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救急病棟への看護師転職で知りたいポイント8つ

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救急病棟への看護師転職

看護師が救急病棟へ転職する際に知っておくべきポイントとしては、どのようなものがあるのでしょうか。

救急病棟には、主に3次救急を対応している病院が多く、症例も重症度が高いため看護師の質も求められます

ここでは、実際に救急病棟で働く看護師の様子や役割、救急病棟のメリットやデメリット、事前に勉強しておくべき内容について説明していきます。

1.救急病棟への転職が向いていない看護師とは

救急病棟への転職が向いていない看護師とは

救急病棟は、ご存知の通り忙しいく慌ただしい職場です。そのため、救急病棟が向いていない看護師がいることは事実です。

まず初めに、救急病棟への転職が向いていない看護師の要素を3つ挙げていきます。

 

(1)自分の意思表示がはっきりできない看護師

救急病棟では、厳しいようですが自分の意思表示が出来ない看護師は向いていません

救急病棟では毎日が慌ただしく、病棟内もモニターの音や医師や看護師の声が響き渡っています。

そんな中で自分の意思表示が出来ないとスタッフ全員や患者をイラつかせてしまいます。

救急病棟の看護師は忙しく、患者が一刻を争うような状態の中でもじもじされていては、同僚の看護師も腹が立ちます。

 

(2)気持ちが弱いまたは優しい看護師には向いていない

救急病棟の看護師もテキパキした人が多く、一般病棟の看護師に比べると言葉がきつく感じるかもしれません。

それぞれの看護師が忙しいため、必要最低限のことしか言ってくれない場合も多くあります。

「あの人口調きついけど、私の事嫌なのかな?」などと弱気な看護師は向いていません。

私も出来ないなら誰かと代われ!と叫ばれた

救急病棟では看護師だけでなく、医師からも言われることがあります。

私も最初の頃は、「出来ないなら誰かと代われ!」と言われたこともありました。悪意はありませんが、それが気になる看護師は救急病棟では働いていくのは難しいです。

 

(3)勉強嫌い、またはできる環境にない看護師

勉強が嫌いという看護師も救急病棟には向いていません。

救急病棟はすべての診療科が入院するため、多種多様な知識が求められます。その為、勉強しないと患者を看護することが難しいのです。

勉強の嫌いな看護師や、勉強する環境が整わない看護師は、救急病棟は向いていない為、辞めておきましょう。

 

補足説明!

ポイント

例えば、脳外科が来た時、小児科が来た時、産婦人科が来た時など患者により看護の視点は違うため、日々勉強しなければついていけません。

 

2.救急病棟の看護師の役割と必要なスキル

医師に報告する救急病棟の看護師

救急病棟の看護師の役割には、医師をサポートすることがあります。

それでは、救急病棟の看護師の役割における必要なスキルについて見ていきましょう。

 

医師にすぐ報告・対処できる判断力が必要

救急病棟での看護師の役割として、医師のサポートはもちろんですが、重症度の高い患者をしっかりと観察し、異常や問題が起こった場合にはすぐに医師に報告・対処できる判断力が必要です。

私自身、救急病棟に入職した際に医師から「看護師も医師に近いレベルまで判断力を付けてほしい」と言われたことがあり、それくらい判断力は大切です。

救急病棟では、1:1看護ないし1:2看護ですが患者1人1人の重症度が高いため、処置や観察に時間も集中力も削がれ決して楽なわけではなく、1つの変化を見落とすと、さらに重症化して死に至ることもあります。

 

3.救急病棟の看護師の仕事内容

救急病棟で働く看護師

救急病棟では、全体の申し送り後に2チームでの細かい申し送りが行われますが、1チームごとに同じチームの患者を把握しチーム全体でフォローし看護できるようにしています。

また、救急病棟では忙しいために3交代制を取っている病院がほとんどです。

仕事内容が分かるように日勤帯、準夜勤帯、深夜勤帯に分けて1日の仕事内容とスケジュールをお伝えしていきます。

 

