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猫人

男性看護師ライター

猫人

( 看護師 )

総合診療内科で働く看護師1日のスケジュール

総合診療内科で働く看護師1日のスケジュール

大学病院で精神科、内科での勤務を経て、現在は老人施設で勤務する男性看護師。派遣での勤務経験もありデイサービス等での勤務も経験しています。現在、都内で妻と2人暮らし。休日は散歩やジョギング、山歩きが好き。

総合診療内科の病棟に入院する患者の疾患や背景は、非常に多岐にわたります。呼吸器疾患、脳血管疾患、心疾患、糖尿病、膠原病などの慢性期の患者が非常に多く、患者の高齢化に伴い、軽度から重度の認知症や大腿骨骨折後といった高齢患者に特徴的な問題が必ず絡んでくる病棟と説明すれば、わりとイメージしやすいのではないでしょうか。

総合診療内科で働く看護師の仕事内容は、栄養指導、家族介護教室などの生活指導といった内容から、日々の褥瘡ケア、皮膚ケア、体位変換、おむつ交換、排泄介助、入浴介助や吸引、人工呼吸器の取り扱いなど、おのずと多岐にわたります。

総合診療内科によっては、癌などの看取り期の患者のケアも含まれている場合があります。総合診療内科はまれに看取り期病棟としての機能も要求されているケースもあります。

このページでは総合診療内科で働く看護師の1日スケジュールを通して、看護師に必要なスキルやメリット・デメリットも合わせてお伝えしていきます。総合診療内科に移動や転職を考える方は是非確認してみてください。

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1.総合診療内科で働く看護師の1日スケジュール

総合診療内科で働く看護師の1日スケジュール
総合診療内科での看護師業務の1日スケジュールを紹介します。紹介するスケジュールでは3交代制でご紹介します。

時間 看護師の仕事内容
08:00~ 日勤出勤、情報収集
08:30~ 朝礼、個別に夜勤から日勤への申し送り
09:00~ ラウンド、バイタルサイン測定
09:30~ 曜日ごとの入浴介助実施
10:00~ 全体で体位変換、おむつ交換、吸引のラウンド
10:30~12:00 個別に皮膚ケアなど実施
12:00~ 昼食配膳、インスリン、血糖測定、内服薬投与
12:00~13:30 交代で休憩
13:30~ ケアカンファレンス
14:00~ 個別に患者のケア、記録記入
15:00~ 全体で体位変換、おむつ交換、吸引のラウンド
午後のバイタルサイン測定
15:30~ 準夜勤、準・深夜勤出勤、情報収集
16:30~ 個別に日勤から夜勤への申し送り
17:30~ 全体で終礼、連絡事項、終了後、夜勤バイタルサイン測定
18:00~ 夕食配膳、インスリン、血糖測定、内服薬投与
19:00~ 全体で体位変換、おむつ交換、吸引のラウンド
21:00~ 消灯 消灯後、交代で休憩
23:00~ 深夜勤出勤、準夜から深夜への申し送り
24:00~ 全体で体位変換、おむつ交換、吸引のラウンド
01:00~ 翌朝の薬、経管栄養準備、物品の消毒など
02:00~05:00 交代で休憩
05:00~ バイタルサイン測定、体位変換、おむつ交換、吸引
その後、経管栄養実施
07:00~ 朝食配膳、インスリン、血糖測定、内服薬投与
08:30~ 日勤帯への申し送り

 

このような流れで1日スケジュールが組まれます。また特徴的なのは、平日のみですが午後13:30から、医師、理学療法士、栄養士、介護といった職種をまたいでのケアカンファレンスが実施されています。

 

総合診療内科で働く看護師に求められるスキル

総合診療内科で働く看護師に求められるスキルは褥瘡処置、創傷処置に関する知識や手技、褥瘡予防や安楽を目的とした正確なポジショニングの方法、気道内吸引の手技といった知識・技術が必要になります。

 

生体監視モニターの見方、アラーム対応

生体監視モニターの見方、アラーム対応などはしっかりと知っておくべきです。患者の高齢化率も高いです。加齢に伴う疾患とそのケア、認知症者への関わり方もよくおさらいしておくとよいでしょう。

 

ポイント!

