著作者

縄文縄子

現役看護師

縄文縄子

( 看護師 准看護師 保健師 )

救急外来で転職して働く看護師のメリット・デメリット

救急外来で働く看護師

准看護師から正看護師、保健師と順番に資格を取ってきました。正看護師からは15年ほど病院勤務を経て、30代後半で保健師学校に編入して保健師となりました。
40歳を期に、病棟での夜勤勤務に見切りをつけ、保健師として夜勤のない勤務をしています。
ただ、夜勤のない勤務は給料が激減し、そのため様々な看護師のアルバイトを継続しています。私の経験してきた看護師人生を紹介していきたいと思います。

救急外来で働く看護師の特徴は以下の通りです。

  • ある程度疾患の知識があり、医師の治療や処置の予測ができる必要がある
  • 流動的で煩雑な勤務体制のなかで、スムーズに治療ができるように事前の準備が必要
  • 疾患・処置の事前学習・シュミレーションなどが重要
  • 日々の学習と向上心、チームワークがあればやりがいが生まれる
  • 来院患者の予測ができないため毎回緊張感が高く、刺激がある
  • 全力疾走するような忙しい時もあるため体力が必要

このような特徴を持つ救急外来に転職を考える看護師の方に向けて、救急外来での看護師の仕事内容・必要なスキル・メリットデメリット・給与・現場での看護師レポート、求人の探し方などを解説していきます。

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1.救急外来で働く看護師に必要なスキル

救急外来で働く看護師に必要なスキル

救急外来は命の最前線を担う部署であるため、看護師としても非常にやりがいを感じる職場です。やりがいを感じる反面、以下のようなスキルが求められるため大変な部署であることは間違いありません。

  • 小児~老年まで幅広い領域に対応できる知識
  • どんな血管にも対応できる「ルート取り」のスキル
  • 患者の優先順位を決める「リアージ」のスキル

救急外来で特に大切なのは、医師の指示に即座に反応できることです。その都度聞き返していたり、意味を考えたりしていたのでは時間がかかりすぎです。忙しい場面で何度も説明が必要な看護師は、医師にも嫌がられます

 

小児~老年まで幅広い領域に対応できる知識

救急外来には小児~老年まで幅広い年台層の患者が様々な症状や疾患で訪れます。そのため対応しなければいけない疾患も多岐に渡ります。そのため、一般病棟のように専門的な知識について学ぶだけではなく、幅広い領域の医療知識が救急外来の看護師には必要です。

 

知識を得るまでは努力が必要

救急外来に勤める看護師は、患者数が多い疾患についてレポートを提出するなどの自己学習で日々追われることとなります。

また、救急外来にある薬剤の作用・副作用・薬の位置・物品の位置を把握してスムーズに治療に臨めるように事前に勉強をする必要があります。

 

どんな血管にも対応できる「ルート取り」のスキル

救急外来で働く看護師は、ルート取りができなければ話になりません。なぜなら、救急外来の治療はまず「ルート確保」から始まることがほとんどだからです。そのため、ルート取りが苦手な看護師は救急外来に向いていないでしょう。

 

患者の優先順位を決める「トリアージ」のスキル

トリアージとは簡単に言うと「患者の手当ての優先順位を決める」行為のことを指します。特に、たくさんの患者が押し寄せる土日休日には、効率よく患者を診察するため的確なトリアージを実施するスキルが必要不可欠です。

 

2.現役看護師の救急外来現場リアルレポート

たなごころさんさん元救急外来看護師(現役看護師)

看護師たなごころさん
私はいろんな病院で救急外来看護師として働いてきました。しかし、私は実際は「デキる看護師」でも「何でもテキパキこなせる」わけでもありません。もちろん、救急外来看護師の中にはそういった人達も多くいます。

救急の現場に憧れがあり自分の適性を考えるよりも「働いてみたい」という気持ち優先で配属になりました。

「救急外来で働いてみたいけど、もしかしたら自分には合わないかも」と考えている人にも、救急外来の現場の特徴をお伝えしながら「働いてみたい」という意思がある方にぜひ参考にしてもらいたいと思います。

