著作者

あみーも

現役看護師

あみーも

( 看護師 )

循環器専門病院で働く看護師に必要なスキル

あみーも
現役看護師 あみーも

循環器の専門病院とは、主に心疾患・血管の疾患・高血圧などに対して内科的・外科的な治療を専門に行っている病院です。

特に心疾患には、狭心症・心筋梗塞・不整脈などがあり迅速に対応しなければ直接命に関わる危険な疾患です。

今回は、循環器専門病院で働く看護師に必要なスキルやメリット・デメリットについて紹介していきます。

1.循環器専門病院の看護師の仕事内容

点滴を準備する循環器専門病院の看護師

私が働いていた循環器専門病院で行っていたことは、内科・外科それぞれ以下の通りです。

循環器専門病院の内科 ・心臓カテーテル検査
・狭心症発作
・心筋梗塞後のリハビリ
・点滴
・内服薬治療
循環器専門病院の外科 ・術前検査
・弁置換術
・弁形成術
・冠動脈バイパス術
・大動脈解離の手術
・術後の経過観察

 

循環器専門病院での仕事の流れ

看護師として循環器専門病院での勤務中は、常に緊張感を持って業務にあたることが必要です。

循環器専門病院の患者が手術直後から一般病棟に移るまでの流れは、以下の通りです。

術直後の患者 ・人工呼吸器
・点滴ルート
・心電図モニター
・尿道カテーテル
・心のうドレーン
などがついた状態でICUに入室
ICUに入室した患者 ・麻酔からの覚醒
・呼吸状態を確認
・気管チューブの抜管
点滴ルートやチューブ類がいくつか入ったままでも一般病棟に移る
(状態が安定してから)
一般病棟に移った患者 ・段階を踏んだリハビリ
・退院後の生活指導
・内服指導

状態が落ち着いていた患者でも急変があるため、弁置換術や冠動脈バイパス術などの術後の観察をしっかり行いましょう。

 

ポイント!

ポイント

特に循環器の内服薬は、適切に服用しなければ死に直結するため非常に重要です。

 

2.看護師が循環器専門病院で必要なスキル

心電図モニターを読みとる循環器専門病院の看護師

循環器専門病院の内科・外科では、急性期に必ず投薬が行われるため、薬剤の種類の把握が必要です。

微量な滴下を必要とする場合が多い心疾患の薬剤は、ほぼ輸液ポンプを使用するため輸液ポンプの扱いや点滴ルートをセット出来ることが必須です。

 

心電図モニターを読み取るスキル

循環器専門病院で働く看護師は、患者の不整脈や致死的不整脈の早期発見することによって、迅速な対応ができるため心電図モニターを読み取るスキルが必要です。

モニターで不整脈などの異常波形を確認後、患者の状態と電極が正しく装着されているかチェックします。

 

波形の区別をつけることが必要

正常波形と異常波形の理解や機械的なノイズなどとの区別がつくことによって、波形が本当に患者の不整脈を映し出した波形なのかを即時に判断することができます。

判断した結果が異常波形であれば、直ちに医師へ報告し指示を仰ぐことができます。

 

12誘導心電図がとれるスキル

12誘導心電図は、心電活動を多方向から測定することにより心筋の虚血部位の特定ができる重要な検査処置で、上下肢3箇所・胸部6カ所の正しい位置に電極を装着し記録をします

12誘導心電図がとれるスキルがあれば、患者が狭心症や心筋梗塞などの発作を起こしている瞬間の心電図を医師が到着するまでに記録しておくことができます。

 

ポイント!

ポイント

心電図の記録をしておくことは、1秒でも早く処置や治療を始められることにつながり、患者の予後にも大きく影響してきます。

 

精神看護の知識

循環器疾患の患者は、「自分がいつどうなるかわからない」という不安な気持ちを抱きながら日常生活を送っているため、精神面の看護が非常に大切です。

患者の不安な気持ちに寄り添い、疑問があればその疑問に答えられるように知識を深め、精神看護を勉強しておくことが重要です。

 

補足説明!

