著作者

kameko

看護師スタッフ

kameko

( 看護師 保健師 )

循環器内科に転職を考える看護師のメリット・デメリット

循環器内科のメリット・デメリット

循環器内科とは心臓や血管など、血液の循環する器官における疾患を治療する内科です。いわゆる心臓病や心筋梗塞などを扱うことが多く、命に関わる疾患が多いことから非常に忙しい診療科です。

特に最近は生活習慣病を原因とした高血圧や心臓病の患者さんも増えており、ますますその必要性は高まっています。心臓など体の重要な器官を扱うことで、総合病院でも花形のイメージがあり、勤務を希望する看護師も少なくありません。

ナースではたらこ口コミへ

1.循環器内科で働く看護師の1日のスケジュール

マイルハイさん【現役看護師の体験談】

看護師ライターマイルハイ循環器内科では心臓に関連する疾病を持つ患者が入院しています。心臓に直接関わるため、急変や死に直結するような処置も多くありますが、日常生活の介助を基本とした看護業務に変わりありません。

また、循環器は外科と内科でも大きく業務内容が変わり、内科では内服や点滴の管理で疾病の治療することも多いため医師からの細かい指示受けや1日1日の治療のタイムスケジュール管理が大切となってきます。

循環器内科特有の医療としては内科でありながら心臓カテーテル検査(CAG)・経皮的冠動脈形成術(PTCA)を取り扱う部門となっており、血管造影室に循環器内科の看護師が介助として入る病院もあります。実際に1日の流れを見てみましょう。

 

8時:出勤~業務開始前の時間

多くの看護師は、早めに勤務し出勤時間の30分~1時間目にカルテ等からの情報収集を行います。情報を取る項目としては、自立度(安静度)、点滴内容、処置・検査、使用薬剤、清潔ケアスケジュール、基本バイタルサイン等です。循環器内科では、多くの患者が毎週、または連日に血液検査を行っています。

そのため、結果によって医師からの内服薬変更や新たな点滴の追加等が指示されます。

 

朝の情報収集で受け持ち患者のチェックを行う

検査や処置も多く入ってきます。朝の情報収集で受け持ち患者の夜間の様子や当日行う検査・処置等を時間別に確認して整理しておく必要があります。時系列で各患者の1日のスケジュールを整理して書き出しておくと頭の中が整理でき、忙しい勤務の中でもスムーズに業務を進めることができます。

 

8時半~9時:業務開始~午前中の流れ

看護師長からの業務連絡等の全体カンファレンスが行なわれたあとに8時半~9時頃に夜勤スタッフからの申し送りを受けます。

発熱や血圧の変動等変化のある患者については朝一番で担当医へ報告するため「医師へ報告すること」リストとして別でメモしておきます。夜勤者からの申し送りが終わると、日勤のフリー業務(処置や検査の送り迎えを担当する)スタッフへ各受け持ち看護師が一日の検査・処置等を申し送ります。

 

患者の状態を報告・連絡・相談を行う

時間と場所、患者の状態をしっかり「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」しておくことが必要となります。それにより、フリーのスタッフは円滑に業務に入っていくことができます。

申し送り終了後は、担当患者への挨拶と点滴類・尿量のチェック、体調不良の患者のバイタルチェックに回ります。循環器疾患患者は血圧管理を10~30分毎に行っている場合も多く、心電図と合わせてモニターは随時チェックしていく必要があります。

 

10時~12時:24時間持続点滴の交換や抗生剤の投与

10時~12時頃には24時間持続点滴の交換や抗生剤の投与を行います。体動が多い患者や自立している患者は点滴の速度が体位によって変動しやすく頻回に訪室し時間通りに施行できているか確認することが大切です。

また、持続点滴を数週間と長期で行っている患者も多く、2~3日に1回のペースで留置針の入れ替えや医師による中心静脈カテーテルの入れ替えも行われます。循環器看護師にとって静脈内注射の手技獲得は不可欠といえます。

 

ポイント!

