著作者

椿

現役看護師

椿

( 看護師 )

回復期リハビリテーション看護師へ転職するメリット・デメリット

回復期リハビリテーション

病棟看護師経験十数年のアラフォーママ、現在は離職中で引きこもりがちなのが悩みです。 楽しい思い出と黒歴史がありすぎて、書きたいテーマはたくさん! 経験から得た自分なりの実践理論で、悩める看護師さんの背中をそっと押すような記事を書いていきたいと思います。

回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患、大腿骨骨折など、急性期を脱した患者が自宅退院を目指してリハビリを受ける病棟です。回復期の患者なので、基本的には急変などはないのですが、そのまま寝たきりにならないようにすることが目的なので、医師や作業療法士、理学療法士などとチームになって、患者の身体機能の回復に努めます。

ゆったりとした雰囲気で働けると看護師に人気の職場ですが、改めてメリット、デメリットを紹介したいと思います。

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1.回復期リハビリテーション看護師の仕事内容

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看護師のリーダーから担当患者の注意点、夜勤からの申し送りを聞き、巡室に出発します。仕事内容はバイタル測定、全身状態の観察、トイレの介助、食事の際に食堂までの移動介助など、身の回りのお世話がほとんどです。あれば採血や点滴、注射も行います。

リハビリの進行状況と病棟での生活の様子を話し合い、目標を評価修正するカンファレンスも開かれます。急性期と違って容体の急変にバタバタすることは少なく、回復に向かう時期の患者がほとんどなので、雰囲気も明るいのが特徴です。

 

回復期リハビリテーションの看護師の一日

2交代制での回復期リハビリテーション看護師の1日を日勤と夜勤を通してお伝えします。

時間 看護師の仕事
08:30 日勤開始 朝のミーティング
08:35 夜勤からの申し送り 情報収集
09:10 バイタル測定、トイレ介助、症状観察
10:00 ・患者は順番にリハビリへ
・適宜リハビリスタッフと相談して移動方法などの変更
11:00 介護士と一緒にオムツ交換
11:20 前半看護師休憩
12:00 後半休憩看護師は患者を食堂へ移送
12:30 病室へ移送、口腔ケア
13:00 後半看護師休憩
13:30 前半休憩看護師は、介護士と一緒にオムツ交換
14:00 カンファレンス
15:00 ・巡室、処置、トイレ介助、症状観察
・適宜リハビリスタッフと相談して移動方法などの変更
16:00 記録
16:30 介護士と一緒にオムツ交換
17:30 日勤終了、夜勤開始、患者を食堂へ移送
18:10 夕食、食事介助、内服薬与薬
18:40 病室へ移送、口腔ケア
19:00 介護士と一緒にオムツ交換
19:30 バイタル測定、トイレ介助、症状観察
21:00 介護士と一緒にオムツ交換、眠前薬与薬
22:00 消灯
00:00 巡室、適宜オムツ交換、トイレ介助
01:00 物品整理、指示切れ確認
02:00 巡室
02:30 シーツ交換の準備
02:40 休憩
04:00 巡室、適宜オムツ交換、トイレ介助
04:30 記録
06:00 巡室、あれば採血
07:15 食堂へ移送
07:50 朝食、食事介助、内服薬与薬
08:15 病室へ移送、口腔ケア
08:30 申し送り
08:45 記録
09:30 夜勤終了

 

働く看護師のスキルとは

回復期リハビリテーションで働く看護師に必要なスキルとしては、体力とコミュニケーション能力が挙げられます。回復期ということで、どうしてもまだ四肢の機能に不安がある患者が多いので、トイレに付き添い、寝起きや体位を変える手伝いをするなど、力仕事が多くなりがちです。

しかも、比較的元気でコミュニケーションが取りやすい患者が多い反面、リハビリが思うようにおこなえない、自由に動かない体にイライラする人も多いので、そういった

患者を精神的にサポートすることも、看護師の重要な役割です。どんな時でも明るく支える姿勢が求められます。

 

