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よひら

現役看護師

よひら

( 看護師 保健師 )

元保育園看護師が教える役割と仕事内容!転職前にチェック

よひら
現役看護師 よひら
保育園看護師 役割 仕事内容

私は結婚を機に大学病院を辞め、保育園看護師として働いていました。

保育園看護師の仕事は、可愛い子供達に囲まれてとても楽しい反面、看護よりも保育を担わなければならないことに少々疑問を感じることもありました。

保育園へ転職したい考える看護師の方も多いと思いますので、ここでは私の経験を基に保育園看護師の仕事内容などについてご紹介していきます。

【保育園看護師の配置基準について】

本題に入る前に、簡単に保育園看護師の配置基準について説明していきます。

我が国での,保育所における看護師の配置は,保育所設置に関わる児童福祉法に看護師等配置の基準がなく,法的根拠がない状況であり,保育所の裁量に任されている状況である。

認可保育所における看護職の配置状況及び保健業務に関する調査」より引用

インターネット上では、「乳児が9人以上いる場合は看護師の配置が必須」「0歳児がいるなら看護師の配置が必須」などといった意見が飛び交っていますが、上記を見て分かるように、それらの意見はあくまで各自治体や保育園の配置基準を表しているだけにすぎません。

必ずしもどの保育園にも看護師が配置されているわけではないことは念頭に置いておいてください。

1.保育園看護師の役割と仕事内容

保育園看護師の役割
私が保育園看護師として担った役割は主に以下の3つでした。

  1. 園児の怪我や発熱時の対応
  2. 感染症の予防(園児・保護者も含む)
  3. 園児の発育をアセスメント

保育園で保健医療に関するものすべてを担っている印象でした。

上記の役割で挙げた3つの点を広げて、実際に行っていた仕事内容をご紹介していきます。

 

(1)一番多い仕事は園児の怪我や発熱の対応

怪我をする園児

園児は本当に小さな怪我が多く、保育園で働く看護師として主な仕事内容となるのは、小さな怪我や発熱への対応となります。

もちろん大きな怪我もあり、アナフィラキシーショックの対応にあたったこともありました。生命に関わることなので、その後エピペンの取り扱いなども職員同士で理解を深めてマニュアル作成なども行いました。

また、保育園看護師は園児だけではなく職員の健康管理(怪我や発熱など)も同様に行います。

 

【体験談】小さな怪我への看護師の仕事内容

小さな怪我の処置は、流水で洗い流すだけという措置が多く、深い傷やトゲなどの処置でしか消毒液を使うことはありませんでした。

特に薬が必要はなくても何か塗布することで園児の気持ちが落ち着くこともあり、流水でしっかり落としてからワセリンで保護をしてあげることもありました。

その他に、給食時や、最近流行の傾向にある食育で調理の際に調理過程で火傷を負う子供もいたり、遊んでいてテーブルに顔をぶつけて歯が亜脱臼の状態になり、病院に連れて行ったりしたこともあります。

 

【体験談】発熱に関する看護師の仕事内容

入園して間もない0歳児は、午前中は問題なくてもお昼寝明けに発熱するケースが多かったです。

その場合は保護者へ連絡し、職員室へ隔離してクーリングや水分補給をさせて様子をみていました。

 

【体験談】職員の健康管理に関する看護師の仕事内容

私が経験した中で一番大惨事だったのは、調理師が調理中に手を滑らせて包丁で手首を切って大出血を起こした時でした。圧迫止血をして、即病院に行ってもらいましたが、数針も縫うケガでした。

またインフルエンザが流行する時期には声掛けをして予防接種を受けてもらいます。

他には職員から「これは病院に行った方がいいかしら」などの健康相談を受けることもありました。

 

(2)感染症情報の周知と予防対策の実施

園児に手洗いを指導する保育園看護師

保育園は集団生活を送る中でどうしても感染症に罹りやすい環境です。

そのため、保育園で働く看護師は感染症の情報の周知や予防対策を行う役割があります。

具体的には保育園や近隣地域で流行している感染症があれば、保護者へ感染症の症状はどのようなものか(発熱の有無・どのような発疹ができるのか)などの周知を行います。

また、園内で感染者が出た場合には朝の体調確認時に担任と園児全員の状態を丁寧に観察します。

 

【体験談】実際に対応したこと

私は、保育園の看護師として冬場は嘔吐下痢の感染症が流行するため、吐しゃ物の処理の振り返りを職員同士で行うようなこともしました。

園児には、手洗いとうがいの指導を行い、保護者から感染症の相談を受けた場合には丁寧に分かりやすく回答するようにしていました。

 

(3)園児の発育をアセスメントし異常の早期発見に努める

園児の発育をみる

各園児の身長と体重のバランスを確認し、発育(成長・発達)をアセスメントし、異常の早期発見に努めるのも看護師の大切な仕事です。

園児によっては、成長ホルモンのバランスが悪くて成長障害を起こしていることもあります。

そのため看護師としてアセスメントを行い、必要があれば保護者に伝え、病院への通院を促します。

補足説明!

