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R-M

執筆:現役看護師

R-M

( 看護師 )

デイケアとデイサービスで働く看護師の違いと共通点

公開:、更新:2018年03月21日
車いすを押す人

介護保険法上、デイケアやデイサービスと言った言葉はなく、デイケアは通所リハビリテーション、デイサービスは通所介護と言います。

デイケアは病院が母体となっているので医師が駐在しており、リハビリテーションを中心とした機能回復が主な目的となるため、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの勤務が条件で、専用のリハビリ室を設置することになっています。

デイサービスは福祉施設や株式会社が母体となっていることが多く、食事や入浴等の日常生活上の介護が主な目的となり、機能訓練も行います。機能訓練室は食堂などと兼用してもいいことになっています。

デイケアと違い、デイサービスは人員配置が看護師・介護職員・生活相談員・機能訓練士(看護師と兼務可能)となっているため、医療従事者が看護師のみ、ということもあります。

これを踏まえたうえで、看護師として働く上での共通点と相違点を説明していきます。

 

1.デイケアとデイサービスに共通する看護師の仕事内容

お年寄りと手を重ねる

デイケアとデイサービスは母体や目的が違うものの、患者や利用者に健康でいてもらうために日々体調管理や転倒などに気をつけるべき場所です。

よって、看護師の働き方については共通点が多数あります。

 

日々、基本の体調管理を行うこと

デイケア・デイサービス共に、看護師は毎日バイタルサインの測定を行い、その日の体調確認をしてから入浴やリハビリの可否判断を行います。

その他、入浴後に皮膚状態の変化のある時には確認・必要時には軟膏処置などを行います。また、体調について不安があるときは相談に乗ります。

 

服薬管理を行うこと

デイケア・デイサービス共に、看護師は患者や利用者のその日の昼食前後薬や時間薬を持参しているか確認し、抜け漏れのないようにします。

変更のあったものや、持参していない場合などは家族やケアマネジャーへ連絡を取るなどして調整します。

 

ポイント!

ポイント

半日型のデイサービスでは服薬管理はほとんどなく、時間薬が稀にあるだけです。

 

2.デイケアとデイサービスの違い

バインダーに書き込む医師

デイケア・デイサービス共に基本の体調管理を行いますが、デイケアでは専門の理学療法士等がいるためリハビリ中の細かな管理はリハビリを行う専門家が行い、理学療法士からみて気になる患者の報告・引継ぎを受けます。

一方、デイサービスでは看護師が機能訓練も行うので、その間の体調管理も当然看護師が行うことになります。

このように、基本の業務は同じでも、デイケアとデイサービスには少しずつ違いがあるので確認してください。
 

緊急時の対応方法の違い

デイケアには医師が駐在しているため、緊急時には看護師が必要だと判断すればすぐに医師の診察が可能です。ですので、緊急時に医師がいるということの安心感があります。

一方のデイサービスでは医師がいないので、看護師が判断し対応します。例えば、発熱時・血圧上昇または低下時などは随伴症状を観察し、安静にしながら経過をみて、ケアマネジャーや家族へ連絡をとり、帰宅や受診が必要か等を判断し伝えます。

稀ですが、呼吸苦や意識消失などの場合は救急車を呼び、同時にケアマネジャーやご家族に連絡をとることもあります。

 

ポイント!

ポイント

デイケアで働く看護師は、医師が近くにいるからと言って何でも報告するのではなく、本当に必要なのか状況をしっかり見極めることが大切です。デイサービスで働く看護師は、日ごろから考えうる緊急時対応の対策を念頭に入れておく必要があります。

 

物品の揃い方の違い

デイケアではアルコール類や簡単なドレッシング材などが揃っていますが、デイサービスではマキロンや絆創膏などすべて市販のもので対応します。

 

ポイント!

ポイント

医療物品が揃っていないという理由で辞めていく看護師もいるので、それが受け入れられない看護師にはデイサービスはあまり向いていないでしょう。

 

利用者の医療度の違い

デイケアもデイサービスも利用者の介護度はあまり差がありませんが、デイケアでは医療度が高い場合が多いです。

デイサービスでの医療処置はインスリン注射と自己管理の人工肛門くらいですが、デイケアではインスリン注射・胃瘻・看護師管理の人工肛門・ウロストマ・バルン留置・在宅酸素・等医療処置を必要とする利用者が多いです。

 

ポイント!

ポイント

ある程度の医療処置技術を維持したい看護師はやりがいが感じられるデイケアのほうが向いているでしょう。

 

リハビリ・機能訓練の違い

デイケアでは、専門のリハビリ室で理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が定期的にリハビリ会議を行い、計画作成し評価しながら利用者に合ったリハビリを行うため、看護師はリハビリを行うことがありません。

一方、デイサービス(機能訓練加算1の場合)では、集団での体操やレクリエーションを行うことで機能訓練としていることが多く、看護師は介護職員と協力してその場を盛り上げ、楽しませます。

 

ポイント!

ポイント

集団で楽しく盛り上げるのが苦手な看護師は、機能訓練加算1をとっているデイサービスは向いていないかもしれません。

 

3.まとめ

通所事業はこれからますます増えていく分野だと言えますが、通所事業で働きたいと思ってもご紹介したように看護師として求められることが少しずつ違います。

こんなはずではなかったと思わないために、事前にしっかりとデイケアとデイサービスの違いを確認しましょう。

また、施設ごとに特色があるため、自分が気になった点はどうなっているのか等、面接時の具体的な質問として参考にしていただければ嬉しいです。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

長く小児科病棟や外来勤務をしていました。子育てがひと段落するとともに、看護の場をデイサービスや訪問看護などの在宅へと変え、新しい発見をしながら日々頑張っています。看護師として早20数年、経験から得た情報を伝えていけたらと思います。

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