【40歳・19年目】看護師資格のみで産業保健分野へ:転職体験談

【40歳・19年目】看護師資格のみで産業保健分野へ:転職体験談

【取材した看護師のプロフィール】

性別/資格/エリア・女性/看護師/神奈川県
年齢/看護歴・40歳
前職の勤務先/雇用形態・総合病院(377床)ICU勤務/正社員
転職活動期間・10ヶ月:6月から開始、翌年4月入職
(在職中2ヶ月、退職後の8ヶ月間での活動)
転職回数・6回目
新しい勤務先/雇用形態・一般企業の看護師/派遣後、嘱託社員
給与・年収の変化・月収:40万円→27万円
・年収:520万円→420万円

(※注意:写真はすべてイメージです。)

看護師の転職成功指数
▼看護歴の詳細をチェック
1年目/4月大学病院(584床)の集中治療センター 入職
6年目/7月一身上の都合で退職
7年目/8月美容外科クリニック 入職
10年目/10月一身上の都合で退職
10年目/11月総合病院(199床)での混合外科病棟(30床) 入職
14年目/7月一身上の都合で退職
14年目/9月離島の総合病院(350床)脳神経外科、耳鼻科、泌尿器科病棟(40床)
16年目/2月一身上の都合で退職
16年目/4月大学病院(659床)の脳神経外科、呼吸器外科、耳鼻科病棟 入職
17年目/3月一身上の都合で退職
18年目/4月総合病院(377床)のICU(6床) 入職
19年目/8月一身上の都合で退職
19年目/4月一般企業の看護師として 入職

新卒から約5年間、大学病院(584床)の集中治療センター(12床)で勤務し、急性期、から重症患者、特に循環器疾患の看護を経験しました。

また、卒後教育が充実している大学病院でさまざまな研修を受けることで、専門職としてやチームの一員としての姿勢、態度を身に付け、2年目の5月から業務リーダーの実施、4年目にはプリセプター、5年目には新人教育係サブリーダーを行いました。

その後、美容クリニックや総合病院・大学病院などの転職を繰り返し、離島で働いた経験もあります。

転職前は、総合病院(377床)のICU(6床)では、約2年半弱勤務し、セーフティーマネージャーとして、部署内の安全管理を担当、看護研究を実施しました。

病気を患い、手術をした経験が転職のきっかけ

病気を患い、手術をした経験が転職のきっかけ

私が転職を決意した最終的な理由は、

  • 身体的に看護師業務が困難となったため(夜勤含む)
  • 病院での管理職の仕事に魅力を感じなかったため

などです。

病気を患い、手術をした経験が転職のきっかけとなりました。

術後は4ヶ月ほど休職し、1度現場の仕事に戻り、身体的に無理をしないように調整をしていました。しかし、現場では仕事で無理をしてしまう現状がありました。

また、周りのスタッフも配慮してくれましたが、逆に「申し訳ない」という負い目の気持ちもありました。

身体的に負担の少ない、管理職の道のご提案もありましたが、色々な病院の管理職の方をみてきた上で、自分には合わないという思いが強く、魅力を感じることができませんでした。

治療、リハビリに専念する目的と同時に、働き方を考えようと、退職しました。

 

働く人の健康をサポートする仕事に魅力を感じた

働く人の健康をサポートする仕事に魅力を感じた

私が転職先を考える上での一番の条件は、「夜勤がなく、身体的に負担の少ない」業務です。

術後、普通に歩けるようになるまで約2年かかり、身体を使った援助は自身にも援助される側にとってもリスクとなります。

また、何歳まで働けるか、働くのかを考え、「健康第一」、身体的に負担の少ないお仕事を希望条件としました。

その中で、ある1冊の本を読み、「産業保健」という分野があることを知りました。

自身が、病気と健康、働く事について考えていた時期でもあり、働く人の健康をサポートする仕事にとても魅力を感じ、「産業保健」への転職を希望条件としました。

 

産業保健の求人は探すのに苦労した

産業保健の求人は探すのに苦労した

「産業保健」の分野は、病院とは違い、求人情報が少ないため、情報収集に苦労しました。

「産業保健」は、一般企業の募集なので、保健師が必要資格に入っていることもありますが、看護師資格だけでも募集要項を満たしていれば、「産業保健」の分野に企業看護師として入社できます。

しかし、「産業保健」の分野は「保健師」の求人が多く、「看護師」のみの資格では、応募できる求人に限りがありました

求人は所感ですが、全体の1~2割程度しかなく、ほとんどの求人が保健師資格を有するものでした。

また、応募できる求人があったとしても、競争率が激しく、「未経験者」「看護師資格のみ」では厳しい状況がありました。

 

転職活動中の10ヶ月で検定試験や資格にもチャレンジした

転職活動中に活かせそう資格や検定試験にチャレンジをし、駆け出し(未経験)ならではの意気込みを客観的に伝えられるよう心掛けました。

看護師資格しかない、私の場合はさらに条件が狭くなるため苦労したため、転職活動は時間をかけて臨むことが大切だと思います。

保健師資格を保有している看護師の方はもっとスムーズだと思います。)

 