ポイント

また、発達障害の傾向にある園児への対応について、保育士と話し合わなければいけないこともあります。

 

2.保育園看護師の1日のスケジュール例

保育園看護師のスケジュール

私は園庭なしの保育園で8時~17時の固定勤務で働いていました。

以下は、当時のある1日のスケジュールです。

保育園看護師として働く時のイメージを沸かせるために、参考にしてみてください。

7:45 出勤
8:00 ・業務開始
・次亜塩素剤の希釈剤の作成(嘔吐・下痢の処理用)
8:10 早朝の合同保育に入る
8:45~9:00 各クラスへの回診し園児の体調を把握
9:00 ・その日のスケジュールを園長へ報告(※1)
・各クラスの体温計の整備(※2)
9:15 0歳児保育の補助に入る
10:30 0歳児の昼食の準備・介助
12:00~14:30 ・他の職員と交代で昼食休憩をとる
・連絡帳記入や制作の手伝い
・お昼寝の確認(※3)
15:00 0歳児のおやつの介助
16:00 事務仕事(ほいく便りの作成など)
17:00 特に何もない日は退社
(19:00) 全体会議(月に1回)

※1:朝から身体測定をする、午後に歯磨き指導をする、乳児・幼児の健診がある、などといったことを報告していました。

※2:各保育室の部屋に体温計があるため、小さいタッパーにアルコール綿を毎朝詰めて配布していました。

※3:0歳児は5分間隔・1歳児は10分間隔、2歳児は15分間隔で呼吸の確認をしていました。子供の乳児突然死症候群を予防・早期発見をするためです。

 

3.保育園看護師として働いて辛かったこと

辛い保育園看護師

保育園では、体力的にも精神的にも、それなりに辛いことがありました。

ここに書いてあることは、きっとどの保育園看護師も経験する「辛いこと」だと思います。

 

(1)園内で流行る感染症に一通り罹患したこと

最も辛かったのは、園内で流行る感染症(急性胃腸炎、マイコプラズマ肺炎、溶連菌感染症など)に、一通り罹患したことでした。
保育園では、園児と密接的に関わって保育を行わなければならない為、感染症にとても罹りやすい状況だと言えます。

そのため、転職してしばらくは感染症関係でお休みすることが増えることが考えられます。これは、免疫がつくまでの辛抱ですので、もうあきらめるしかありません。

 

(2)頼れる人が側にいなかったこと

保育園看護師は1園につき1人体制の園が多く、病院のように頼れる人がすぐそばにいません。

今までは病院などで先輩や医師などすぐに相談できていた環境があったと思いますが、そういったことができなくなるため、判断に迷って不安になることもあります。

私は、どうしても自分だけで判断できなかった時、園医を頼るようにしていました。

 

(3)自分の子供の行事に参加できなかったこと

これは保育園に通う子供がいる人に関わってくるのですが、保育園の保護者参加型の行事は土日のどちらかで行われることが多いです。そして、季節的にどこの保育園も同じような日程で行事が行われることが多いです。

そのため、子供の行事と重なったとしても勤務先の行事を優先しなければなりません。私はこれでいくつかの子供との行事を逃すことになり、かなり辛かったです。

 

まとめ

私が働いていた保育園は「保育ありきの看護」でした。そのため上記の1日のスケジュールを見ても分かるように、ほとんどが保育に時間を割かれていました。

厚生労働省も、保育所における看護師の配置を積極的に推進していることですし、今後はもっと保育園での看護師の地位がしっかりと確立していくと良いなと思います。

 

保育園看護師求人を探している人へ

ここで私が言える保育園看護師求人を探している方にお伝えすることは、ただ1つです。

保育園看護師求人のポイント

「経験のある保育園看護師に相談できるような環境ができる保育園を選んだ方が良い」ということです。

なぜならば、たとえ看護師の経験があったとしても、保育園では最初はかなり困惑することが多いためです。(病院の常識が保育園では非常識なこともあります)

そのため、看護師2人体制の保育園を選ぶことが重要になります。

私のいた保育園は、沢山の系列保育園があり、看護師のネットワークもしっかりしていました。

月に1度集まって顔を合わせる機会もあったので、この時に普段の悩みや不安を相談できてとても心強かったです。

できるだけ沢山の先輩保育園看護師に頼れるであろう保育園求人を頑張って見つけるようにしてください。

ですが、もしそういった保育園の求人がなければ沢山の系列を持つ保育園を選ぶのも良いと思います。

また、自治体によっては保育園看護師が定期的に集まる機会を設けているところもあるので、このような自治体の所の保育園の看護師になるのも1つの手です。

ぜひ保育園看護師になったら保育士に負けないよう頑張ってくださいね!


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大学病院にて勤務後、結婚を機に献血ルームや保育園看護師、企業保健師を経験。現在は、看護師ライターという新ジャンルの開拓に心を躍らせています。
転職を考えている看護師は勿論のこと、私は保育園児の息子がいるので、子供がいて働いている看護師や、今は子育てに専念したいけれどいずれは復帰したいと考えている潜在看護師の皆さんに役に立つような情報を提供していきたいと思います。

看護師としての経歴

保有資格 ・看護師・保健師・養護教諭2種
年齢 ・神奈川県/34歳
職務経験 ・大学病院 ・献血ルーム ・保育園看護師 ・企業保健師
診療科経験 ・産婦人科 ・乳腺外科 ・呼吸器内科・外科

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:保育園

(公開日:)(編集日::2018年03月01日)

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