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慢性期から急性期への看護師転職について!求人選びのポイントは?

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慢性期から急性期への看護師転職

看護の分野には様々な種類があるため、「今は慢性期にいるけれど次は様々な種類の看護を体験したい」と考えて、急性期にチャレンジしたいと考える看護師も多いでしょう。

急性期イコール大変というイメージを持たれがちですが、慣れれば定時で帰れることもあり、将来の選択肢を広げることが可能です。

ここでは、一般的に「怖い」「忙しそう」というイメージを持たれがちな急性期に、慢性期から転職しても苦なく働けるよう、転職の際の心構えを紹介します。

1.慢性期と急性期の大きな違い

急性期で働く看護師

慢性期と急性期では、同じ看護の業務とはいえ大きな違いがいくつかあります。

具体的にどのような違いがあるのか、以下で確認していきましょう。

 

業務内容

急性期は「病気や怪我になりたて」「手術したて」等であるため1日ごとに指示がよく変わります

さらに、患者の状態も1日で大きく変わるため夜勤明けで2日休んだ場合、

  • この前まで経管栄養だった患者が普通にご飯食べている
  • こないだまで人工呼吸器つないでいた患者が歩いている

等、休む前とは全く異なる状態になっていることがかなり多いです。

 

家族の協力体制

施設によるため一概には言えませんが、私が経験してきて感じたことは慢性期患者よりも急性期患者の見舞客が圧倒的に多いということです。

慢性期患者の場合、「土日に家族がちょこっと来る」ということが多いですが、急性期では「毎日来る家族」「家族だけでなく友人もこぞって来る」等ということもあります。

 

補足説明!

ポイント

急性期患者の場合、「家族が毎日の患者の容体を聞きたがる」「自分も何か少しでも看護が移入したいと思う人」が多く見受けられたため、患者だけでなく家族の看護も重要になるでしょう。

 

患者との関わり

慢性期と急性期それぞれの場合の看護師と患者の関わりの違いは、以下の通りです。

慢性期 ・特に縛りが無く長い入院歴がある患者が多い
・頻回に入退院を繰り返している患者が多い
急性期 ・多くの患者が長くても2週間前後で退院あるいは転院
(制度によって入院期間が決まっているため)

 

2.看護師が慢性期から急性期へ転職するメリット

疾患の治療について学ぶ看護師

慢性期から急性期に転職することは、看護師にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。

以下で詳しくご紹介していきます。

 

疾患の成り立ちや治療について学べる

治療においての学びは、慢性期よりも急性期の方が濃密に行っており「どのような治療をするのか」「この治療はどのように行っているのか」等、疾患の成り立ちや治療について学ぶことができます。

参考書を見て治療を理解するのではなく、実際に治療方法や処置を診ることはとても勉強になります。

 

社会資源について学べる

入院期間が決まっている急性期では、期限が近づくと社会資源や福祉を活用して退院後の「在宅生活」「施設での生活」等を吟味します。

特に「退院後に障害を抱える」「病気と付き合いながら社会へ復帰する」等の人が多いのが急性期であるため、「社会資源や福祉についての知識」「退院指導」といった分野の知識もつけることができます。

 

患者の年齢が幅広い

慢性期の場合、一般的に高齢者が多いイメージですが、急性期では老若男女問わずに様々な世代の患者が入院しているため、様々な世代の患者とコミュニケーションをとる練習になり、患者と仲良くなる場合もあります。

 

看護師と患者で交流を深めた実例

急性期に若くして入院する患者は、予後良好である上に回復も早いため退院後に看護師で交流を深める場合もあり、

  • 「同じアイドルグループのファンだという看護師と同年代の患者と意気投合して退院後、一緒にライブに行く」
  • 「中高生くらいの年齢の患者に、同年代のお子さんがいるママさん看護師が夏休みの宿題を教えてあげている」

等の実例がありました。

上記のような楽しみがあることは、患者の年齢層が幅広い急性期ならではと言えるでしょう。

 

将来の選択肢が広がる

慢性期や回復期、どの職場で働いていても看護師としてのキャリアは積み重ねられるため選択肢は広がりますが、急性期ではそれ以上に将来の選択肢の幅を広げることができます。

例えば、「アミューズメントパークや企業等の看護師求人で急性期の経験者が採用条件」「急性期にさらに深く携わりたいと転職を検討する際、急性期での経験を重視する」等の病院があり、急性期での勤務経験を重視する職場が少なからずあるため、急性期を経験しておくと将来の選択肢の幅が広がります。

 

3.看護師が慢性期から急性期へ転職するデメリット

忙しく働く急性期の看護師

次に、慢性期から急性期へ転職する際に看護師が感じるデメリットをご紹介します。

 

急性期は忙しい

看護師として働くことは、どの世界に行っても忙しいですが私の経験上、1番忙しいと感じたのは急性期でした。

急性期は、病気になりたての患者が多いため薬の量や処置の量が多く、さらに手術後の患者を診なければならないところもあり、そうなると検温も30分~1時間おきに行うことが必要という場合もあります。

そのため、時間をうまく使い効率よく看護をしないと「検温と薬に振り回されて記録も書かずに1日が終わった」「患者と一言も会話をせずに終わった」ということもあり得ます。

 

補足説明!

