DMAT(ディーマット)の看護師に求められる役割とメリット・デメリット

kameoka

DMAT(ディーマット)の看護師として働くためには、厚生労働省によって発足されている日本DMATという機関もしくは都道府県によって発足されている東京DMATなどの機関に属することが必要となります。(所属に関して詳しくは「DMAT事務局ホームページ」を確認してください。)

看護師資格を持っていれば誰でも所属できるというわけではなく、看護師資格を持って働いている人が一定条件を満たしたうえで、それぞれのDMATが指定する研修を受けてから筆記テストおよび実技テストに合格しなければいけません。

災害大国である日本においてDMATに興味を持つ看護師は多いです。ここではそのような看護師のに向けてDMATの看護師に求められる役割やその実態について詳しくご紹介していきます。


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1. DMAT(ディーマット)に所属する看護師の役割

所属する看護師の役割

DMATは、災害や事故が起こった直後の救急現場に入り、医療情報を収集して情報伝達を行ったり、傷病者の状態によって搬送の優先順位を決めたり選別を行うトリアージと呼ばれる役割を担っています。

混沌を極める災害直後の現場においては、冷静を保って働くことがとても難しくなり、医療スタッフにとっても、たくさんいる患者さんの傷病や状態によって優先順位を決めることは簡単なことではありません。

 

常に冷静な判断力が求められる

どんなに周囲がパニック状態に陥っていたとしても、冷静に行動できることは、DMAT看護師にもとめられる必要不可欠な条件となりますし、状況判断や瞬時に状況を把握して適切な処置ができるスキルも必要となります。

 

経験に基づいた柔軟な対応力が必要

DMATにおける看護師は、清潔な病院内で医療器具が完備された環境で働けるというわけではありません。緊急のDMAT要請がない場合には、病院勤務をすることになりますが、要請を受けて現場に入れば、医療器具が満足に揃っていない状況の中でも救命活動を行わなければいけません。

そのため、枠にとらわれないフレキシブルな考え方や、それを行動に移す信念なども必要なスキルとなります。

 

看護師として成長できることは間違いない

救命救急や集中治療室など一刻を争うような環境で働いた経験があったり、それに伴う知識やスキルを持っていることは、DMATにおいては大きなメリットとなりますし、看護師のキャリアアップとしても高く評価されるお仕事だと言えます。

2. DMAT(ディーマット)で働く看護師メリット

働くメリット

DMATの看護師として働くことは、救急救命の現場において冷静さを失いやすい環境の中でも、常に冷静に行動できる自分を手に入れることができます。

日本列島は全国的にどこでも地震や火山活動などのリスクが高くなっていて、いつどこでどんな天災の被害にあうかは誰にも分かりません。

そんな中で、万が一災害の被害にあった場合でも自分自身や家族、および周囲の人達を冷静に避難させたり、万が一にも救命活動が必要な時にはリーダー的な存在で周囲をまとめられるなど、日常生活においても大きなメリットが期待できます。

このように、災害大国のスーパーヒーローとなるDMATの看護師には、以下のようなメリットもあります。

 

DMATで鍛えらえたスキルはキャリアアップに繋がる

DMATの看護師は、物資が限られている環境の中で救急救命を行うことになります。そのため、枠にとらわれない考え方やフレキシブルさは必要不可欠な要素となり、そうしたDMATで得た知識や経験、技術力はのちの看護師のキャリアにとっても大きくプラスになるというメリットがあります。

DMATでの経験を生かして認定看護師や専門看護師などの高度資格を取得する人はたくさんいます。

 

世界規模で活躍することができる

DMATで働くことはまた、普段の経験の中でたくさんの症例を経験しながら看護師としての知識やスキルを勉強することもできます。短期間で看護師としての技術力をアップしたい人にとっては、DMATはおすすめの職場の一つと言えるでしょう。

災害現場における救急医療スタッフは日本全国だけではなく世界中に不足しているので、DMATで働くことによって活躍の場を世界という大舞台に広げることも可能です。

3. DMAT(ディーマット)で働く看護師デメリット

働くデメリット

DMATの看護師のデメリットは、精神的にタフでなければ勤まらないという点があげられます。

災害直後の現場においては、たくさんの被害者を目の前にして、どの人が優先順位が高いという順序付けをしなければならず、まだ生きている患者さんでも助かる見込みがなければ優先順位は低くなってしまいます。

そうしたトリアージ作業に精神的な負担やストレスを抱えるDMAT看護師は決して少なくありません。

経験を積むことによって、トリアージ作業においても精神的に強くなれることが多いようですが、患者さんの死に直面するだけでも精神的にキツイという人にとっては、DMATは精神的にツラいお仕事になるかもしれません。

 

二次災害に巻込まれる可能性がある

DMATの看護師は、災害直後の現場に入るため、場合によっては自分自身にも危険が及ぶリスクが高いというデメリットがあります。

特に天災の場合には、災害後に二次災害が起こる可能性もあり、救助活動・救命活動をしている最中に自分自身も被害にあってしまう場合があります。

 

体力的な負担は大きい

DMATの看護師は、普段DMATから要請があるまでずっと待機しているというわけではなく、普段は病院の救命救急などで仕事をすることになります。

勤務時間によっては、夜勤あけでフラフラしている時にDMAT要請がかかり、眠れないまま災害現場に入るということもあるので、体力的にもハードという点がデメリットとしてあげられます。

また、不規則な勤務時間や予期せぬ勤務時間の延長などによって、体調を崩しやすいという点も、DMATの看護師のデメリットと言えます。

4. DMAT(ディーマット)のやりがいと負担

やりがいと負担

DMATは、災害にあって困っている人たちに光と希望を与えるお仕事です。

トリアージ作業のように、たくさんいる被災者の中から、疾病や状態によって優先順位を付けなければいけないという精神的にツラい作業もありますが、災害現場で人命を救助することで多くの命を救うことができるので、職務の中で人命救助という大きなやりがいや達成感を得ることができます。

また、災害にあってから病院へ搬送され、回復して元気に退院する患者さんを見ると、DMATとして働いていて本当に良かったなと大きな充実感を感じることができます。

 

自分自身の身を守ることは難しい

DMATの看護師には精神的および肉体的に大きな負担がかかることは無視できません。これからDMATの看護師として転職を考えている人は、シフト勤務をする病院勤務よりもずっと激務になる可能性が高い事は念頭に入れておかなければいけません。

 

まとめ

近年では日本全国どこでも地震や火山被害などによる天災のリスクが高まっています。そのため、全国どこの病院でもDMATを設置するところが増えていて、今後はDMAT看護師のニーズがどんどん高まることが予想されます。

本文でも紹介したようにDMATの看護師は負担が大きいことには違いありませんが、DMATの現場で培った経験や知識、技術力は看護師のキャリアにもプラスに働くことは言うまでもありません。

救急看護や災害看護を極めたい看護師にとっては挑戦する価値が充分にあると言えます。

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この記事は「kameoka」さんの執筆でに公開しています。 最終更新日:2017年03月25日(運営元:看護師転職ジョブ

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