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ラビウサ

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専門看護師と認定看護師の違いを比較!キャリアアップ時の選び方

ラビウサ
専門看護師ラビウサ
認定看護師と専門看護師の違い

看護師として、キャリアアップするために、「専門看護師」か「認定看護師」を目指したい。

けれど、認定看護師と専門看護師って、「どのような違いがあるかが分かりにくい!」と思いませんか

看護管理者であっても、その違いが明確に判っていないことも多い「認定看護師」と「専門看護師」。

その違いについて、専門看護師の資格を保有している私が、違い、メリット、向いている看護師、キャリアアップのためにどちらを選ぶかなどを詳しくご説明します。

1.専門看護師と認定看護師を両方取得することは可能?

専門看護師と認定看護師を両方取得

専門看護師と認定看護師は両方取得することは可能です。

実際に、緩和ケア認定看護師や乳がん看護認定看護師などの取得した後に、がん看護専門看護師になる方もいます。

また、逆に専門看護師を取得した後で、訪問看護認定看護師を取得した方もいます。

 

1つ資格があるからといって受験資格が免除されるわけではない

認定看護師資格がある、専門看護師資格があるからと言って、どちらかの受験資格が免除になるといった特典があるわけではありません

専門看護師になるためには、「学位」を取得しているか、学位に相当する学力や実績などがあると大学が認めた場合に受験資格が得られます。

その部分をクリアしていれば、認定看護師が専門看護師コースのある大学院に入学し、専門看護師を目指すことができます。

 

2.認定看護師と専門看護師の違いとは

<違いについて> 認定看護師 専門看護師
学歴 ・認定看護師教育機関
・最終学歴にはならない
大学院卒となる
修学期間 ・認定看護師教育課程を6か月以上
(615時間以上)
・看護系大学院修士課程卒業
・総計26単位(若しくは38単位)
(修学期間2年以上)
認定試験/回数 ・40問/年1回
・マークシートによる筆記試験
・実践報告と研修実績
・研究業績等の書類審査
/年1回
・筆記試験
役割 「実践」「指導」「相談」 「実践」「相談」「調整」
「倫理調整」「教育」「研究」
活動する範囲 特定分野が決まっている 一つ一つの領域が広く
活動できるフィールドを選択できる
資格手当 資格手当がある
(病院が多い)
認定看護師より数千円程度資格手当が高い
(病院が多い)

上記のような違いがあります。以下で詳しく説明していきます。

 

(1)学歴に違いがある

認定看護師になるための学校は、「認定看護師教育機関」であり、最終学歴にはなりません。

ですが、専門看護師は、看護系大学院を卒業したことが認定試験を受ける条件になるため、最終学歴は「大学院卒」になります。

まずは、学歴に認定看護師と専門看護師の大きな違いがあります。

 

(2)修学期間が違う

現時点では、認定看護師になるためには、認定看護師教育課程を6か月以上(615時間以上)の研修を受けることになります。

専門看護師の場合には、看護系大学院修士課程を卒業するために必要な単位だけでなく、専門看護師になるために必要な総計26単位(もしくは38単位)も取得する必要があり、2年以上の修学期間が必要になります。

 

(3)認定試験に違いがある

認定看護師の認定試験は年1回、40問・マークシートによる筆記試験になります。事前に提出する書類も、看護師免許・認定看護師教育機関修了書・履歴書などになります。

専門看護師の認定試験も年1回は同じです。

ですが、内容は、6つの役割を果たしたことを証明するための実践報告と研修実績、研究業績等の書類審査と、筆記試験があります

 

認定試験は専門看護師の方が求められるものが多い

以前よりも書類審査に必要な症例数は少なくなりましたが、書類審査を作成する自信が持てずに、一年実績作りをする専門看護師候補生も存在します。

認定試験に関しては、専門看護師の方が求められるものが多いのが実情です。

 

