慢性心不全看護認定看護師の役割と院内での仕事内容活動レポート

慢性心不全看護認定看護師の役割と院内での仕事内容活動レポート

認定看護師の中でも慢性心不全看護認定看護師の人数は少なく、全国的な認知度も低いです。

しかし、これからさらに需要が伸びて活躍が期待される認定看護師資格と言えます。

慢性心不全看護認定看護師は患者の病気に対するケアだけでなく、精神面でのサポートも重要とされています。

このページでは、慢性心不全看護認定看護師になるための条件と、仕事内容や役割について説明していきます。

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1.院内での慢性心不全看護認定看護師の仕事内容を活動レポート

院内での慢性心不全看護認定看護師の仕事内容を活動レポート
慢性心不全看護認定看護師と一緒に仕事を行ったことがある現役看護師にレポートを行ってもらっています。

少しでも現場の雰囲気や役割などをつかんでください。

 

外来受診の際に看護面談を患者と行っていた

慢性心不全は在宅での管理がとても重要になるため、外来受診のときに医師の診察だけではなく、慢性心不全認定看護師が看護面談を行い、日常生活の変化や患者の思いを聞いて、患者が正しく安全に治療を継続できるようなサポートを行っています。

また、治療について意思決定を行うときには、インフォームドコンセントに同席したり、その後のフォローを行ったりしており、その患者の治療の初診から在宅まで継続的に関わり続けているため、一度付き合い始めるとその患者とは長い付き合いになります。

女性看護師POLA Beさん(東京都/33歳)

 

循環器の医師からも頼りにされる存在

私が働いていた病院の循環器病棟で活躍する慢性心不全認定看護師がおり、循環器の医師からも頼りにされており、チームで巡回を行ったりしていました。

また、入院中の患者教育にも熱心に取り組み、難しい問題があれば、認定看護師を中心にカンファレンスを行ったり、パンフレットの見直しを行ったりしていました。

患者の退院後の療養生活がスムーズに行えるように様々な職種に働きかけることや、外来でも療養生活支援を行っていました。

あおことり 看護師あおことりさん(40代)

 

2.慢性心不全看護認定看護師の役割とは

慢性心不全看護認定看護師の役割とは

慢性心不全看護認定看護師の仕事内容や役割について詳しく説明します。

 

(1)確実な観察力・判断力が必要

慢性心不全看護認定看護師は患者に対して密に観察を行い、確実な点滴投与が求められます。

入院した直後の患者は症状が進行していて命に関わるケースも多く、高度な治療が必要なことがあるため、認定看護師は患者の症状を定期的に観察し、異常の早期発見に努めます

 

補足説明!

ポイント

効果的な治療を行うためにはインアウトバランスを厳密に調整することで心臓への負担を最小限にする必要があるため、看護師の確実な輸液投与が求められます。

 

(2)心不全増悪因子をアセスメントする

慢性心不全看護認定看護師は患者が退院後に起こりやすい心不全増悪因子についてアセスメントし患者指導を早期に行うことで心不全悪化を防ぐことが期待されています。

このことにより、退院後に患者が起こしやすい心不全増悪因子を予測します。

 

ポイント!

ポイント

早期に心不全増悪因子に対処することで患者が退院後も治療に対して前向きとなり、QOLを高められるような療養生活が送れるよう支援していきます。

 

(3)経験を活かした患者指導を行う

慢性心不全看護認定看護師は患者が退院後も継続的に治療に取り組めるように、今までの経験を活かして効果的な指導を行います。

看護師は入院中の患者のセルフケア能力が高められるように早い時期から「水分・塩分制限について」や「退院後の生活について」などを指導します。

慢性心不全看護認定看護師は、

  • どのような指導を行えば患者が治療を受け入れてくれるのか
  • セルフケア能力を高めることができるのか

などについて、患者の性格や生活背景と自分の今までの経験をもとにより効果的な指導を行います。

慢性心不全看護認定看護師は今までたくさんの事例を見てきたので患者の傾向や、退院後どのような生活をするのか予測がつきやすいことが多く、より患者に合った指導を行うことができます。

 

補足説明!

