著作者

ラビウサ

執筆:専門看護師

ラビウサ

( 看護師 専門看護師)

看護師キャリアアップの計画の立て方・考え方

公開:、更新:2018年09月13日

「看護師として働いていてやりがいもあるけれど、このままの状態で良いのだろうか?」

そう考えている看護師も多いものです。

また、考えたとしても「自分の看護師としてのキャリアアップ計画を立てたいけれど、何をどう具体的にしていければ良いか判らない」そんな悩みを抱えていませんか。

キャリアアップ計画は、より具体的で実現可能な未来を経時的に示すことが大切です。

看護師のキャリアアップ計画の立て方・考え方を、私の経験を踏まえてご説明します。

1.看護師のキャリアアップの考え方

看護師のキャリアアップの考え方

看護師のキャリアアップとは、専門性を高めていったり看護学について学んだりすることです。なりたい自分や目指したい看護がはっきりとしてはじめて、キャリアアップ計画が立てられるようになるのです。

まずは、「看護師としての自分が進みたい方向性」について考えてみましょう。

 

(1)自分がなりたい看護師像を描くことが大事

看護師のキャリアアップにも色々な方法があります。

一つの病院に勤め続ける マネジメントに進むキャリアアップ
目指す診療科に特化した病院に転職 より専門的な看護を身に付けるキャリアアップ
看護師のスペシャリストになる 専門看護師・認定看護師となるキャリアアップ

一つの病院に勤め続け、主任・師長といったマネジメントに進むことも一つのキャリアアップです。

また、実践を通して、こだわりたい診療科を見つけ、その科に特化した病院に転職し、より専門的な看護を身に付けることも、キャリアアップです。

看護師のスペシャリストと呼ばれる、専門看護師・認定看護師となり、ある特定分野の看護を極めることもキャリアアップですし、看護師以外の資格をとり自分の活動範囲を広げることもキャリアップになります。

そのため、キャリアアップしたいと考えた時、自分がなりたい看護師像や行いたい看護は何かを明確にすることが何よりも大切です。

 

補足説明!

ポイント

判断に迷ったら、あなたの身近にいる「憧れの上司」を参考にしてみましょう。憧れの上司がいない場合は、スペシャリストの看護師が所属している病院等に転職を行い、実体験することも、あなたにとってはキャリアアップと言えるでしょう。

 

(2)転職することでキャリアアップを行う

第二の方法として、転職をすることでキャリアアップすることも可能です。

看護師の職場は何も病院だけではありません。

保健師、企業看護師治験コーディネーターなども看護師でなければできない仕事です。

 

看護師として大学・大学院へ進学する方法もある

看護師のキャリアアップで最近増えているのが、「大学や大学院への進学」です。

もう一度自分の専門分野を見直して改めて看護を学ぶという方法です。

上記で説明している専門看護師の資格も取得するのであれば、看護師として大学院に通う必要があります。

私にとってのキャリアアップは専門性とスペシャリストだった

私は、専門看護師ですが、専門看護師になりたいと思ったのは、20代でした。

その時は、「専門」という言葉に惹かれただけだったため、他に行いたい看護を見つけた後は、その気持ちは心の隅に追いやられてしまいました。

たぶん、その時は「何か資格が取りたい」だけの気持ちだったため、実際に業務上必要な消化器内視鏡技師資格を取ることに簡単に気持ちが切り替わったのです。

ですが、30代後半になり、自分が気がかりでやり残していた看護があることに気が付いた時、やはり専門看護師になりたいと強く感じました。

 

2.看護師のキャリアアップ計画の立て方

看護師のキャリアアップ計画の立て方

看護師のキャリアアップ計画の立て方で大切なことは、自分の人生計画を同時に考えておくということです。

ここではキャリアアップ計画を立てる際に必要な4つの視点、

  • 最短で計画を立てるという視点
  • 経済的視点
  • 年齢を考えた視点
  • ライフイベントを考慮した視点

を説明していきます。

 

(1)最短期間で計画を考えてみること

キャリアアップを実現するためには、具体的な計画を立てることが大切です。

大切なことは「最短期間」を意識することです。

特に、専門看護師・認定看護師は、看護実践を積むことが大切ですが、実践にこだわりすぎると今度は受験するタイミングを逃してしまうこともあります。

そのため、「最短期間で計画を考える」視点でキャリアアップ計画は立案します。

もちろん、予定通りにはいかないことも必ずありますが、その都度修正し、実現可能な未来を、具体的にスケジュール化することが大切です。

 

最短でのキャリアアップ計画例

例えば、マネジメントの道に進むためには、主任になるまでに最短何年以上の実績が必要なのか、有利な研修や資格などがあるかどうかをリサーチします。

専門看護師・認定看護師になるには、認定要件があります。

まずは、自分がその要件を満たしているのか、逆に満たすためには何が必要なのかをチェックします。

そして、最短で何年勤務すれば、専門看護師・認定看護師課程の受験することができるのかを明確にします。

最短でのキャリアアップでモチベーションは維持できる

私は30代半ばで、まずは「大卒」の資格を取るために、放送大学で必要な科目を、最短期間で取得し、学位授与機構で学位を取得しました。その後、大学院に進む際にも、専門看護師の認定を受ける際にも、常に「最短のキャリアアップ」という意識を持ち続けました。

私にとっては、「最短でのキャリアアップ」がモチベーションを維持するキーワードでした。

 

