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( 看護師 )

障害者病棟で働く看護師の仕事内容・メリットデメリット

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障害者病棟 看護師の仕事内容

障害者病棟とは、名称に障害者と記載されているものの、すべての障害者が対象というわけではありません。身体障害者が入院対象となり、対象になる疾患が細かく規定されています

対象となる障害者は以下の通りです。

  • 重度の肢体不自由患者:身体の一部が欠損・麻痺など社外生活を送ることが困難な重度の患者
  • 筋ジストロフィー患者:筋繊維が遺伝的に破壊・萎縮され、筋力が低下していく疾患がある患者
  • 難病患者:パーキンソン病や、筋萎縮性側索硬化症等の神経難病のある患者
  • 脊椎損傷等の重傷障害者:事故などによる脊椎損傷を患い麻痺が生じた患者
  • 重度の意識障害がある患者:身体のあらゆる調節機能にも障害が残りうまく機能されない患者

このような患者が入院する障害者病棟で働く看護師の仕事内容・必要なスキル・障害者病棟で働くメリットデメリットをご紹介したいと思います。

1.障害者病棟で働く看護師に必要なスキル

障害者病棟 求められるスキル

障害者病棟で入院する患者は身体を動かすこと自体が不自由です。ですので、障害者病棟で働く看護師には以下のようなスキルが求められます。

  • 患者の障害を理解し、求めていることを察知できるスキル
  • 話せない患者ともコミュニケーションを円滑にとることができるスキル

障害者病棟での看護ポイントは、患者発信ではなく看護師からどのような看護ができるか積極的に考えることです。どのような看護を行うかによって全てがかかってくると言っても過言ではありません。

 

障害者病棟では障害に対する深い知識が必要

障害者病棟に入院する患者は体の動きが疾患のため制限されているため麻痺やこう縮などあります。立位・座位・寝返りさえ自己で行うことが困難であるケースも多く、意識障害があるとコミュニケーション手段も非常に限られた形しか行えません。

ですので、障害者病棟で働く看護師は患者の障害を理解し、できる事とできない事を把握しましょう。その上で患者が求めることを看護師から提案してあげなければなりません。

 

患者としっかり向き合うことが必要

障害者病棟で働く看護師は、しっかりと患者と向き合える人柄が大切です。話が出来ない患者だからといって、声かけ1つ出来ない看護師は正に失格です。

 

2.障害者病棟で看護師の仕事内容

障害者病棟 仕事内容

障害者病棟で働く看護師の仕事内容は以下の通りです。

  • 吸引などの処置
  • 経管栄養の実施
  • 尿道留置カテーテルの管理
  • CVカテーテルの観察や管理
  • 点滴(末梢)の管理
  • 採血業務
  • 心電図モニターの観察や管理
  • 全介助レベルの介助の移乗動作
  • 人工呼吸器の観察や管理
  • 酸素療法の観察や管理
  • ストーマの観察や管理
  • 褥瘡の観察や処置

障害者病棟で働く看護師は、これらの処置を行えることが必須となります。

 

吸引などの処置について

臥床状態でいる事の長い患者は痰を排出する機能が低下しているため自己排痰が出来ません。ですので、代わりに看護師が鼻腔や口腔内、気管切開部から吸引を行います

 

経管栄養の実施について

経鼻、胃ろう(PEG)から経管栄養法をおこないます。経鼻からのチューブを通したり入れ換えたりする処置も行うことがあります。

全身状態が衰えた患者では点滴を行うケースも多く、真正面からの静脈栄養法で補えない場合には中心静脈栄養に切り替わるため、CVカテーテルの管理や医師の処置の介助等も行わなければなりません。

 

尿道留置カテーテルの管理について

障害者病棟では、尿道留置カテーテル適応の患者は比較的多いです。意識障害があり尿意や便意が訴えられない患者に対し、留置されます。

 

点滴(末梢)の管理について

抹消点滴の管理は基本ですが、肺炎などの場合抗生剤の点滴を翼状針の1回刺しで何人もの患者に行うことが頻繁にあります。臥床が長い患者が多いことから、肺炎発症のリスクも高く抗生剤の点滴の投与は比較的多いです。

 

心電図モニターの観察や管理について

障害者病棟では患者が体調の変化を自ら訴えられない場合があります。コミュニケーションがとれない患者の中で状態的に急変のリスクの高い患者には心電図モニターを付けている場合が多いため、その観察や管理が必要です。

 

全介助レベルの介助の移乗動作について

長期臥床や完全介助レベルの患者が多いのも障害者病棟の特長です。介助される側と介助を行う側がいかに安楽に負担を少なく行えるかがポイントになります。

 

人工呼吸器の観察や管理について

人工呼吸器管理の患者も中には入院しており、長期間人工呼吸器管理されている患者もいます。状態的には変動が少ない病態ですが、ルーチン業務になりがちな人工呼吸器管理にも、毎日の細かい設定の管理や、患者の状態の変化にも注意します。