今回の現場リポートは以下の3つの事をお伝えします。

  • (1):看護師にとって事前の準備が大事な現場
  • (2):救急外来はコミュニケーションも大事な現場
  • (3):看護の基本が試される現場
  • (4):家族への看護も必要な現場

この4つの現場を説明しながら救急外来の看護師に必要なことを説明していきます。

(1):看護師にとって事前の準備が大事な現場

救急外来で働く看護師は、患者の情報をもらった時点で点滴が必要だと判断したら、患者が到着する前に医師にどの輸液にするのか確認し、到着したらすぐに点滴をとれるように準備しておかなければなりません。

私が新人の頃、先輩から「事前の準備で左右する現場」ということを教えてもらい、新人で慣れてないからこそ事前の準備が大事だということを学びました。

医師からの指示があった時にすぐ必要なものが出せるよう、どこに何の物品があるのか何度もノートに書いて物品の位置を覚えた記憶があります。患者の到着前に事前に準備をしておくことで、スムーズに処置を開始できることになます。

救急外来は看護師に取って事前準備が必要な現場であることがいえます。

 

準備をするのにも患者の状態からの予測が必要

どの物品を使うのか、患者の状態をある程度予測して動くことも大事になります。

例えば、「ケガではない突然の胸痛」の患者がこれから来る場合、「ケガではない突然の胸痛」という1つの情報からモニター心電図や採血・点滴・薬の準備、その処置の結果で更なる検査が必要になれば、着替えや追加の採血などどんどん予測して必要物品を揃えながら、入院の手続きまで進めていきます。

ベテランの救急外来看護師の方は医師の指示がある前に「○○の準備ができていますがどうされますか?」と医師の指示を仰いだりもします。予測が外れて使わなかった物品はまた片付ければ良いだけなので、あれこれ予測して準備できることが大事となります。

 

事前準備を予測をするには知識が必要

患者の症状に見合った必要物品を準備するには、例えば「胸痛」から「心臓疾患」の結びつく知識が必要です。胸痛を起こす心臓疾患は何か、その心臓疾患に対する処置や治療など知らない状態では、予測ができませんし、必要物品も事前に準備できません。

そのため救急外来では看護師として医療知識が必ず必要になります。

 

ポイント!

ポイント

対応科目が増えるほど診療科目が違いますし、進める処置や検査なども違ってきます。救急隊や患者からの診察依頼の電話対応から救急外来看護師が担当しているところでは、必要な情報を聴きだし診療科目を選定しますので、「必要な情報」を看護師は把握しておかなければなりません。

救急外来でしていることの流れを何回も経験すると、パターンがわかってきますので、それに慣れさえすれば必要物品もわかりますし、回を重ねるごとに準備もスムーズになります。

 

(2):救急外来はコミュニケーションも大事な現場

処置や治療をスムーズに進める上で、医師・他の看護師・コメディカルスタッフなどコミュニケーションも必要になってきます。

救急外来看護師の人員配置が複数の看護師で対応できるところでは、バイタルチェックする人と点滴をする人と検査に患者の移送する人とそれぞれ役割分担できるので、誰が何をするのかというコミュニケーションが必要です。

また、医師からの指示を確認する場合にも医師とのコミュニケーションが必要不可欠です。

 

忙しい時ほどコミュニケーションが必要

看護師1人に複数の患者の対応を同時進行しなければいけないということもあります。対応人数が増えると混乱してきますが、そういう時ほど確認作業が必要になります。

医師や他の看護師に応援を頼めるところであれば、協力してもらうためにコミュニケーションを取ることも大事です。コミュニケーションは他スタッフと信頼関係があればスムーズですし、信頼関係もある程度一緒に勤務した時などで慣れることで築けるものだと思います。

そのため救急外来の看護師にとってコミュニケーション能力は必要といえます。

 

