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( 看護師 )

心療内科に看護師転職を考える前の5つの確認事項!

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心療内科への看護師転職で知っておきたい5つのポイント

心療内科は、精神科よりも患者が気軽に訪れることのできる診療科ですが、どのようなところなのかハッキリとイメージできない看護師も多いです。

フィジカルな科に比べて、あまりオープンな雰囲気ではない心療内科とはどんなところでしょうか。

このページでは、心療内科に転職を考える看護師に向けて仕事内容、心療内科の看護師に必要なスキル、働くメリット・デメリットについて説明します。

1.心療内科で働く看護師の仕事について

心療内科で働く看護師の仕事

心療内科では、診察の時に看護師がつくことはほとんどありません。

診察は医師と患者のみで行われますので、看護師の仕事は診察の前後に実施されます。

 

(1)問診の手伝い、診察への案内

特に初診の患者など、問診票を書くことに戸惑っている方もいますので、そのお手伝いをします。

話を聞いて、問診票の書き方をアドバイスします。うまく書けない患者には、話を聞いて、かわりに書いてあげることもあります。

診察がきたら、待合室から診察室へ案内します。緊張や不安の強い患者が多いため、ただ呼ぶだけではなく、診察室までお連れします。

 

(2)採血

初診の患者は、ほぼ全員の方が採血をします。

精神疾患以外の疾病の疑いを確かめる意味合いもあります。定期的に通院している患者も、飲んでいる薬によっては、血中濃度を測定するために採血をします。

 

(3)注射、点滴

心療内科的には、治療のための注射や点滴はありません。

しかし、精神的に良い効果をもたらすといわれているビタミンやプラセンタの注射が実施されている施設もあります。

 

補足説明!

ポイント

わたしが勤めていた心療内科では、プラセンタの筋肉注射、ビタミン注射やビタミン点滴を自由診療で実施していました。

 

(4)薬剤管理、掃除など

心療内科はクリニックであることがほとんどですから、院内の掃除、ゴミだし、薬剤の在庫管理や発注、検査会社との連携などの業務も看護師がやることになります。

 

2.心療内科に転職する看護師に必要なスキルとは?

心療内科に転職する看護師に必要なスキル

フィジカルな科とは違う患者が訪れる心療内科に転職を考える看護師には、どのような看護スキルが必要でしょうか。

 

(1)コミュニケーション能力

どのような診療科においても、看護師にはコミュニケーション能力が必要です。

しかし、心療内科を訪れる患者は、緊張感や不安感の多い方、イライラ感の強い方、人とのかかわりや会話が難しい方が多いです。

そのような患者に対して、うまく会話を展開することや、対応していけるコミュニケーション能力は、心療内科で働く看護師には必須のスキルだと言えます。

 

患者の個別性を見抜くことも重要

例えば注射を実施する場合、患者は必要な注射であると理解はしていても、痛みから不安や恐怖があおられ、それが患者の怒りにまでつながることも少なくありません。

注射をしている途中で「もうやめてほしい」と言われたこともあります。

注射をする前にもっとコミュニケーションがとれていれば防げたことだったのではと思っています。ただ単に会話がはずめばいいのではなく、患者それぞれの個別性を見抜くことが、心療内科に勤める看護師のスキルとして大切です。

 

ポイント!

ポイント

そもそも、精神的に不安定なために心療内科を訪れているので、なかなかスムーズな会話に発展することが難しいのです。

 

(2)採血スキル

採血されることが苦手だという患者は、心療内科において特に多くみられます。

患者の不安軽減のために、スムーズに採血をする能力が看護師には求められます。

 

心療内科の採血は他の患者とは違う?

心療内科の患者は、採血の時に不安や恐怖、ちょっとした痛みにもビックリしてしまうなどの理由から貧血を起こしやすいのです(通常の貧血とは違う血管迷走神経反射です)。

気分が悪くなる、目の前が真っ暗になる、眩暈がするなどの自覚症状があり、重症例では一時的な意識喪失が起きることもあります。

また、過去にそういう経験をしている患者は、今回もそうなるのではと不安が募ります。

 

 

(3)筋肉注射・血管注射のスキル

心療内科では、痛みに対して過敏な患者が多いため、筋肉注射や血管注射、点滴など、痛みを伴う処置は、スムーズに行えるスキルが必須です。

心療内科の患者は、不安、恐怖、怒りなどの症状があるために通院していますので、その感情がより一層高まってしまうのです。

そのため、看護師がモタモタしているだけで、同じ痛さでも、より痛いと感じてしまいます。

 

3.心療内科に転職する看護師のメリット

心療内科に転職する看護師のメリット

なかなか難しいことが多いような心療内科ですが、そこで看護師として働き転職するメリットを説明します。

 

(1)残業が少ないことがメリット

心療内科では、精神科ほどの重症患者は少ないので、急変するようなことはほぼありません。

診察中、処置中などに気分不調を訴えられる患者はいますが、少しベッドで休息していただくと回復されます。

そのため、ほぼ残業はないと言えます。仮に就業時間直前に気分不調を訴えられる患者がいたとしても、少し休憩してもらう場合がほとんどですので、残業したとしても30分程度です。

 

ポイント!

