過労死寸前!?看護師が「このままじゃ死んじゃう!」と思う瞬間アンケート結果

2008年、2人の看護師が死亡し、過労死として認定されるという悲惨な事件がありました。その後、過労死の悲劇を繰り返さないよう、看護師を取り巻くさまざまな団体で、労働時間の改善に向けた取り組みが行われている状況です。

病院やクリニックをはじめ、医療業界全体で労働時間の改善や人材不足解消に向けて動いています。しかし、すべての看護師が働きやすくなったわけではありません。看護師は、依然としてハードワークを要求されているという声も見受けられます。

今回は、看護師を対象に、「職場で過労死しそうだと感じる状況があるか」、アンケート調査を実施しました。人材不足や夜勤、人間関係など、多くの不満や悩みが寄せられています。では、実際の看護師たちの声を見てみましょう。

 

5位:モンスター患者の対応に疲労困憊した時

モンスター患者の対応に疲労困憊した時
女性看護師【女性/秋田県/30歳】
これでもかと言うくらいに面倒な患者さんに付きまとわれたときは恐怖でした。説明をしてもなかなか納得してくれず、話にならない事が多い。

女性看護師【女性/福岡県/29歳】
自分の都合をごり押ししてきて、こちらの説明にまったく耳を貸さない患者が何人もいて、精神的にまいってしまった。さらに個人的な感情的を怒りをぶつけられてしまったりして疲れが溜まってきている。

女性看護師【女性/北海道/29歳】
様々な年齢層の患者さんがいるので対応が大変、すごい理不尽を言われたり患者さんのミスを自分のせいにされるときがあってそれを上司に伝えられて怒られたことがありました。

女性看護師【女性/群馬県/28歳】
買い物をしてくるよう言われ、個人的な用事なので、できなと断ると、上司を呼び、担当を変えてくれと言われた。話し相手にさせられ、他の患者もいるのに、離れると怒ってくる。ちょっとした事で頻繁に呼ばれるので、疲れてしまった。

女性看護師【女性/新潟県/27歳】
人と人との付き合いであり、その間に言葉が通じなくなるとしんどいです。モンスター患者には、身体的にも精神的にも本当に疲れてしまうから。

モンスター患者に理不尽に怒鳴られ傷付けられた経験のある看護師は意外と多いのです。運悪く、モンスター患者に遭遇してしまった日には「過労死しそう・・・」と弱気になってしまうのも無理はありません。

 

4位:不規則な生活のストレスがある時

不規則な生活のストレスがある時
女性看護師【女性/北海道/27歳】
以前勤務していた病院は変則2交代制という勤務体制で、朝から夕方までの日勤(8時間勤務)、朝から夜までの長日勤(12時間勤務)、夜から翌朝までの夜勤(12時間勤務)でしたが、実際に仕事を終えて帰れるのは勤務終了時間から3~4時間後という毎日でした。夜遅く帰って次の日の朝出勤だったり、夜中に帰って次の日(日付が変わっていればその日)の夜出勤だったり、どう生活のリズムを作ればよいか分かりませんでした。

女性看護師【女性/茨城県/29歳】
夜勤が続くと休みの日に体が不調になってしまうから。また具合がよくないときに夜勤をしなければならないときはストレスが酷いから。とにかく労働時間が長く、休まる時が無いので厳しいです。

女性看護師【女性/青森県/26歳】
朝まで勤務した後に、夕方から再び勤務に入ることがあり、吐き気がする。寝る時間も起きる時間もほぼ毎日異なるので体内時計が狂ってしまい、すごく疲れているのにうまく寝付けない日がある事が辛いです。

女性看護師【女性/茨城県/29歳】
出勤時間がまちまちなので、どうしても不規則になってしまいます。病院によっては、夜勤が多かったり、休みが取れなかったりするのでストレスが溜まる一方で、解消できません。

女性看護師【女性/愛知県/25歳】
夜勤もあり生活が乱れて不規則になってしまうためストレスになる。急患や急変の方が出たりすると、決まった時間で仕事をあがれることが少ないから。

不規則な生活スタイルに加え、何時に上がれるか分からない日々の業務に押しつぶされ、ふと我に返った時に「このままだと過労死する」と恐怖感を抱く看護師も少なくありません。あまりにも今の生活が自分に合わないと感じる時は、思い詰める前に転職を考えるのも1つです。

 

3位:上司や同僚の人間関係の悪さが顕著な時

上司や同僚の人間関係の悪さが顕著な時
女性看護師【女性/大阪府/24歳】
21歳の新人のときの話です。子供の頃から看護師になりたいと思い、二年前に専門学校を卒業し、某大学病院に就職でき、夢を叶えました。しかし、待っていたのは理想と現実とのギャップ。反面教師の数名のベテランの看護師の存在です。患者さんに暴言ははくは、新人はイビるはで、何度泣きなら帰ったか・・・。転職で解決しましたけどね。

