著作者

あっこ

執筆:現役看護師

あっこ

( 看護師 保健師 )

CRCの看護師がキャリアアップするには

公開:、更新:2018年03月23日
CRCの看護師がキャリアアップするには

CRCになるために絶対持っていないといけないという資格はありませんが、治験の特性から薬剤師・看護師・臨床検査技師などの医療資格を持っているCRCが多いようです。

看護師からCRCへ転職した経験を踏まえて、CRCの看護師がキャリアアップする方法について紹介していきます。

1.認定CRC資格を取得する

認定CRC資格を取得するCRCの看護師

私がCRCになると先輩は、ほぼ全員認定CRCを取得していました。

認定CRCとは、学会や業界団体が認定試験を実施している試験に合格すると、学会や業界団体認定CRCとしての資質を保証されるというものです。

その認定CRCにはいくつか種類がありますが、主な認定CRC資格を2つご紹介します。

 

日本SMO協会認定CRC

現在、認定資格の中で最も取得者が多い日本SMO協会認定CRCは、日本SMO協会がCRCの資質向上を目的として2005年より実施しているもので、受験者は年々増加しています。

 

ポイント!

ポイント

日本SMO協会認定CRCを受験する際は「2年以上の実務経験が必要」等、いくつか条件があり資格取得後は5年毎に更新が必要です。

 

日本臨床薬理学会認定CRC

CRC認定資格の中で最も難しいと言われている日本臨床薬理学会認定CRCは、日本臨床薬理学会が臨床試験の適正かつ円滑な実施に貢献できるCRCの育成を目的として2003年より実施されています。

 

ポイント!

ポイント

日本臨床薬理学会認定CRCを受験する際は、「2年以上の専任CRC勤務」「学会の年会や研修会などの参加」等が必要になり、資格取得後は5年毎に更新が必要です。

 

2.多領域の案件を経験する

多領域の案件を経験するCRCの看護師

実際に配属される病院により、どの領域の案件を担当することになるのかは異なります。

例として、総合病院と個人病院それぞれに配属された場合の特徴を挙げます。

総合病院 科の数だけ多くの領域の案件を経験することができる。
個人病院 領域に特化して専門性を高めることができる。

CRCの看護師がキャリアアップするためには、多領域の案件を経験が必要であることについて以下に説明してきます。

 

様々な疾患の治験に携わることができる

CRCの看護師は、「治験薬の効能」「副作用」「現在の標準治療法」等を知っておかなくてはいけないため、経験した科が多いほど様々な疾患の治験に携わることができます。

治験には、治験の全てが網羅されている治験実施計画書というものがあり、それに沿って治験を行わなければいけません。

そのためCRCの看護師は、

  • 「なぜこの治験をするのか」
  • 「何をデータとして知りたいのか」
  • 「どういう統計をとって治験薬を承認しようとしているのか」

等を把握することが必要です。

 

3.疾患の知識を得る・診療報酬制度を理解する

疾患の知識を得るために勉強会に参加するCRCの看護師

CRCの看護師がキャリアアップするためには、「疾患の知識を得ること」「診療報酬制度を理解すること」が必要です。

それぞれについての詳しい説明を以下で見てみましょう。

 

疾患の知識を得る

CRCの看護師は、「日本SMO協会・臨床薬理学会などが主催する勉強会」「毎年行われるCRCと臨床試験のあり方を考える会議」等に継続的に参加することで、「製薬業界の現状」「今後の治験の動向」「現役CRCの経験談など貴重な情報」等を得ることができます。

 

ポイント!

ポイント

同じ案件を実施している他院CRCと情報交換をすることで、アイデアや工夫を教わることができ、色々な方法や選択肢が広がり良い経験になるでしょう。

 

診療報酬制度の理解をする

私が看護師として働いている時は、診療報酬制度のことは全くと言っていいほど無知で、CRCになって初めて「点数制であること」「医療行為1つを取ってもいろんな加算があるということ」等を知りました。

「医療費の切り分けはどうなるのか」をしっかり把握することで、その医療機関での治験をスムーズに行うことができるといったコスト感覚もCRCになってから身につきました。

 

4.被験者と関わる

被験者と関わるCRCの看護師

CRCの看護師がキャリアアップするためには、様々な話しや場面に立ち会うことができ、その分の経験となるため被験者と関わることも必要です。

以下、私が体験したことについて紹介します。

 

CRCでの実体験

私がCRCとして治験に参加されるお年を召した方に治験の説明をすると、「先生が勧めてくださるなら挑戦してみよう」「先生がそう言ってくれるのならやってみよう」と言う方が多かったです。

先生との信頼関係があるからこその言葉ですが、実際治験中に患者対応をしていると「先生に聞きにくいからCRCさんから言ってみて下さい。」ということがありました。

私は、なるべく診察の前に「先生に聞きたいことはないか」を聞くようにし、診察の後にも「分からなかったこと」「聞き忘れたことはないか」を確認するようにしていましたが、先生と患者の間に入り今までの関係を壊しては意味がありません。

患者自身で先生に聞いてもらい、どうしても切り出すのが難しそうなら私から話のきっかけを作り、後は患者と先生で話をしてもらえるよう心がけていました。

 

CRCは1人の患者と向き合うことができる

CRCは、看護師の時には出来なかった「1人の患者とゆっくり時間をかけて向き合うこと」ができます。

「患者の思い」「病気に対する思い」「家族への思い」「医療者への思い」等、良いことばかりではありませんでしたが、様々な話や場面に立ち会うことができ、貴重な経験をすることができました。

 

5.まとめ

CRCの看護師がキャリアアップする方法をいくつかご紹介しました。

「実務経験を積む」「様々な案件を経験する」等を行った上で、様々なCRCと仕事をして多様なやり方・考え方・姿勢を学ぶことができます

CRCの看護師として治験を安全に且つ円滑に進めることができるよう、「先生と患者」「先生と治験依頼者」「病院スタッフと治験」をコーディネートできることがやりがいにつながるでしょう。

CRCの看護師でキャリアアップしたい方は、是非参考にしてみて下さい。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

総合病院で看護師として5年勤務した後、治験コーディネーターとしてSMO(治験施設支援機関)へ転職し、総合病院や個人病院などで6年勤務しました。
現在は子育てをしながら看護師ライターの活動を始めたばかりです。つたない文章ですが、今までの経験を活かした情報を発信できたらと思いますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
保有資格 ・正看護師・保健師
出身/年齢 ・広島県/34歳
職務経験 ・SMO(治験施設支援機関)・総合病院
診療科経験 ・内科 ・眼科

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