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Anna

正看護師

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( 保健師 )

契約職員への看護師転職 | 注意点とメリット・デメリット

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正看護師 Anna

最近「看護師として契約職員(契約社員)として働いている」と聞くことが増えてきました。

看護師も多様な働き方をする人が増え、契約職員(契約社員)は期間限定で集中的に働きたい看護師にとっておすすめしたい働き方です。

ここでは契約職員(契約社員)への転職に際して私が体験した知識を元に知っておきたい注意点とメリット・デメリットをおつたえしていきます。

1.看護師の契約職員と正職員の違いとは?

看護師の契約職員と正職員の違い

雇用形態 正職員 契約職員 パート看護師
雇用契約先 病院・施設と雇用契約 病院・施設と雇用契約 病院・施設と雇用契約
契約期間 定めなし 有期契約 定めなし、または有期契約
賞与・退職金 あり
※病院・施設で異なる
ない場合が多い
※病院・施設で異なる
ほとんどない
※病院・施設で異なる
社会保険 加入義務がある 働く時間によって異なる

「正職員の看護師」でも「契約職員の看護師」でも2つとも病院などの勤務先と直接雇用契約を結ぶのですが、大きな違いは「期間限定の雇用契約かどうか(契約期間)」にあります。

契約職員は非正規雇用の一つで、パート・アルバイトの看護師と似ているのですが、6ヶ月など契約期間(有期雇用契約)があらかじめ定められています。

契約を結ぶ際に契約更新の有無を聞くことはできますが、雇用者側が契約更新しないと決めたら契約終了日以降はどんなに働きたくても働くことはできません。

 

(1)ボーナス(賞与)や退職金、社会保険など

正職員の看護師とは違い、ボーナス(賞与)・退職金は、働く期間が決められている契約職員は出ないことがほとんどです。

また、社会保険・雇用保険に関しては一週間の勤務時間数によって有無が決まり、この点はアルバイト・パート看護師と同じになります。

 

(2)雇用先(病院・施設)によって大きく違うので注意

契約職員の扱いは、病院や施設によって大きく違いがあるので注意が必要といえます。

正職員看護師と明確に給料や賞与、待遇面で差をつけている病院・施設もあれば、ほとんど正職員看護師とは変わらない状態で、契約職員の看護師の採用を行っている病院・施設もあります。

 

補足説明!

ポイント

また、制服の貸与や各種手当などの待遇も正職員看護師とは違うことが多いため、契約時に確認する必要があります。

 

(3)契約職員と正職員の仕事の違い

仕事内容の面でも正職員との違いがある場合は少なくありません。

契約職員には責任ある仕事は任せないようにしている病院もありますし、逆にハードな仕事を契約職員に押し付けていく病院もあります。

 

ポイント!

ポイント

その他、病院側が求めるスキルと、自分のスキルがどの程度マッチしているのかも確認しておきたいポイントです。契約職員の場合は、即戦力としての活躍を期待されている場合もありますので、どのような働きを期待されているのかは、知っておいたほうが良いでしょう。

 

2.看護師が契約職員に転職するメリット

看護師が契約職員に転職するメリット

契約職員のメリットは、正職員の看護師と比較すると、

  • 帰宅時間が一定で残業が少ないこと
  • ほとんどの場合副業が許可されること
  • 部署移動を命じられることが少ないこと
  • 比較的責任が軽い仕事を任されること
  • 時間外の委員会活動や勉強会などへの出席が免除されること

などが挙げられます。

例えば、小さい子供の世話をしなくてはならない看護師の場合、子どもがある程度大きくなるまでの数年は決まった時間に帰宅したいと考える人が多いでしょう。また結婚前に集中的に働きたいなどといった、このように自分の生活リズム・目的に合わせた働き方をしたい人にとって、契約職員はぴったりの働き方です。

期限付きの雇用のため退職時に理由を準備する必要はなく、契約職員になる理由がはっきりしていれば、短い勤務期間でも履歴書に傷が付くことはありません。

 

人間関係も割り切った付き合いが可能

契約職員で働く看護師のメリットは、職場の人間関係において割り切った付き合いができるということでしょう。

看護師の退職理由の第一位は人間関係であり、どこの病院に勤めても多少人間関係は難しいものです。

 

