著作者

小平 希

正看護師

小平 希

( 保健師 海外の看護師)

【体験談】オーストラリアへ看護留学に実際にかかった費用は?

小平 希
正看護師 小平 希
オーストラリアへ看護師留学に実際にかかった費用は

オーストラリアには、主に「治安の良さ」「食事の充実さ」「自然の多さ」が訪問の理由として挙げられ、2016年には約41万人の日本人がホリデーや仕事、そして留学で訪れています (Tourism Australia 調べ)。

今回は、私がオーストラリアの最大主要都市シドニーで体験した看護留学の費用についてお話しします。

1.オーストラリアの看護留学の種類

オーストラリアで看護留学をする看護師

看護留学は、

  • 医療英語を学ぶための語学留学
  • 看護助手の資格を取得して働く看護留学
  • 正看護師登録を目指す本格的な看護留学

等、目的別に主に3つに分けられます。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

 

医療英語を学ぶための語学留学

医療英語を学ぶための語学留学は、数週間から数ヶ月の短期語学留学で期間は1週間から可能です。

一般英語と合わせて医療英語を学ぶことによって、日本の外国人患者の対応ができるようになることが目的です。

 

ポイント!

ポイント

「医療英語に興味がある」「海外留学をしてみたい」という看護学生や看護師にとても人気で、短期間から行けるため、職場を退職せずに休職制度を利用して行くことも可能です。

 

看護助手の資格を取得して働く看護留学

英語はあまり自身がないが、実際にオーストラリアの医療現場で働いてみたい」という看護師は「看護助手の資格を取得して働く看護留学」がおすすめのコースです。

看護師助手の資格を取得して働くためには、語学学校から始めて英語力を伸ばし、看護助手のコースがある専門学校へ行き、コース終了後に修了証書をもらい卒業することが必要です。

 

最速8ヶ月で資格取得可能

期間はある程度英語力がある人でも語学学校2か月プラス専門学校6か月の最速8ヶ月間で資格取得が可能です。

看護助手(AIN,アシスタントインナーシング )の資格は主に病院と介護施設で働くことができます。

 

看護師登録を目指すか迷っている看護師におすすめ

看護師登録には時間がかかり、その間に看護助手として働いて生活費を稼ぐことができるため、「看護師登録を目指すか迷っている人」「日本には戻るが、外国人が多く訪れる病院で働いてみたい」という看護師に向いているでしょう。

 

補足説明!

ポイント

私の場合は、正看護師登録を目指す前にオーストラリアの医療を自分で見たかったことと、病院で働くことに慣れたかったため看護助手の資格を取りました。

 

正看護師登録を目指す本格的な看護留学

正看護師登録を目指す本格的な看護留学では、オーストラリアの看護師登録に必要なOET(Occupational English Test)という医療英語の試験に合格することが必要です。

正看護師登録を目指す看護留学は、「上級の英語力」「多くの費用・時間」が必要で、英語力にもよりますがOET合格後から登録までには最低でも1年はかかります。

 

正看護師登録後は3か月の研修がある

正看護師登録には、海外看護師のためのトレーニングコースを受けることが必須で、3か月の研修のうち5週間の学校での講義と6週間の病院実習で構成されています。

 

正看護師登録を目指す看護留学の対象に注意する

正看護師登録を目指す看護留学の対象は、日本で看護大学卒かつ臨床経験が1年以上ある場合であるため、注意しましょう。(2017年8月現在のオーストラリア医療職管理団体AHPRAの規定による)

臨床経験がいくら豊富にあっても短大卒や専門学校卒の場合はオーストラリアで看護大学に通う必要があります。

 

ポイント!

ポイント

看護大学は、1年または2年間のコースがあり費用は年間学費のみで250万円~です。

 

2.オーストラリアの看護留学にかかる費用

オーストラリアで看護の勉強をする人

私の場合は、英語力がほとんどなく渡豪前の英語力はIELTS5.0, TOEIC630程度だったため、語学学校から通う必要があり、看護師登録ができるまで合計で3年半かかりました

以下に私が考えられる看護費用に実際にかかった費用の詳細をまとめてみました。

 

オーストラリアの看護留学でかかった費用

学費 ・語学学校:4か月間 5010ドル(約44万円)
・AIN(アシスタントインナーシング)資格取得のコース:半年間 5410ドル(約48万円)
・OET(看護師登録に必要な医療英語試験)対策コース:半年間 6370ドル(約56万円)
・海外看護師のためのトレーニングプログラム:3か月間 11500ドル (約100万円)
・IELTS受験費用: 約3万円x7回=21万円
・OET受験費用: 約6万円x2回=12万円
ビザ申請費 ・日本からの学生ビザ (語学学校とAINコース) 約4万円
・ワーキングホリデービザ(AINとして働く期間) 約4万円
・オーストラリアからの学生ビザ(OET対策コース) 550ドル(約4万8千円)
生活費(3年半) ・家賃週$200ドルとして月800ドル(月7万円、年間84万円)X3年間分=約252万円
・残りの半年は日本への帰国(1年に1度帰国)
その他 ・看護師登録申請費用:約5万円

上記の合計額は、3年半で 約550万円かかりました。(1オーストラリアドル=88円 2017年8月現在)

 