看護師転職サイト、ハローワークなども利用した

私は産業保健分野の看護師求人を探すために、看護師転職サイトを3社ほど利用し、

などに登録をしました。

もちろん、合わせてハローワークでも産業保険分野の求人を探しました。

最終的には、看護師転職サイト(看護のお仕事)から提案いただいた求人から、企業看護師への転職を決めました。

一般企業での看護師募集は、非公開求人が多いそうです。そのため、看護師転職サイトを利用した利点としては、「非公開求人情報が知れること」や「会社の求めている人材と自分が求めている職場双方の情報があるため、ミスマッチが防げること」でした。

しかし、一部の看護師転職サイトによっては、希望でない求人をしつこく進めてくるケースもあったため、注意が必要だとも感じます。

 

転職後の一般企業での産業保健業務について

転職後の一般企業での産業保健業務について

病院での看護師業務「医療」から「健康管理業務」、「病気を患った人」から、一般企業での産業保健業務は「健康な人も含む」など、環境や対象者が大きく変化しました。

  • 夜勤がないことで、規則正し生活が送れる事
  • デスクワークがメインであるため、身体的にも負担が少ない事

などで、体調よく仕事ができるようになりました。

もちろん、収入は少なくなりましたが、私にとっては、「健康に働ける事」が重要である為、やりくりを工夫して対処しています。

産業保健師の体験については「看護師から産業保健師への転職体験談をインタビュー!」でもインタビューを行っております。

産業保健業務での1日スケジュール

8:30~・ショートミーティング
・メール確認や返信、面談調整など
出社後、スタッフ間で「ショートミーティング」を行い、1日の予定を確認します。
健康講話は、申し込みのあった部署へ出向きテーマに沿ってお話しをします。
1日のスケジュールは「ショートミーティング」以外は、流動性がある業務となります。
10:00~・部署訪問、健康講話(30分)
面談予定や部署訪問など、その日その日で異なり、それぞれのスケジュール表で管理しています。
11:00~メール確認や記録
13:00~・産業医との面談を同席
産業医面談へ同席は、看護師として書類系のサポートや窓口調整としての役割を担います。
外来診察の介助については、スタッフ間で協力し、空いている人が対応します。
14:00~記録やメール確認
15:00~産業医との面談を同席
16:00~記録、翌日の面談準備
17:30~退社

定期健康診断、ストレスチェックなど年間スケジュールに沿った業務があり、時期によって1日のスケジュールは違ってきます。

その他の年次業務として、

  • 健診事後の保健指導
  • 健康便りの作成、健康講話の準備
  • 健康診断時、問診対応
  • 産業医巡視の同行
  • 安全衛生委員会への参加
  • 健診後の判定業務(産業医)のサポート
  • イベント時の救護対応

などを行います。

緊急対応ができるよう、スケジュールを詰め過ぎない工夫や、早め早めに準備をすることで、1つ1つの業務を確実に行えるように心掛けて調整を行います。

 

実際に勤務してみてビジネススキルの習得が苦労した

産業保健業務では、「ビジネススキル」の習得が一番苦労しました。

電話対応、ビジネスメール、名刺交換などなど、看護師時代には全く未経験であったため、ギャップが大きく、慣れるのに苦労しました。

企業看護師になってからは、ビジネスマナーのセミナーに参加することや、ビジネスメールは何冊か本を購入し対応し、ほかのスタッフはどのように勉強しているのかを聞いて、参考にしました。

また、「健康講話」なども、もちろん未経験で、最初はとても緊張しました。発表原稿を作成し練習を重ねたり、他のスタッフのつてで発声、滑舌のトレーニングをしてくれる講師の先生もとで何度かレッスンを受けたりしました。

「保健指導」に関しても看護師時代には経験がなく、セミナー参加や、本を購入しスキルの習得に努めました。

 

やりがいは自分が役に立っていると感じられること

企業看護師として働いてみた私のやりがいは、「健康」をテーマに社員にアプロ―チを行うことです。

社員の方々も「健康」に対する意識が高まってきており、健康講話を行った際は、「もっとやってほしい」「(活動を)続けて欲しい」などの声を聞くことができます。

自身の活動が、少しでも誰かの役に立っていると感じる時に「やりがい」を感じ、もっと頑張ろうと思います。

また、病院で看護師をやっていた頃に比べ体力的な負担が少なく、規則正しい生活を送れるようになったため体調もよくなり、自己研鑽の時間を積極的にとるようになりました。

研修会やセミナーに参加し、取得した新しい知識を業務に活かせるという点でも「やりがい」を感じます。

 

まとめ:転職活動を振り返って

「産業保健」の仕事について、まずは情報収集を行い、インターネットからの情報収集に加え「産業保健セミナー」へも参加することで、実際の仕事内容だけでなく、最近のトピックスについても、生の情報を入手することができました。

その情報を基に、「産業保健」の現場で仕事をするのに、自身に足りない知識やスキルを洗い出し学習しました。(幸い、私は身体の治療、リハビリ中であったため、時間には比較的余裕がありました。)

また、「産業保健」の分野は非公開求人も多く、求人情報も少なかった為、看護師転職サイト数社に登録したことも良かった点です。

結局は相性のよい1社とのやりとりとなり、そこで、自分に合ったよい求人を紹介していただけました。

最初は「派遣社員」としての雇用でしたが、その後、「嘱託社員」として直接雇用となり、本当に満足が行く転職でした。

転職が成功したポイントとしては、

  • 「産業保健」について情報収取を行い、自身に足りないスキルを勉強したこと
  • 看護師転職サイトのサポートを受け、よい求人に出会えたこと

などが、転職が成功したポイントではないかと感じます。

監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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