ポイント

私が勤務していた循環器専門病院では、看護師のスキルアップのために、定期的に勉強会や講習会、医師や他部門(放射線科・薬剤科・栄養科等)とのカンファレンスなどが行われていました。

 

3.循環器専門病院の看護師のメリット

患者に頼りにされる循環器専門病院の看護師

私が勤務していた循環器専門病院は、心臓外科専門の医師の手術を受けるため乳児から高齢者まで全国から「手術は難しい」と言われた患者が望みを託して来院します。

循環器専門病院では、心臓外科専門のチームが患者の術前検査から手術に向けてのカンファレンスを重ね、最終的な治療方針が決定します。

 

患者に頼りにされることで仕事のモチベーションが上がる

循環器専門病院の患者は、これからの手術の不安に加えて慣れない土地での不安を感じている中で看護師は患者と接する時間が最も多いため、患者の身体面だけでなく精神面のフォローなども任されます。

患者には名前で呼んでもらえるようになり、

  • 「頼りにされている」
  • 「元気にして地元に帰してあげたい」
  • 「できる限りのサポートをしたい」

等と考え、仕事のモチベーションアップにつながり学習意欲が湧いてきます。

 

急変対応・術後の重症患者対応ができるようになる

循環器専門病院で働く事によって、急変対応や術後の重症患者の対応ができるようになるため、他の科に配属になったとしても循環器で身に付けた専門知識は非常に自信につながります。

 

ポイント!

ポイント

他の科に配属になったとしても、急変の対応などが落ち着いて出来るでしょう。

 

循環器専門病院の経験を活かせた実例

私は現在、循環器の専門病院ではなく内科の外来に勤務していますが、循環器で学んだことがとても役に立っています。

患者の症状を聞き、心疾患の可能性があると判断して医師の診察前に心電図をとり、狭心症が分かった例もあり、医師から「以前循環器にいた看護師さんが問診して迅速に対処してくれたおかげでこの患者の命が救われた。ありがとう」と言われ、とても嬉しかったことを覚えています。

 

4.循環器専門病院の看護師のデメリット

新生児の手術がある循環器専門病院

循環器専門病院では、循環器の疾患を扱い死に直結する疾患であるためミスが許されない環境です。

患者のわずかな変化・異常の発見が遅れると、それだけ命を落とす確率が高くなります。

 

勤務中は常に緊張感を持つ必要があること

循環器専門病院の看護師は、専門知識や技術を学習して勤務中は常に緊張感を持って過ごします。

心臓の疾患というだけあって、前触れもなく突然の心停止あるいは心室細動という致死的不整脈を起こす可能性が非常に高いため、ストレスは相当なものになるでしょう。

 

新生児の心疾患の手術もあること

循環器専門病院では、生まれて間もない新生児の先天性の心疾患の手術なども行われます。

小児の場合は、成長に合わせた段階的な手術を数回に分けて行うため、その度に検査や処置の際に嫌がる小児患者や家族の心情を考えると、やはり辛くなるでしょう。

 

5.まとめ

「循環器専門病院は、どのようなところか」「どんな働き方ができるか」と不安に思う看護師もいるでしょう。

循環器専門病院は、専門的な知識・技術が必要ですが、とてもやりがいのある素晴らしいところです。

私が新人で入った頃は、患者の急変や発作が怖くて避けて通りたい心境でしたが、患者の命に関わるため必ず先輩看護師や医師がサポートしてくれました。

循環器専門病院で働くことによって、どの科でも通用する看護師の観察眼が身につけることができ、循環器について自信をつけることができる科であると言えるでしょう。

循環器専門病院へ転職を考えている看護師は、是非参考にしてみて下さい。


看護師求人サイト口コミ

1位  ‣看護のお仕事
 【全国対応】【お祝い金最大12万円】
 →看護のお仕事口コミへ
2位   ‣ナースではたらこ
 【全国対応】【担当質高・求人数高】
 →ナースではたらこの口コミへ
3位   ‣マイナビ看護師
 【全国対応】【担当者質高】
 →マイナビ看護師の口コミへ
4位   ‣ナース人材バンク
 【全国対応】【求人数高】
 →ナース人材バンク口コミへ
5位   ‣ナースフル
 【全国対応】【コンサル高】
 →ナースフル口コミへ

現役看護師の口コミを元に、看護師求人サイトをランキングしています。口コミには個人差がありますので、登録しながら比較することが、転職成功への近道となります。

口コミランキング

この記事を書いた人

大学病院で9年間勤務後、結婚を機に退職し、しばらく専業主婦をしていました。子育ても落ち着いたころ、看護職に復帰しました。訪問看護、デイサービスでパート看護師を経て、現在は総合病院の内科の外来で契約職員の看護師として働いております。
今までの経験を活かして、現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職のサポートができるように、わかりやすい情報の提供をさせていただきたいと思います。


カテゴリー:各病院看護師求人の特徴

→ このブログへメッセージを書く


→ 看護師ブログ一覧へ → 看護師ライター一覧へ


この記事を書いた人:あみーも
(公開日:)(編集日::2017年07月27日)

運営:「看護師転職ジョブ」当掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。