(3):看護の基本が試される現場

看護学校では「看護は観察に始まり」と看護の基本についてから勉強します。

救急外来は、普段は当たり前にできていることができない状況になっている患者に対して、ちょっとしたことが看護につながる現場です。生死を左右する緊迫した状況にもなる現場なので、緊迫した状況でも慌てず処置できる看護の基本が試されます。

そのため救急外来の看護師にとっては基本がしっかりしていることが求められます。

 

(4):家族への看護も必要な現場

患者だけでなくその家族へのアプローチも大事な看護師の仕事です。患者が入院となった際には家族からの情報収集も病棟への申し送りとして必要ですし、救急外来で亡くなってしまう患者については、家族の思いを受け止めながら、説明や必要な処置をする場面もあります。

いろんな人と関わりながら短時間のうちにたくさんのことをこなす現場なので、最初のうちは戸惑うことも多く大変な現場ですが、それ以上に看護師としてのやりがいも感じられるのが救急外来といえます。興味がある人には諦めずにぜひ挑戦してほしいです。

 

3.救急外来で働く看護師の1日の仕事内容

救急外来の看護師
救急外来で働く看護師の1日の仕事内容は、以下のとおりです。

  • 物品確認・機材の作動確認
  • 各外来への案内・外来の看護師への申し送り
  • 患者の受け入れ準備・問診・トリアージ作業

主にこれらが仕事内容になります。準備・処置・引継ぎが多いのであっという間に1日が終了します。

救急外来で働く看護師の1日のスケジュール例

まずは救急外来で働く看護師の1日のスケジュール例を確認してみましょう。

時間 救急外来の仕事内容
7:30~ 出勤
物品チエック・補充、医療機器の作動確認
8:15~ 深夜勤務者から日勤者へ申し送り
8:30~ 問診・診察介助
12:00~15:00 交代で休憩
(状況によって15時以降になることがあり)
16:00~ 物品チエック・補充、医療機器の作動確認
16:45~ 日勤者から準夜勤務者へ申し送り
17:00~ 問診・診察介助
19:00~22:00 交代で休憩
(状況によって休憩に入れないこともあり)
23:00~ 物品チェック・補充、医療機器の作動確認
23:30~ 準夜勤務者から深夜勤務者へ申し送り
23:45~ 問診・診察介助
24:00~ 準夜勤務と深夜勤務と続きの勤務者は交代で休憩開始
3:00~5:00 深夜勤務者が交代で休憩

 

 

出勤後まずは物品確認と機材作動確認

救急外来の看護師は、どの出勤時間帯でも出勤したらまずは物品確認と機材がきちんと作動するかどうか確認します。

物品、機材の確認が終了してから、申し送りとミーティングとなります。

 

ポイント!

ポイント

物品が不足または紛失している場合、前確認者に責任が問われます。勤務終了後も紛失物を探すこととなり、すぐに帰宅できないこともあります。

 

外来に引き渡せる患者の申し送りと案内

治療が一段落し、身体の状態的に一般の外来にいける患者は、各外来へ案内・外来の看護師に申し送りをして引き継ぎます。

 

重症度が高い患者の治療方針報告

重症度が高く一般の外来に振ることができない患者は、治療の大体の治療方針が決めてから次の勤務時間帯のリーダー看護師に申し送ります。

来院患者への対応

患者が来院したときは、来院理由や問診をしに待合室へ出向きトリアージをします。

その際、苦痛を訴えている場合には待合室から救急外来のベットへ誘導し、各科の医師へ連絡しながらバイタルや緊急度を医師へ伝えて診察に来てもらいます。その間に心電図モニターを装着をするなど、必要であろう準備をします。

 

救急車で来院する患者への対応

患者が救急車で来院する場合は、あらかじめ以下の準備が必要です。

  • 医師へ受け入れ可能か確認
  • 症状に合わせて処置物品の準備やベットの外来ベットの準備

救急隊員から病院へ受け入れが可能か連絡があります。主訴・症状・バイタルの情報を基に、受け入れ可能か医師に判断を仰ぎます。受け入れ可能と判断が下れば、医師に外来に待機してもらえるように手配します。