(1)救急病棟の日勤看護師の仕事内容とスケジュール

救急病棟で働く看護師の日勤の勤務の流れは、以下の通りです。

8:45 ・全体の申し送り
9:00 ・チームの申し送り
9:15 ・夜勤と交代し、患者のベッドへ訪室
・バイタル測定
・モニターチェック
・呼吸器チャック
・ドレーン類のチェック
・創部のチェック
・全身状態の観察
・点滴の管理
・ポンプの管理
9:30~10:00 ・主治医による処置(ガーゼ交換など)
・OPE出し
・検査
10:30 ・清拭
・更衣
・オムツ交換
・体位変換
11:00 ・バイタル測定
・モニターチェック
・呼吸器チャック
・ドレーン類のチャック
・創部のチェック
・全身状態の観察
・点滴の管理
・ポンプの管理
11:30~12:30 ・交代で休憩
・経過栄養のセット
・口腔ケア
・食事介助
13:00 ・バイタル測定
・モニターチェック
・呼吸器チャック
・ドレーン類のチェック
・創部のチェック
・全身状態の観察
・点滴の管理
・ポンプの管理
14:00 ・チームカンファレンス
15:00 ・バイタル測定
・モニターチェック
・呼吸器チャック
・ドレーン類のチェック
・創部のチェック
・全身状態の観察
16:00 ・インアウトバランスのチェック
・電子カルテ入力
16:45 ・申し送り

救急病棟で働く看護師は、患者の受け持ちは少ないですが処置の介助や手術など特殊なことも多く、上記スケジュールの他にも、緊急手術への出室・他科の医師の診察・入院の対応等も行います。

 

(2)救急病棟の準夜勤看護師の仕事内容とスケジュール

16:45~ ・全体の申し送り
17:00~ ・日勤看護師より申し送り
17:15~ ・患者の元へ訪室
・バイタルサイン測定、モニターチェック、呼吸器チェック、ドレーン類の管理
・創部のチェック、全身状態の観察、点滴の管理、ポンプの管理
17:50~ ・食事の準備(患者の身の回りを整える)、経管栄養の準備
18:00~ ・配膳
18:15~ ・食事介助
19:00~ ・下膳、食事量のチェック、口腔ケア、内服介助
19:30~ ・交代で食事休憩、排泄介助orオムツ交換
20:00~ ・バイタルサイン測定、モニターチェック、呼吸器チェック、ドレーン類の管理
・創部のチェック、全身状態の観察、点滴の管理、ポンプの管理
21:00~ ・消灯
・眠前薬の介助、体位変換、オムツ交換
22:00~ ・バイタルサイン測定、モニターチェック、呼吸器チェック、ドレーン類の管理
・創部のチェック、全身状態の観察、点滴の管理、ポンプの管理
23:00~ ・電子カルテ入力、体位変換、オムツ交換
0:00~ ・バイタルサイン測定、モニターチェック、呼吸器チェック、ドレーン類の管理
・創部のチェック、全身状態の観察、点滴の管理、ポンプの管理
0:45~ ・申し送り

 

(3)救急病棟の深夜勤勤看護師の仕事内容とスケジュール

0:45~ ・全体の申し送り
1:00~ ・準夜勤より申し送り、医師の指示を確認
1:15~ ・バイタルサイン、呼吸器のチェック、モニターチェック、体位変換、オムツ交換
2:00~6:00 ・交代で休憩(2交代と3交代が混ざっている場合は、仮眠組もいる)
3:00~ ・体位変換、オムツ交換(休憩中の看護師の分も!)
3:30~ ・バイタルサイン測定、モニターチェック、呼吸器チェック、ドレーン類の管理
・創部のチェック、全身状態の観察、点滴の管理、ポンプの管理
4:00~ ・電子カルテ入力
5:00~ ・術前準備や検査の準備
6:00~ ・起床、体位変換、オムツ交換
・バイタルサイン測定、モニターチェック、呼吸器チェック、ドレーン類の管理
・創部のチェック、全身状態の観察、点滴の管理、ポンプの管理、採血
6:50~ ・食事の準備、経管栄養の準備
7:00~ ・配膳
7:15~ ・食事介助、経管栄養開始
8:00~ ・下膳、食事量チェック、口腔ケア
8:15~ ・バイタルサイン測定、モニターチェック、呼吸器チェック、ドレーン類の管理
・創部のチェック、全身状態の観察、点滴の管理、ポンプの管理
8:30~ ・in/outバランスのチェック、ドレーンの排液を処理する
8:45~ ・申し送り

 