日本で英語力を上げてから留学する

渡豪前の英語力次第で留学費用は高くも安くもできるため、日本で英語力を挙げてから留学するのが良いでしょう。

英語の勉強だけに取れる時間は現地に行ったら沢山あると思って、日本で勉強をおろそかにすると現地に来た時に後悔するでしょう。

 

実際に学費を抑えられた例

私の場合は、渡豪前の英語力(IELTS5.5以上)があれば最初の語学学校の学費代44万円は全く必要なかったことになるため、「英語力を日本で最大限伸ばしていくと看護留学の費用をある程度抑えられる」ということが明らかです。

 

円高の時期に学費を払う

費用は、現在の為替レートで計算していますが、時期によって異なるため為替の変動を普段から確認して、円高の時期に学費を払うことをおすすめします。

 

3.看護留学で楽しかったこと・辛かったこと

看護留学で様々な経験をする人

オーストラリアでの看護留学を通して、様々な学びや経験を得ることができました。

看護留学での学びや経験の中で、私が経験した楽しかったこと・辛かったことをご紹介していきます。

 

看護留学で楽しかったこと

4ヶ月間の語学学校では国際色豊かな学生に囲まれて、看護から少し離れることができたことで毎日がとても充実していました。

看護助手のコースへ行った時は、ローカルの学生達に混じり一緒に勉強することができたため、語学学校では体験できなかったオーストラリアの文化に触れることができました。

病院実習もあり、実際に医療現場を見ることができたことや看護師をはじめ、スタッフみんなが私のような看護学生に対してもとてもフレンドリーだったのが印象に残っています。

OET対策コースでは、同じ目標を持つ海外看護師と一緒に勉強することができ、お互い刺激をし合いながら勉強できました。

 

看護留学をしている日本人看護師とは貴重な仲間に

看護留学全般を通して、看護留学をしている日本人看護師に沢山出会うことができ、情報交換をし合える貴重な仲間となっています。

一緒に今もシドニーで看護師として働いている友人、日本に戻って看護師をしている友人、と状況は様々ですが、今での連絡を取り合っています。

 

ポイント!

ポイント

看護留学を通して、他国の看護師の働き方についても知ることができ、実際に現在様々な国から来た海外看護師と一緒に仕事をするときに、とても役立っています。

 

看護留学で辛かったこと

看護助手として介護施設(ナーシングホーム)で働き始めた当初は、オーストラリア人の高齢者の英語と自国なまりのアジア人スタッフの英語に慣れるまでに時間がかかりました。

オーストラリア人はa cup of teaのことをcuppa、breakfastをbrekkieと省略して呼ぶなど、スラングや知らない単語がたくさんあり、覚えるまで苦労しました。

 

OETを受けるため多くの勉強がある

看護師登録のためのOETを受ける前は毎日学校が終わった後も残って勉強したり、家で勉強したりと、久しぶりに大学受験並みに勉強しました。

振り返るといい思い出ですが、当時は家と学校の往復だけで早くテストが終わってくれないかなと思っていました。

OET合格後は、看護師登録申請の書類に取り掛かりましたが、申請結果が来るまではただ待つことしか出来ず、もてあますこともありました。

 

看護助手の仕事が嫌になってしまう時期もあった

看護助手として仕事を2年間程していましたが、早く看護師として仕事がしたいという気持ちいっぱいで、看護助手の仕事が嫌になってしまう時期もありました。

これらの苦労も今となっては必要な経験だったとポジティブにとらえるようにしています。

 

4.まとめ

私は、最初の1年間の学費と生活費のみ貯め、あとは現地で看護助手として働きながらまかなうことができましたが、人によっては「全ての費用を貯めてから現地でゆっくりしたい」ということもあるでしょう。

英語力がないからと諦めないで、最後まで進めば海外看護師も全く夢ではないため、看護留学に興味がある看護師は、年齢に関係なく是非チャレンジしてみて下さい。

これから海外へ看護留学に行く看護師が今回の記事を参考にして、自分の留学目的に合った計画を立ててもらえれば幸です。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


日本で看護師として3年間総合病院で働き、海外に住みたい夢を叶えるためオーストラリアに看護留学へ。2017年に念願のオーストラリアの正看護師になりました。日本の看護の良さを海外にもっと広めていきたいと思っています。海外看護師、海外医療に関する記事を中心に書いていきます。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師
出身/年齢 ・群馬県/30歳・現在海外在中
職務経験 ・総合病院
診療科経験 ・整形外科・消化器外科・内科・腎臓内科・腫瘍内科
・デイサービス ・訪問入浴・イベントナース・検診車・旅行添乗ナース

看護師転職サイトの口コミ評価

1位  ‣看護のお仕事
 【全国対応】【求人12万件以上】
 →看護のお仕事口コミへ
2位   ‣ナースではたらこ
 【全国対応】【担当質高・求人数高】
 →ナースではたらこの口コミへ
3位   ‣マイナビ看護師
 【全国対応】【担当者質高】
 →マイナビ看護師の口コミへ
4位   ‣ナース人材バンク
 【全国対応】【求人数高】
 →ナース人材バンク口コミへ
5位   ‣ナースフル
 【全国対応】【コンサル高】
 →ナースフル口コミへ

現役看護師の口コミを元に、看護師求人サイトをランキングしています。口コミには個人差がありますので、登録しながら比較することが、転職成功への近道となります。

口コミランキング

【Pick up!注目の記事】

カテゴリー:海外で働く看護師

(公開日:)(編集日::2017年08月18日)

関連記事

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。