 

4.【科別】救急外来に訪れる患者の特徴

患者と看護師
救急外来で訪れる患者の特徴を科別でご紹介します。

科によって訪れる患者や働く上でのポイントが大きく違うため、把握しておくことが大切です。

 

救急外来での小児科患者の特徴と看護師の仕事

小児科の救急外来は昼間でも受診可能なのにも関わらず、夜間帯は緊急受診が必要でない小児患者が多く来院されるため、待合室が親子で込み合あっているのが特徴です。

混みあっている中、救急車が入ってくるとさらに受診の順番が遅くなってしまう仕組みのため、保護者は「待ち時間が長い」と医療スタッフに怒りを表し、自分の子供が1番具合が悪いなどのクレームも言ってくることが多いのが特徴です。

更なる怒りを生まないため、クレームを言ってくる保護者のサポートや、安心して受診待ちをしていただけるように注意を払うことが大切です。

 

救急外来での産婦人科患者の特徴と看護師の仕事

救急外来の産婦人科の患者は、主に以下のような患者です。

  • 疼痛コントロールが不良ある患者
  • 避妊に失敗し、アフターピルの処方箋をもらいに来る患者
  • レイプなどの事件に巻き込まれた患者
  • 生理痛で動けなくなった患者
  • 骨盤内腹膜炎などの患者

他にも、様々な症状で救急外来を訪れてくる患者がいます。看護師はトリアージを実施して優先順位が高い患者を選定していかなければなりません。

 

救急外来での耳鼻科患者の特徴と看護師の仕事

救急外来の耳鼻科の患者は、主に以下のような患者です。

  • 飛行機から降りたら耳が詰まって困っている患者
  • 耳の穴に虫が入ってと取れない患者
  • めまいがする患者
  • 鼻血が出ている患者

このように、緊急性が高い患者から低い患者まで様々な症状の患者が来院します。特に救急車で運ばれてくる患者で多いのが、めまい・鼻血がでている患者です。めまいを訴える患者には、内因性や三半規管かの原因精査をおこなってから治療を行います。

鼻血は容易に止血できる場合もありますが、血圧が高い上に血管が切れており電気で血管を焼いて治療しなければならない場合も多くあります。また、耳・口周囲の創で縫合が必要な場合、看護師は縫合の準備と医師が縫合しやすいような補助を行います。

 

救急外来での整形外科患者の特徴と看護師の仕事

救急外来の整形外科の患者は、主に骨折です。骨折の原因は様々で、交通外傷・高いところからの転落・自殺など様々な場合があります。

開放骨折で手術が必要な患者の場合手術室の準備と入院受け入れ準備となりますが、そうではない場合は固定や感染予防の応急処置をしてから近隣の整形外科へ搬送となるため、レントゲン撮影などの検査と処置をしなくてはいけません。

一般的な骨折の場合、ギブス固定をスムーズに行えるような介助をするのが看護師の仕事です。骨折部分が下肢の場合には松葉杖を貸し出すので看護師が使い方の指導も行います。

 

救急外来での脳外科患者の特徴と看護師の仕事

脳外科の患者は、脳外科と併わせて整形外科にもかかっている場合が多いです。なぜなら、救急外来では交通事故や事故に巻き込まれた事例が多いからです。

事故に巻き込まれた場合、意識レベル低下や脳出血や創を縫合することが多いので、看護師は創部の剃毛や処置しやすくする・バイタルの確認・処置の介助を行います。また、頭部外傷や打撲後の注意事項の説明も看護師の役目となります。

 

救急外来での一般外科患者の特徴と看護師の仕事

救急外来の患者は、切傷から大きな事故などで手術や縫合を伴うことが多いです。簡易な処置の場合には外来で、大きな治療処置が必要な場合には感染予防や応急処置後に入院となるため、看護師はその準備や処置の介助を行います。

 

救急外来での精神神経科患者の特徴と看護師の仕事

精神科の救急外来は、自殺企図して救急搬送されるなど不穏な患者が多いです。精神科の処置で1番多いのが、過量服薬の際に多く実施される胃洗浄です。

患者が摂取した薬剤によって処置方法も変わってくるため、患者に合わせた処置の準備と介助をします。

 

ポイント!