ポイント

特殊分野であるCAG・PTCAを受ける患者は基本的に1泊2日の入院でクリティカルパスに沿って動きます。術前・後の管理も病棟スタッフとは別で担当看護師が行うため、ほとんど関わることがありません。ただ、急変に対応できるよう、どのような処置や手術をするのか把握しておくことは必要です。

 

12時:昼食

昼食は2つのグループに分かれて1時間ずつ交代で休憩を取ります。患者の昼食の配膳、食事介助や見守り、口腔ケアを休憩に入っていないスタッフが交代で行います。

 

14時:午後~勤務終了前

全患者の食事が終わり、お昼休憩から戻ると各担当患者のバイタルチェックと点滴・昼食の内服管理、食事量のチェックから業務が始まります

また、午前に行った処置やケアのカルテ記入を完了させます。自立している患者は面会等で部屋にいることが少なくなるため各自で体温や血圧を測定してもらいます。看護師は、数値をチェックすることで業務を軽減させることができます。

 

午後は午前中に比べて時間にゆとりがある

午前中に比べ、午後は処置等の介助が終わっていることも多く、時間にゆとりがあります。循環器では高血圧・脂質異常症等の生活習慣病患者が入院しています。退院へ向けての生活指導が必要となることもあり、生活指導は主に看護師が行います

現在はクリティカルパスを用いている病院も多くチェック項目に沿って指導を行うケースも増えています。

 

家族の面会時間も午後から始まる

午後から家族の面会時間が始まるため、空いた時間を指導や家族からの情報収集等、受け持ち患者に合わせて動きます。

他にも、退院へ向けてのカンファレンス・患者ごとのケースカンファレンスもお昼休憩後のスタッフが集まりやすい午後に行われます。
 

14時~15時:抗生剤投与と持続点滴の確認

14時~15時頃には2回目の抗生剤投与と持続点滴の確認があります。16時前後には夜勤者が出勤してきて情報収集を始めるため、医師からの指示受けや内服変更、行った処置等は早めにカルテに記入しておきます。

 

16時半~17時:勤務時間終了後

16時半~17時に1日の勤務が終了します。しかし、定時で帰れることはほとんどありません。夜勤勤務者が担当患者を一通り訪室し終わるまではカルテ記入を終わらせたり、外来後の医師が病棟へ戻ってくる時間で指示を受けたり、待機している必要があります。

また、総合病院や大学病院では担当の係や委員会が勤務終了後に行われます。

 

ポイント!

ポイント

基本的に30分~1時間程度の残業があることを覚悟しておく必要があります。看護はチームで行われるため、早めに終わったスタッフは他のスタッフの残り業務の手伝いをすることもあります。時間内に業務が終了できるようチームスタッフ全体で協力していくことが大切です

 

1日のスケジュールまとめ

環器内科は忙しい部門の一つです。処置や検査はもちろん、業務中のナースコール対応や急変対応等様々なタスクが同時に発生します。看護師として、一日のスケジュールを整理し、優先順位を常に考えながら行動する必要があります。

その分、看護師としてのやりがいも感じられることが多く、患者からの感謝の言葉で一日の疲れも忘れられます。新卒ローテーションのなかに必ず組み込まれる部門の一つであるように病院内での大きな役割を持っています。

看護師としての実績を積むにはまさに適している職場と言えます。

 

2.循環器内科で働く看護師に必要なスキル

循環器内科のスキル

循環器内科に勤務する看護師をまず悩ませるのは心電図です。循環器内科に勤めるのであれば、心電図が読めることは必須となります。看護学校などで習ったことはあるはずですが、現場で使うレベルまでは習わないので、循環器内科に配属されてから勉強したという看護師も少なくありません。

 

循環器内科に転職したい看護師は?

どうしても循環器内科での勤務を希望する場合は、心電図の読み方を勉強して、それをアピールしながら配属を希望するという方法もあります。

実際のところ、心電図が必要なのは循環器内科だけではありませんので、この機会に勉強しておくのもよいでしょう。

 

ポイント!

ポイント

循環器の疾患の特徴として、合併症を起こしやすいということがあります。そのため、循環器内科の看護師は、循環器の疾患はもちろん、それ以外の病気についても知識を持っておくことが求められます。もちろんそのための勉強会なども院内で行われることが多いので、このような勉強会に積極的に参加して、幅広い知識を身に着けたいと思う看護師には最適の職場です。

 

看護師にはタフな精神力が求められる

循環器内科には、いつ急変してもおかしくない容態の患者が入院していますから、ここで働く看護師には「タフな精神力」が求められます

また、実際に急変が起こった際には、パニックにならずに冷静に対処できる判断力も必要だと言えます。

 

3.循環器内科で働く看護師のメリット

働く看護師のメリット

循環器内科で働く看護師のメリットは、循環器についての高い技術を身に着けられるということです。現在、食生活の変化などによって、循環器の疾患を発症する人は増えており、生活習慣病は大きな問題になっています。

どの総合病院でも循環器は花形の診療科であり、勤務を希望する看護師は少なくありません。仕事がハードで、勉強も必要な循環器を志望するだけあって、看護師も意識の高い人が多く、お互いに高め合いながらスキルアップしていくことができるでしょう。研修なども多く大変ではありますが、成長できる環境が揃っているケースが多いです。

 

重症患者の看護に強くなる!

