派遣看護師になって私が後悔したこと

看護学校を卒業後、病院などに正職員として就職して卒後教育を受け、基礎となる看護技術や知識を身につけた後は、同じ場所で働き続ける人もいれば、派遣という働き方を選んで看護師を続ける人もいます。

派遣看護師を選ぶ場合には、メリット・デメリットそれぞれをよく吟味した上で、自分の優先順位に沿った選択をすることをおすすめします。

今回は、卒後教育を受けた後に派遣看護師として働くことを選んだ私が、後悔したことを紹介していきます。

1.私が派遣看護師になったきっかけ

海外の大学院に留学する看護師

今では長期の派遣看護師としての経験を持つ私ですが、派遣看護師の世界に足を踏み入れたきっかけは単発の派遣看護師の仕事でした。

以下では、私が単発と長期の派遣看護師を経験することになった流れを説明します。

 

(1)海外の大学院に留学した

私は卒業後、総合病院で正職員として働いていましたが、もともと海外の医療や看護に興味があり「いつかは外国で学びたい」という想いをずっと持っていたため、

  • 基礎的な看護技術を身につける
  • 転職活動で多くの条件となる「実務経験3年以上」をクリアする

等を達成できた看護師5年目に退職し、海外の大学院に留学しました。

 

希望条件に当てはまる単発派遣で働けた

私が通った海外の大学院は、前期・後期の2学期制で各学期の間に1か月以上の長期休暇が設けられており、春休みに限っては3か月間も学校が休みであるため、私は留学中に数回の一時帰国をしました。

一時帰国中は、「家族や友人と過ごす」「日本でしか買えないものを調達する」という毎日を送っていましたが、「せっかく日本にいるのだから少しお金を稼げたらいいな」と思い立ちました。

期間限定の一時帰国の場合、なかなか決まった期間だけ都合よく雇用してくれる職場はありませんでしたが、

  • 空いた日に自由に仕事を入れられる
  • 自分のスキルで働くことが可能な職場
  • すぐに仕事をもらえる

という条件に当てはまる単発派遣で働くことができました。

 

派遣会社に登録して単発派遣の仕事を紹介してもらう

数社の派遣会社に登録し仕事を紹介してもらうことができました。

  • 老人ホーム
  • デイサービス
  • 訪問入浴

が主な派遣先です。

自宅から近い場所が理想でしたが、もしなければ1時間半ぐらいかけて派遣先へ行くこともありました。

 

補足説明!

ポイント

一時帰国中の空いた時間を単発派遣で働いて有効に使うことで留学資金の足しにもなり、留学期間を無職として過ごすことなく仕事の感覚をキープすることができたため、そのときの状況に合った働き方でした。

 

(2)帰国後に長期派遣で働いた

海外の大学院からの帰国後には、就職活動が待っていましたが年齢的にも「正職員として病棟でバリバリ働くことへの体力面での不安」「プライベートの時間をしっかり確保したい」等という気持ちがありました。

その時点で働きたいと確信を持てる職場が見つからなかったため、すぐに正職員として働くのではなく少し考える時間を確保したくもありました。

そのため再就職にあたって、

  • 夜勤をしなくてもよい
  • 残業なし
  • 自分の時間を取りやすい
  • 身軽でいられる(本当にやりたい職場が見つかったときにすぐに行動できるように)

等の条件で探していく中で「まずは長期の派遣看護師として試しに働いてみよう」と考え、条件に合致する職場があるか派遣会社に相談しました。

その結果、ある病院を紹介していただき、長期の派遣看護師として久々の病棟勤務を開始することになりました。

 

2.派遣看護師になって後悔したこと

後悔する派遣看護師

前述した希望条件にほぼ合致する派遣先が見つかり、正職員との違いを概ね理解した上で選択したため大きな戸惑いは感じなかったものの、長期の派遣看護師として働くことが初めてで、「正職員として働いていればこうだったのに」と後悔に似た気持ちを感じることがあったのも事実です。

以下で詳しく見ていきましょう。

 

(1)キャリアアップにつながらない

派遣看護師は、新人教育係や役職に就く等といった責任のある仕事は任せてもらえないため、やりがいが減少し、キャリアアップにならないことは把握しておきましょう。

私の派遣先では、基本的に欠員の穴埋め業務が多く、担当する仕事のほとんどはルーチンワークであるため、新しいことにチャレンジできる機会はなく、自分が向上していると実感しにくいです。

 

様々なことを学びたい人には物足りなさがある

派遣看護師は、余計な仕事が割り当てられることもなく時間通りに帰れるため楽ですが、私自身の色々なことを学びたい性格もあり、ある程度の期間が経つと単調でつまらないと感じることもありました。

 

ポイント!

ポイント

何年も派遣看護師として勤務するにはモチベーションの維持が難しいため、仕事以外で夢中になれることを見つけた方がよいでしょう。

 

(2)待遇面の不安定さが避けられない

派遣看護師は、

  • 欠勤するとその分の給料が減る
  • ボーナスは支給されない
  • 長く同じ場所で働けるとは限らない

等、派遣看護師の立場は不安定です。

私は、派遣先の居心地がよかったため、できるだけ長く働くことを希望しましたが「派遣契約は1年半まで」という病院の方針により延長できませんでした

 

複利厚生・社会保障が適応外の場合もある

正職員に認められている福利厚生や社会保障が、派遣看護師だと適用とならない場合があります。

例えば育休を取りたい場合、育休明けに同じ派遣先への復帰が確約されることが条件に上がるため、派遣契約の条件によっては取得が難しいケースが考えられます。

私が勤めていた職場は、20~30代のスタッフが多い派遣先であったため、よく彼女達と育休についての話をして実際に正職員のスタッフがすんなり育休を取っているのを目の当たりにしましたが、そのときに派遣の立場の弱さを感じました。

 

(3)長期的な人間関係を築きにくい

派遣看護師は、派遣会社の所属であるため、勤務先からは「お客様」としての扱いを受けやすく、周りのスタッフも正社員と同等には見てくれず疎外感を感じやすいでしょう。

正職員同士は苦楽を共にする戦友でも、派遣は助っ人であり「〇〇さんは派遣さんだから」と区別されることはよくあるため、必要以上に仲良くなることは少ないです。

私自身、正職員として働いていたときの方が同僚との関係は長期的で、プライベートでも仲良くできましたが、派遣はそこまで密な関係にはなりづらく、病棟の飲み会も誘われることもあればそうでないこともありました。

派遣をしていると、微妙な立ち位置に寂しさを感じやすく、派遣先が変わると改めて人間関係を築いていくことになるため、その都度ストレスを感じて疲れました。

 

3.まとめ

派遣看護師になって後悔したことについて紹介してきましたが、いかがでしたか?

私の場合は海外留学がきっかけで派遣看護師の道に入り、単発の看護師派遣から長期の派遣看護師へと、その時々の状況や希望の働き方に応じて選択をしていきました。

派遣看護師として働こうと考えている看護師は、是非参考にしてみて下さい。

Chiko

【神奈川県/36歳・資格:看護師、保健師】

大学病院・総合病院で経験を積んだのちに海外の看護に興味をもちオーストラリアに留学。現在は派遣看護師としてマイペースに活動している主婦です。老人ホームやデイサービスでの単発派遣経験も豊富です。海外旅行が好きで、独身時代はバックパッカーをしていました。
人間関係や看護師としてのキャリア、転職など多くの人が悩むことに私もぶつかってきたので、同じ目線での記事を書いていければと思います。

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