著作者

齋藤

執筆:看護師

齋藤

( 看護師)

5年以上ブランクのある看護師が復職前に心構え4つ

公開:、更新:2018年09月14日
ブランク 看護師 再就職 成功

結婚、出産や家族の介護といったことをきっかけに1度看護の世界を離れるという方は、特に多忙を極める看護師という職業では多いように感じます。その一方で、子育てや介護などが一段落すれば、復帰しようという意欲を持っている人も多いのが現状です。

看護師という職業は資格があればいつでも再就職することが可能であることがメリットとなるように感じます。

しかし、再就職する前には技術や知識だけでなく、心の面でも準備しておいてほしいことがあります。これを心得ているかいないかで同僚達とのコミュニケーションは大きく変わります。

ブランクを経て再就職される方もドキドキかもしれませんが、受け入れる側もドキドキなのです。特に5年以上のブランクのある看護師は自分が経験してきたこととのギャップに衝撃を受け、そのギャップを埋めることができず、早々に辞めていく人も多くいます。

ブランクのある中、勇気を出して転職したにもかかわらずまた、転職を検討するのは体力的にも時間的にも無駄ではないかと思います。

今回は、5年以上ブランクのある看護師を受け入れ、入職時の指導に携わってきた目線からブランクのある看護師が心得ておいてほしいことをまとめました。

1. 昔の常識は今の非常識

昔の常識は今の非常識

まず、5年以上のブランクのある看護師に心得ておいてほしいのがこの項目。

医療の世界は日々目まぐるしく発展を遂げていて、退職する前までは常識で当たり前のようにやっていたことが現在では非常識であることが多いのです。

医療的な処置から看護技術まで、エビデンス的には同じものからもはやエビデンスさえもが変わってしまっているようなものもあります。

 

昔の常識を今の常識で押し通そうとするのはNG

特にブランクのある看護師がやりがちで、受け入れた側が困るのが、昔の常識を今の常識で通そうとする看護師。

この行動は受け入れる側にとって迷惑極まりないもので、既存の若手看護師達にとってはそもそもこの人何やっているんだろうという状況ですし、ベテラン看護師だってなぜ今更こんなことをやっているのかという目で見ます。

 

新人看護師を悩ませる原因となる可能性がある

また、1番困るのはその自分が働いていたころの常識を、新人看護師に教えたり、押し付けるということ。

新人看護師にとっては、経験年数から見たら全員が先輩です。その先輩の言っていることが全然違うため、悩むということはよくあるのですが、1番遭遇する先輩同士で言っていることが違うというのがこの事例となります。

 

昔の常識にこだわらずに1から覚え直す事が大切

自分の新卒時代の常識を無理やり通そうとせず、昔の常識は今の非常識であるんだと割り切って、1からしっかり覚え直すようにしましょう。
また、その際も上から目線で聞いたり、私の頃はこうだったなんていうことは言わないでおきましょう。

年下の看護師達は、今いる職場では少なからず、転職してきたブランクのある看護師よりは先輩なのです。下手したら自分の経験年数をトータルするよりも相手の方が経験年数が明らかに上ということも。教えてもらうという姿勢を忘れずに、接していきましょう。

 

2. 患者の層や質は明らかに昔と違う

質は明らかに昔と違う

自分が知っている限り、少なくとも5年前10年前と今現在では明らかに患者の層や質は違います。

一昔前までは医者看護師はお医者様、看護師様と崇拝され言うことはなんでも聞きますなんていうこちら側からしてみたら非常にやりやすいような患者が多かったように思います。

 

昔と同じような接し方をするとクレームにつながることも

しかし、今ではモンスターペイシェントなんて言葉もあるようになにかしら難癖をつけてきたり、素直に従って医療行為を受けない、医療者に対して暴言暴力セクハラまがいなことをする患者も多くなりました。

そのため、一昔前のような接し方で患者や家族に接することでその結果クレームにつながるということも少なくありません。

実際に、関わり方でクレームが多数きたブランクのある看護師を見てきましたが、その看護師の関わり方は一昔前の患者に上から目線で話すというような対応の仕方でした。

 

患者の質や年代を見極めたコミュニケーションが求められる

また、患者層も一昔前と大きく違って、比較的若めの人が入院するということも増えてきているのが現状です。今の患者の質や年代を見極めたコミュニケーションが要求されますので、そのことも心得ておいてほしいと思います。

 

