クリニック勤務に必要な看護師のコミュニケーションスキルとは

クリニック コミュニケーション

看護経験が増えるごとに、大病院では、こなすべき役割が増えていきます。看護研究や業務改善、そして新人養育と、その業務の多さに疲れ、外来だけのクリニックに転職したくなる時があります。

ですが、クリニックは少人数だからこその、煩わしさがあります。その煩わしさから、また転職を考え始めると、もっと自分に自信がなくなってしまうことになりかねません。

クリニックに転職する時に必要なコミュニケーションスキルについて、ご紹介します。

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看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

1.クリニックの狭い人間関係でうまくやるコツ

クリニックの狭い人間関係でうまくやるコツ

クリニックは、狭い人間関係の中で成り立っています。病院から初めてクリニックに転職した方は、その人間関係の狭さと、業務曖昧さ、使い勝手の悪さに不満を抱きがちです。

 

今までのやり方を全面に出さない

病院でバリバリやっていた人ほど、そのままの流れで「この方がやりやすい」「今は、この方法のほうが標準」と言いたくなりがちです。ですが、それはあくまであなたの考え方であり、今までのやり方です。クリニックは、院長の方針のもと、患者さんの流れや物品の購入、やり方が支持されていることも多いのです。

 

ポイント!

ポイント

大人しいスタッフは、おとなしく見えるだけで、院長にあなたの不満を伝えてしまうこともあります。人間関係の構図が見えるまで、そのクリニックの方法を続けることが、結果として得策のこともあります。

 

噂話や愚痴を言わない

クリニックは、少人数。病院であれば、スタッフ同士の愚痴や噂話をしても、人数が多いため、その場限りで収まることも多いですよね。それは、先輩や上司が、うまく調整してくれていた場合もあったのです。ですが、クリニックは医師以外の上下関係が希薄です。看護師さんもパートさんが多い職場や、年齢や経験年数もバラバラ。そのことが逆に、相手の行動が気にかかることにつながっています。

 

ポイント!

ポイント

クリニックで長く働くためのコミュニケーションスキルは、「同僚の噂話や愚痴を誰にも言わない」「誰の肩も持たない」ことです。

 

噂話の発信源が自分になる事もある

病院勤務の中でも、感情的になる人や、月経周期で不安定になる人、私生活に不安があり、攻撃的になる人がいたと思います。それでも、病院では、みんなで上手に話を合わせてチームでやってきたと思います。

ですが、クリニックでは、話を合わせたことが「○○さんが、こう言っていた」とあっという間に情報として共有され、本当は、相手の噂話に合わせただけのことが、自分が発信源になってしまうこともあります。

 

ポイント!

ポイント

少人数のクリニックで、人間関係に巻き込まれないコツは、「噂話や愚痴を言わない」、そして誰に対しても、「同じ調子であいさつをする」ことです。誰とでも、ある程度の距離を置くコミュニケーションをとることが、長くクリニックに勤めコツになります。

 

2.周囲のスタッフから嫉妬されないコツ

周囲のスタッフから嫉妬されないコツ

クリニックは、整形外科クリニックのように理学療法室がなければ、女性ばかりの職場です。そのため、院長が男性の場合には、やはり誰もが、「自分を大切にしてほしい」という気持ちがわきやすい環境です。

 

男性スタッフと仲良くしすぎない

クリニックに転職した場合に、注意したいのは、院長をはじめ、男性職員と親しくなりすぎるのはNG。話し方や、距離感は、周囲のスタッフからいつも見られていると考えておくことが大切です。前からいるスタッフとの不仲の原因になりがちです。

 

目立ちすぎないようにする

よくわからないことで嫉妬されるのが、クリニック。私も体験したことなのですが、「どうせ、私は専門資格がないから」と、面と言われたことがありました。意味が分からなかったのですが、その時は、相手の得意な分野を褒めて、その場をやり過ごしたことがありました。

思えば、その方は子供さんの関係で、病院勤務ができずに諦めた方でした。きっと、「専門資格が取りたくても取れない」気持ちを、私に投影していたのだと思います。

 