ポイント

患者が摂取した薬剤が農薬の場合、異臭がひどく看護師にも被害があるため注意が必要です。

 

救急外来での循環器内科患者の特徴と看護師の仕事

循環器内科の救急外来は、心臓の病気・塞栓症などの患者が多いです。その場合、看護師はモニター心電図を装着しバイタル測定をします。緊急を要する心筋梗塞などは、心臓カテーテル室に移動してすぐに治療を開始します。

看護師は常にモニターを観察し、点滴の負荷量・速度に注意して診療の介助を実施しなければなりません。

 

ポイント!

ポイント

点滴と尿道カテーテルを挿入した場合は時間で尿量をカウントしていく必要があるため、時間での処置を忘れないようにストップウォッチでタイマーを掛けるなど忘れないための工夫が必要です。

 

救急外来での消化器内科・外科患者の特徴と看護師の仕事

消化器内科・外科の救急外来は、腹痛から吐血・下血など幅広い症状の患者が来院します。出血している患者には止血の処置・胃カメラや大腸カメラが必要な患者は内視鏡の処置にとりかかります。

腸重積や消化器の疾患外科の患者は入院と手術が必要な場合が多いので、看護師はその準備が必要です。

 

救急外来での皮膚科患者の特徴と看護師の仕事

皮膚科の救急外来は、やけどの患者が多いです。皮膚表面の軽いやけどであれば看護師は外来の処置をしますが、気道の熱傷をしている患者は呼吸器の管理のため入院となり、その準備が必要です。

 

5.救急外来で働く看護師の平均年収・平均給与

救急外来で働く看護師の平均年収・平均給与

平均月給 年収
救急外来看護師 30万円~40万円程度 500万円前後
非常勤看護師 時給:1,500円~2,000円

救命救急における看護師の給料は諸手当を含めて平均して30~40万円といわれており、年収にすると500万円程度が相場です。 もちろん新人ナースの場合は年収が400万円に届かないこともありますが、逆に10年以上のベテラン看護師になると500万円を超える年収を得ている看護師の方が多いといえます。

例えば、東京都の某救命救急センターの場合、30歳モデルの年収は600万円、勤務形態は3交替勤務、休日は4週8休制でその他年末年始、創立記念日、夏季休暇、産前産後や育児休暇に有給休暇などがあります。 昇給は年に1回、賞与が年2回支給されます。

救命救急で働く看護師の給与体系は月給制が一般的で、非常勤であれば時給制となります。 こちらは都道府県もよりますが時給は1500円から2000円程度のケースが多いようです。

 

ある程度の給与がもらえる反面非常にハード

一般的に考えて決して低い給与水準とは言えませんが、医療現場にいる看護師だけではフォローしきれない場合など、オンコールによる急な呼び出しなどがあるなど、24時間体制で昼夜関係なく対応するなど非常にハードな仕事内容を考えると、多少待遇に不満を感じている看護師の方も少なくありません

 

6.救急外来で働く看護師のメリット

救急外来で働く看護師のメリット
救急外来で働く看護師のメリットは、救急看護の高いスキルが身につくことが1番にあげられます。その他は以下の通りです。

  • 診療科を幅広く学ぶことができる
  • 病棟とは違う、他職種との関わり方を知ることができる
  • 幅広い知識だけでなく、技術にも自信がつく
  • 患者の病状変化に対する予測や判断力が身につく
  • 救急外来で使用する薬剤の知識が深まる
  • 夜勤の回数が比較的少ない
  • 死後の処置をしなくて良い

救急外来では患者の処置に一刻を争うことが多く、看護師はその時に何をするべきかを自分で考えて動くことが求められます。

 

様々な症例を経験することが可能

救急外来は診療科別に設けられているわけではないので、内科や外科、循環環器科など、あらゆる疾患の患者が訪れます。

しかも、かなり重篤な状態で運び込まれるため、普通の診療科にいたのでは経験できないほどさまざまな病気の治療に携わることができます。確かに診療科がバラバラという点では難しいところもあるのですが、看護師としてはこれ以上の経験ができるところはあまりないでしょう。

 

ポイント!

