著作者

しゃくやく

執筆:現役看護師

しゃくやく

( 看護師 )

看護師が試用期間中に解雇になったら?泣き寝入りはしないで

公開:、更新:2018年03月19日
看護師が試用期間中に解雇になったら

看護師が試用期間中に解雇になった場合、「試用期間中だから解雇になっても仕方がない」とそのまま泣き寝入りする必要はありません。

なぜなら、労働者として正当な権利を主張すべきこともあるためです。

このページでは、私の実体験を元に試用期間中に突然解雇になってしまった看護師に知っておいてほしいポイントをまとめています。

1.試用期間中に突然解雇通知を受けた私の経験

体調不良が原因で試用期間中に解雇通知を受けた看護師

以前、私が週2回契約であるクリニックに勤務した時に、試用期間中でしたが突然解雇通知を受けたことがありました。

私が試用期間中にもかかわらず、突然解雇された原因などの実体験を以下に詳しく述べていきます。

 

原因は体調不良

入社して1週間、慣れない仕事のせいもあって疲れがたまったのか、熱と咳がひどくなりました。

働き始めたばかりで、お休みを頂くのは心許ないとも思いましたが、徐々に症状が悪化して「急性気管支炎」と診断され、クリニックにその旨を伝えお休みを頂きました。

当時火曜・木曜と勤務を組んでいましたが、なかなか体調が改善せず再度木曜日にお休みの連絡を入れました。

 

体調回復後の勤務も断られた

土曜日、クリニックの先生から夕方電話があり「もう、来週から来なくていいです。」と言われ、解雇の宣告をうけました。

私は本意ではなかったため、「体調が戻り次第復帰したい」と主張をしたのですが、会社側は「それはできない」とのことで辞職を余儀なくされました。

 

解雇された後の不安と混乱

漠然と、収入が途絶えてしまう不安と突然受けた解雇の通知に混乱しました。

これからまた転職活動をしなければならない状況を考えるだけで徒労する一方、「どのように生計を立てようか」と考えました。

現実を受け入れて、これからの事を第1に考えなくてはと冷静に気持ちを切り替えようという思いでした。

 

2.早期解雇は解雇予告手当がもらえる場合もある

解雇予告手当を申請する看護師

私は、「突然解雇されることは労働者としてあり得る事なのか」と疑問に思った事をきっかけに「解雇」について調べる事にしました。

自分の「働きたい」という意志と反して会社が辞職を求めてきた状況が、社会的に成立することなのか分からなかったのです。

以下に、解雇について調べた結果を見てみましょう。

 

解雇予告手当について

解雇について調べた結果、「解雇予告手当」というものがあると分かりました。

解雇予告手当については、以下の通りです。

 

<解雇予告手当とは?>

労働基準法は、民法の定めを修正して、使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少なくとも三十日前にその予告をするか、三十日分以上の平均賃金を支払わなければならないとしたのです(労働基準法20条1項)。
この後者を選択した場合に支払われる「30日分以上の平均賃金」が解雇予告手当です。

働く人のための労働相談室 解雇予告手当が必要な場合とは?から引用

 

解雇予告手当を主張する

解雇を告げられてから再度会社に連絡を取ることはとても勇気がいることでしたが、主張することは恥ずかしい事ではないと分かり、思い切って連絡をしました。

私は、「解雇の時期が早すぎるので、労働基準法に違反していませんか」と会社に申し立てました。

会社側が知り合いの弁護士に確認すると、やはり「解雇予告通知手当が発生するということが分かりました」と再度連絡を頂きました。

 

結果として解雇予告手当が支払われた

弁護士を雇って裁判を起こすと手続等で手間と時間がかかることになるため、会社側と話し合った結果「示談で法律の規定通りの金額を会社から支払う」という結論に至りました。

 

3.試用中に解雇になった看護師の転職注意点

今後について考える試用期間中に解雇になった看護師

看護師が試用期間中に解雇された後は、転職する際に考えるべきことと退職する際の注意点があります。

それぞれについて、紹介していきます。

 

解雇の宣告を受けたら今後について考える

突然の解雇宣告を受けることは、非常にショックで混乱しがちですが、頭を切り替えて自分が今後どう生計を立てるか、冷静に考えることが大切です。

 

解雇であっても円満に退職する

辞職する会社にも、円満に終われるよう気を抜かず事務的な手続きを行い、自分の評判が下がるような態度は辞めましょう

次に勤務する場所に情報が伝わってしまう恐れもあるため、問題を起こさず淡々と退職の手続きを進めることが賢明です。

 

補足説明!

ポイント

試用期間中の解雇については職歴にカウントされないため、履歴書に記載する必要はありません。

 

4.試用期間中に解雇されないためのポイント

手を洗う看護師

看護師が試用期間中に解雇されないためには、どのようなことに気をつけることが必要でしょうか。

以下で、試用期間中に突然解雇されないためのポイントについて紹介しています。

 

体調管理をしっかり行う

新しい職場では、看護師経験があるとはいえ慣れないことが多いため、帰宅後は、手洗い・うがいを忘れずに行い、食事をきちんと摂って早めの就寝を心がける等、体調管理を徹底しましょう。

 

ポイント!

ポイント

体力と頭をフルに使う新しい職場では、「患者の名前」「各機器の使い方」「よく試用する注射薬剤」等、覚えることや詳細な決まり事が沢山あるため、働き始めは特に体調の変化に気を配ることが必要です。

 

必要最低限の決まりを遵守する

「遅刻・早退がないか」「勤務中の態度はどうであるか」「患者に対しての接し方に問題はないか」等、必要最低限の基本的な決まりを意識して勤務をすることが必要です。

そのため、入社したての看護師はスタッフに注目されると思って良いでしょう。

 

試用期間中の勤務を乗り越える

入社してすぐの試用期間中の時期は、プレッシャーや業務に追われ大変ですが、この時期を乗り越えると働きやすくなります。

そのため、慣れてきてスタッフと信頼関係を気づくことが出来るころには入社当初の独特の緊張感からも多少解放され、のびのびと働けるようになることでしょう。

 

5.まとめ

今回は、突然解雇通知を受けた実体験をもとに看護師が試用期間中に解雇になった場合について紹介しました。

私が経験したのは稀なケースであるとは思いますが、このような場面に当たってしまった時、まずは自分の身を守る方法がないか諦めずに何らかの方法で調べて行動をおこすべきです。

労働者を守る法律があることを看護師に知って頂いて、今後の転職活動に活かしていければ幸いです。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

看護師歴11年目の芍薬です。現在ダブルワークの傍ら、書くことがどうしても好きで一度断念したライティングを再開することに致しました。
まだまだ不慣れではございますが、宜しくお願いいたします。好きなものは旅行です。特にインドネシアには何度も行っています。インド神話も面白くて一時期はまりました。今度はヨーロッパ圏で造形美に触れたいなーと思っています。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
年齢 ・東京都/34歳
職務経験 ・総合病院・介護施設・クリニック
診療科経験 ・一般内科

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