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ケアミックス病院で働く看護師のメリット・デメリット

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専門看護師ラビウサ

ケアミックス病院とは、急性期・慢性期・療養型・回復期リハビリテーションなど異なったケアを必要とする病棟が併設されている病院です。

患者は急性期~回復期まで転院せずに同じ病院でケアを受けることができ、またここで働く看護師は、他の専門病院よりも幅広い分野における看護ケアを学ぶことができます。

ケアミックス病院の特徴と、看護師転職するメリット・デメリット、求人探しのポイントについて詳しくご説明します。

1.ケアミックス病院の特徴について

ケアミックス病院の特徴

ケアミックス病院の特徴は、一つの病院の中に、一般病棟(急性期病棟)と療養病棟や精神病床、回復期病棟などの複数の機能を持つ病院のことで、どこの病棟に所属されるかによって、仕事内容や役割は異なります。

また、ケアミックス病院の場合は、急性期で入院した患者であっても回復期まで見届けることができます。

です。

 

(1)治療と治療後の支援が継続して一つの病院でできる

ケアミックス病院の場合は、急性期患者を受け入れ治療を行った後、療養病棟に転棟させることにより、患者は一つの病院で治療・ケア、あるいは看取りまでを継続的に支援してもらうことができます。

 

(2)ケアミックス病院は中規模の病院が多い

ケアミックス病院の多くは、一般病棟入院基本料(10対1)と、療養病棟入院基本料(20対1)などを施設基準として届けている、中小規模の病院になります。

しかし、ケアミックス病院は、診療報酬改定によって、入院基本料などが変動することが多く患者にとっては一つの病院をかかりつけとすることができる反面、病院としては経営面で不安定な側面も持っています。

 

2.ケアミックス病院で働く看護師の仕事内容

ケアミックス病院で働く看護師の仕事内容

ケアミックス病院で働く看護師の仕事内容はどのようになるのでしょうか。詳しく確認していきましょう。

 

(1)配属された病棟によって看護師の仕事内容は異なる

ケアミックス病院は、他の病院同様に配属された病棟によって仕事内容が異なります。

 

一般病棟に配属された場合

一般病棟であれば、手術や治療が必要な患者の看護にあたることになりますが、それでも大学病院や救急に力を入れている病院と比較して、夜間の緊急入院などは少なめです。

 

療養病棟に配属された場合

療養病棟であれば、治療よりもケアを中心とした関わりになります。

退院や看取りに向けて、その人らしい看護計画を立案したうえで、時間的余裕をもって関わることができます。

 

(2)患者の回復までしっかり見届けることができる!

ケアミックス病院では、急性期を脱した患者であっても転院せずに同じ病院で回復期まで入院することができます。そのため、ケアミックス病院で働く看護師は、急性期で入院した患者を回復期まで見届けることができます

 

(3)患者の生活支援援助を行う仕事が多くなる

患者の生活支援援助を行う仕事が多くなる

大学病院や総合病院のような急性期病院と比較し、ケアミックス病院は、看護師の仕事内容の中に食事介助や入浴介助、おむつ交換などの介護的要素が増えます

そのため、看護師も患者の生活支援に対する援助を行う機会が増えます。

 

(4)1人で受け持つ患者数は多くなる

ケアミックス病院は、病棟の入院基本料に準じるため、看護師の人数的に夜勤看護師の看護師数が少なくなります。

安定した患者さんが多いとはいえ、7対1の病院に比較し、一人の看護師が受け持つ患者数は多くなります。

 

3.ケアミックス病院に転職する看護師のメリット

ケアミックス病院に転職する看護師のメリット

看護師がケアミックス病院に転職するくメリットは、やはり同じ病院で幅広い看護を経験できるということでしょう。

通常、看護師がスキルチェンジをしようと考えたら転職をするしかありませんが、ケアミックス病院であれば、わざわざ転職しなくても同じ病院でそうできるのです。

例えば将来的に老人福祉施設や訪問看護の仕事をしたいから療養型の経験もしたいけど、急性期の現場を離れるのは不安という場合などは、同時に両方の看護ができるケアミックス病院の勤務は理想的でしょう。

