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Anna

現役看護師

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( 看護師 )

救急科への看護師転職で4つのポイント

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現役看護師 Anna
救急科への看護師転職で4つのポイント

救急科は、救急の病気や怪我の患者を、診療科や内容に関係なく診るところです。

精神的・体力的にハードですが、人員が多いこともあり、人によっては一般病棟よりも働きやすい環境で、トレーニング次第で未経験の方でも活躍できる場所だと言えるでしょう。

また、救急科と言うと初期診療だけを思い浮かべがちですが、病院によっては救急科一般病棟があり、ICU適応でなければ中・軽症の人はそこで継続して見る病院もあります。

そのため、病院によっては初療・ICU・救急病棟を交代で担当し、看護師総勢100人超えで一つの看護単位というところもあり、看護師の仕事内容は多岐にわたります。

ここでは救急科の看護師の仕事内容やメリット・デメリット、転職する際の注意点についてご紹介します。

1.救急科で働く看護師の仕事内容

救急科の看護師と医師

救急科で働く看護師の仕事内容はどのようなものでしょうか。以下で詳しくご紹介していきます。

 

(1)患者受け入れ、初期診療を行う

救急患者の受け入れでは、看護師はモニタリング機器装着、蘇生処置、採血、ルート確保といった医療処置を医師と共に行いながら、救急隊からの引き継ぎをし、処置内容や患者状態を記録に残すのが仕事です。

時には警察の対応が必要なこともあります。

また、患者の状態によっては手術・緊急検査などが必要であるため、関連部署へ連絡して空き状況を調整したり、病状によってICUに行くのか、病棟に入るのかを医師が決定するためその方針に従って転室の調整を看護師が行います。

 

ポイント!

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救急の場面では様々なスタッフが同時進行でいろんなことをするため、看護師は誰がどう動いているのか全体を把握し情報をまとめなくてはなりません。

 

(2)家族への心理的サポートを行いつつ情報収集する

患者の家族へ連絡をし、患者と一緒に来ている場合は、そこから治療・看護に必要な情報を集めるのも看護師の仕事です。

しかし、家族にしてみれば突然の身内の病気・怪我に動揺していることも多いため、一方的な情報収集だけでなく心理的サポートを同時に行うことが必要です。

 

補足説明!

ポイント

この際に家族との信頼関係はできておらず、また介入できる時間はとても短くできることは限られているため、難しい場面でもあります。そのため、看護師は効果的に介入できるよう危機理論について知っておく必要があります。

 

(3)速やかに患者移動とその準備をする

看護師は、治療方針が決まったら初療室から速やかに患者を移動させるのも仕事となります。ここで看護師は、安全に移動できるための配慮が必要になります。

最短の時間で患者を移動させないといけないため、

  • 移動先の受け入れ態勢が整っているかの確認する
  • 移動中の患者の急変に備えて物品の準備をする
  • 場合によってはあらかじめエレベーターを止めておく

ということをする必要があります。

 

受け入れ先看護師への申し送りをする

受け入れ先看護師への申し送りも、救急科の看護師にとって重要な仕事です。

前述の通り、検査・処置が同時進行で行われるため、時には医師の記録が追いついていないこともあります

そのため継続看護をしてもらうために必要な情報は看護師同士で引き継ぎをします。

 

(4)患者に退院時指導を行う

診療後帰宅できる患者であれば、看護師は帰宅できる準備をしなくてはなりません。

患者には今後どのような症状が出る可能性があるか、どのような症状が出たらすぐに再受診をすべきか医師から説明がありますが、看護師も再度説明し記録に残す必要があります。

 

(5)救急病棟での看護師の仕事内容

救急科で働く場合の「救急病棟」での看護師の仕事内容を少しご紹介します。

救急病棟はICU(集中治療室)に比べると軽症患者が多いことが特徴です。

骨折、薬物中毒など様々な患者が入院するため、看護師はADLに合わせて排泄・食事などの生活援助、必要に応じた体位変換など一般的な看護が求められます

 

次の入院患者への準備を速やかに行う

患者が一人転出したらすぐ次が受け入れられるよう、片付けと準備をします。

薬品・物品補充や滅菌物の管理は一見簡単な仕事ですが、救急の場面では除細動用パッドなど、物品によっては無いと患者の生命に関わることさえあるため重要な業務です。

 

やや重症な患者への対応の準備も必要である

救急病棟と救急外来・ICUを同じ看護単位で見ている場合、医師は看護師を信頼しているのか過信しているのかは分かりませんが、やや重症であっても病棟に入れることもあります。

このような患者がいるときは、急に状態が悪化し緊急処置や手術などが必要になることもあるため、すぐ対応ができるように準備しておかなくてはなりません。

 

2.救急科に看護師転職のメリット

手を合わせる救急科の医療チーム

看護師が救急科で働くうえでのメリットについてご紹介します。

 

(1)幅広い疾患について学べ、知識や技術が身に付く

一つの限定された診療科を見るわけではないため、様々な疾患について学ぶことができることがメリットといえます。

また呼吸・循環管理は共通した看護であるため、これはどの施設や科でも共通して役に立てることができ、自分の財産となります。

 

補足説明!

ポイント

緊急処置・蘇生処置などを繰り返し行うためすぐに身に付けることができ、救急科を辞めた後でも自分の強みとして再就職先にアピールすることができます。

 

(2)チーム医療を実感でき、判断力が身に付く

救急科では常に多くの医師やその他のコメディカルスタッフと相談しながら治療を進めていきます。

そのため、看護師としてチーム医療を実感できる点はメリットといえます。

カンファレンスの時などは看護師としての意見を求められ、的外れなことを言わないか緊張する場面でもありますが、その情報を元に治療が進んでいくと、自分は患者を治療するために必要な人材の一人だと実感することができます。

 

ポイント!