ポイント

救急救命室での勤務経験があるとテキパキ働ける即戦力看護師だと認識されるため、転職に有利です。テレビや映画の影響もあって若い看護師の中には憧れる人も多いのですが、ハードの毎日なのは確かです。その分やりがいもあるので、働き盛りの30代頃まではどの年代でも救急救命室は人気です。

 

実務は机上よりも技術が身につく

救急外来では全科の患者と直接接するため、教科書や参考書などの症例だけではなく実際の疾患に携わることによって生きた勉強を同時に行うことが出来ます。また、実際に見聞きしたことは、机上よりも身に付きます。

また、様々な医療機器の使い方・様々な検査方法等広く知識を得ることができます。知識技術を習得するためには現場での実践と自己学習が必要ですが、幅広く全科の知識を得ることができます。

 

死後処置をする必要がない

病棟で患者が亡くなった場合には病棟看護師が死後の処置をすると思いますが、救急外来での死亡の場合死後の処置は病院内の控え室に常時待機している葬儀屋さんが霊安室に搬送する役割を担っています。

看護師の業務は不必要になったルート類の抜去・創部の固定・家族を霊安室に案内するのみで葬儀屋にその後は一任します。

 

7.救急外来で働く看護師のデメリット

救急外来で働く看護師のデメリット
救急外来で働く看護師のデメリットは、体力的にハードであることです。忙しい日は休憩も取ることができずに1日中走り回ることもあります。他のデメリットは以下の通りです。

  • 仕事場はピリピリした雰囲気に包まれている
  • 患者とゆっくり向き合う時間がない
  • 仕事内容が流動的でルーティンワークではない
  • 忙しい中常に勉強が必要

患者の命がかかっていることもあって、必死で仕事をするうちに1日が終わるという感じです。憧れることも多い救急救命室での勤務ですが、実際には何年も続けて勤務するのはしんどいせいか、数年で配置換えになるのが一般的です。

 

ピリピリした雰囲気の中仕事をしなければならない

精神的にも強くないと務まらない部署になります。患者の中には命が助からない人もいますし、そうした患者やその遺族への対応は、看護師とはいえ辛いものです。

また、仕事中も常にピリピリした雰囲気になっていることが多く、ちょっと対応が遅いと医師に怒鳴られたり先輩に叱られたりもします。もちろんそういった経験をとおして早く動けるスキルが身につくのですが、実際に戦力になるまでにずいぶん辛い思いもすることになるのが現状です。

 

ポイント!

ポイント

看護師の中には、患者ひとりひとりとじっくりコミュニケーションを取りながら納得のできる看護したいという志を持つ人もいます。しかし救急救命室で働く限り、それは一切できません。患者は容体が落ち着くとそれぞれの診療科に移動になりますし、運ばれてくるのはしゃべることもままならない重篤な患者です。

急患に処置して病棟に送り出し、また急患を受け入れての繰り返しになります。その一方で、家族に対しての説明などは看護師がある程度行う場合もあります。

 

初めは必死に勉強しないと業務についていけない

救急外来の勤務は日々流動的でルーチンワークではありません。ですので、ルーチンワークを求める看護師には適していないです。新人ですと主要な疾患について教育係よりレポート課題を提出したり勉強を幅広くしなければなりません。

そのため、1つの疾患について深く学習することが手薄になってきます。また、医師と1対1で処置につくことが多いため医師が普段の業務で実践している手順や方法が違う場合には、医師がイライラしたり不機嫌となることがあるので、普段から手順や方法について事前の学習や医師のやり方を把握しておく必要があります。