ポイント

重症化して訪れる患者は、入院施設のある精神病院に紹介になることがあります。そのときも、患者自身がその病院へ向かう、また車を呼んで向かうことになるため、院内に患者がいつまでも留まるということはほとんどありません。

 

(2)比較的落ち着いた雰囲気の中で働ける

心療内科には、待合室も診察室も処置室も、小さな音量でヒーリングミュージックやクラシックが流れ、観葉植物の配置された落ち着いた雰囲気のインテリアになっていることが多いです。

これは、精神的に不安定な患者の気持ちを和らげるためです。そのような場所であるため、看護師も落ち着いた気持ちで働くことができます。

あわただしく走り回ることはまずありません。

 

(3)患者との関わりの中でコミュニケーション能力が磨かれる

心療内科を訪れる患者は、なんらかの精神疾患を患っているため、コミュニケーションは難しいとされています。

そのような患者は、人との関わりが苦手だったり、ちょっとした言葉に敏感であったりします。そんな患者と関わっていく中で、おのずと看護師も高いコミュニケーション能力が培われていきます。

 

4.心療内科に転職する看護師のデメリット

心療内科に転職する看護師のデメリット

心療内科で働くデメリットについては、患者の特性や、治療の特徴から浮かび上がってきます。

 

(1)精神的に患者に巻き込まれる

精神的に不安定な患者とばかり接することによって、看護師まで精神的に不安定になってしまうことがあります。

疲れているときなどは特に、患者の感情に巻き込まれてしまうことがあります。

精神疾患の特性をシッカリと理解して、対応していくことが必要です。

 

(2)他の診療科に転職しづらくなる

心療内科では、採血や注射くらいしか看護技術の出番がありません。その採血や注射も毎日頻回に行うものではないため、技術的に向上するのが難しいかもしれません。

そのため、他の科にはなかなか転職しづらいということになります。

 

(3)病院によっては休みがとりにくいこともある

看護師の数が少ないため、希望の日に休めないことがあります。

前々からわかっている予定なら、事前に申し出て休むことは可能ですが、急な申し出は対応してもらえないこともあります。

数少ない看護師同士で連携をとって協力することが大切になってきます。

 

(4)休憩時間が中断することもある

看護師の数が少ないため、その日勤務している看護師が自分1人、ということも少なくありません。

そんなときは、休憩時間中でも、採血などの指示が入ると呼ばれることがあります。

 

5.心療内科への看護師転職注意点

心療内科への看護師転職注意点

心療内科へ看護師として転職する上で、経験をもとに注意しなければいけない情報をお伝えします。

 

(1)経験者が優遇されやすい?

心療内科の看護師の就職は経験者であることが有利になります。

どんなに熱意をもって就職を希望しても、他の応募者に勤務経験のある看護師がいれば、困難な戦いとなる可能性がある少し特殊な診療科になります。精神科の看護師経験があれば有利になることも多いです。

 

補足説明!

ポイント

ただ、働くのに特別な経験は必要なく、一般病棟や外来での経験がある程度あれば十分です。 心療内科では、患者とのコミュニケーション能力が重視されますので面接時は注意しましょう。

 

(2)看護師の数が要らないので求人が少ない傾向にある

心療内科ではその他の診療科と異なり、処置に手を取られることが少ないため、看護師をそれほどたくさん必要としているわけではありません。 そのため、なかなか空きがでることがなく、希少求人となってしまっているのです。

心療内科を標榜しているクリニックや診療所は内科・外科・婦人科・小児科などの一般的な診療科に比べるとまだまだ少ないです。

 

補足説明!

ポイント

心療内科の求人を探す必要があるため、転職を考えている看護師の方は、求人サイトに登録して希望条件にあう心療内科をピックアップしてもらう必要があります。数が少ないので3社程度は利用して、希望求人を探しましょう。

 

(3)心療内科クリニックを視野に入れて探そう

心療内科は大きな病院にも存在する科ですが、クリニックのほうが多いため、求人に空きがあるケースもあります。

また、大きな病院の場合は、希望する診療科に入職できない場合もあるため、まずは心療内科クリニックから探しておきましょう。

 

まとめ

心療内科は、肉体的な疾患を扱う科とは違うことが多いです。

他の科での経験があって、心療内科に勤めた場合は、最初は戸惑うことがあるかもしれません。

しかし、心療内科の特徴を理解していれば、対応できることばかりです。

わたしが心療内科に勤めていた時は、採血を怖がる患者には、まずはゆったりと背もたれのある椅子にすわってもらい、少しお話を聞くことにしていました。

他の科では、なかなかこのような時間は取れません。

そして「話を聞いてもらって気持ちが楽になった」「採血は怖いけど、今日はいつもより大丈夫でした」など言っていただけることがありました。

そんなとき、患者に寄り添う看護は、看護師の気持ちまで明るくするのだなと思ったものです。

患者ひとりひとりに寄り添う看護がしたい、落ち着いて働きたい、精神領域に興味があるという看護師にとって、心療内科は向いている場所ではないでしょうか。

皆さまの転職がうまくいくことを祈っています。


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この記事を書いた人

大阪出身。社会人を経て看護師となり東京、大阪で働いていました。その後、島根県で猫と田舎暮らしをしながら看護師として働いていました。病気をきっかけに看護師を休業し、看護ライターを始めました。
いろいろな場所、診療科、労働形態で働いた経験を活かして、仕事について考えている方々のお役に立てる記事を書いていこうと思っています。趣味は絵を描くこと、猫と遊ぶこと、カラオケで歌うこと。


カテゴリー:看護師に人気の科

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この記事を書いた人:きょん猫
(公開日:)(編集日::2017年07月27日)

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  1. […] 詳しくは「心療内科での看護師の仕事内容と平均年収について」を参照ください。 […]

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