ドロドロした人間関係に巻き込まれにくい

その病院における契約職員の使われ方にもよりますが、契約職員ということで一歩引いた付き合いがしやすいため、ドロドロした人間関係に巻き込まれにくいというメリットがあります。

もちろんガッツリ付き合いたいという看護師は自分から歩み寄ればよいのですが、どちらかというと距離を置いた付き合いができることにメリットを感じる看護師のほうが多いようです。

 

常勤よりも契約職員の待遇が良い場合も・・・

契約職員の募集の中には、常勤看護師よりも待遇が良いものもあります。

これは、基本的に期間限定での採用という意味合いが強く、短期での仕事と思って働いたほうが良いでしょう。

雇用が継続しない代わりに、その期間は高い給料を払うというものです。

長期的な仕事を探している看護師が多いかもしれませんが、看護師の求人はたくさんありますので、まずは高給の契約職員である程度働いてみるのもひとつの方法です。

 

ポイント!

ポイント

契約職員はもともと契約期間内の雇用が原則ですので、どこで働いても契約が更新されない可能性はあるのです。逆に、そこでの仕事が気に入らなければ、こちらから契約終了時に継続しないという選択をすることもできます。

 

3.契約職員に看護師転職するデメリット

契約職員に看護師転職するデメリット

契約職員に看護師として転職するデメリットは何があるでしょうか。正職員と比較しながらお伝えしていきます。

 

年収で考えると給料は少ない

正職員と比較すると金銭面と福利厚生など待遇が良くない可能性が高いことがデメリットです。

給与・時給は高く設定されているところもありますが、同じ勤務時間であっても年収ベースで考えると正職員の方が当然お給料は高くなります。

またボーナス(賞与)・退職金が支給されるところはほとんどありませんし、長く働いても昇給するところは多くありません。

 

その他の待遇面で差があるケースも・・・

その他、待遇面でも正職員と差がつけられている場合もあります。

寮や保育所の利用が正職員優先だったり、休暇の日数が違ったりなど、細かいことだったり、人によっては必要ないことかもしれませんが、こうした待遇の違いが小さな不満になって徐々に積もっていくことにもなりますので、気になるようなら正職員で働くことができる病院を探すか、割り切って働くしかありません。

いずれにしても、待遇や給与、仕事内容などは事前に十分確認してから入職したほうが、失敗はありません。

 

看護師としてその病院でのスキルアップは行いにくい

契約職員として看護師を雇いたいと考える雇用主は、人件費を抑えたいという目的があります。

そのため、契約職員のために教育を充実させているところは少ないので、スキルアップには直接繋がりにくいというデメリットもあります。

 

責任がある仕事をしたい看護師には向かない

また責任が比較的軽い仕事を任されることが多いというのは、精神的ストレスを軽減したい看護師にとってはメリットですが、長くその環境が続くと

  • 「もっと責任のある仕事がしたい」
  • 「職員の一人として重要な仕事をしたい」

と感じ始める看護師もいます。

そのような看護師にとっては大きなデメリットだと言えるでしょう。

 

看護師の仕事内容にやりがいを感じない場合もある

病院や施設によっては仕事内容が正職員と区別されている場合もあります。

責任ある仕事は正職員が行って、契約職員は雑用係のように使われる病院もあるので、仕事内容についてはよく確認しておいたほうが良いでしょう。

契約職員にどのような仕事をさせるかは、病院の方針によってかなり違いがあり、契約職員でも同じように仕事をまかせてもらえる病院も少なくありません

 

4.契約職員の看護師求人が多い職場ってどこ?

契約職員の看護師求人が多い職場

契約職員の看護師求人を探す場合、どのような職場が契約職員を採用しているのか、厳選して多い順番に3つご紹介します。

 

(1)クリニックの看護師求人

人件費を抑えたい小さなクリニックでは看護師を契約職員として雇うことが多いです。

クリニックでは夜勤がほとんどないため子どもが小さい間だけなど、特に子育て中の看護師におすすめです。

 

(2)老健施設・老人ホームなど各種施設の看護師求人

特に介護度が高い施設では看護師不足が続いている傾向にあるため、契約職員でも採用したい施設は多い傾向にあります。

給料も良く継続的に更新もできる可能性が高い

私が実際に契約職員の看護師求人を探している中で、介護度が高い施設では契約職員の看護師でも高い給与が出るところもあります。

さらに契約職員は期間が定められていますが、「更新の可能性あり」と明記している施設求人が多かったため、継続的に契約職員で働きたい看護師には魅力の一つとも言えるでしょう。

 

(3)看護教員・実習指導専任教員などの看護師求人

看護教員や実習指導専任教員などの看護師求人も契約職員を採用しているケースが多いです。

看護教員や実習指導専任教員などは、比較的時給も高く設定されており、夜勤もなく待遇は良いので人気があります。

 

補足説明!