 

患者の背景が分からないため知識が必須

救急外来では出会う患者やその家族が初対面のことが多く、病棟勤務と異なって1人1人の患者の背景やどのような人なのかもしっかりと把握できていないため毎回手さぐりな状態です。

 

8.救急外来が働いて楽しかったこと・辛かったこと

楽しかった看護師
救急外来で働く看護師が、働いていて楽しかったこと・辛かったことを挙げてみたいと思います。

 

看護師が救急外来が働いて楽しかったこと

楽しかったことは、勤務終了後の達成感が得られることです。重症な患者が救命処置に成功し入院の運びとなれば素直に嬉しいので、達成感を感じることができます。

看護がスムーズ行えた時などは自己の成長を感じられるため、より達成感を味わうことができます。

看護師が救急外来が働いて辛かったこと

辛かったことは、以下のとおりです。

  • 待合室で暴言を吐くようなモンスターペアレントへの対応
  • 患者が亡くなること
  • 休憩が充分にとれない・残業が多いこと

救急外来の看護師は常に動き回っていなければならない程仕事量が多いです。その中で困った来院者への対応をせねばならず、充分な休息がとれないのは精神的にかなりストレスになります。

 

9.救急外来の看護師求人の探し方

救急外来の看護師求人の探し方

看護師資格保持者のなかには、救急外来の現場に興味を持っている人もいるでしょう。効率よく救急外来の看護師求人を探すには、どのような方法をとるとよいのでしょうか。

 

まずは救急外来の種類を選択する

日本の救急医療機関は、以下の3種類に分別されるため、まずは自分がどのレベルの救急医療に携わりたいのかを考えましょう。

  • 一次救急・・・帰宅可能な軽傷患者に対応
  • 二次救急・・・入院が必要な中等症患者に対応
  • 三次救急・・・集中治療が必要な重症患者に対応

あまり忙しくしたくないのであれば一次もしくは二次救急を選択し、バリバリと働いて重症な事例を数多く経験したいのであれば三次を選択します。

 

福利厚生面や待遇面は給与とは別にしっかり確認を

長く救急外来ではたらくためには、できるだけ給与面や福利厚生面で配慮してくれる病院を選択した方が、結果的には長く続けられるはずです。

そのため外せない福利厚生などはチェックしておきましょう。

 

看護師専門求人サイトに3社ほど登録する

そこでサポート役となるのが、看護師専門求人サイトの存在です。たくさんの求人サイトがありますが、大手や有名なところを3社ほど登録することをおすすめします。登録は無料ですので気になる求人サイトが、あれば登録すると良いです。以下の看護師専用の転職会社がおすすめです。

あまり大量にサイトに申し込むと、管理が難しくなるので気をつけましょう。

希望条件を伝えれば担当者が求人をピックアップしてくれるので働きながら探すのに非常に便利です。

 

まとめ

救急外来に来る患者はどの患者も救急を要する状態です。ですので、救急外来で働く看護師に必要とされるのは以下の看護師です。

  • とにかく早く適切な診察が受けられるよう臨機応変に動ける看護師
  • 医師の介助をテキパキ行うことができる看護師
  • 患者の誘導をスムーズにするなどの配慮ができる看護師

これらの特徴から、救急外来は年齢を重ねてからの勤務は覚える能力や体力的に辛いため、救急外来での勤務を希望される看護師は若い年代から経験を積むことがストレスなく勤務に従事できるでしょう。

日々、緊張感や使命感を持って救命にあたりたいモチベーションの高い看護師、救急の勉強を極めたい看護師、フットワークの軽い看護師が向いています。

救急で扱う幅広い知識が得られ、将来的にどの科へ配属や転職しても役立つ勤務場所であるといえます。

 


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この記事は「縄文縄子」さんの執筆でに執筆しています。 (最終更新日:2017年03月21日) By看護師転職ジョブ


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