穏になる患者や安静が守れない患者もいますが、他の患者も対応せねばならないので常に優先順位を考え素早く行動することが求められます

ちょっとしたことでナースコールが鳴るので急性期病院の夜勤は比較的忙しい場合が多いです。

 

慢性期病院の夜は落ち着いている

慢性期病院に入院する患者の多くは寝たきりで自分で動けない人なので落ち着いています。ですので、ステルベンがなければ仮眠を1.5時間交代でとっています。

夜勤帯のおむつ交換は介護士2人(別の病棟とペア)で行っているので看護師は吸引・注入・バイタルサインが主な仕事です。

 

5.急性期病院と慢性期病院の褥瘡管理方法の違い

急性期病院と慢性期病院 褥瘡管理方法の違い

急性期病院と慢性期病院の褥瘡管理方法の特徴を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 急性期病院:褥瘡ケアはドレッシング材なので毎日の交換は必要ない
  • 慢性期病院:褥瘡ケアは洗浄と塗り薬なので毎日交換が必要

このように急性期病院と慢性期病院では褥瘡の管理方法が違うため、転職したては戸惑ってしまうかもしれません。褥瘡管理に関しては、急性期病院より慢性期病院のほうが看護師の負担が大きいでしょう。

 

急性期病院に重度の褥瘡はほとんどいない

急性期病院では患者の在院日数も少なく寝たきりの患者数も少ないため、褥瘡がひどい患者を見ることはほとんどありませんでした。

褥瘡ケアで主なのはドレッシング材であったため、毎日の交換は必要ありません。毎日の交換が必要ないため看護師の負担が少ないところがメリットです。

 

慢性期病院では重度の褥瘡患者が多い

慢性期病院では寝たきりの患者数が多く、麻痺や拘縮している高齢者で栄養状態も不良であり、ひどい褥瘡を見ることがあります。また、治癒してもすぐに別の個所に褥瘡ができてしまいます。

その予防のために個々に違ったポジショニング方法をPTと共に考えているため、1人1人のポジショニングを覚えきれず大変です。また褥瘡ケアではドレッシング材は採用されておらず、洗浄と塗り薬なので毎日交換が必要で、1日2回以上のこともあります。

 

6.急性期病院と慢性期病院の点滴時の針の違い

急性期病院と慢性期病院 注射の違い

急性期病院と慢性期病院の点滴の特徴を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 急性期病院:逆流防止弁がついたサーフロー針
  • 慢性期病院:逆流防止弁がついていないサーフロー針

このことから、急性期病院より慢性期病院の方が注射のスキルが求められます。スキル不足が思わぬ事故に繋がってしまう可能性もあるため、慢性期病院で注射をするときは細心の注意を払わなければなりません。

 

急性期病院では注射のスキルはあまり求められない

急性期病院での持続点滴は、逆流防止弁がついたサーフロー針でした。留置後針差し防止のためにボタンを押すと針がキャップ内に収まる仕組みでした。抗生剤の点滴だけの場合は生食ロックして期限が来たら入れ替えをするようになっていました。

このように、急性期病院の注射は比較的簡単であまりミスが起こらないため、注射が苦手な看護師でも務まります。

 

慢性期病院ではルート確保が難しい患者が多い

慢性期病院では逆流防止弁がついていないサーフロー針のため、ルートをとる時に血だらけにしてしまうことがあります。抗生剤のみの点滴は翼状針で毎回ルート確保しなければならないです。

拘縮や浮腫が強い患者や、血管がもろくなっている患者が多いので、ルート確保に時間がかかります。

 

まとめ

急性期病院と慢性期病院 まとめ

急性期病院と慢性期病院の違いをご紹介しましたが、いかがでしたか。それぞれの特徴を以下にまとめてみました。

急性期病院の特徴は以下の通りです。

  • 先端の医療に携わり、業務が多岐に渡り自分自身のスキルアップができる
  • 給料が良い
  • 残業が多い
  • 委員会・勉強会が頻繁にある
  • 手術や急変、緊急入院などが多いためスピーディな動きが求められる

規模にもよりますが、こういったことが急性期病院の特徴でしょう。慢性期病院の特徴は、以下の通りです。

  • ルーチン業務が多い
  • 高度な技術を必要としないので仕事内容が簡単
  • 残業がない
  • 在院日数が長いため患者1人1人にじっくり向き合うことができる
  • 口腔ケア・入浴・食事・排便コントロールといった生活に密着したケアが多い
  • コミュニケーションが取れない患者が多いので、バイタルサイン・表情などから読み取ることが多い
  • 吸引・注入が多いので腱鞘炎になりやすい

このように、急性期と慢性期では色々な違いがありますが、何を自分が重視するかでどこで働くかが決まるでしょう。

私は病院付属の専門学校を卒業後、600床ほどの総合病院に3年間勤務しました。小児科と整形外科の混合病棟で基礎をしっかり身につけられたと思います。
しかし、サービス残業も多くオフも充実できず、別の総合病院へと転職しました。ワーキングホリデー利用して海外生活をしたこともあり、その後も転職を繰り返しました。結婚を機に現在は慢性期病院で勤務しています。
看護師としての仕事は好きですが、職場によって色んな違いを感じました。自分の経験が皆様のお役に立つと嬉しいです。

看護師求人サイト口コミ

  ‣看護のお仕事 →「口コミ」をチェック
  ‣マイナビ看護師 →「口コミ」をチェック
  ‣ナースではたらこ →「口コミ」をチェック
口コミランキング
全国で50社以上ある看護師求人サイトをリアルな看護師の口コミで比較、ランキングしています。完全に無料で転職もサポートしてくれるのでお勧めばかりです。口コミには個人差がありますので、自身の目で比較することで、転職成功への近道となります。


この記事へコメントする


転職理由
人気ランキング
看護師転職サイトの選択

関連記事

【インタビュー】看護師転職サイト

ナースではたらこインタビュー 看護のお仕事インタビュー
看護のお仕事インタビュー ナースJJインタビュー
MCナースネットインタビュー 看護プロ インタビュー

SNSで最新情報が簡単に確認できます。

看護師転職ジョブFacebook 看護師転職ジョブTwitter

看護師の転職について色々調べよう

転職は年収アップ 逃げの転職 良い看護師求人

この記事は「クンクン」さんの執筆でに公開しています。 最終更新日:2017年04月28日(運営元:看護師転職ジョブ

当サイトに掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。著作者情報記載の記事に関しては現役看護師、看護師資格を保有している看護師ライター及び現役看護師の方に記事を独自の文章で執筆いただいております。
看護師ライター一覧ページ」はこちらへ。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。