ポイント

ただし、条件として教員養成講習を受講している、もしくは今後受講する必要がある場合が多く、看護師経験年数が5年以上必要という制限があります。

 

5.契約職員の看護師転職する注意点

契約職員の看護師転職する注意点

契約職員へ看護師が転職する場合に特質して注意することを2点お伝えいたします。

転職を考えている看護師の方は確認しておきましょう。

 

(1)雇用条件を必ずチェックして求人を探そう

契約職員で働く看護師の注意点ですが、まず雇用条件をよくチェックしてから決めることが大切です。

中には、将来的には正職員での登用も視野に入れて、試用期間といった意味合いで契約職員の採用を行うところもあります。

そのため、契約職員というのがどういった扱いになるのかは、事前に確認しておくようにしましょう。

自分で確認しづらい場合は、看護師求人サイトの担当コンサルタントに確認してもらうのも良い方法です。こうした条件的なことは、なかなか自分では切り出しにくいものなので、担当コンサルタントに任せるとスムーズにいきます。

働いてからも給与明細などは自分でしっかり確認しよう!

働いている途中は給与明細をしっかりと確認し、自分が契約した際の条件の給与がきちんと支払われているか確認する必要があります。

私が以前働いていた職場で、契約職員看護師の夜勤手当の計算方法が間違っており、事務部も契約職員も一年以上経ってからその間違いに気がついたということがありました。

特に契約職員の数が少ない職場では同じ待遇の人が少ないため、給与の疑問などを共有しづらい環境があるので、注意が必要です。

 

雇用契約書にサインする場合も注意しよう

雇用契約書に書かれている条件が、面接などで話した内容と一致しているかは細心の注意を払って雇用契約書にサインするようにしましょう。

期間限定で雇用されるためどんなにそこでの仕事を続けたいと思っても、職場がそれを望んでいなければ契約更新などをすることがでません。

転職前に人生設計を考えて本当に期間限定の雇用でいいのかは考えておいた方が良いです。

 

(2)余裕をもって生活ができるかも確認しよう

契約職員の看護師が途中病気になっても手当が出ないこともあります。

さらに、雇用条件によっては失業手当をもらえないことや社会保険に入れない場合もあり、国民健康保険料などを自分で払うことになります。

その場合、余裕を持って生活できるほど収入が得られるのかどうかを確認してから契約職員になるかどうかを決めましょう。

人間関係も仕事も楽そうという安易なイメージから転職すると後悔することになります。

 

まとめ

契約職員は比較的責任が軽い仕事を任されることが多いですが、当たり前ですが自分の好き勝手なやり方で無責任な仕事をして良いというわけではありません。

インシデントや事故を起こした場合は看護師自身が責任を取らなくてはなりません。

仕事を引き受けた以上は周りと協力し、社会人として責任ある行動を取らなくてはなりません。

まとめ

しかし、契約職員は期間限定なので、何か目的がある看護師、ちょっと社会復帰の第一歩として働いてみたいという看護師にとっては理想の働き方です。

看護師転職サイトを利用せずに求人を探す場合は、契約時に自分で交渉しなくてはならないので、注意が必要です。

特にお金のことは直接担当者と話しづらいと感じるかもしれませんが、一番多いトラブルは給与・待遇についてです。

転職後に「こんなはずじゃなかった」、と思わなくて良いように最初に確認することが大切です。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


30代/正看護師、保健師、3学会合同呼吸療法認定士の資格保有者。総合病院の派遣看護師として一般内科へ入職後、青年海外協力隊の看護師として派遣。帰国後、大学病院、総合病院、救急センターに勤務。短期派遣で訪問入浴やデイサービスも経験。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師 ・保健師 ・3学会合同呼吸療法認定士
年齢 ・30代
職務経験 ・総合病院・大学病院・国際医療ボランティア
診療科経験 ・デイサービス ・訪問入浴 ・保有資格

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カテゴリー:看護師の勤務形態別転職

(公開日:)(編集日::2018年03月19日)

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