4.看護師が救急病棟へ転職するメリット

スキルアップする救急病棟で働く看護師

看護師が救急病棟へ転職する際のメリットには、「スキルアップにつながる」「時間の確保ができる」「プリセプターが付く」が挙げられます。

それぞれについて、以下で紹介していきます。

 

1番のメリットはスキルアップに繋がること

看護師が救急病棟に転職する1番のメリットは、スキルアップに繋がることです。

なぜなら、救急病棟ではすべての診療科の患者が入院することから、すべての診療科の知識が必要であるためです。

私自身、救急病棟に転職前は脳外科・泌尿器科・消化器外科の病棟に勤務していました。外科系の知識はありましたが内科の知識はほとんどなかったため、1から勉強しました。

救急病棟では、内科だけではなく

  • 小児科・産婦人科などの診療科
  • 呼吸器やドレーン類の管理
  • 術後ケア

等の知識も必要です。

 

補足説明!

ポイント

救急病棟で日々勉強していると大きくスキルアップできるため、もし救急病棟から事情があり次に転職する必要があっても転職しやすいでしょう。

 

残業がほとんどなく時間の確保ができる

救急病棟は、病棟とは違い受け持ち人数が少ないため、残業はほとんどないこともメリットと言えるでしょう。

「緊急で入院を受け入れた時」「患者が急変した時」等は残業になることもありますが、基本的には定時で帰宅できるため、子供のいる主婦なども多く働いています。

 

中途採用には必ずプリセプターが付く

救急病棟は、特殊な診療科を1度に多種多様の診療科を見ないといけないため、たとえ経験年数が10年目や20年目でも転職してきた看護師にはプリセプターが付きます。

プリセプターがついて指導してくれることで仕事がしやすくなることは、救急病棟へ転職するメリットでしょう。

 

5.看護師が救急病棟へ転職するデメリット

自宅で勉強する救急病棟で働く看護師

看護師が救急病棟へ転職することを考えた際は、デメリットも把握しておく必要があります。

どのようなデメリットがあるのか、以下で確認していきましょう。

 

休日ほど忙しいくなり休めない

救急病棟では、休日が忙しくなり、特に盆や正月などは近隣の病院も休みのため救急搬送も増え、1日に数件の入院や手術が行われることもあります。

救急病棟で働く看護師の休日は、残業も増えて勤務人数も必要であることから勤務日数も増えるため、休日に家族と過ごしたい看護師にとっては、デメリットになるでしょう。

 

分からないことが多く自宅でも勉強が必要になる

救急病棟では、日々違う症例の患者が来院し、受け持ち患者の疾患も日々変化していき、常に分からないことが出てくるため自宅で勉強することが必要です。

ある程度救急病棟に勤めていると、簡単に勉強するだけで理解できるようになりますが、最初にうちは分からないことばかりであるため勉強は必須です。

 

注意点!

ポイント

救急病棟では、転職して1年間は新人看護師と同じ扱いをされるため勉強量は多く、関連図の作成や症例発表などもしないといけない病院もあります。

 

大きな精神的ストレスがかかる

救急病棟で働く看護師は、人間にとって大きなストレスである「死」を毎日目の当たりにし、大きなストレス負荷がかかるため、精神的にあまり強くない看護師は救急病棟への転職をよく考えたほうがいいでしょう。

 

人の視線を受けながら働かなければならない

救急病棟は、病棟自体が閉鎖された空間で、患者のベッドが見やすいようにオープンな環境であり、患者の家族も都度で入りしているため、人の視線を受けながら働かなくてはいけません。

 

6.転職前に知りたい救急病棟の辛さ<体験談>

転職前に知りたい救急病棟の辛さ<体験談>

救急病棟は人の生死に1番近い場所です。

そのことからも分かるように、毎日たくさんの患者がなくなります。子どもから大人に至るまで、様々な人の死に関わります。

病気・事故・自殺企図など原因は多種多様ですが、人の死による精神的負担はとてつもないものです。

どうして助けられなかったんだろう。』救急病棟で働くすべての医師も看護師も思い、喪失感に苛まれます。

救急病棟に転職した際1番辛く、今でもやるせない気持ちになることがあります。救急病棟はそういう場所なのです。

それを理解した上で転職しないと、精神的ストレスですぐに退職してしまうのです。

実際に、救急を志望して転職や入職してきた看護師の3割くらいは、1年以内に辞めていきます

その理由の多くが、精神的にしんどいという理由が含まれています。

業務も過酷な上にかかってくる精神的負荷も大きいのです。

救急病棟に転職を考えている人は、その辺りを踏まえてよく考えてみてください。

 

