初めて電子カルテを導入している病院に転職を考える場合のチェック

最近は病院だけでなく、クリニックでも電子カルテを導入している時代です。

電子カルテの普及率は以下の通りです。

(参照元:厚生労働省「医療分野の情報化の現状」より)

一般病院※1
(対象数:7,426院)
  • 普及率全体:34.2%

【以下内訳】

  • 400床以上の普及率:77.5%
  • 200~399床の普及率:50.9%
  • 200床未満の普及率:24.4%
診療所・クリニック※2
(対象数:100,461院)
  • 普及率:35.0%

※1:精神科単科病院を除いた病院
※2:歯科を除いたクリニック

400床以上の病院であれば、電子カルテの普及率は7割を超えてきます。そのため、電子カルテに抵抗を感じてしまうと、そのうち、看護師として転職先が少なくなってしまうと言っても過言ではありません。

電子カルテは、看護師として使ってみると予想以上にメリットが多い優れものです。

初めて電子カルテを導入している病院に転職を考えているあなたに、電子カルテを使うメリットや、転職する場合の確認ポイント、電子カルテの魅力についてご説明します。

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1.電子カルテに慣れたらもう紙カルテには戻れない!?

電子カルテに慣れたらもう紙カルテには戻れない!?

電子カルテに慣れると、紙カルテを読むことが面倒になります。

やはり電子カルテの方が、読みやすく、一目瞭然です。すべての情報がクリック一つで開くことができるのでお手軽ですし、ペーパーレスなので場所も取らず経済的です。

 

カルテを手直しできる手軽さは手放せない

私は記録を修正できるところに電子カルテの魅力を感じています。

忙しい時、その場で完璧な記録ができないことがあり、電子カルテは後で記録を修正できるため、大まかに記録・保存しておけばとりあえず記録を後回しにすることができます。

 

情報伝達ツールとして最適

電子カルテはまた、すべての職種に情報伝達するツールとして用いることができます。

アレルギーや血液型・感染症なども患者の個人情報だけでなく、重要な申し送り事項も、患者さんのカルテを開くとすぐに画面に立ち上がるように設定することもできます。

 

電子カルテを使うメリットはこんなにある!

電子カルテを使うメリットはこんなにある!

電子カルテで一番感じるメリットは、医師をはじめとする多職種が記載した記録を見ることができることです。電子カルテでは特に制限がなければ、患者さんに関わる多くの職種の記録を確認することができます。

 

  • クリックと数字の入力が殆どのため時間談祝ができる

電子カルテはクリックするだけで看護記録が記載できるので、時間の退縮につながります。また、入力が必要な場合でも、バイタルサインなどの数字を入力するだけで済みます。

 

  • 訂正も簡単

電子カルテは記事を入力した後も「登録」を押さなければ、なども訂正することが可能です。

 

  • 薬剤情報などもすぐにチェックできる

電子カルテの種類によっては「今日の治療薬」を開かなくても、薬剤情報を確認することができます。

 

  • 検査や受診予約票もすぐに印刷できる

電子カルテの場合には、ID・患者名・時間などが記載された検査や受診予約票を印刷することができます。そのため、患者名の書き間違いや、読み間違いのミスを防ぐことにつながり、患者さんの安心にもつながります。

 

  • 医師の悪筆を解読しなくても済む

電子カルテになって、私が一番うれしかったのは、医師やスタッフの読みにくい字を解読する手間が省けたことでした。人の文字は癖があり、数字などは特に間違いのもとになります。

 

2.初めての電子カルテで不安な看護師の方への転職ポイント


看護師ラビウサ

ラビウサ「初めに、初めて電子カルテを導入している病院に転職を考える看護師の方に向けて、電子カルテ導入済みの病院のポイントをお伝えしていきますね。ここでは、様々な病院や施設を経験している齋藤さんにもお手伝いいただきます。」


看護師齋藤

齋藤「はい、初めて電子カルテを導入している病院に転職を考える場合のチェック項目を電子カルテの導入に携わり、さらに電子カルテの医療機関で務めていた視点からご紹介します。(正看護師/神奈川県/20代後半/執筆中の記事はこちら)」

 

(1):電子カルテの端末はパソコンとは限らない

電子カルテ=パソコンと思われるかもしれませんが転職を考えた病院ではすべてが全てパソコンというわけでもありません。

例えば、両掌に収まるくらいの小さな端末で、タッチペンを使用して操作をするという病院もありますし、タブレット端末を使用する病院もあります。


看護師齋藤

齋藤「パソコンのタイピングスキルに長けていたとしてもパソコン以外の端末での電子カルテであった場合、その能力は宝の持ち腐れとなってしまいます。そのため、端末はどのようなものを使用しているのか自分の目で転職前に直接確認することが良いでしょう。」


看護師ラビウサ

ラビウサ「オーダリングシステムも電子カルテって言っている病院やクリニックもあるわよね。」


看護師齋藤

齋藤『クリニックに多いですよね。オーダリングシステムは「レントゲン等のデータと医師の指示をパソコンに取り込む・入力することができ、外部に送信できるシステム」』ですよね。その部分もチェックが必要です。