(4)役割に違いがある

認定看護師、専門看護師には、それぞれに果たすべき役割に違いがあります。

  • 認定看護師には、3つの役割:「実践」「指導」「相談」
  • 専門看護師には、6つの役割:「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」

以上が役割の違いです。

 

認定更新は各役割が果たせたか示す必要がある

認定看護師が主に看護職を対象として相談や指導を行うことを求められますが、専門看護師は、看護職を含むケア提供者、保健福祉医療に携わる人々に対して相談・調整・教育などを行うことを求められます。

そのため、認定更新をする際には、認定看護師・専門看護師が、求められるその役割が果たせたかを示す必要があります。

 

(5)活動する範囲が違う

認定看護師は、特定分野が決まっています

そのため、おのずと自分の活動する領域が決まってきます。

  • 集中ケア認定看護師であればICU
  • がん放射線療法看護認定看護師であればリニアック室

など、小児救急看護や手術看護、訪問看護なども携わるべき領域が判りやすく、すぐに実践で結果を示すことができます。

 

専門看護師は領域が広く活動できるフィールドを選択できる

専門看護師は、一つ一つの領域が広く、活動できるフィールドを選択することができます。

病院だけでなく、訪問看護ステーション、教育機関などに席を置きながら、自分が極めたい領域を選択することや、看護を提供するシステムを構築することもできます

 

補足説明!

ポイント

もちろん、専門看護師資格があったとしても個人の能力や、それまでの実績にも大きく左右されますが、認定看護師よりも専門看護師の方が、活動する範囲が広く、自由度も高くなります。

 

(6)資格手当が違う

認定看護師・専門看護師の資格手当自体がない病院もありますが、資格手当がある場合には、認定看護師よりも専門看護師の方が、数千円程度資格手当が高いことが多いです。

ですが、多くの認定看護師・専門看護師が、資格手当以上の活躍を求められており、満足していないのが実情です。

 

3.認定看護師と専門看護師のメリットを比較

認定看護師と専門看護師のメリットを比較

認定看護師と専門看護師のメリットを比較してみましょう。

 

(1)認定看護師のメリット

認定看護師のメリットは、研修内容が実践に即していることです。

そのため、研修を終えた看護師は、自施設ですぐに実践力を周囲に示すことができます。実践力が強いことは、認定看護師の何よりのメリットです。

 

研修期間が1年未満なので比較すると取得しやすい

研修期間が1年未満のため、多くの病院が身分・給与共に保障した状態で研修に出してくれることもメリットです。

そのため、安心して研修に集中することができます。

 

(2)専門看護師のメリット

専門看護師のメリットは、活動する範囲が広いことです。病院にとどまらず、地域や教育機関、行政などにも活躍の場を広げることができます

また、専門看護師同士が連携することによって、全国に知り合いをつくることができます。

 

実践では得られにくい楽しみがある

研究を通して、看護実践を明らかにする力が付きます。医師と協働して研究することもありますし、専門看護師と大学などの教員が共同で看護研究を行うことができます。

これは、実践だけでは得られにくい楽しみでもあります。

 

4.認定看護師取得が向いている看護師

認定看護師取得が向いている看護師

認定看護師の取得が向いている看護師とはどのような看護師か説明していきます。

 

(1)極めたい看護領域がある看護師

認定看護師に向いているのは、こだわりたい領域がある看護師です。

  • 「抗がん剤治療についてその知識と技術を見に付け、安全な投与管理と、看護指導を身に付けたい」
  • 「慢性心不全に苦しむ患者さんに適切な指導とケアを提供したい」

といった熱い思いがある看護師は、認定看護師の道にすすむことがおすすめです。

 

(2)病院でキャリアアップをし続けたい看護師

認定看護師は、自施設(病院)での看護ケアの向上に直接結びつきやすいです。

そのため、結果として実績が評価され、看護主任や師長などのキャリアアップにつながります

実践力を通して、マネジメント力を身に付け、自施設でキャリアアップし続けたい方は、認定看護師になることをおすすめします。

 