女性看護師【女性/奈良県/32歳】
患者さんと接したときの苦労なら耐えられる気がするけど、上司や同僚のいった仲間であるはずの健康な人の対応をしてるときにふと「自分、なにやってるんだろう」って疲れが一気に出て死にそうになる。人間関係にまで気を遣っていると、本当に疲労する。

女性看護師【女性/大阪府/25歳】
医師も看護師も出身の学校によって派閥があり他の学校の卒業生とは旅行のお土産のお菓子の交換もしてはいけない決まりがあった病院だったので仕事よりも人間関係に疲労困憊しました。さらに女だけの職場なのでドロドロしがちで、しかも逃げ場がない辛さがある。

女性看護師【女性/富山県/29歳】
不規則な勤務体制や職務内容に不満はありません。ただ、職場の人間関係が悪いと余計なストレスを抱えてしまうので仕事が嫌になると思います。仕事でどんなに忙しくても、チームワークでカバーしていけば楽しくできるし、患者さんにもそれは伝わると思います。

女性看護師【女性/宮崎県/29歳】
看護師の方はけっこう個性が強いので意見がぶつかる事が多く派閥争いがある。まだ同僚はいい人ばかりだけど、上層部の人間(上司、経営者)は自分さえ良ければいいクズばっかり\(^^)\

女性看護師【女性/東京都/30歳】
病院という一般企業とは違った閉鎖空間における人間関係というのは一番堪えます。特に私の病棟の師長は理不尽な怒り方をする方で、怒る時も感情的に物を言います。
こちらに非がなくても、何かミスがあると直ぐ部下のせいにし、反論でもしようものなら徹底的に怒られます。その上、上にはいつもヘコヘコしています。こういった上司の下で働くことが一番の苦痛です。

自分さえ良ければいいという看護師や、新人をいびる看護師らとの人間関係にもまれ、心身共に疲弊している看護師は多くいます。そういったチームワークの悪さは必ず患者さんへの看護にも影響しますから、どんなに立派な設備があっても人間関係の悪い病院は良い病院とは言えないでしょう。

 

2位:夜勤の辛さを感じた時

夜勤の辛さを感じた時
女性看護師【女性/宮城県/37歳】
やはり年齢を重ねると、夜通し起きていることが苦痛になってきます。夜中にお腹が空いて食べてしまえば眠くなるし、眠くなった時に帰宅のため太陽の光を浴びると目が冴えてきます。でも頭はボーっとしており、そんな中でも車通勤は事故になりそうになったことは何度もあります。勤務時間は決まっていますが、その通りに仕事を終えられることはあまりなくプライベートな予定を立てにくいのもストレスです。

女性看護師【女性/滋賀県/38歳】
夜勤はできるだけ多くの看護師で平等に回してもらいたいのですが、家庭の事情から日勤しかできない看護師もいます。そうなるとどうしても独身や子育てが落ち着いた人間に偏りがちになってしまって日勤と夜勤の繰り返しになり体への負担が大きくなってしまうのが現状です。

女性看護師【女性/大阪府/30歳】
日勤と夜勤をシフト制で繰り返していると、生活リズムを強制的に変えているので、体の疲れから重大なミスをしてしまうかもと心労も溜まってきます。独身だから、子育てが終わっているからという理由ですべての夜勤を回そうとするのはやめてほしいです。

女性看護師【女性/埼玉県/30歳】
眠いけど、呼び出しで緊張感を出さなきゃいけない時にメンタるがやられます。ナースコールが頻繁になるので、全く落ち着く暇がない。

女性看護師【女性/宮城県/37歳】
夜勤を含む長時間労働の困難さは、長年続けても克服できないほどの辛さだからです。夜勤はスタッフが少ないため、することが多いので疲れる上に、日勤よりも緊張感が大きい!(夜に徘徊する老人が多々いて毎回注意して部屋に戻す作業がつらかった・・・)

女性看護師【女性/鳥取県/33歳】
夜勤があると生活のリズムも狂うしそれをせっかくの休日にもひきずってしまうから。さらに夜勤明けで帰ろうとしたら、急患で帰れなくなることが度々ある・・・。

女性看護師【女性/山形県/39歳】
充分な睡眠時間が確保出来ないので、疲労が蓄積してしまいます。申し送り等が長引き、時間通りに退社出来ず悪循環に!風邪で体調不良の時は、私の方こそ看病して!!と心から思います。

「夜勤をやるたびに寿命が縮んでいる気がする」というのは、年齢を重ねれば重ねるほど実感するようです。あまりにも体力の限界を感じるのであれば、早々に日勤のみの職場に切り替えるのも悪くないはずです。

 

1位:人材不足の深刻さを痛感した時

人材不足の深刻さを痛感
女性看護師【女性/東京都/33歳】
勤務して4年目に結婚、すぐに妊娠しましたが、職場に言い出せず無理がたたって4ヶ月で流産してしまいました。その後再び妊娠したので、正看護師からパートに変えて欲しいと言い出すと、変えてはもらいましたが同僚たちに申し訳ない気持ちと、以前は担当していた夜勤や日誌を担当できなくなり、かと言って無理もできず、迷惑をかけてしまいました。
楽な仕事ではないので、同僚が辞めて補充されないと給料は変わらず負担が増えて疲れがとれません。