循環器内科には、他の科と比較しても「重症患者」が多く入院しています。また、病院によっては、循環器内科の看護師がCCU(冠疾患集中治療室)の患者を看ることもあり、自ずと重症患者の看護に強くなります

 

多くの看護師が苦手とする心電図が得意になる

心電図の読み取りに関しては多くの看護師が「苦手意識」を持ちます

しかし、循環器内科の看護師は否が応でも心電図を読み取ることが仕事になりますから、年数を重ねていくうちに心電図が得意になります。

 

ポイント!

ポイント

心電図が読める看護師はこれから先どこに行っても重宝される存在になること間違いなしです。

 

仕事にやりがいを持つことが出来る

循環器内科で働く大きなメリットは、仕事にやりがいを持てるということでしょう。循環器の疾患ということは、どんな病気であっても命に関わるということです。

そんな病気に日々関わり、看護していくという自覚がやりがいにつながっています。最新の高度医療が行われることも多く、新しい技術に常に触れることができるのも、看護師としての醍醐味でしょう。

 

4.循環器内科で働く看護師のデメリット

デメリット

循環器内科で働く看護師のデメリットは、とにかく仕事がハードだということです。日々の看護業務だけでも非常に忙しいのに、その後研修が入っているなど、仕事よりもプライベートが気になる人には向かない職場かもしれません。

自分で勉強するべきことも多く、特に心電図は読めないと話になりませんから、循環器内科に来ていつまでも心電図が読めないと、先輩からキツイことをいわれることも覚悟しましょう。

 

常に命を預かるプレッシャーやストレスも多い

循環器内科は心臓や血管の疾患を扱うことだけあって、常に命を預かる気持ちで看護をする必要があります。ミスは絶対に許されませんし、ちょっとした判断の誤りが命を危険にさらすことにもなりかねません。こうした責任の重さは、そこにやりがいを感じる人には良いプレッシャーになるのですが、負担に感じる人にはかなりのストレスです。

たとえ看護師でも、自分のミスで人が死ぬかもしれない、というのは怖いですし、何かあった時の対応も大変です。そういう点でも循環器内科はハードな職場であり、それが嫌で辞めていく人がいるのも確かなのです。

 

ポイント!

ポイント

確かにこういった怖い点はいろいろありますが、病院としても無理そうな看護師を循環器内科に配属することはありません。そこに配属されるということは、病院側からの信頼を得ているということでもあるのです。そこは自信を持って、スキルを磨いていってはいかがでしょうか。極めれば、これほどやりがいのある診療科はありませんから、頑張ってみることをおすすめします。

 

まとめ

循環器内科は病院内の「花形」とされていることが多く、特に若手の看護師の中では人気が高い部署です。また、循環器内科で経験を積めば、重症患者の看護に強くなり心電図も得意になりますから、必ずどこの科でも通用する看護師になります。

そのため、看護師としてもう一回りスキルアップしたいと考える方にはとてもオススメの診療科だと言えるでしょう。

 


都内の大手総合病院で3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして看護師ライターとして活動中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職成功をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

看護師求人サイト口コミ

  ‣ナースではたらこ →「口コミ」をチェック
  ‣看護のお仕事 →「口コミ」をチェック
  ‣マイナビ看護師 →「口コミ」をチェック
口コミランキング
全国で50社以上ある看護師求人サイトをリアルな看護師の口コミで比較、ランキングしています。完全に無料で転職もサポートしてくれるのでお勧めばかりです。口コミには個人差がありますので、自身の目で比較することで、転職成功への近道となります。


この記事へコメントする


転職理由
人気ランキング
看護師転職サイトの選択

関連記事

【インタビュー】看護師転職サイト

ナースではたらこインタビュー 看護のお仕事インタビュー
看護のお仕事インタビュー ナースJJインタビュー
MCナースネットインタビュー 看護プロ インタビュー

SNSで最新情報が簡単に確認できます。

看護師転職ジョブFacebook 看護師転職ジョブTwitter

看護師の転職について色々調べよう

転職は年収アップ 逃げの転職 良い看護師求人

この記事は「kameko」さんの執筆でに公開しています。 最終更新日:2017年03月15日(運営元:看護師転職ジョブ

当サイトに掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。著作者情報記載の記事に関しては現役看護師、看護師資格を保有している看護師ライター及び現役看護師の方に記事を独自の文章で執筆いただいております。
看護師ライター一覧ページ」はこちらへ。


1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。