こんなこともやるの?!美容外科へ転職した看護師が行う雑務の内容について

看護師 雑務

華やかに感じる看護師の職場のひとつに美容外科があります。お仕事しながらきれいになれて、しかも高給与、日勤のみでプライベートも充実させることができます。

確かにそのとおりなのですが、仕事内容は何も華やかなことばかりではありません。

基本的に美容外科はクリニック。病院や一般的なクリニックでは助手さんや事務さんが行ってくれる仕事も看護師が常用的に行うこともあります。

今回は美容外科看護師が行う「こんなこともやるの?」な雑務を紹介したいと思います。

1.器具の洗浄、消毒や滅菌物の管理

器具 消毒 滅菌物 管理

クリニック内で手術や処置を行うのですから当然使用する器具の洗浄、消毒や滅菌は看護師が行うことになります。クリニック内には簡易オートクレーブが1~2台設置してあります。それらを使用して滅菌物を作成し管理するわけですが。

 

予約に間に合うように滅菌をかける

ほいほいと作成し、滅菌をかけていれば良いわけではありません。簡易オートクレーブですから一回に機械内に入る滅菌物の量と時間を調節しながらかけなくてはいけないのです。

手術や処置が少なく、オートクレーブにかける滅菌物も少なければ全く問題ないのですが。特に繁忙期には予約に入っている手術や処置内容を把握し限られた機械たちをその予約に間に合うように逆算しながら滅菌をかけなくてはいけません。以下に例を挙げます。

  • 同日に10時、13時、15時から同内容の手術予約が入っている
  • その手術で必ず使う機械が院内には2つしかない
  • 10時の手術が終了しだい15時の手術に間に合うように1件目の機械を3件目の手術のために準備しなくてはいけない
  • 使用後、洗浄し淡白分解酵素液に浸潤させるのが60分
  • その後機械を乾燥させパッキングし簡易オートクレーブに入れて滅菌工程を終了させるまでに90分
  • 洗浄、乾燥、パッキングの工程をトータルで60分と仮定しこの時点で計3時間半
  • 10時から手術終了までに2時間かかったとすると時間は残された時間は3時間

こう書くと、30分ほど足りないじゃないかと思いますが、3時に来てすぐに手術が始まるわけではありません。来院され、最終確認のカウンセリング→お支払い→術前の計測や写真撮影→術前処置→麻酔導入を考えると30分から1時間は時間がかかりますのでそれまでに間に合うように滅菌物を作成します。

 

パッキングのミスや洗浄の失敗は許さない

時間がギリギリですからパッキングのミスや洗浄の失敗は許されません。確実に、しかも他にタイトに滅菌をかけなくてはいけないものを把握しながら作業に当たらなくてはいけません。

通常業務をこなしながらの隙間時間を見つけて他のスタッフと連携を取りながらタイトに滅菌物処理をしているわけです。「誰かがしてくれているだろう」では患者様の処置が出来ないこともあるのでスタッフ同士の情報共有とチームワークも重要になってきます。

 

滅菌を外注すると時間がかかる

エチレンオキサイド滅菌になってくると外注に出して使用します。院のある場所にも拠りますが、滅菌以来をしてから返却されるまでおよそ3日~1週間かかると思います。上記の予測管理がより厳しい条件になるわけです。

場合によっては院間移動ややむをえない場合は予約制限をせざるを得ません。そうなると機会損失となりますので報告書を作成し、本部に報告することになります。

 

2.スタッフの制服や患者のタオルなどの洗濯

スタッフの制服や患者のタオルなどの洗濯

え、洗濯。と思う人も多いでしょう。病院では助手さんが、クリニックではクリーニングを使用や、事務さんがしてくれていることが多いでしょう。美容外科では洗濯は基本的に看護師の仕事です。

 

雑務は看護師の方が多い

はっきり言って雑務は看護師のほうが多いでしょう。受付さんは電話対応に会計、カルテ管理で結構忙しいのです。無資格の彼女たちが雑務をせずに国家資格のある看護師が洗濯。強い違和感がある方も多いでしょう。これはどこに行っても一緒でした。

 

ポイント!

