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そらの

看護師ライター

そらの

( 看護師 )

死と向き合う子どもに看護師が読み聞かせたい絵本

公開:、更新:2018年04月19日
子どもに絵本を読み聞かせる女性

子どもが死の概念(不可逆性・最終性・不可避性・因果性)を成人レベルで認知するには、9~10歳程度だと言われています。

それ以前の3~5歳では、死の概念について理解はしていませんが、「死ぬと動かなくなる」など見たことは理解できます。

5~9歳では不可逆性(死ぬと再び生き返ることはない)についてわかるが、自分には起こらないと考えます。

しかし、子どもは分からないなりに「死について理解したい」と思っています。

ここでは、生や死について考えることができる絵本を3冊紹介していきます。

1.病気持ちの子へ「ぼくのいのち」

ぼくのいのち

画像引用元:www.amazon.co.jp

タイトル ぼくのいのち
作者 細谷亮太
出版社 岩崎書店
出版日 1999年6月4日

白血病の子どもを始め、生死を分けるような病気や治療を受けている子どもに読み聞かせてほしい1冊です。

この本を読むことで、「闘病中は辛いことばかりではない」ということ、「自分のいのちは自分だけのものではない」といったことを知ることができるでしょう。

また、その子どもの家族にも読んでいただきたい絵本です。

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白血病院のことをかいた絵本です
文字は少なく、本当に伝えたいことがギュッと詰まっているようで絵を見て親子で考えました。

生きていることは当たり前のようで、明日を迎えられるということが奇跡という病気の子が居ることを思うといつとと同じ日を大切に生きよう、いのちを粗末にしないようにしようと感じました

絵で感じられる絵本って素敵だと思います

 

作者紹介とあらすじについて

作者の細谷亮太氏は、この本を作ったときには聖路加国際病院小児科部長をされている方でした。

治療によって治る子ども、治らない子どもがいる中で医師や看護師にできることはなにか

治らなくなったときに、どうすればよいのかについて知恵を出し合い、「みんなで支え合っていくことのだいじさを知ってほしかった。」と語っています。

 

あらすじの紹介

この絵本は、白血病の子どものお話です。

先生から、白血病は今は治る病気になったけど、「ぼく」が病気だったころは治る子は半分もいなかったこと、お父さん、お母さんもすごく心配していたことを聞きます。

一緒に病気と闘っていた友達の半分はいないということ、治らなかった子は「さいごまで、家にいて、痛くもなかったし、家族といっしょでさびしくもなかった。」ことを知り、「ぼく」は、「みんな だいじな なかま。」だということに気づきます。

 

2.人の死を体験した子へ「わすれられない おくりもの」

わすれられないおくりもの

画像引用元:www.amazon.co.jp

タイトル わすれられない おくりもの
作者 スーザン・バーレイ
翻訳 小川仁央
出版社 評論社
出版日 1986年10月

友だちの死や家族の死を体験した子どもにおすすめの絵本です。

この絵本を読むことで、子どもが「死んでしまって目には見えないけれど、いつもそばに居てくれる」という気持ちを持ってほしいです。

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友人から薦められ、まず自分で読んで号泣。妻と読んで号泣。子供達に読み聞かせながらも詰まってしまう。絵のすばらしさと心に響く翻訳。忘れかけていた繋がりが暖かく湧き出てきます。今この時代の全ての人にお薦めしたい1冊です。

 

作者紹介とあらすじについて

作者であるスーザン・バーレイは、この本がデビュー作であり「かけがえのない友の死をどう受け止め、のりこえていくのか」をテーマにした絵本です。

 

あらすじの紹介

いつもみんなに頼りにされ、困っている友達は誰でも助けた年老いたアナグマは、ある日の朝、死んでしまいます。

アナグマは、生前から「悲しまないように。」と言ってきましたが、友だちにとってはとても難しいことでした。

春になった頃、みんなは集まってアナグマの思い出について語り合います。「アナグマは、ひとりひとりに、別れた後でもたからものとなるような、知恵や工夫を残してくれたのです。」

そのことを知ることができた頃、みんなの悲しみは消え、誰もが楽しい思い出を話すことができるようになりました。

 

3.生きる意味を考える「いのちの木」

いのちの木

画像引用元:www.amazon.co.jp

タイトル いのちの木
作者 ブリッタ・テッケントラップ
翻訳 森山京
出版社 ポプラ社
出版日 2013年9月3日

時に、子どもは自分の死よりも残された家族について心配することがあります。

「死ぬということがどういうことなのか」「死んでもみんなの心に生き続ける」ということを知ってもらいたいときに読み聞かせたい絵本です。

生死にかかわるような病気や治療を受けている子どもや、その家族におすすめの1冊です。

 

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森で亡くなったキツネ。
森の仲間は、いつまでもキツネとの思い出を語り、キツネの死を悼む。
やがてキツネは木に姿を変え語られる思い出と共に大きくなる。

本作品は、子どもに必ず訪れる生きるものの「死」を教えると同時に、生きる意味を教えてくれる深い内容。
死はその関係するものたちにとって悲しいものではある。
しかし、だからこそ生きている間に周囲の人や仲間にどれだけ親切にできるかが大事である、というような会話とともに読後感を語り合った。
子どもの心に長く残るような名作であると思う。

 

作者紹介とあらすじについて

この本の作者は、ドイツ生まれのブリッタ・テッケントラップという方ですが、挿絵もこの方が描かれています。

彼女は、夫と息子と一緒にベルリンで暮らしていて、絵本や挿絵などの分野では、とても有名な方です。

「わすれられない おくりもの」と少し展開は似ていますが、この本ではその続きまで描かれている絵本です。

 

あらすじの紹介

森に棲む動物たちにとって、キツネは特別な存在でした。歳をとったキツネは、ひっそりと死んでしまいます。

友だちだったフクロウがその姿を見つけ、少しずつ森の動物たちが集まり始めます。親切で思いやりがあったキツネがいなくなってしまい、だまって座り込んでいました。

そのとき、フクロウがキツネの昔話を始め、それを機に他の動物たちも思い出話に花を咲かせます。

すると、キツネが横たわっていた雪の下から、「オレンジのめ」が出てきました。その芽は大きくなり、次の日の朝には、ちいさな木に育っていました。

その木をみつめ、みんなは「キツネは 今も 自分たちと いっしょに いてくれる。」のだと強く感じるのです。

 

4.まとめ

「ぼくのいのち」では、闘病の末、元気になった男の子が、自分の病気や友人の死を見つめながら成長していく姿を見ることができます。

「わすれられない おくりもの」「いのちの木」では、死という悲しみを受け止めて「みんなの心の中に生き続けているひとと共に生き続ける」ということを教えてくれるものです。

自分をどの人物や動物に照らし合わせて読むのかによって、見方は大きく変わります。

たくさんの子どもに絵本と触れ合う機会を作っていただければと幸いです。

DIYと野球観戦、うさぎの飼育で気晴らししながら妊活している看護師です。中でも、うさぎと暮らしていると病んだ心が癒されます。これから動物を飼おうかなという方には、おすすめです。
現在、離職中ですが、主に大手の総合病院で5年、小児科の看護師として働いていました。
これまでの経験と知識を活かして、少しでも皆さんのお役に立つことができればと思っております。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師
出身/年齢 ・山口県/42歳
職務経験 ・総合病院・看護学校
診療科経験 ・小児科 ・循環器 ・内科・消化器科・眼科


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