患者の行く末もまた違う

一昔の患者達は病院でゆっくりと治療をして、良くなったら家へ帰るということが多かったように思います。

しかし、現在では入院日数の短縮化に伴い、1つの病院で完全に治るまで患者を診続けるということは少なくなってきているように感じます。

治るまで他の病院に再入院するか、家に帰るかというように患者の選択肢は幅広くなっています。そのため、どの選択肢を選ぶかによっても展開していく看護はやや変わってくるかと思います。

 

視野の狭さからトラブルに繋がってしまことも

特にブランクのある看護師ではこういった社会資源の活用の部分に対しての視野が狭くなってしまいがちです。それが故に、現代の病院が大切にしている連携という部分を見失い、リハスタッフやソーシャルワーカーとトラブルになる部分も。

 

現在活用できる社会資源や要介護の部分の知識が必要

前述した患者の層といった患者背景も踏まえるためにも、看護技術や知識と並行して現在活用できる社会資源や要介護の部分の知識も追加しておくと、スムーズに連携をとることができるのではないでしょうか。

 

3. 全てを年齢のせいにするのはNG

年齢のせいにするのはNG

ブランクのある看護師のつぶやきで1番多く聞かれるのが「私はもう年だからしょうがないの」「年だからできないの」という言葉。

年齢がある程度経っており、新卒の頃のような身体機能や記憶力は持ち合わせていないということは本人が理解して再就職をしているはずです。

また、それらの機能は衰退していても人生で培ってきた経験を武器にしていけば記憶力や身体機能、体力が落ちていても解決できることはたくさんあるように思います。

しかし、これらを全て年齢のせいで終わらせてしまっては、自分のミスやできなかったことへの反省、改善の意思が見られず、一緒に働いている方が参ってしまいます。

 

今の年齢だからこそ出来る解決策を導き出すことが大事

ジェネレーションギャップや文化の違いといった肯定的な内容を年齢のせいにするのはいいかと思いますが、業務中はなるべく年齢で解決せず、その年齢だからこそできる解決策を導き出せればいいかと思います。

特にブランク前のキャリアが長かった看護師は、案外採血や点滴などの看護技術は身体が覚えているもので、なんだかんだ自然にできてしまうことと思います。

そういったところは以前の経験を活かし、怖がらずにチャレンジしていってほしいものです。

 

4. ブランクがあるからこそ協調性は必要不可欠

協調性は必要不可欠

ブランクがある看護師だからこそ必要不可欠となるのが協調性です。ブランクがあるからこそ、1人で突っ走ってしまうことが時に大きな事故を招いてしまう可能性もあります。

ブランクがある看護師だからこそ、周りとのコミュニケーションをしっかりと取り、自分の意思を伝え、周りの意見を聞いて行動することがベストでしょう。

 

一人で突っ走ってしまった結果退職を余儀なくされた事例も

自分の経験上でも、看護師としてのキャリアも申し分なくあり、看護の知識や技術もかなりある看護師であっても他スタッフとの協調性がなく、1人で突っ走ってしまったが故、周囲から反感を買ってしまい、勤務の継続が困難となった=再就職したにもかかわらず早期に退職をせざるを得なくなったという事例を多数見てきました。

 

ポイント!

ポイント

特にキャリアを積んできたにも関わらず、やむを得ない事情で一旦ブランクを空けてしまった看護師は自分の過去の栄光や経験から突っ走ってしまう可能性が高いので要注意です。

 

まとめ

これだけ見るとかなり否定的な内容に思え、ブランクのある看護師の方の中には「それでは働くなということか?」と思われる方もたくさんいらっしゃるかと思います。

しかし、人との関わりが濃厚であるこの職業は、看護の知識や技術が全てというわけではなく、ブランクの間に培ってきた人生経験が強みとなることもあります。

ずっと働いてきている看護師には理解できないこと、病院という社会しか見てきていない看護師と比べて、日常生活にあふれている現実社会を1番直視してきているのはブランクのある看護師の方々だと思います。

その強みを生かしていけば、病院で働き詰めの看護師達よりも豊かな看護が展開していけるのではないかと思っています。

ぜひ、意欲のある方はもう一度臨床の現場へ挑戦していってほしいと思います。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

食べること、スポーツ観戦が好きな看護師です。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・神奈川県/20代後半
職務経験 ・総合病院 ・クリニック ・介護老人保健施設 ・デイサービス
・健診センター ・イベントナース・夜勤専従看護師
診療科経験 ・脳外科 ・神経内科 ・内科 ・皮膚科 ・整形外科

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