5.専門看護師資格が向いている看護師

専門看護師資格が向いている看護師

一方専門看護師資格が向いている看護師はどのような看護師でしょうか。

 

(1)倫理的問題にこだわりが強い看護師

専門看護師の果たすべき役割の一つに「倫理調整」があります。

つまり、治療選択などの際に生じる倫理的問題に対処したいと感じる看護師は、専門看護師になることをおすすめします。

 

患者や患者家族の権利を擁護できる看護師になりたい場合もおすすめ

自分が目指す看護ケアを、理論的に説明できる力をつけるためには、専門看護師となり、医師や薬剤師と同じ学歴となることが効果的です。

患者や患者家族の権利を擁護できる看護師になりたい方は、専門看護師がおすすめです。

 

(2)看護実践を研究にしたい看護師

実勢を形にしたい看護師は、専門看護師に向いています。

看護師は、医師や薬剤師、理学療法士などよりも自分の実践を結果として示すことに躊躇しがちです。

ですが、見える化できないケアは、他の領域の専門家にも「大変な仕事だよね」と言われても、その専門性を理解させることはできません。

実践を形にしたい、看護をアカデミックに語りたい方は、専門看護師に向いています

 

(3)病院に限らず活動したい看護師

自施設(病院)にこだわらず、看護を通して自分の力を試したい、やりたい看護を極めたいと思う方も、専門看護師に向いています。

専門看護師は人数が少なく、一人で専門看護師の役割を実践しなければなりません。

つまり、開拓者としての決意と行動力も求められます

 

補足説明!

ポイント

指示を待つよりも、その指示を自分からもらうために理論武装したい方は、専門看護師が向いています。

 

6.キャリアアップのためにどちらを選ぶと良いか

キャリアアップのためにどちらを選ぶと良いか

認定看護師と専門看護師、双方説明してきました。

キャリアアップのためにはどちらを選ぶと良いのでしょうか。

 

(1)病院で看護実践を極めたいなら認定看護師

自分が極めたい領域で、実践力を高めてリーダーシップを発揮したい看護師は、認定看護師になることが、自分が望む形のキャリアアップが望めます。

自施設(病院)の中で、実践を通して評価され、順調にキャリアアップできます。

 

(2)大学から地域まで、幅広く活動したいなら専門看護師

専門看護師は、働く場所や所属に囚われず、自分が極めたい看護領域の中でキャリアアップし続けることができます。

病院という組織にい続けることなく、起業の道を選ぶ方もいますし、博士課程に進む専門看護師も増えています。

看護実践という枠を超えて、看護専門職として、キャリアアップができます。ただ、周囲に協力者を求めることから始める孤独な道でもあります。

 

まとめ

専門看護師と認定看護師は、学歴・就学期間・認定試験・果たすべき役割・活動する範囲・資格手当などで違いがあります。

専門看護師は、大学院を卒業した上で認定試験に合格する必要があります。

また、看護領域も幅広く、病院だけにとどまらず、地域や教育機関・行政など、活躍の場は広く、実践だけでなく、多職種に対する教育・相談・調整力が身につきます。また、看護を「見える化」するための看護研究に注力することができます。

認定看護師は、半年以上の教育機関を修了後、認定試験に合格する必要があります。認定看護師は、特定の看護分野の実践力と知識が身につくため、自施設で活動が評価されやすい面があります。

そのため、特定の看護分野のリーダーとして実績を積み、マネジメント力を身に付け管理者としてキャリアアップすることができます。

どちらの資格も、看護のスペシャリストです。

極めたい看護領域を明確にして、資格取得を目指してください。


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この記事を書いた人

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。


カテゴリー:専門看護師の資格認定看護師の資格

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この記事を書いた人:ラビウサ
(公開日:)(編集日::2017年11月10日)

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