 

(1)ライフスタイルの変化に対応しやすい

ライフスタイルの変化に対応しやすいというのもケアミックス病院のメリットです。

若い時は急性期病棟で忙しく働いて、結婚して子どもができたら残業の少ない療養病棟に配置転換を願い出る、という方法もあるでしょう。

また、ケアミックス病院で働いている看護師の勤務年数も長めであり、出産・育児・介護などの変化が生じた時も、勤め続けることが可能です。

そのため、同じ職場で長く働きたいという場合は、配置転換で働き方が変えられる病院を選ぶのがおすすめとなります。

 

ポイント!

ポイント

もちろんすべてのケアミックス病院が、こうした働き方に対応しているわけではありませんので、転職をする際に、登録した看護師求人サイトの担当コンサルタントにそういった希望を伝えておきましょう。実際に配置転換で長く働いている看護師がいるかどうかや、そういった希望を考慮してくれる病院かを調べた上で転職先を紹介してくれるはずです。

 

(2)じっくりと患者に関わる看護を行うことができる

ケアミックス病院は、一つの病院の中で、患者が急性期を脱して、慢性期を経て退院する経過を見ることができるます。

そのため、ケアミックス病院で働く看護師は入院直後からすぐに退院について考えることなく、じっくりと患者に関わることができます。

 

補足説明!

ポイント

また、病棟は変わっても、患者は入院しているため、気になる患者の経過を見ることもできます。さらに患者の経過を通して、看護師として、疾患の経過を学ぶこともできます。

 

(3)難しい処置や治療は少ない

ケアミックス病院では、最先端の治療を行うというよりも、勤務医が対応できる処置や治療を行うことになります。

そのため、ある程度病院で行える治療や処置を覚えてしまえば、ケアミックス病院で働く看護師は安定した仕事をすることができます。

 

(4)アットホームな環境の病院が多い

ケアミックス病院は、地域密着型も多く病床数も他の病院と比較して少なめです。

そのため、患者とも顔見知りになりますし、他のスタッフとも顔の見える付き合いができ、アットホームな雰囲気が病院に流れているケアミックス病院は多いといえます。

 

4.ケアミックス病院に転職する看護師のデメリット

ケアミックス病院に転職する看護師のデメリット

ケアミックス病院に看護師転職するデメリットは、やはり業務の範囲が広くなってしまうことにあります。

特に、特定の分野の看護技術を集中して身に着けたいという看護師には大きなデメリットとなります。

 

(1)看護師が対応する処置が増える

ケアミックス病院では、他の病院と比較し医師の数は少なめになります。

そのため、ケアミックス病院では点滴などの処置も看護師が「やって当たり前」になる傾向があります

 

補足説明!

ポイント

ケアミックス病院へ看護師転職する場合は、知識不足のまま処置に対応し、医療ミスを起こす可能性もあります。できないこと、初めてのことは、きちんと周囲に伝えて、自分を守る意識を持つことが大切です。

 

(2)希望の配属にならない可能性がある

急性期病棟で働きたいのに緩和病棟に配属になったり、療養型の看護をしたいのに急性期に配属になったりと、希望どおりの配属先で働くことができない場合もあります。

そのため、転職する場合はそのケアミックス病院は病棟希望の意見が、どれぐらい通るのかの確認は必ず行いましょう。

 

(3)人間関係のトラブルに巻き込まれる

中小規模が多いケアミックス病院ですが、安定した人間関係だからこそ、人間関係のトラブルに巻き込まれることがあります。

ケアミックス病院では、入院日数も長く、看護師人数も少ないゆえに看護の仕方や考え方、年功序列などによって、意見が対立することがあります。

その時、看護師人数が少ないがゆえに、人間関係に巻き込まれ、疲弊してしまうことがあります。

 

補足説明!