 

ストーマの観察や管理について

ストーマは基礎疾患に起因しますが、ストーマを増設した患者の処置・ストーマの定期的な交換をしなければなりません。漏れた場合には突発的な交換も行います

 

褥瘡の観察や処置について

褥瘡は作らないにこしたことがありませんが、栄養状態の低下した患者や麻痺や拘縮が強い患者は褥瘡出来やすく、治りにくいものです。

ポジショニング・体位変換・適切なマットの選択・栄養の改善について医師と相談・皮膚科医の処置の介助など、やるべき事はたくさんあります。

 

3.障害者病棟に勤務するメリット

障害者病棟 メリット

看護師が障害者病棟に勤務することのメリットは以下の通りです。

  • 基本的な医療・看護処置が幅広く経験出来る
  • 今後転職する際に障害者病棟の経歴は役にたつことが多い

障害者病棟では重症患者が多いため、医療技術をたくさん学ぶことができます。ですので、看護師としてスキルアップすることができます。

 

医療処置が経験出来るので自信に繋がる

障害者病棟では、経管栄養法(鼻腔・PEG)・気管切開・尿道留置カテーテル・ストーマ・CV(ポート・大腿静脈・鎖骨下静脈など)・酸素療法中・人工呼吸器管理など、すべてを同時に必要とする患者も入院しており、あるいみ医療のフルコース状態です。

勤める診療科によって経験ができない場合もあるのであらゆる基本的な医療処置が看護師として経験出来ることが、障害者病棟に勤めるメリットです。

 

4.障害者病棟に勤務するデメリット

障害者病棟 デメリット

看護師が障害者病棟に勤務することのデメリットは以下の通りです。

  • 介助量が多い
  • 業務が平坦化しやすい

ですので、体力的に自信がない看護師・介助が苦手な看護師には向いていない職場といえます。

 

障害者病棟は肉体労働が多い

障害者病棟では、患者を全介助レベルで支えなければなりません。全介助レベルの患者を1度にたくさん看ることが要求されます。排泄介助や入浴介助など2人がかりで行わなければ出来ないこともたくさんあるので、毎日肉体労働している感覚になります。

 

介護的スキルも要求される

障害者病棟では介助する機会が多いため、医療的な処置の他に介護的スキルも要求されます。

 

仕事内容がつまらないと感じてしまいやすい

障害者病棟では、患者がベッド上での臥床を強いられる時間が必然的に長くなり、体位変換の頻度を多く行います。一旦褥瘡が発生すると完治しにくく、長期的な処置が必要となります。

また、臥床がちであることから肺炎などもかかりやすく、絶食中には持続点滴や抗生剤などの点滴が増えてしまうため、点滴の管理・吸引・体位変換・オムツ交換・経管栄養の施行などだけで1日の業務が終わってしまいます。

よって業務が平坦化しやすく、平坦化した業務を好まない看護師にとっては苦痛となるかもしれません。

 

まとめ

障害者病棟 まとめ

障害者病棟の特徴を以下にまとめてみました。

  • 障害者病棟に入院する患者の年齢層は幅広い
  • 症例的にも数少ない患者が入院している
  • 行う医療処置が非常に幅広い
  • 肉体労働が多い
  • 比較的ナースコールが少ない
  • コミュニケーション能力や患者の気持ちを察知する能力が必要
  • スキルアップに繋がるので後々経験が役に立つ

看護師は就職・転職する際、勤務する病棟を何処にするかが非常に大きな意味をもちます。

覚えなければいけないことが多いので、障害者病棟に転職するなら知識やスキルの吸収が速いといわれる若い時期が良いでしょう。今後必ず役にたちます。

覚えなければいけないことが多いからといって決してハードルを高くする必要はなく、じっくりとひとつひとつ覚えていけば大丈夫です。

障害者病棟は患者の状態が比較的落ち着いている慢性期になるため、大きな病態変動も少なく落ち着いて指導を受ける事ができます。


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この記事を書いた人

看護師資格は30代に取得しました、まだ小さい子どものいるアラフォーパパです。看護専門学校に3年間通い、卒業後は民間病院にて勤め初めました。 転職は大きく一度だけしましたが、その間も看護師のアルバイトなど複数経験しました。看護の資格はもっていると色々な仕事が出来るのだなと、アルバイトの経験からも感じています。将来は病院を出て看護師をしながらダブルワークなどをしたいです。 ライターを始めたのはそんな思いもあったからです。文章を作成するスキルは看護師としても、サマリー、カルテ、委員会等の資料作り、看護手順等のマニュアル作成等あらゆる面で要求されます。ライターとしてライティングスキルを高めると共に看護師の仕事にも役立ていきたいです。


カテゴリー:障害者施設

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この記事を書いた人:miracle
(公開日:)(編集日::2017年07月11日)

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