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救急看護認定看護師の資格取得条件と知るべきポイント6つ

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救急看護認定看護師の資格取得条件

救急看護の資格として有名なのが救急看護認定看護師。救急医療の需要が社会的にも高まっている中で、注目される資格となります。看護師として、資格を取得しておくことでさらに活躍の場を広げることもできるのではないでしょうか。

ここでは、救急看護認定看護師とはどういった資格なのかをご紹介します。

【救急看護認定看護師の資格取得条件】
●日本国の看護師免許を保有している
●実務経験が通算5年以上あること
●通算3年以上、集中ケア部門、または小児集中ケア部門(手術室・NICU は除く)での看護実
績を有すること
●疾病、外傷、手術などにより高度に侵襲を受けた患者の看護を5例以上担当した実績を有すること
●現在、集中ケア部門で勤務していることが望ましい
●日本看護協会が認定している認定看護師教育課程を修了(6ヶ月・615時間以上)
●認定審査(筆記試験)に合格
●認定看護師認定証交付・登録
●資格取得後は、5年毎に更新(書類審査)

参照サイト:日本看護協会:資格認定制度「認定看護師」より

【認定看護師資格取得にかかる最低限の費用】

入試検定料 約5万円
入学金 約5万円
授業料 約70万円
実習費 約10万円
認定審査費用 約5万円
認定費用 約5万円
   合計約100万円

※ここに記載してある費用に加え、無給となる6ヶ月間の生活費用も考慮する必要があります。
認定看護師を目指す看護師の方は「認定看護師支援がある病院への看護師転職で知りたい6つのポイント」を確認してください。

1.救急看護認定看護師とは

救急看護認定看護師とは

救急看護認定看護師とは1997年に認定された資格であり、看護師認定資格制度ができた当初からある最も古い資格となります。

救急看護認定看護師とは、

  • 救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術
  • トリアージの実施
  • 災害時における急性期の医療ニーズに対するケア
  • 危機状況にある患者・家族への早期的介入および支援の知識、技術取得

などが目的となっています。

 

救急認定看護師の人数について

2017では認定看護師全体が18,728人中、救急看護認定看護師は1,205人となっています。

そもそも、認定看護師制度は、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出し、それによって看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかることを目的としています。

 

補足説明!

ポイント

これらのことから、救急看護認定看護師は、救急分野における質の高い看護を実践できるものを育成する場であり、その成果を目で見える資格として証明されていると考えると良いでしょう。

 

2.病内での救急看護認定看護師の活動レポート

病内での救急看護認定看護師の活動レポート

救急看護認定看護師と一緒に働いたことがある、現役看護師の方にレポートをしてもらっています。

少しでも雰囲気をつかんでいただけたら幸いです。

 

患者急変時の対応を実施できるように講義していた

主に救急救命科に属し、普段は同僚スタッフと共に全く同じように看護師として業務をしています。

認定看護師としての業務は、時々開催される「患者急変時の対応」を実践できるよう看護師に向けて講義をすることです。新人や、急変時対応に自信がないスタッフなどが対象ですが、ベテランでも定期的に参加します。発見したときに何を確認するか、心臓マッサージの手技、AEDやDCの扱い方など、講義があると知識や技術を再確認することができるので良い機会なので病院全体の対応能力がレベルアップできます。

ただ、救急救命での看護ケアは全病棟共通ではなく、かなりイレギュラーなので救命病棟看護師にはその知識や技術を伝えるなどの貢献ができると思いますが、それ以外に特別な活動はされていなかったのが実状です。

あおいロワイアル女性看護師あおいロワイアルさん

 

定期的に災害訓練を行ったり、災害時活躍できる医療従事者が増えるようにACLSの指導などにもあたっています

救急の認定看護師はDMATとして活動しており、災害時に備え日々訓練をしています。

実際に東北大震災・熊本地震にDMATとして出動し活躍していました。

いつ災害や大きな事故が起こっても大丈夫なように、定期的に災害訓練を行ったり、災害時活躍できる医療従事者が増えるようにACLSの指導などにもあたっています。

また、災害時だけでなく、大きな事故が発生した時にも出動したりします。

的確にトリアージを行うのも救急認定看護師にとってとても大事なことです。院内でもERでトリアージを行い、緊急性のあるなしを判断し、医師と連携をとっています。救急認定看護師がいることで、医師も安心して患者の処置をすることができていると思います。