ポイント

看護師は退院後の患者に対して直接的な指導が行えないため、いかに入院中に的確な指導が行えるかが重要となります。

 

(4)患者・家族に対する精神的ケア

慢性心不全看護認定看護師は患者と家族が不安や悩みを相談できるような環境を作り、治療に対して前向きになれるように関わっていきます。

慢性心不全患者は一生涯症状の悪化や心不全増悪因子に注意して生活していかなければなりません。

 

(5)チームで患者をサポートする

慢性心不全患者の治療は医療スタッフ(医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、ケアマネジャーなど)が一つのチームとなりサポートします。

慢性心不全看護認定看護師はその中心となり、定期的にカンファレンスを行うことで医療スタッフがそれぞれの見解で患者についての情報を発信する場を作り、情報共有を行います。

 

(6)看護師への指導・教育

慢性心不全看護認定看護師は看護師への指導・教育を行うことで、慢性心不全に対する知識・技術の向上が期待されています。

慢性心不全看護認定看護師は勉強会を通して看護師へ知識・技術を提供するだけでなく、実際に病棟に行き、病棟看護師と一緒に患者の指導を行ったり、看護師の相談に乗ったりします。

 

3.慢性心不全看護認定看護師になるには?条件など

慢性心不全看護認定看護師になるには?条件など

慢性心不全看護認定看護師は2011年に資格が開始された認定看護師です。

2013年132人
2014年184人
2015年238人
2016年296人
2017年349人

現在、349名(2017年7月時点 日本看護協会認定部より)の慢性心不全看護認定看護師が活躍しています。

 

(1)慢性心不全看護認定看護師の資格取得条件

  • 日本国の看護師免許を保有していること
  • 看護師としての実務経験が通算5年以上あること
  • 通算3年以上、心不全患者の多い病棟での看護実績を有すること(その間、外来、在宅ケア部門での看護実績を含んでよい)
  • 心不全の増悪期から回復期にある患者の看護を5例以上担当した実績を有すること
  • 現在、心不全患者の多い病棟或いは外来、在宅ケア部門で勤務していることが望ましい
  • 日本看護協会が認定している認定看護師教育課程を修了(6ヶ月・615時間以上)

他の認定看護師資格と比較しても、さほど難しい条件ではありません。

 

(2)日本看護協会が認定している慢性心不全看護認定看護師の教育機関一覧

東京都北里大学看護キャリア開発・研究センター認定看護師教育課程
(定員数:45名)
兵庫県兵庫県看護協会 認定看護師教育課程
(2018年1月時点:休講)
熊本県熊本保健科学大学 キャリア教育研修センター認定看護師教育課程
(2018年1月時点:休講)

(2018年1月時点)

休講の場合は、次期が来れば再開するため、教育機関に確認が必要になります。

 

(3)注意しよう!認定看護師にかかる費用について

入試検定料約5万円
入学金約5万円
授業料約70万円
実習費約10万円
認定審査費用約5万円
認定費用約5万円
   合計約100万円

※ここに記載してある費用に加え、無給となる6ヶ月間の生活費用も考慮する必要があります。
認定看護師を目指す看護師の方は「認定看護師支援がある病院への看護師転職で知りたい6つのポイント」を確認してください。

 

4.まとめ

慢性心不全は一度罹ると、一生関わっていかなければならない病気であるため、患者のセルフケア能力がとても重要になります。慢性心不全看護認定看護師は患者が病気を理解して、治療に対して前向きになれるように関わっていく必要があります。

また、慢性心不全看護認定看護師は患者を的確にアセスメントし、退院後も継続したセルフケアを行えるように指導を行います。心不全患者に対する看護師の関わりは難しいとされていますが、患者の症状が改善した時や退院できた時の喜びはとても大きいものだと思います。

慢性心不全看護認定看護師に興味のある方は認定看護師を目指してみてはいかがでしょうか。

 

効率的に認定看護師支援を受けて資格取得を目指す方へ

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認定看護師を目指す看護師の方は「認定看護師支援がある病院への看護師転職で知りたい6つのポイント」を確認してください。

 

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

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