女性看護師【女性/宮城県/34歳】
1日の業務内容は日々変動し、また、看護師の人数も少ない為に、時間内に業務が終わらず、毎日のように夜遅くまで残業することが多々あります。また、忙しい日には休日でも、出勤しなければならないこともあり、疲れを取ることができない為、「過労死しないか」と心配になります。

女性看護師【女性/岐阜県/31歳】
予定どうりのシフトで廻っても結構きついのに、トラブルがあると勤務終了時間でも帰れないし、誰かが休むとさらに勤務体制が厳しくなるということが続くことがある。新しい看護師はすぐ辞めていき、シフトが本当に組めない感じ。

女性看護師【女性/長野県/31歳】
私の病院はとにかく人が少なく子供が病気でも休むことができませんでした。自分が辛いときはもちろん休めずこのままでは死んでしまうと思いました。とにかく次から次へとやらなくてはいけないことが出てきて、満足にトイレにも行けず、膀胱炎になる職場の仲間も多い。

女性看護師【女性/東京都/30歳】
看護師が不足しているのに患者はたくさん入院してくる。誰も見ることができないのに、ナースコールは鳴りまくり。そして、対応悪いと文句の嵐。責任の重さや不規則な勤務などは覚悟の上で就いた仕事だが、慢性的な人手不足がいつまでも解消されない状況には危機感を覚える。

女性看護師【女性/福岡県/29歳】
同僚が1度に2人退職したことがあります。その時は、退職した人の業務が回ってきたので大変でした。すぐに人員補充がありましたがしんどかったです。補充された看護師も産休や結婚などによって中堅の看護師が辞めてしまい、経験未熟な看護師が採用され業務が追いついていなかったです。

看護師は慢性的な人不足だというのに、次から次に新しい患者が運ばれてくることに危機感を抱く声が多く寄せられました。また、人手不足が故に自身が体調不良であるのを言い出せないのも大問題です。看護師の人手不足スパイラルが解消される日は一体いつになったらくるのでしょうか。

 

看護師100名アンケート集計結果

看護師が「このままじゃ死んじゃう!」と思う瞬間アンケート
人材不足の深刻さ 22%
夜勤の辛さ 20%
上司や同僚の人間関係の悪さ 18%
不規則な生活になってしまうストレス 15%
モンスター患者の対応に疲労困憊した 12%
有休休暇が取りにくい 7%
人の命を扱う責任の重さ 6%

 
アンケート結果によると、第1位「人材不足の深夜さ」(22%)、第2位「夜勤のつらさ」(20%)、第3位「上司や同僚との人間関係の悪さ」(18%)という順位でした。三項目とも横並びに近い結果でしたが、看護師ひいては医療業界の人材不足やハードな職場環境で、仕事がつらいと感じている人の多さがうかがえます。

 

人手不足でいつまでもシフトが安定しない職場

看護師の仕事をしていて、一番つらいと感じるのは「人材不足の深刻さ」のようです。「すぐに辞めてしまうから、シフトを組むのが大変」「新人が来ないし、来ても短期間で辞めてしまう」など、職場に人が定着せず、いつまで経っても一人ひとりの負担が減らないという図式が浮かび上がります。

女性比率が多い職場ですが、妊娠期間中につらい思いをした方もいるそうです。妊娠中でも人手不足で残業や夜勤が続き、切迫流産になってしまったという人もいると言います。

 

夜勤は特殊な業務や心身のストレスが溜まる

「夜勤のつらさ」のせいで、過労死してしまうのではないかと思う看護師も多いです。「深夜のナースコール頻発は、精神的にきつい」「日勤よりも人が少なく、緊張感がある」など、夜勤ならではの大変さに悩まされる看護師さんは少なくありません。また、「太陽の光を浴びると目が冴えてしまう」「生活リズムが狂って、休日も台無しになる」など、十分な睡眠が確保できず、ストレスに感じてしまう方もいます。

 

女性が多く病院ならではの人間関係の大変さ

職場の人間関係は、どんな業界でも気になると思います。しかし、看護師の場合、女性が多い職場であることが原因で、ストレスに感じる方がいるのも事実です。「女性の職場だから、派閥やグループがあり、仲間外れにされるとつらい」「ドロドロしている」という人は少なくありません。また、病院という特性も、いびつな人間関係になる原因だと言います。「一般企業と違い、閉鎖空間だから人間関係が大変」という意見も見受けられました。

 

ポイント!

ポイント

看護師の仕事は激務だと言いますが、深刻な人手不足のほか、勤務時間や人間関係にも悩まされるようです。しかし、ストレスフリーで働ける職場もあるので、つらいと感じる方は転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか?

 

亀岡 さくみ

【資格:看護師、保健師、養護教諭第二種】

都内の日本赤十字医療センターで3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして「はたらきナース」を運営中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職、仕事、生活をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

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