ER看護師はるちっちER看護師はるちっちさん(大阪府/33歳)

 

フィジカルアセスメント研修の講師として指導してもらいました

救急看護認定看護師の方は、院内で4年目以上の看護師に行われるフィジカルアセスメント研修の講師として指導してもらいました。

急性期病棟では、1人で迅速な判断が求められるため、実際に呼吸音の判定や、症状から推測される疾患と看護について勉強でき、実践に非常に役立ちました。

あらかじめ提示される宿題には、レントゲン所見と症状から推測される疾患と看護について記入するものなど、その宿題を研修時間で、さらに詳しく解説してくれました。

研修後は、観察ポイントを整理することができたため、臨床では時間短縮になりました。また、その知識を病棟に持ち帰って伝授することもチームの質向上に役立っていました。

うさぎ 女性看護師うさぎさん(関東)

 

救急外来を拠点に各病棟の救急医療体制を強化する活動

所属していた救急看護認定看護師は、救急外来を拠点に各病棟の救急医療体制を強化する活動をしていました。

その他に、救急処置が必要な場面を想定した救命技術や優先順位の考え方等、定期的に院内での講義を担い、学会発表を積極的に行っていました。

臨床現場では、精神的に不安定となった緊急時の患者に対して、タッチングやストロークを繰り返しながら、そばでお話を聞く姿が見受けられ、患者の家族に対しても、落ち着いた雰囲気をかもし出しながら親身になって対応していました。

一般看護師とは、異なる看護業務の中で、一般看護師と同じ仕事をこなし、講師や委員会等にも積極的に参加され、とにかく救急看護を追求する姿に感心しています。

女性看護師ひーちゃんさん(北海道/34歳)

 

3.救急看護認定看護師が職場で期待される役割

救急看護認定看護師が職場で期待される役割

救急看護認定看護師の最も期待される役割はやはり救急救命です。心臓が止まっている、あるいは急に状態が悪化した患者をいかに短い時間で、知識や技術を活かして救命できるかが看護師に求められていることであると考えられます。

直接介助を施さなくても医師のサポート役として、常に隣でサポートし続けるのも救急看護認定看護師が職場で期待される役割の1つです。

 

対看護師スタッフに対しての教育、指導も役割の1つ

もう1つ期待される役割は、対患者ではなく、対看護師スタッフに対しての教育、指導です。

救急医療のチームが円滑に同じ水準で医療を展開できるようスタッフへの教育、物品の整備や円滑にコミュニケーションが取れる要素の中心に立ついわばコーディネーター的な役割も救急看護認定看護師が職場で期待される役割の1つとなります。

高い技術と豊富な知識が救急看護認定看護師に対して求められます。

 

4.救急看護認定看護師に必要な資質

救急看護認定看護師に必要な資質

救急看護認定看護師に必要な資質とはどのようなものなのでしょうか。

 

(1)的確な判断力

救急の現場では、患者の状態も、周囲の動きもとにかくスピーディーに進み、一刻を争っているといっても過言ではありません。そのため、そのスピードに乗り遅れずに的確に物事を判断する力が求められます。

 

補足説明!

ポイント

的確に判断するためにはもちろん、知識や技術が必要となりますが頭の中で状態を素早く理解し、アセスメントし、判断するという過程がしっかりとできる看護師の方が救急看護認定看護師に向いていると考えられます。

 

(2)看護師としての冷静さ

患者が急変したことで患者の家族や慣れない医療スタッフはパニックとなってしまう可能性があります。そんな時でも救急看護認定看護師が落ち着いて指示していくことが必要となります。

どんな状態でも物怖じしない、冷静さは求められるものでしょう。

 

(3)コミュニケーション力、チームワーク能力

救急医療は当然ながらチームワークが大切です。他の分野より携わる医師の数も多くなることが特徴です。

看護師同士だけでなく様々な職種とコミュニケーションをとり、チームワークで動くことのできる看護師は知識や技術が豊富ということよりもまず必要で求められることとなるでしょう。

 

(4)目の前の患者を助けたいという思いや意志

救急医療を本格的に学ぶ、スペシャリストになる上で忘れてはならないのが目の前の患者を助けたいという思いではないでしょうか。

看護の中の命という概念には様々なものがあります。例えば、終末期であれば命を助けるのではなく限られた命とどう付き合うかが課題となります。

しかし、救急看護ではいかに患者の命を助けられるかが重要な課題となります。

 