ポイント

また、人工呼吸器の取り扱いや人工透析前後のケアについて、よく勉強して知っておくと有利に働くかもしれません。

 

総合診療内科で働く看護師のメリットとは

看護師として人工呼吸器の取り扱いや人工透析前後の看護ケアといった、様々な看護師の仕事現場で活用できる技術、知識が身に付きます。疾患も多岐にわたるため、さまざまな疾患と看護の実際を学ぶことができます。

 

看護師としてマルチタスクを遂行する能力が養われる

日々さまざまな疾患、色々な種類の患者に優先順位をつけて業務を行う必要があるため、マルチタスクを遂行する能力が養われていきます。勤務している看護師も色々な診療科で働いてきたベテランが必ず何名か病棟の中心を担っているため、色々な知識、経験を聞くことができます。

 

ポイント!

ポイント

看護師として基本能力や幅広い知識を学習していく意欲が強ければ、非常にメリットの高い場所といえます。また、メリットとして考えるとすれば、かなりの確率で毎月夜勤を要求されるため、比較的ですが給料面も期待ができるといった点です。

 

総合診療内科で働く看護師のデメリットとは

毎月夜勤を要求されるような職場であり、介護負荷の高い患者も多いため、体力的に厳しいと感じる看護師も多いです。入浴介助なども看護師の仕事なので、介護的な業務が多いく、腰を傷めないよう注意する必要もあります。

 

日々の業務も多く看護師としても多忙である

日々の業務も、スケジュール表を見てもわかる通り体位変換、おむつ交換が病棟の介護員だけではとうてい手が回らず、看護師のルーティン業務として要求されてきます。そのような多忙性から、患者へのアセスメントや看護ケアの手が十分行き届かず、プロとして納得の行かない結果になってしまう場面もたびたびあるかもしれません。

ストレスをデメリットと考えるか、成長の糧のように考えるかは看護師次第ですが、精神的なデメリットとしてあげられます。

 

2.総合診療内科で働く看護師のメリット

頑張る女性看護師

総合診療内科で働く看護師の一番のメリットは入院患者の疾患が多岐にわたるため、さまざまな疾患に対する知識や看護の実際を実地で学ぶことができます。

 

医療機器の取り扱いに強くなる

またかなりの割合で、モニター監視中の患者や輸液ポンプ、シリンジポンプや人工呼吸器を使用中の患者が入院している場であるため、これらの医療機器の取り扱いには強くなります。

 

ポイント!

ポイント

人工透析中の患者や糖尿病の患者、また認知症の高齢者が必ず入院している病棟であるため、これらの患者への看護ケア経験は、他の多くの仕事現場で応用できます。排泄介助、入浴介助といった介護的な業務も多いため、これらの業務に確実に強くなることもメリットです。

 

ベテラン看護師からの知識・経験を吸収できる

総合診療内科に勤務している看護師もさまざまな診療科で働いてきたベテランが必ず何名か病棟の中心を担っているため、色々な知識、経験、エピソードを聞き学ぶことができます。

 

ポイント!

ポイント

私の勤務していた病棟では、病棟担当医が糖尿病の専門医であり、糖尿病に関する専門的な講義をしていただけた時もありました。勤務する医師の経歴、専門もさまざまです。新人や経験年数の浅い看護師であったり、これから看護師として基本能力や幅広い知識を学習していくという意欲が強ければ、非常にメリットの高い勤務先といえます。

 

夜勤が多いため給与面も期待できる

総合診療内科はかなりの確率で毎月の夜勤を要求されるため、比較的ですが給与面も期待することができます。

また日々さまざまな疾患さまざまな種類の患者に優先順位をつけて業務を行う必要があるため、マルチタスクを遂行する能力が看護師として養われていきます。

 