7.救急病棟へ転職する前に勉強すること

救急病棟へ転職する前に勉強する看護師

看護師が救急病棟に転職する場合は、いくつか入職前に勉強しておく方がいいことがあるため、以下で説明していきます。

 

呼吸器管理を勉強は非常に大切

救急病棟では、ほとんどの患者に呼吸器が装着されており、これは生命を維持する上で必要なことであるため観察も重要になります。

呼吸器の管理が出来ないと救急病棟で仕事が出来ないというくらい大切であるため、呼吸器の観察点や操作の仕方などをしっかり覚えておくことが必要です。

 

モニター管理を勉強する

重症度が高い患者が多い救急病棟では、モニター管理がかなり重要で、

  • 心電図モニターの波形
  • SpO2の値
  • バイタルサイン

を注意して観察することが必要です。

重症患者の場合は値が変化することが多いため、しっかり観察して異常が見られた時にはすぐに医師に報告できるように、正常をきちんと覚えておくことが大切です。

 

ドレーン管理を勉強する

救急病棟に入院している患者のほとんどが、何らかのドレーンが挿入されています。

  • ドレーンの排液に異常は見られないか
  • 刺入部に問題はないか
  • 排液量は正常か

等を注意しておくことが必要です。

ドレーンの性状によっては、緊急手術になる場合もあるため、ある程度理解しておくことが大切です。

 

IN/OUTバランス管理が大事

救急病棟で働く看護師は、ドレーンの排液量などからIN/OUTバランスを見ることも大事で、その理由については以下の表の通りです。

INが多い場合 ・全身浮腫となる
OUTが多い場合 ・脱水
・電解質異常等が起こる

救急病棟では、IN/OUTバランスはとても大切であるため、しっかりと計算できるようにしておくと便利です。

 

輸液管理を勉強する

救急病棟では、何台もの輸液ポンプで重要な薬剤を管理しているため輸液管理はとても重要で、輸液ポンプの使用方法は理解しておかなくてはなりません。

抹消からアプローチの輸液だけでなくCV(中心静脈栄養)等も入っていることが多いため、管理方法の知識は必須です。

 

8.救急病棟の転職求人を選ぶ際の注意点

救急病棟の転職求人を選ぶ際の注意点を考える看護師

救急病棟は人気があり、大々的に募集をかけている所は少ないため、見かけることはほとんどありませんが、救急病棟は体力的・精神的にも消耗するため、離職率も決して低くはありません。

それでは、救急病棟へ転職を考える看護師が求人を選ぶ際の注意点について見ていきましょう。

 

4、5月の転職はなるべく避けること

新人看護師が入職する時期は、救急病棟希望の新人看護師が多く中途採用者の希望は通りにくいため、4月、5月等の時期をなるべく外して転職するようにしましょう。

 

補足説明!

ポイント

救急病棟の求人の多くは、3次救急を対応している病院であるため、「国公立系の病院や大学病院」「病床数の多い総合病院」等には救急病棟があり、募集している可能性があります。

 

救急病棟で常に看護師を募集している求人には注意

救急病棟で常に募集している求人を見かけた際には、「転職率が高いと嫌なことが多い」と考え注意して求人に申し込むことをお勧めします。

 

ポイント!

ポイント

救急病棟は、募集が少ないため、直接電話して探すか転職サイトなどを利用して探してもらうと効率よく転職が進められるでしょう。

 

まとめ

救急病棟への看護師転職で知りたいポイントを8つ紹介してきましたが、いかがでしたか?

救急病棟は、一般病棟とは違い特殊な環境であるため、本当に転職して自分が仕事をこなしていけるのかを考慮し、転職に臨んでみてください。

救急病棟に転職を考えている看護師の参考になれば幸いです。


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この記事を書いた人

済生会系列の病院で3年、その後クリニックで2年勤務しながら派遣看護師として企業検診・デイなどの施設をメインに活動。現在はERに6年勤務しながら、看護師ライターとして活動中。

また、ママ看護師として働きやすい職場環境についてなどリアルな意見を記載していきます。


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この記事を書いた人:ER看護師はるちっち
(公開日:)(編集日::2017年11月17日)

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