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ブラック訪問看護ステーションとは?看護師が働きやすい特徴の見分け方

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訪問看護ステーションで働きたいと思っていても訪問看護ステーションの数が多く、規模も様々なため、どのような基準で選べばよいのか迷うことも多いと思います。

私の友人も訪問看護が自分に向いていると思い、訪問看護ステーションで働き始めましたが、なかなか長く続けられる職場が見つからず何度か転職を繰り返しています。

ここでは、私の経験と看護師の友人から聞いた経験をもとに、ブラック訪問看護ステーションの見分け方と、看護師が働きやすい訪問看護ステーションの特徴を説明していきます。

1.ブラック訪問看護ステーションの見分け方

ブラック訪問看護ステーションの見分け方

訪問看護ステーションは病院とは違い大半が小さな組織です。

そのため、訪問看護ステーションで働いた経験があったとしても運営方法も様々なため働く職場によって対応が違ってくることも多く、訪問看護に転職した人で大変な経験をした人からは訪問看護に対してマイナスイメージを抱いたようで「もう訪問看護はやりたくない」という声を聞きます。

ブラック訪問看護ステーションに転職しないように、以下に説明していく点はどうかを、しっかりと確認することが働きやすい職場への近道です。

 

(1)立ち上げて間もない訪問看護ステーションは注意

訪問看護ステーションの売り上げが決定し手元に入ってくるまで半年以上はかかります。それまでは手元の資金でやりくりすることになり、軌道に乗せるまでは収入の安定が困難なことが多いです。

そのため、給与面でも実績のある訪問看護ステーションに比べると劣る可能性が高く、賃金面で良くない訪問看護ステーションになりえる可能性があります。

 

組織的にも整っていない場合が多い

組織的に見ても整っている可能性は低いため、トラブルが起こった時の対処方法などが一貫していない場合も多いです。もちろん、対処方法がしっかり確立していなくても、起こった問題に対して前向きに対処し、責任を担ってくれる人がいれば問題ないと思いますが、そうでない場合は注意が必要です。

 

補足説明!

ポイント

身近な知り合いに頼まれ、その事情を知って転職する以外は、なるべく実績のある訪問看護ステーションを選ぶほうがよいでしょう。軌道に乗るまでに利用者の長期入院などが重なると収入も安定していないため経営の維持が困難となることもあります。

 

(2)給与金額が良すぎる訪問看護ステーションは注意

訪問看護ステーションに限らず言えることですが、報酬額が高いところは忙しいところが多い傾向にあります。

一般的に考えて、訪問看護ステーションは正直、簡単に儲かるシステムにはなっていません。

それにも関わらず多額の人件費を支払うには理由があると考えると、ブラック訪問看護ステーションを見分けることができます。

 

多額の人件費を支払うには理由とは?

多額の人件費を払う必要がある、訪問看護ステーションは、人間関係や業務内容などなんらかの問題があって辞める人が多く、高額な金額で求人をかけている確率が高いです。

そんな訪問看護ステーションは給与面に惹かれて入職し、ある程度の忙しさに耐えることのできる人も、従業員の入れ替わりが激しく、組織として成り立たせることも困難となるためトラブルも生じてきます。

そのような状況では働きやすい環境になることはないでしょう。

 

注意点!

ポイント

私の知っている訪問看護ステーションでは給与面は良いので、すぐに入ってきますが、それ以上に短期間で辞める人が多すぎて1か月後には全く知らない人ばかりになっている、なんてことが起こっています。もちろん、忙しいことも理由のひとつですが、これには次に述べる原因も多分に関係していると思います。

 

(3)経営者が利益優先の運営を行っている場合は注意

医療のことに関して無知である経営者の場合、ただ単に売り上げをあげようとして、割のいい利用者を確保しようとします。

また、利用者人数を安易に増やしてしまうことで現場がこなせる範疇を超えてしまうという事態となることもあります。しかし、医療に精通している経営者であっても利益ばかりを求めているパターンでは医療に精通しているからこそ知っている制度を巧みに使って報酬を得ようとする場合もあります。

 

利益を求めるのが駄目ではなく手段の問題

もちろん利益を求めることがダメなことだとは思いませんし、制度を上手く利用して利益を上げることは病院でもやっていることなので問題視するつもりはありませんが、明らかに悪徳な手段で私腹を肥やしているような経営をしているところ、で働くことに罪悪感を持つ人は多いと思います。

 

ポイント!