(2)経済的視点を計画の中に入れること

看護師のキャリアアップには、お金が沢山かかることがあります

特に、専門看護師は受講料がかかり、専門看護師の場合には、大学院に行く必要があるため、選択する大学やコースによっては、休業・退職を余儀なくされる場合もあります。

そのため、その期間の生活資金についても、綿密に計画する必要があります。

 

病院の補助の確認や資格支援制度が充実している病院への転職も視野に入れる

病院の補助が受けられるのか、奨学金などがあるのかなどを具体的に調べ、できるだけ学業に専念できるように準備します。

経済的視点を重要視した場合には、予定よりも資格取得は遅くなるかも知れませんが、資格取得支援制度が充実している病院に転職した上で、を目指すことも、一つの方法です。

以上の記事も確認してみてください。

 

(3)自分の今の年齢を基準に考えること

今や、退職が70歳になると言われている時代です。

だからと言って、20代と50代とでは、キャリア計画はかなり変わらざるを得ないことも事実です。

欲しい資格や、行いたい看護などが明確ではないけれど、看護師としてキャリアアップしたいと考えている場合には、自分の年齢を基準に「どの資格をとることで、自分の能力を活かすことがでるかを考え」キャリア計画を立てると未来の自分の姿が見えやすくなります。

 

補足説明!

ポイント

50歳でも専門看護師・認定看護師を目指すことができます。しかし、自分の誇りにはなりますが、専門看護師・認定看護師として実践する期間は限られてしまいます。

逆に20歳代であれば、マネジメントコースを目指すよりも、実践に役立つ資格を取得し、自部署のリーダー的役割を担うことで、自然に主任に昇格することができます。

 

(4)ライフイベントも計画に入れること

予測できるライフイベントも具体的に計画に入れます。

特に、妊娠・出産・育児・介護については、ワークライフバランスの視点からも避けては通れない部分です。

判っている範囲で時系列に計画を立てます。

 

人生設計は大事なキャリアアップの1つ

家族ができても無理なく実行していけるキャリアアップ計画になっているかどうかということも、きちんと考えていく必要があるでしょう。

看護師として成長していくことと同時に、自分の人生設計を具体的にしておくことが大切なのです。

 

妊娠・出産をしてもなんとかなる?

ただ、大学院に進み、強く感じたのは「妊娠・出産をしてもなんとかなる」ということでした。

看護師は、資格がある限り、働く場所に困らない職業です。

具体的に計画を練り、ライフイベントが起こった時に計画を考え直すことで十分にキャリアアップが可能です。

 

3.キャリアアップは給料アップにつながるのか

キャリアアップは給料アップにつながるのか

ただ、資格を取得したからと言って、給料アップにつながるとは限りません

日本看護協会が認定を行っている専門看護師・認定看護師資格であっても、病院によっては資格手当や職位アップなどもない病院もいまだにあります。

 

勤務先、勤務条件の選択が大切

看護師としてキャリアアップできる資格を取得して給料アップにつながるためには、キャリアアップした後、どのような待遇になるかを、病院側と相談しない限りは、給料アップにつながらない可能性もあるのです。

せっかくキャリアアップするのなら、自分の努力と結果を、職位や資格手当などできちんと評価してくれる病院を、戦略的に選択する意識を持つことが大切です。

キャリアアップと給料アップ両方を手に入れたい場合

何かの資格を取り看護師のキャリアアップと給料アップの両方を手に入れたい場合には、資格を取得する以前から、看護部に給料アップについての相談を行うか、実績がある病院に転職することがおすすめです。

 

すぐに給料アップへつながらない場合

看護師としてキャリアアップした場合に、すぐには給料アップにつながらない場合も多々あります。

そんな時は、自分の活動成果を数値で表現することが大切です。

また、数値で表現できなくてもキャリアアップして得た知識や技術を用いて、自部署の改革を行ったことで何かが改善されたのであれば、きちんと形で示し、周囲に認めてもらえるように心がけましょう。

周囲のスタッフとは違い、看護部や上層部は、あなたを適切に評価しやすくなります。

 

給料だけではないキャリアアップ

自分の専門性を高めていきながら看護に携わることは、給料アップよりも貴重な経験や能力を身につけさせてくれます。

そのため、給料だけで全てを判断するのは辞めましょう。

看護師としてどうなっていきたいのかということが大切です。

 

まとめ

自分の看護師としてのキャリアアップ計画を考える際には、なりたい自分の看護師像を具体的に描くことが大切です。

なりたい看護師像

自分自身が、どんな働き方や役割を担う看護師になりたいのかが明確にならなければ、キャリアアップ計画が具体的にならずに、他力本願に頼ることになりがちです。

 

意欲やモチベーションは維持しよう

キャリアアップ計画を立てる上では、「最短期間」を意識する、「経済的視点」を意識する、「自分の今の年齢を基準に考える」ことがポイントです。

欲しい資格や職位を手に入れるためには、最短を意識しておくことが、意欲やモチベーションの維持につながります。

 

看護師としての転職も視野に入れよう

キャリアアップを考える場合には、看護師としての転職も視野に入れておくと効果的です。

もちろん、より一層仕事へ打ち込むことも大事になりますが、専門分野を極めたいと思った時には転職が一番良い方法になります。

なぜならば、キャリアアップで資格を取得しようと思わなくても、看護師のプロフェッショナルと仕事をすることは重要です。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・専門看護師・消化器内視鏡技師・心理相談員
年齢 ・40代後半
職務経験 ・がん専門病院・クリニック・総合病院・訪問診療クリニック
診療科経験 ・消化器内科・腹部外科・透析室・内視鏡室 ・相談室
・放射線治療室・整形外科 ・一般内科・カウンセリング室

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