 

(2):本当にすべてが「電子化」しているか

電子カルテという言葉を聞くとすべてが全て電子となっていると考えるかもしれませんが実はそんな訳ではありません。

例えば検温表は電子化しているけれどもカルテは手書き、またはその逆という場合もあります。中にはカルテや検温表は電子化しているのにチェックリスト系は全て紙なんていう病院もあります。


看護師齋藤

齋藤「紙から電子カルテに移行するという1番大変な時期に働いていたくないものです。電子カルテという一言に惑わさぬよう転職前の病棟見学ので確かめることや、どこからどこまでが電子化されているのかも確認しておくとよいでしょう。」

 

(3):働く年代はどんな看護師がいるか確認を

電子カルテを扱うことに不安を感じている看護師に1番転職時に見ておいてほしいポイントが働く人の年代です。

例えば、20代~30代という比較的若い世代の看護師はパソコンに慣れていて学校の授業などでも教わってきている世代ですから当然、パソコンや電子機器には強くそれらを淡々と使いこなせていて当たり前です。

一方、パソコンや電子機器に弱いと言われるそれ以上の世代の看護師が使いこなせているかどうかを見るのがポイントです。上の世代の人たちでも淡々と使いこなすことができていれば操作が簡単、あるいは指導が丁寧ということとなります。


看護師齋藤

齋藤「私の以前働いていた病院では働いている途中から電子カルテ化をしましたが、その電子カルテ化によりパソコンが苦手だからという理由で多くのベテラン看護師が辞めていった経緯がありました。そのため、電子カルテ化しても病棟で残って働いていてなおかつ使いこなせているということは大きなポイントとなります。」

 

(4):電子カルテの端末の数量を確認する

さらに注目したいのが、電子カルテの端末の数量です。電子カルテの導入にあたり医療施設で時々見受けられるのがスタッフの人数分の電子カルテ端末が無いということです。

例えば、スタッフ全員分無くてもその日勤務するスタッフの分が適切に確保でき、なおかつ余るくらいの量が確保されていないと仕事に大きな支障が出ます。その日働く人数が多かった場合朝から電子カルテ端末の争奪戦となります。そうすると当然早い時間に出勤した人が有利となり、遅くに出勤した人は不利となります。

 

電子カルテの数が人数ピッタリでも駄目です

働く人数分ぴったりしか確保されていなかった場合、医師や他の医療スタッフが使用してしまうと自分は使用できなくなります。電子カルテの端末が無いと、点滴の本人確認だってできませんし指示を確認することもできないため仕事が捗りません。

また、記録類は電子カルテ端末に空きがでるまで書けないため当然残業をしてでも書かなければならなくなります。とはいえ、電子カルテを争奪するために朝早く出勤するなんてかなり億劫です。これらのことを踏まえて電子カルテの量はスタッフの人数に対して適切は量を確保してあるのかはチェックしておくと良いでしょう。


看護師ラビウサ

ラビウサ『「齋藤さん」ありがとうございます。電子カルテを使用したことない看護師にとって電子カルテが自分の業務にどう影響を及ぼすかまだまだ分からないことが多いです。ぜひこのチェックを参考に電子カルテのある病院を選んでみてください。』

 

3.電子カルテに早く慣れるために、転職前に出来ること

電子カルテに早く慣れるために、転職前に出来ること

電子カルテに早く慣れるために、転職前に確認したい「行える準備」について説明します。

 

(1)キーボードを早く打つことに慣れておこう

電子カルテは、キーボード操作です。いくらスマフォを早く打てても、あまり意味はありません。そのため、慣れるためには、自宅にPCがある方は、WORDで文書を作成したり、エクセルで数字の入力をしてみたりする練習をお勧めします。

キーボード操作は両手で対応できるようにします。慣れてくれば、誰でもブライドタイピングができるようになります。

 

(2)時間があるならパソコン教室へ

電子カルテが導入され始めたころは、病院の補助でパソコン教室に通ったことがある看護師さん達が多かったようです。

電子カルテにもいろんな機能があります。文字だけでなく、イラストや図をカルテに挿入することもできます。

仕事を始めるまでに時間がある場合には、基本的な動作を教えてくれるパソコン教室に通ってみることもお勧めします。

 

補足説明!

ポイント

電子カルテへの恐怖感は、かなり和らぐはずですし、電子カルテ以外にも資料を作成する上で、パソコン教室で学んだ知識は役立ちます。

 

4.まとめ

電子カルテを経験したことがない間は、不安の方が先に立つと思いますが、操作は、「慣れ」の問題で、看護師が誰もができる作業なのです。

電子カルテの種類によっては、他の職種の方との情報共有や薬剤情報を知ることができますし、定型の記録が素早くできる、誰が入力しても読みやすい、記録の修正・追加が簡単、患者さんのIDや名前が入った検査や受診予約票が印刷できるなどの利点があります。

電子カルテが導入されているからと怖がらず、まずは体験してみましょう。

きっと、数か月後には、人と話をしながら電子カルテに看護記録を入力するまでに上達していることでしょう。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

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