2.回復期リハビリテーションで働く看護師のメリット

メリット

回復期リハビリテーションで働く看護師のメリットは、やはりひとりひとりに向き合って、じっくり看護ができることではないでしょうか。回復期リハビリテーションに収容される患者は、何らかの病気や怪我の治療を行い病状は安定しているものの、日常生活に戻るためのリハビリが必要と判断された人たちです。

そのため、病気については基本的には快方に向かっていますし、体の状態も日々改善されているはずです。病状の急変が起こることもほとんどないので、看護師もバタバタすることなく落ち着いた看護をすることができます。また、回復期ということで比較的雰囲気が明るいのも働きやすいポイントでしょう。

 

働く看護師の残業が少ない

回復期リハビリテーションで働く看護師は残業がほとんどありません

定時に出勤し、その日の割り当てに沿って受け持ち患者の情報収集をします。ADLの拡大具合によってトイレ介助の方法や、食堂までの移動方法などが変わっていることがあるので、情報収集には意外と時間がかかる場合があります。

 

ポイント!

ポイント

終業時間の間際に患者に用事を頼まれたり、転倒転落が起こった場合くらいしか残業にはなりません。夜勤も同様で、ほとんどの記録は早朝に済ませておき、日勤への申し送りが済めば帰宅出来ます。

 

患者の急変が少ない

回復期リハビリテーションに入院する患者は、急性期を脱した方ばかりです。よって、全身状態は落ち着いており、急変はあまり起こりません

高齢の患者が食事中に窒息してしまうこともありますが、どれも年に数回あるかないかです。急性期病院の急変に比べて頻度がとても低いです。

 

ポイント!

ポイント

回復期リハビリテーションで急変の可能性がある患者は脳梗塞の再発です。さっきまで元気にしゃべっていた患者が突然倒れたり、昼間からいびきをかいて寝ていると思ったら、呼びかけに反応しないため、再梗塞を疑って大きな病院に救急車で搬送することになります。

 

 

患者の回復していく過程を見ることが出来る

回復期リハビリテーションに入院してきたときには、起き上がることすらままならなかった患者がリハビリを重ねて車いすで過ごせるようになる姿は、患者の生命力とチーム医療の力を感じます

同様に車いすで入院してきた方が杖歩行で退院していくこともあり、看護師として達成感と充実感をかみしめることが出来ます。急変などが起きない限り、患者の状態は不変、またはADLが拡大した状態で退院していきますので、ほとんどが笑顔で退院を見送ることになります。

 

ポイント!

ポイント

脳血管疾患では150日、大腿骨骨折は90日など、入院日数に限りがあるため、その期間内にどれだけADLを上げるかが看護師としての勝負です。退院後、環境によってはせっかく上げたADLが多少下がることが考えられます。それを考慮しての厳しいリハビリを一緒に乗り越える達成感は格別です。

 

退院後のビジョンを見据えた看護が出来る

急性期病院で働いていた看護師は、転院していった患者がその後どのような生活環境に戻ったのか知る機会はありません。ひたすら投薬や点滴をしながら早期の退院を目指し、転院を見送ったらすぐさま次の患者の看護にかかりっきりになります。

回復期リハビリテーションでは、その患者が自宅に帰るのか、施設入所なのか、療養病院に行くのか検討しながらのリハビリ生活になります。

ポイント!

ポイント

自宅退院であれば、リハビリスタッフが訪問し、住宅改修の計画を立てます。看護師はそれに基づいて病室の環境もそれに近い状況に調整します。今きちんとしておかないと、患者が帰ってから困ってしまう、という退院後も視野に入れた看護が望まれます。

 

3.回復期リハビリテーションで働く看護師のデメリット

デメリット

看護師にとって、回復期リハビリテーション病棟で働くデメリットとしては、まず体力的な問題が挙げられます。脳疾患の患者にせよ、整形外科の患者にせよ、回復期リハビリテーションを行うということは、日常生活を送る上で体が十分に動かせないということです。その分、看護師の仕事として食事や排せつの介助なども増えますし、体を起こしたりトイレに行くのに体を支えたりと、力仕事も多くなります。そういう点では、体力や腕力がないときつい面があるのは確かです。

もちろんすべての介助を看護師が行うわけではありませんが、他の診療科に比べると体力的な負担が大きいという点は理解しておきましょう。

 

患者の急変時対応できる設備がない

急性期を脱したとはいえ、高齢の患者を預かっている以上、急変はあります。

前述したとおり頻度は低いですが、いざという時は内心慌てます。回復期リハビリテーション単科の病院などは、脳梗塞の再発、転倒による骨折、人工骨頭の脱臼など、院内で対応出来ないものは、自治体の救急車を呼び、大きな病院に搬送します。

 

ポイント!