患者がその人らしく過ごせるケア

助けるというのは命だけではありません。一命をとりとめた後も後遺症が最小限で済むようにケアをする、身体を拭いたりその人がその人らしく過ごせるようなケアも必要になります。

 

精神的な患者の救命

精神的な救命も必要です。救急に運ばれてきて不安な状態である患者に対していかに声かけやケアを行い、安心して治療に臨める環境を作れるかも救急看護認定看護師には求められるでしょう。

単に命を助けるのではなく、全人的に見てその患者を助けたいという思いが救急看護認定看護師に必要な資質となるのではないでしょうか。

 

5.救急看護認定看護師になるメリット

救急看護認定看護師になるメリット

救急看護認定看護師の資格を取ることで、看護師に対してどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

(1)救急看護の高い知識、技術が身につく

最大のメリットは、救急看護の分野の高い知識、技術が身につくということです。

救急看護の分野における最高峰の資格ですからそれ相応の知識や技術は資格取得で身につきます。看護師として、豊富な知識や水準の高い技術は最大の武器になります。

 

(2)様々な人から信頼される

専門的な知識、技術を持つ救急看護認定看護師は医師など他の職種や同職種である看護師からも信頼されます。

信頼されれば当然いろいろな仕事を任せてもらえるようになります。

 

(3)行いたい看護展開できる

資格が無いとやってみたい看護でも上司の許可が下りなかったり自分自身が不安でできなかったりしてしまうものです。

しかし、資格取得者であれば身についている知識や技術を生かしてやりたい看護を展開できます。資格取得者のやりたい看護を否定するような上司も早々いません。

そのため、やりたいことを思いっきりできる点がメリットといえます。

 

新たな部署立ち上げや新しいことに挑戦も可能

新たな部署を立ち上げたい、新たなことに挑戦したいという時も、資格が後押しとなることと思います。

実際にこの資格を取得している人では、学会発表に積極的に出るようになったり、新たな分野の診療科を開拓した、職場内に新たな制度をつくった、看護において実践マニュアルを作成させてもらい、全体で実施しているという認定看護師もいるようです。

 

(4)看護師転職に有利

認定看護師の資格を持っている看護師は何の資格を持っていな看護師よりも需要が高く、一緒に働きたいという看護師は多いはずです。

そのため、転職活動にも有利になり、働いてみたいけれど採用人数が少ないという病院にもスムーズに転職できるでしょう。

 

(5)給料や年収がアップする

認定看護師の資格は持っていると微々たるものですが資格手当として給料にもつながります。

少額であってもやりたいことをやって給料アップができるのは嬉しいものです。

これもメリットとなると考えます。

 

6.救急看護認定看護師将来性

救急看護認定看護師将来性

救急看護認定看護師は、認定看護師制度発足時からある歴史の長い資格である一方で資格を取得している看護師の人数はまだまだ少ない状況です。

そのため、資格取得をすることで様々な現場で役に立つことができます。

 

災害看護という点から救急看護は注目されている

慢性期や緩和ケアに向けた認定看護師制度が続々と出てくる一方で、急性期に対する認定看護師制度は少ないことが現状です。

特に、近年では未曽有の大規模災害が増え、災害看護という点からも救急看護は注目されています。

このことから、救急看護認定看護師はより一層将来的に需要が高まる資格であることが考えられます。

 

まとめ

医療人としても看護師としても、社会的にも需要が高まる救急看護認定看護師。認定看護師制度の発足時からこの資格が存在しているというのもこのことを物語っているのではないでしょうか。

しかし、救急看護認定看護師の資格はゴールではなくあくまで通過点です。

この資格をどう活かすかは自分次第となるでしょう。

資格を取得するだけではなく取得後の進路ややりたいことも見据えたうえで、取得を検討してみてはいかがでしょうか。

認定看護師を目指す看護師の方は「認定看護師支援がある病院への看護師転職で知りたい6つのポイント」を確認してください。

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この記事を書いた人

食べること、スポーツ観戦が好きな看護師です。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。


カテゴリー:認定看護師の資格

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この記事を書いた人:RAY
(公開日:)(編集日::2017年11月17日)

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