ポイント

面接時にどのような利用者がどのような内容でサービスを受けているかを質問して、本当に利用者にとって必要な看護を提供できているかという観点で見てみると良いかもしれません。

 

(4)広い地域の訪問看護を担っている場合は注意

広範囲にわたり利用者を探し、獲得することで利用者数は安定しますが、移動に時間がかかるためスタッフの業務の効率性は下がります。

スタッフは場合は時間に追われ、イレギュラーが発生すれば残業になりかねません。そのため、ブラック訪問看護ステーション化しやすいと言えます。

 

補足説明!

ポイント

十分な時間配分で時間の確保ができている場合や直行直帰などが認められるなどの対応が確立していれば問題ありません。

 

移動時間の問題にしっかり対応している事業所か見極めること

私は広い地域への訪問看護を行っているステーションを2つ知っていますが、1件は直帰が可能とされており、残業はあまり発生しないようですが、もう1件の看護スタッフは時間に追われイレギュラーの発生も多く、いつもスケジュール通りにはいかず残業しています。

広い地域への訪問看護を行っている訪問看護ステーションでは、移動時間の問題にしっかり対応しているかを確認することが大切であり、その対策を講じていない訪問看護ステーションは要注意です。

 

2.働きやすい訪問看護ステーションの特徴

働きやすい訪問看護ステーションの特徴

ここまで、ブラック訪問看護ステーションについて説明してきました。

では、看護師にとって、どのような訪問看護ステーションが働きやすく長く続けられるのでしょうか。

訪問看護に携わることで見えてきた、働きやすい訪問看護ステーションの特徴について説明していきます。

 

(1)サービス付き高齢者向け住宅などを中心に周っている事業所

地元の平地での在宅医療を受けている利用者さんを中心に周っている訪問看護ステーションよりサービス付き高齢者向け住宅などを中心に周っているほうが、移動などの観点からは楽な印象が強いです。

 

理由1.比較的時間に余裕があるため

一軒一軒を周るよりも、施設や高齢者住宅など1か所で数名を周るほうが移動時間も少なく、時間的にも余裕があります。(もちろん報酬額は条件により多少の減算があります)

そんのため、働く看護師としては、働きやすいといえます。

 

 

理由2.収益の効率がよいケースも多い

サービス付き高齢者向け住宅などでは、同じ建物内で複数の利用者さんを獲得できる可能性が高く、その場合は結果的に1か所で多くの利用者を確保でき、収益が確保できるというメリットがあります。

 

補足説明!

ポイント

本来訪問看護ステーションは人員配置が難しく、少なすぎる人数で運営していると、利用者さんが増加した場合の看護師一人にかかるウエイトも増えるため、過酷な勤務となることもあります。

逆に人員を多く配置していると利用者さんの長期入院が重なった場合に収益が下がり、その間の収益と人件費による支出などが上手くいかず立ち行かなくなるステーションもあります。

 

(2)夜間のオンコール体制がない事業所

夜間、オンコール体制をとっているステーションもあればそうでない場合もあります。

オンコールが困る場合は、できればオンコール体制を看護スタッフが担っていないところやオンコール体制をとっていないところのほうが、看護師にとって働きやすいと思います。

 

補足説明!

ポイント

訪問看護ステーションに勤めている、看護師の友人から聞いた話では、最初、オンコールは管理者やベテランが中心に持つので月に2~3回と言われていましたが、ベテランが辞めてしまい、それからは週に2~3回持つことになり子育てをしながらで夜も拘束されるのは大変だったと話していました。

 

(3)管理者と従業員の役割分担がしっかりしている事業所

勤務体制は本当に様々で、私が知っている数か所でも、朝のミーティングを事務所で行って、そこから各自訪問に行き、終わったら事務所に帰ってくるところや、朝のミーティングはあるけれど帰りは終わり次第管理者に連絡を入れ直帰するところなどがあったりします。

勤務時間も様々で、それが訪問看護での働きやすさでもあるかもしれませんが、残業が多くなるなら働きやすい訪問看護ステーションとは言えません

 

面接時には直行直帰の体制の有無を確認すること

面接時には勤務体制に加えて直行直帰の体制はあるのか、実務以外の参加必須の会議があるのかなどの条件についても、詳しく質問することで残業などが発生する可能性が高いかなど実際の勤務をイメージでき、働きやすい職場を探す上での参考になると思います。

逆にその質問にしっかりと答えられないのであれば会社としての勤務体制がしっかりと確立されていない可能性が高いでしょう。

 

小さい訪問看護ステーションは注意すること

小さいステーションでは病院や会社のようにしっかりとしたシステム構築ができていないところもたくさんあり、管理者が本来担うべきである業務や責任を担わず、スタッフが大変な思いをするという環境も存在します。

友人の勤めていたステーションは管理者が管理者としての役割を担っておらず、看護スタッフ自身が自分で判断し、その責任を負わされていたため、訪問時にこのまま経観していいのか迷う事例では相談もできず怖かったと話していました。