ポイント

急変というほどでなくても、眼科疾患、消化器疾患など対応出来ないときは、外出扱いで他院を受診します。診療報酬の関係上、入院中の他院受診は出来るだけ控えたいため、主治医によってはなかなか他院受診の指示を出してくれず、対応が遅くなることもあります。

 

看護師として医療処置が少ない

医療処置がほとんどないのが回復期リハビリテーションの特徴です。採血は毎日1人~2人になり、点滴は全くないことが多いです。褥瘡の方がいれば処置、膀胱留置カテーテルの方がいれば交換が必要ですが、経管栄養の患者ですら、いないこともあります。日常的に行う医療処置は、点眼くらいです。

そのため、新卒看護師はなかなか経験が出来ませんし、経験者ですら持っていた技術が落ちる可能性があります

 

キャリアアップしたい看護師にはマイナス面も

回復期の場合は基本的に病状が安定していることもあって、注射や点滴といった処置が行われることも少なくなります。そのため、看護師が行う医療的な処置も少なく、そういった点でのスキルを発揮する場とは言えません。働きやすい職場ではありますが、バリバリの急性期でステップアップしたいという人には物足りない点もあるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

その一方で、回復期の患者は徐々に体が動かせるようになるので前向きな場合が多いのですが、リハビリが上手くいかないと逆にイライラし、怒りっぽくなる人もいます。そんな時の精神的なフォローも看護師の仕事ですから、回復期リハビリテーションの看護師にはコミュニケーション能力も求められます。それをやりがいに感じる人もいるでしょうが、逆にストレスになる看護師がいるのも確かです。

 

他職種との連携が難しい

回復期リハビリテーションには医師、看護師、リハビリスタッフの他に、介護士、ソーシャルワーカー、栄養士、メディカルクラークなどが関わっています。それぞれが大切な役割を担っており、連携を取りながら仕事を進めることで患者によりよい医療を提供できるのです。

しかし、時には職種間で意見がぶつかることもあります。意見をたたかわせる事で良い結果を生むことはもちろんありますが、時には「あの人わがままだから嫌い」など、関係自体に亀裂が入ってしまうこともあります。

ポイント!

ポイント

日頃から他職種とのコミュニケーションを取り、相手を理解、尊重しておくことが大切です。

 

看護師として力仕事が多い

ベッドから車いすへの移乗や、車いすからトイレに座るときの介助など、力仕事がたくさんあります。患者も小さなお婆さんから大きな男性まで様々です。スタッフの中には腰を痛めてしまう看護師も多いのが特徴です。無理をして身体を壊しては自分が痛いばかりか、職場にも迷惑がかかります。

サマリーの記入が多い

回復期リハビリテーションから退院するとき、施設や療養病院への看護紹介状を作成することはもちろん、自宅退院の場合も担当ケアマネージャーさんへのサマリーが必要です。受け持ち患者の退院が重なると、サマリー作成が大変です。

ポイント!

ポイント

また頻繁に開かれるカンファレンスのために、担当患者の様子を看護の立場から記入したカンファレンスシートも必要です。残業にならないよう、空いた時間を使って計画的に作成しておくことが必要です。

 

まとめ

メリット、デメリットもいろいろありますが、プライベートを大切にしたいという人には、ピッタリの職場かもしれません。仕事もしたいけど家族との時間もしっかり確保したい場合は、回復期リハビリテーション病棟を転職の選択肢に入れてはいかがでしょうか。

 


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この記事は「椿」さんの執筆でに執筆しています。 (最終更新日:2017年03月23日) By看護師転職ジョブ


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