ポイント

救急科ではその場その場での素早いアセスメントと判断が求められるため、様々な状況での判断力を身につけることができます。

 

(3)記録のための残業が少なく引継ぎもスムーズである

電子カルテを導入している病院の救急科ではほとんどの場合ベッドサイドに最低1台のパソコンがあり、紙カルテの場合でもベッドサイドに温度板もカルテも置いてあることが多いです。

そのため、処置・看護の合間にその都度記録を進めることができ、また受け持ち人数も少ないため記録のための残業は少ない病院が多く、看護師にとってメリットといえます。

 

ポイント!

ポイント

日勤も夜勤も、他の病棟より看護師の人数が多いため、比較的夜勤へスムーズに引き継ぐことができるのも残業が少ない一因です。

 

3.救急科に看護師転職するデメリット

ゴーグルとマスクを付ける救急科の女性看護師

次に、看護師が救急科で働くデメリットについてご紹介します。

 

(1)救急科の環境に慣れると一般病棟で働きづらくなる

救急科では医師がすぐそばいて、看護師の人数も多いため相談しやすく、離床など人手がいる時には協力を得られやすい環境にあります。

また薬品・医療資材が豊富に揃っており、医療処置も多いため各ベッドサイドなど様々なところに医療廃棄物のゴミ箱も置いてあります。

この環境に慣れてしまうと、病棟のように処置が必要な時にその都度物品をベッドサイドへ持って行ったり、ゴミ箱を探したりすることが非常に面倒に感じてしまいます。

 

補足説明!

ポイント

一般病棟は受け持ち人数も多く、バイタルサインを計るにもまず患者を広い病棟の中から探すところから始まるといった環境は働きづらいと考えてしまいます。

 

(2)感染や体液曝露のリスクが高い

観血的な処置が多く、気が付けば白衣や靴に血液がついていることもあります。

また緊急入院のためその患者がどのような感染症を持っているかも不明なことが多いため、注意しなくてはなりません。

看護師はエプロンやゴーグル等使用できるようにしてあるのが普通ですが、マスク以外は常に身に着けているわけではないので超緊急事態で曝露してしまうことがあるのも事実です。

 

(3)夜勤でも忙しくて休憩を取れないことがある

救急患者の来院はほとんど予測できません。

そのため次々に入院が来てしまった場合や患者の急変が続く場合は、16時間越えの夜勤でも休憩が取れないことがあります。

 

ポイント!

ポイント

裏を返せば、入院がなければまったりと落ち着いた夜勤のことも稀にあるということであるため、デメリットでありメリットなのかもしれません。

 

4.看護師が救急科へ転職する際の注意点

ガッツポーズする救急科の女性看護師

看護師が救急科へ転職する際、心に留めておきたい注意点についてご紹介します。

 

(1)勉強が求められることは覚悟する

未経験者であれば新たな疾患や処置のため、経験者であればその施設に合わせてもしくは新しい情報に合わせて日々勉強することを求められます。

特に救急では自分の知識が患者の命に直結することもあります。

また医師との協働においてそれなりの看護専門知識を求められることが多いため、プライベートな時間でも勉強する覚悟をした上で転職することをお勧めします。

 

(2)コミュニケーション力が求められる

救急の場面では医師らと情報交換したり、家族を失うかもしれないという予期悲嘆に陥っている患者の家族のサポートをしたりと、看護師は様々な相手とコミュニケーションをとっていかなくてはなりません。

また救急科は「チームで相談しながら一気に仕事を済ませてみんなで早く帰ろう」という雰囲気があります。

そのため一匹狼で自分のペースで自分の仕事を進めたい人にとっては向かない職場かもしれません。

 

(3)緊急処置が続き精神的負担が大きいことも覚悟する

時には重症患者の緊急入院、急変が続くこともあります。先輩看護師や医師の怒号が飛び交うことも多いです。

しかしこれは転職してきた人が憎く、嫌いでだから叫んでいるわけではなく、その患者を救おうと必死なだけです。

このような場面では手が震えたり、異常に自分の脈拍が速くなったりしますが、このような精神的負担は誰にでも起こりうるもので、急変を何度も経験することで次第に必要なものなど先が読めるようになります。

しばらく精神的負担が大きい時期があることは承知の上で救急科に転職することをお勧めします。

 

まとめ

救急科の看護師の業務やメリット・デメリットをご紹介しましたが、少しはイメージがついたでしょうか。

毎日違う患者を見るため日々の変化があり、とてもやりがいのある部署です。

厳しい人が多いのも事実ですが、実は優しく面倒見がよく、遊びも仕事も本気でやる、という面白い人が多い部署でもあります。

ぜひ救急科の看護師を目指してみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いた人

コーヒー、紅茶そしてお酒が大好きな看護師です。思い立ったが吉日な性格で総合病院、大学病院、国際医療、訪問入浴やデイサービスを経験してきました。
「仕事なんて行きたくない、もう嫌だ」と思いながらも、忙しい1日が終わってお酒を飲んでいると「やっぱり好きだな」と感じてしまいます。今までの経験をお伝えし、どこかで誰かのお役に立てればと思います。


カテゴリー:看護師に人気の科

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この記事を書いた人:Anna
(公開日:)(編集日::2017年08月02日)

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