一般病棟から精神科に転職した看護師が感じる違いとギャップ

一般病棟から精神科に転職した看護師が感じる違いとギャップ

私は今まで循環器内科などの「一般病棟」と呼ばれるところに身を置き、看護師として働いてきました。しかし、思うところがあり、看護師5年目を迎えるにあたって精神科で働きたいと考え精神科への転職を決意しました。

そして現在私は、精神科の急性期病棟と呼ばれる病棟に勤務しています(精神科について詳しく知りたい方は「精神科の看護師求人|転職する前に確認したい8つの事」の記事をチェックしてみてください)。

精神科で働き始めた当初は、以下に紹介するような、一般病棟との様々なギャップに驚かされるばかりでした。これまで、看護実習でしか精神科の世界に関わったことがなかった看護師の方はぜひ参考にしてみてください。

1.精神科は一般病棟に比べ時の流れがゆっくりしている

砂時計

私が働いていた一般病棟では、検査や治療が毎日沢山行われており、時間で行わなければいけないこともありました。

また、心不全の悪化に伴い、重症患者もいたことから、重症患者のケアも行わなければならず「気付いたらもうこんな時間・・・」といった具合に、記録を書く時間もままならないといったことが多々ありました。

 

バタバタと忙しかった頃からは考えられない光景

現在私が働いている精神科では、比較的症状の安定している患者も多く、1人1人がそれぞれの時間を過ごしています。テレビを観たり、新聞を読んだり、患者同士で話をしたり、皆さんマイペースで過ごされています。

一般病棟でバタバタと忙しく走り回っていた頃に比べると考えられない光景が広がっています。

 

2.精神科では医療的な処置がほとんどない

医療道具

精神科では、医療的な処置を必要とする患者はほとんどいません。うつ病などで食欲がなく、栄養や水分が取れていないような場合は点滴を行うことがありますが、それ以外ではあまり医療的な処置はありません。

医療的な処置があまりない分、時間的な余裕があります。そのため、患者と関わる時間、見守る時間は比較的多く取れます。

 

患者とのコミュニケーションを沢山取れる

精神科の看護師は、一般病棟の看護師よりも時間的な余裕がある分、患者とのコミュニケーションを沢山取ることができます。

病状が安定している患者であれば、コミュニケーションは十分に可能ですし、話好きな患者も多く、看護師に自ら話しかけてくる患者も数多くいます。

鍵がついた空間にいる精神科の患者にとって、看護師は医療者でもあり、話し相手でもあります。信頼関係がある程度築けてくると、つらい時、楽しい時、様々な場面で話しかけてきます。

 

ポイント!

ポイント

精神科では、看護師がむやみに患者に関わることをせず、見守ることやただ話を聞くことも大切なのです。

 

看護師は看護師にあらず、な場面も多々ある

時には話を聞き、時には一緒に工作をしたり、時には髪を結ったり、将棋を嗜んだり、精神科では、看護師は看護師にあらず、な場面も多々です。共に楽しみ、共に成長できる場所。それが精神科です。

このように、患者とじっくりと話を聞ける時間があること、患者と向き合える時間があるということは、とても精神科ならではの醍醐味だと言えます。

 

3.看護師の言葉1つ1つが重く患者は言葉に敏感

笑顔の看護師

精神科の患者は、言葉に敏感です。言うなれば、とても素直です。看護師の対応の仕方1つで、信頼関係が大きく左右されかねません。また、病状にも影響を与えかねません。

距離の取り方1つ、言葉の選び方や言葉のかけ方1つ1つが精神科ではとても重要であり、そしてその1つ1つが看護に直接的に関わってくるのだと感じています。

 

言葉の魔法を巧みに使いながら患者と関わる

精神科患者の特徴的なこととして、拒薬があります。必要性を説明しても、なかなか納得ができない、同意を得られないこともあります。嫌だと言ったら嫌だ、といった具合です。残念ながら病識のない患者も少なくありません。

そんな時は、人を変え、時間を変え、何とかして服薬を促します。そのような意味でも、言葉という魔法を巧みに使いながら、精神科の看護師は患者と日々関わっています。

 

4.まとめ

今回は、一般病棟の看護師だった私が、精神科に転職しそこで感じたギャップについて述べてみました。

最初、精神科については全く無知で、どんなところなのだろうと不安半分楽しみ半分で入職した私です。しかし、今は慣れないながらにも精神科勤務の面白さの一端に触れることができているような気がしています

もちろん、心の病気と向き合うということはつらいこともたくさんあると思います。病んだ心に向き合い、時には共に悩み、時には楽しみ、共に歩んでいく姿勢が求められます。病状によっては暴力的になったりする患者もいます。医療者として、それに真摯に向き合っていく姿勢が求められます。

しっかりと患者と関わっていきたい、共に向き合いたいという方には、精神科をおすすめしたいと思います。じっくりと関わることができますよ。

監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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