ポイント

急性期の場合は、患者・家族からの要望が多く「看護業務がはかどらない」等の場合もあるため、慣れてしまえば定時で上がれますが、慣れるまでは2~3時間の残業は当たり前という看護師もいました。

 

患者とコミュニケーションを取る時間が少ない

急性期は、患者の入院期間が短いため看護師だけでなく他の職種も患者の情報やケアを必要とします

そのため、「患者がリハビリをしていて不在だった」「ソーシャルワーカーと混み入った話をしていて入室できなかった」等、看護師業務の忙しさのみではなく患者自体も忙しく、それによって患者との時間が取れないというのは急性期ならではのデメリットであるでしょう。

 

急な仕事が入ることが多い

状態が不安定な急性期では、慢性期よりも患者が急変する可能性があります。

そのため急性期では、「他の病棟で急変した患者を受け入れる」「救急車で運ばれてきた患者を入院させなければならない」等、急な仕事が入ることが多いため、当初予定していたスケジュールでは仕事を回せなくなることも急性期のデメリットの1つであると言えるでしょう。

 

4.慢性期から急性期へ転職した際のカルチャーショック集

使う薬の量が多い急性期

ここでは、「同じ医療という現場だし、なんとかなるだろう」と急性期に転職してきた慢性期出身の看護師が実際に急性期で受けたカルチャーショックをご紹介します。

慢性期から急性期へ転職する看護師は、心構えとして見て下さい。

 

時間で使う薬が多すぎる

慢性期では、1日かけて使う薬や半日かけて使う薬が多かったものの急性期では「何時に何時間かけて何本投薬する」という薬が増え、かなり混乱しました。

 

夜勤が怖かった

慢性期と違い夜勤も忙しい急性期では、特に入院したての高齢者はせん妄や昼夜逆転で豹変する人が多く、怖かったです。

急性期で夜勤を始めてから、毎日誰かしら入院するので豹変する患者も頻回に見ることになり大変でした。

 

医者と会話をする機会が増えた

慢性期では、患者に何かあった際にのみ医師と会話するため、それほど医師と会話する機会がなかったものの、急性期では「患者の状態を逐一報告」「患者の治療について質問する」等が多くなったため、医師との会話をする機会がかなり増え、医師とも仲良くなれました。

 

5.慢性期から急性期へ転職する看護師が選ぶべき求人の特徴

急性期の求人を探す看護師

看護師が慢性期から急性期へ転職する際には、どのような求人を選べば良いのでしょうか。

看護師が選ぶべき急性期求人の特徴について、以下に紹介していきます。

 

急性期に抵抗がある場合、急性期以外の患者も混在している所を探す

「急性期をやってみたいけれど急性期だけの病院だと抵抗がある」という場合は、急性期以外の時期も混在している病院を探しましょう。

地域に密着している病院」「病棟が少ない病院」等では、やむを得ず急性期患者と慢性期患者が同じ病棟に入院していることがあるため、そのような病院を選ぶことで慣れている慢性期の看護をしながら急性期看護の勉強ができ、精神的な負担が少ない可能性があります。

 

慣れている診療科・やりたい診療科を探す

急性期を学ぶ多だけでも大変ですが、不慣れな診療科であるとその大変さは倍増するため、自分が慣れている診療科や経験したことのある診療科の急性期を選択すると良いでしょう。

少しでも自分が知っているところの急性期を選択すれば、知識のベースができているため後は掘り下げるだけとなり、1から始めるよりも勉強量は少なくて済み、疲れた体を休ませる時間も確保できるでしょう。

 

ICUのある病院かどうかに注目する

看護師が慢性期から急性期を選択する上で、注目しておきたいことはICUがあるかどうかです。

ICUのある病院とICUがない病院での看護師の忙しさについては、以下の表の通りです。

ICUがある病院 急性期の病棟であっても手術直後の患者を診ることはほとんどない。
(手術後の患者はICUへ行ってから病棟へ戻ってくるため)
ICUがない病院 手術後の患者も診なければならない。
(手術後の患者はそのまま病棟に帰ってきてしまうため)

上記から、看護師が手術直後の患者を診るかどうかは、急性期の中でも忙しさの分かれ目となると言えるでしょう。

そのため、「どんなに忙しくても急性期全般の知識をつけたい」という場合はICUのない病院、「まず手術直後の患者を診るのは控えたい」という場合はICUのある病棟を選ぶと良いでしょう。

 

注意点!

ポイント

血管内の手術の場合は、ICUを通らずに病棟へそのまま帰ってくる場合が多いため、そこは転職先を選択する際に確認しましょう。

 

6.まとめ

急性期と一言で言っても様々な職場があるため、自分に合った急性期の職場を選ぶことが大切です。

慢性期から急性期へ転職する際は、怖いかもしれませんがこの記事を参考にして是非一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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食べること、スポーツ観戦が好きな看護師です。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。


カテゴリー:看護師転職のノウハウ


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この記事を書いた人:RAY
(公開日:)(編集日::2017年09月10日)

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