 

小さい組織の場合も面接時にマニュアルなどの確認をすること

利用者の異常や急変時の対応はどのようにするかをマニュアル化されているかを聞き、その内容でスタッフが対応するべきことはどのような内容なのかを知ることで、自分自身が担う仕事だけでなく周りの役割も知ることができます

また、看護計画の立案や変更、評価はどの時点で誰が行うのかを知れば業務量もある程度把握できます。

小さい組織は自由度が高いですが、担う役割が大きい可能性があるということも理解しておくとよいかもしれません。

 

(4)医師のバックアップや緊急時の対応などがしっかりしている事業所

大切なのは、医療度の高い患者さんに対する医師のバックアップや緊急時の対応などがしっかりしているかを確認しておかないと、訪問時の状況判断を自分自身で判断し、行わなければいけない事態となり大きなストレスを抱えかねないということです。

こちらも、面接ではそのあたりの体制についてしっかりと質問し、体制が整っているところを選ぶことが大切だと思います。

 

(5)経営母体が大きく経営者が医療に精通している事業所

大きな会社や病院、クリニックや複数の会社を経営しているところが母体の場合は利用者が増減した時も一時的には他から得た利益で収支をやりくりできる強みはあります。

そのため、給与面でも比較的高額で安定していることが多い印象があります。

 

経営者は医療に精通していることも重要

介護や看護に対しては素人である場合も多く、経営を主軸とした利用者選択に偏ることもあり、看護を行う現場が大変な思いをするという危険もはらんでいます。

 

ポイント!

ポイント

なんでもかんでも受け入れるという姿勢のステーションは利益優先の可能性もあり、看護する側に立った利用者選択ではないこともあるので気を付けるほうがよいでしょう。

また、看護を行うためのノウハウがわかっていないと必要なことがわからず、必要な環境を作ってもらえないという事態になる危険や、看護師に必要な資質もわからないまま新人看護師を採用し、利用者や他の従業員が大変な思いをするという事態も起こります。

 

(6)就職を決める前に見学や体験が可能な事業所

まずは見学できるところを探し、可能なら体験してみるのが一番だと思います。

その時点で無理だと断ってくるところはマンパワーに余裕のないステーションであるか、組織として整っていないステーションである可能性が高いです。

 

看護師が行うべき仕事がはっきりしている事業所を選ぼう

訪問看護は診療報酬や必要書類などについてグレーゾーンが多く、その辺の知識がしっかりとあり、看護スタッフの担うべき仕事がはっきりとしているところがいいと思います。

クリニックに併設の訪問看護ステーションは医師の指示の元に看護が行えるため、訪問看護での不安は比較的少なく安心でしょう。

しかし、クリニックの仕事を並行して行わなければいけないところもあるためそのあたりは確認が必要です。

 

見学は看護師転職サイトを利用するとスムーズ

看護師転職サイトを利用し、担当者に希望条件を伝え、ある程度、訪問看護師ステーションをピックアップしてもらってから、見学のアポイントを組んでもらいましょう。

自身で行うよりスムーズに、多くの訪問看護ステーションを見学できます。

また、訪問看護ステーションが多い転職会社は以下がお勧めでした。

是非、登録して利用してみてください。

 

まとめ

訪問看護ステーションはたくさんありますが、経営としては楽をして儲かる診療報酬体系にはなっていません。

しかし、病院などと比べると日常生活をしている利用者さんと接することになるためよりニーズに答えやすく、距離も近くなり、時間に限りはあるものの個別看護はしやすいと思います。

また、働く上でも比較的時間に融通が利くため、子育てをしながらでも働くやすい職場と言えるでしょう。

反面、雇用パターンも多種多様なためどの訪問看護ステーションを選んでいいか迷うと思います。

最近では金額面の優遇はできなくても、週休3日制を取りいれるなどの試みをしている事業所もあります。

仕事中も移動に時間がかかるため、自宅から近い場所を選ぶほうがよいとは思いますが、それだけにこだわらず週休3日制のような条件も存在することを念頭におきつつ、上記に挙げたような点を参考にし、自分にあったシステムの訪問看護ステーションを見つけてください。

最後までありがとうございました。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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美味しい食べ物への探求心が強い看護師です。最近は着付けを習ったので着物でのお出掛けが楽しみです。若い頃はいろいろな経験がしたいと転職し、現在は子育てをしながら施設中心の訪問看護をしています。

経歴で一番長いのは小児科、新生児看護師です。治験コーディネーターも経験し、妊娠中にはサロンの接客など看護以外の仕事も経験しました。


カテゴリー:訪問看護


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この記事を書いた人:Tree
(公開日:)(編集日::2017年07月24日)

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