前からいるスタッフのスキルを誉めよう

新しいスタッフが入ると、忙しさが緩和されて嬉しい反面、新しい人の技術や資格に、嫉妬してしまうのもクリニックの特徴です。ステップアップしない自分を意識させられるのかもしれません。目立ちすぎないこと、そして、前からいるスタッフのスキルの良い面を言葉にすることも、クリニックでうまくなるコミュニケーションスキルです。

 

3.クリニックでは人間関係ではなく、看護を生かす

クリニックでは人間関係ではなく、看護を生かす

クリニックは、どちらかといえば、閉鎖された人間関係です。ですが、人は、人間関係がうまくいかないことで、転職を考えてしまうのが実情。であるなら、人間関係でなく、他の業務に目を向け、自分の強みとすることが、クリニック勤務を長くさせるコツでもあり、円滑なコミュニケーションスキルにつながります。

 

説明上手な看護師を目指そう

例えば、患者さんに行う検査説明や指導です。これが上手なスタッフは、患者さんからも、スタッフからも、一目置かれる存在になります。だって、クリニックに通う患者さんの多くは、近所の方。説明してもらって良い印象を受けた看護師さんを、名指しで呼ぶようになります。

 

教えてもらいたいと思わせよう

説明の方法を、周囲のスタッフや看護師は、耳をそばだて、聞いています。自分よりも説明上手な相手の真似をしたいですし、教えてもらいたい。その部分を刺激できると、自然とクリニックのスタッフに一目置かれる存在になっていけます。

 

患者さんへのケアは人気に繋がる

看護師は、患者さんへのケアがきちんと提供できていれば、結果として自分の居場所ができます。クリニックは、それが「患者さんからの人気」としてはっきりと見えてきます。患者さんに対する、誠実で、丁寧なコミュニケーションスキルがあれば、結果として周囲にとっても大切なメンバーとなります。

 

4.他のスタッフに見られている自分を楽しむ

他のスタッフに見られている自分を楽しむ

狭い人間関係のクリニック。とにかく、態度も言葉使いも表情も、スタッフや患者さんから見られていると思ってください。

 

接客のプロであると自覚する

そのため、病棟では普通なトーンであった、電話や患者さんへのトーンも、クリニックでは「筒抜けで大きな声」と思われる可能性もあります。結構、これが、病院勤務の長かった看護師さんは、気が付かないコミュニケーションスキルです。

近所の方が多いからこそ、個人情報に配慮が必要なこともあります。事務スタッフよりも、看護師は、電話の声が大きく、損をしていることもあります。

 

接客対応ができる看護師を目標にしよう

クリニックの看護師は、地域の患者さんから常にみられている存在です。だからこそ、「接客対応ができる看護師」であることを目標にすると、やりがいにもつながります。また、スタッフに対する言葉使い、電話の対応、患者さんの呼び方などのコミュニケーションスキルがあることが、クリニックで長く勤務する武器にもなります。

 

クリニックではボーナスの査定に大きく影響する

面倒くさいと思うのであれば、クリニック勤務は難しいかもしれません。ですが、看護技術のほかに、常に外来患者さんや健康診断を受けに来る一般人の方と、丁寧な接客ができることは、今後のあなたが役に立ちますし、クリニックではボーナスの査定に大きく影響します。

 

ポイント!

ポイント

勤務時間は、「誰かに見られている自分である」と意識することで、適切なコミュニケーションスキルも身に付きます。小さな人間関係のいざこざに巻き込まれることなく、クリニック勤務を楽しむことができるようになります。

 

まとめ

クリニックは、病院と違い、狭い環境の中、同じメンバーと接することになります。そのメンバーに近寄りすぎたり、嫌な感情を抱かせる言葉や態度をとってしまったりすると、すぐにメンバー全員に広がってしまい、あなたが損します。

メンバーだけでなく、院長や患者さん、事務の方に対しても、いつも誰かが自分のコミュニケーションスキルを見ていると意識し、丁寧な対応をすることが、結果的にあなたの最大の武器になります。

大きな組織の面倒くささにうんざりして、クリニックへの転職を考えたあなた。過去の経験を武器にするのではなく、自分のコミュニケーションスキルを武器にして、目の前にいる患者さんの対応に集中していきましょう。

患者さんの後押しが、クリニックでは一番大切な味方になるのです。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

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