ポイント

ケアミックス病院の急性期病棟では、看護師の人数も多く、やりべきことも多いため、業務に追われて人のことどころではない部分もあります。

 

(4)ケアミックス病院の経営状況が不安定

ケアミックス病院は、経営状況が厳しい病院も実際にあり、今後の診療報酬改定によっては、病院の理念や経営方針が変わる可能性もあります。

そのため、慢性期を学びたくて転職したはずが、診療報酬の関係で看護配置を見直し、一般病棟への配置転換を促されることもあり得ます。

 

注意点!

ポイント

急性期の機能と、慢性期の機能を持つことは、患者を看る上ではとても強みですが、経営的な視点で見ると、診療報酬改定の度に、どのような病棟運営が、経営的に安定するのかを模索する必要が出てきます。

 

5.ケアミックス病院の看護師求人を探す注意点

ケアミックス病院の看護師求人を探す注意点

看護師の求人倍率が高いといっても、病院によってかなりムラがあり、勤務することでメリットを感じやすいケアミックス病院の場合は看護師求人を見つけることが困難であることも多いのです。

また、看護師としてケアミックス病院を探す場合の注意点は3つあります。

ケアミックス病院へ看護師転職を考えており、求人を探す場合は参考にしてください。

 

(1)どの病棟での募集求人なのかを確認すること

ケアミックス病院で働きたい時は、どんな病棟があり、どの病棟が看護師求人を募集しているのかを確認することが大切です。

ケアミックスだから、一般病棟と療養病棟だけだろうと早合点せずに、病院のホームページを確認し、正確な情報を得ることを忘れないようにしましょう。

 

同時に看護配置についても確認しておこう

同時に、可能であれば、看護配置がいくつなのかを知ることも、夜勤をする予定であれば、押さえておくべき情報です。

 

(2)どの分野に特化したケアミックス病院なのかを確認

ケアミックス病院にも、より病院として力を入れている疾患や分野があり、その患者を一般病棟で治療し、療養病棟で支援している形が多いです。

 

自分が勉強したい看護領域を選択しよう

やはり、ケアミックス病院にあえて勤めるのであれば、勉強したい看護領域で、急性期から慢性期、そして終末期の看護を学ぶことが、長く勤めるための意欲にもつながるでしょう。

 

(3)看護師の退職率や在職年数を確認する

病床数200床以下の場合が多いケアミックス病院ですが、基本的には人間関係も安定し、長期間在職するスタッフが多いはずです。

しかし、

  • 看護師の退職率が高い
  • 在職年数が短い

などの場合には、人間関係に何らかの問題を抱えているケアミックス病院である可能性があります。

これは、自分で調べることが難しい項目ですが、知人に聞いてみる、看護師転職サイトの担当者に確認してみるなどで、情報を得ることも、転職に後悔しないことにつながります。

ケアミックス病院の看護師求人と非公開求人が多い転職会社は以下の2社です。

担当も丁寧で親切なので、2社比較しながら利用し、自分に合うケアミックス病院を探しましょう。

 

まとめ

自分は急性期が合っているのか、それとも慢性期が合っているのかどちらか決断しきれず迷い続けている看護師もいるでしょう。

ケアミックス病院で働く看護師は、急性期治療を受けた患者が、慢性期を経て退院や看取りを行う過程を、一つの病院で経験することができます。

そのため、一人の患者との関わりを通して、看護師としてのやりがいや、疾患のプロセスを理解することができます。

ケアミックス病院は、地域に密着し、その人らしさを大切にする病院でもあります。じっくりと継続的な看護と生活支援をしたい看護師の方にはおすすめしたい病院です。



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この記事を書いた人

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。


カテゴリー:各病院看護師求人の特徴

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この記事を書いた人:ラビウサ
(公開日:)(編集日::2017年12月05日)

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