3.総合診療内科で働く看護師のデメリット

悩む女性看護師
総合診療内科で働く看護師の1番のデメリットとしては毎月夜勤を要求されるような職場であること、介護負荷の高い患者も多いなどの理由で、体力的にきついと感じる看護師が多いのも事実です。

必ずと言っていいほど、おむつ交換、体位変換、入浴介助なども要求され、介護的な業務が多いので、腰を傷めないよう注意したいです。年齢が行くほどきつい業務内容になってくることは間違いありません。

 

残業時間も長い傾向にある

総合診療内科で働く看護師は残業時間もICUや急性期病棟ほどでないにしても、他と比較して短いとは言えないかもしれません。(もちろん病院によって異なります)

もし看護師として仕事もプライベートを大切にしたい場合は、勤務することがデメリットです。

 

専門病棟ではないため専門性が極めれない

総合診療内科はさまざまな疾患の患者が入院してはいますが、専門病棟ではないため、看護師として分野で専門を極めたいと考える方にはデメリットとなります。

看護師の日々の業務も、介護的な業務内容から、さまざまな疾患さまざまな問題を持つ患者へのケアと対応などになります。また必ずと言っていいほど入院されている認知症高齢者や精神的な問題があり頻繁にナースコールをしてくる患者への対応など多忙さに追われることになります。

 

忙しいため看護師のストレスになる

多忙性の中、患者へのアセスメントや看護ケアの手が十分行き届かず、プロとして納得の行かない結果になってしまう場面もたびたびあります。そういったストレス負荷の高さは総合診療内科で働く看護師のデメリットとして挙げられます。

業務内容も看護師だけで業務が完結することはむしろ少なく、リハビリや介護員をはじめとして、他職種とのかかわりも密接であると言えます。

 

4.総合診療内科で働いて楽しかったこと、辛かったこと

総合診療内科で働いて楽しかったこと、辛かったこと
総合診療内科で働いてみて楽しかったこと、辛かったことを挙げてみたいと思います。

 

総合診療内科で働いて楽しかったこと

楽しかったことは、総合診療内科病棟の構成員の人数が多いゆえに、さまざまな世代、さまざまな経験の看護師が集まっており、さらに夜勤専従などのアルバイトの看護師も入れ替わり入ってくるような病棟でした。そのため色々な知識、経験、エピソードをほとんど無尽蔵に聞くことができ、看護師としてさまざまなことを吸収できました。

 

看護師としての人脈も広がった

看護師間の人脈も広がりました。また、理学療法士、作業療法士、栄養士といった他職種との距離も近いため、他の部署にも知り合いが増えました。仕事を通じた人脈の広がりのようなものは、とても楽しく感じました。

 

総合診療内科で働いて辛かったこと

総合診療内科で勤務してきた上での辛さは、看護・医療の甲斐なく亡くなられてしまう患者に直面しなければならないことでした。亡くなった患者の前で非常な悲しみに暮れている家族を目にしたことは1度や2度ではありません。

ある時には、交通事故が原因で人工呼吸器に依存した身体状況になってしまった高校生の男子の死にも直面しました。悲しみに暮れ慟哭するご両親、ご兄弟の姿が今でも脳裏から離れません。

 

まとめ

今回は総合診療内科で働く看護師の1日のスケジュールを通して、総合診療内科で働く看護師について説明しました。さまざまな疾患、さまざまな場面を看護することになる総合診療内科ですが、中には想像を絶した悲しみの場面にも直面することもあるかもしれません。

日々多岐にわたる多忙な看護師業務の中、思わしくない結果になってしまうこともたびたびありました。

また、さまざまな背景を抱えた患者やその患者家族を見るたびに、今後、もっと適切なコミュニケーションや関わり方はどのようなことであろうと、毎回考えさせられます。また機会があれば、総合診療内科で看護師として勤務したいです。

 


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この記事は「猫人」さんの執筆でに執筆しています。 (最終更新日:2017年03月25日) By看護師転職ジョブ


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