ポイント

滅菌物の管理と一緒でこれも隙間時間を見つけながらせかせかとこなしていくわけです。

 

看護師が洗濯するものは沢山ある

洗濯物はスタッフの制服(受付・看護師・ドクター)、患者様が使用するタオル、バスローブ、バスタオル、ベットシーツ(芳香剤の香りがするように且つ肌触りがいいようにランドリー使用)手術に使う手術用布、術衣(しわがないようにアイロンをかける)結構あるのです。

しかも日々すごい量が出るのです。洗濯。大変でした。

 

3.診療開始前の院内清掃・消毒・修理

診療開始前の院内清掃・消毒・修理

診療開始前の清掃は受付さんと担当箇所を分担して行います。ただ、消毒は消毒液(主にエタノールですが…。)を使用するので看護師が行います。ドアノブや鏡、患者様が使用するベッドなど日々消毒は行われています。

 

破損箇所の修理も看護師が行う

後は破損箇所の修理。これも診療時間内の隙間時間を見つけて修理するのですが。受付さんは前途したとおり忙しいので看護師が行います。

使用する医療機器も看護師がメンテナンス、動作管理、チェックを行います。病院のようにMEがいたら定期的にメンテナンスを行うのですが、これは自分たちで行わなくてはいけません。

 

4.手術後に処方される薬の準備や管理

手術後に処方される薬の準備や管理

手術後に処方される薬の準備、手術に使う点滴や麻酔薬、麻薬管理も看護師が行います。一般的には薬剤師の仕事ですね。また、点滴類やチューメセントで使用するかん流液の在庫把握をし、確保もしなくてはなりません。

 

救急カート内の薬剤管理も行う

救急カート内の薬剤管理と期限チェックもします。また、格安美容外科では使用するヒアルロン酸やボトックスも看護師が調剤します。(ヒアルロン酸が手作りなのですよ。とはいっても20ccのシリンジから1ccのシリンジに移し変えるだけですが。)

それでも既製品を使用するとそのまま滅菌状態のものを注入物として体内に注入しますが、安いヒアルロン酸だと一度人の手で移し変えが行われているので滅菌下から汚染されるリスクを保持しています。もちろん滅菌操作では行っていますが、リスクがないほうが安心ですよね。

 

5.年末には院内全ての棚卸作業を行う

年末には院内全ての棚卸作業を行う

年末に一度院内すべての物品から薬剤まで在庫状況や使用状況をチェックし本部に報告します。余剰在庫等がないかどうかを本部が把握し、使用頻度が多い分院へ移動し、期限切れがないよう、全国規模で調節するためです。

 

棚卸作業は量が多く大変

かなりの量がありますから看護師全員で分担します。受付さんも物販物(ドクターズコスメやサプリメント、基礎化粧品など)は担当してくれますが、ほとんどが看護師の担当になります。

 

まとめ

以上が主な雑務になります。

国家資格を持って日々業務に従事していたら、思った以上に雑用が多く、しかも無資格の受付さんが何もしないで自分たちがするという現実に違和感を覚える方も少なくないでしょう。

しかし、これはどこの美容外科でも共通しているといってもいいと思います。美容外科に転職をお考えの方は派手なところに目が行きがちですが地味な業務も沢山あるという認識を持って挑みましょう。

こむぎ

【北海道/30代・資格:看護師】

衛生看護科卒業後、准看護師の資格を取り、そのまま正看護師の学校に通いながらアルバイトと奨学金で学生生活を送る。20歳にて正看護師デビューし、24時間年中無休を謳っている某系列病院にてボロ雑巾のように業務に従事。その後、夜勤が嫌になって美容外科へ思い切っての転職。その後、退職後の退職金や、人生設計に不安を覚え病院勤務に戻る。妊娠、出産に伴って一時退職し、今は子育てをしながらパートで手術室で働く。
看護師としての様々な経験談や多種多様なおもしろ話、お役立ち情報などを発信していきたいと思います。

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