【37歳・9年目】子育てとの両立で訪問看護師へ:転職体験談

【37歳・9年目】子育てとの両立で訪問看護師へ:転職体験談

【取材した看護師のプロフィール】

性別/資格/エリア・女性/看護師・ACLSプロバイダー/神奈川県
年齢/看護歴・37歳/看護歴9年
前職の勤務先/雇用形態・大学病院(600床)ICU・CCU勤務
/正職員(短時間勤務)
転職活動期間・退職後の2ヶ月
転職回数・1回目:初めての転職
新しい勤務先/雇用形態・訪問看護ステーション(訪問看護師)
/正職員(短時間勤務)
給与・年収の変化・月収:35万円→25万円
・年収:550万円→350万円

(※注意:写真はすべてイメージです。)

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看護学校卒業後、大学病院のICUに入職して8年間、看護師として勤務しました。

ICU10床とCCU5床が区切られずワンフロアに配置されてあり、毎日ランダムにICUとCCUの患者を受け持っていました。

ICUでは、院内発症の重篤患者や術後ケアが中心で、消化器内科・外科、心臓血管外科、呼吸器内科・外科、脳神経外科、神経内科、産科婦人科、小児科などを経験し、CCUでは病棟だけでなくカテーテル室看護も担当し、重症心不全ケアから心臓カテーテルケア、IABPやPCPSなどの心肺補助装置ケアを経験しました。

看護師3年目でプリセプターを担当し、4年目にICT感染管理の病棟責任者を行い、同4年目にBLSプロバイダーとACLSプロバイダーの資格を取得し、5年目でチームのサブリーダーとなりました。

6年目に産休・育休を取得したあと復職し、時短勤務になりましたが、異動せず同じ職場でキャリアを積みました。

看護師の転職成功率90%

精神的負担からなるべく子供と時間が持てる職場へ

新卒で入職してからずっと大学病院のICU・CCUで勤務してきたので、看護師として高度ケアを経験してきた誇りもありましたし、看護技術・知識への自信をつけたいと向上心も高かったのですが、毎日、生命の瀬戸際をケアする環境にストレスが強く精神的にも辛くなっていました。

自宅に帰ってもアラーム音が空耳で聞こえたり、病院の患者が気になったり、オンオフがきちんとできないような状態でした。

さらに子供を出産し、子育てと仕事を両立しなければならなくなり、もっと精神的に楽で仕事を自宅に持ち込むことがなく、割り切って仕事ができるような職場で働きたいと思いました。

子育てと仕事を両立

大学病院では、まだまだ子育て未経験や独身者も多いので、ワーキングマザーや時短勤務への理解があるといっても後ろめたい気持ちや休みを申請しにくい環境でしたし、委員会や病棟会などの会議が多くて勤務以外に職場に行くことが多かったので、なるべく子どもとの時間が持てる職場の方が良いと思いました。

看護師の仕事を辞めてしまうという選択もありましたが、産休・育休の時点で既に専業主婦よりも看護師として働いている方が自分には合っていると感じていました。同期がバリバリ働いている様子を見ると自分が置いていかれるような、社会から離れてしまうような喪失感や焦りが強かったのです。

そのため、給料よりも子育てをしながら看護師を続けていける環境に身を置きたいと転職をすることに決めました。

 

子育てとの両立と得られる経験を考慮し「訪問看護」へ

子育てと得られる経験を考慮し「訪問看護」を検討

看護師として転職することを考えたとき、「これまでの看護技術や知識が発揮できない職場でもよい、しかし、看護技術は劣らないようにしたい」と考えていました。

そのため、初めは小規模な病院での病棟勤務ができれば良いと思っていました。

実際には違うと思いますが

  • 「福祉施設やデイサービス勤務」
  • 「クリニック勤務」

などの仕事内容では「これまでの経験が無駄になる」「看護師としてキャリアにならない」と私は感じていました。

でも、子育てと仕事を両立するということが1番の希望条件にしたため、

  • 「短時間勤務であること」
  • 「自宅から近いこと」
  • 「車通勤が可能(保育園送迎のため)なこと」

などが譲れない条件でした。

仕事内容については優先順位としてこだわりはなかったので、はじめに希望していた「病院」と違う「訪問看護」の求人を検討しました。

訪問看護師は未経験でしたが、それを経験して得られることや、今後長く看護師を続けるときに役立つキャリアになるとポジティブに考え、譲れない条件を加味した結果、訪問看護師という仕事に転職を決めました。

 

求人探しは看護師転職サイトを利用しました

訪問看護師求人は、看護師転職サイトを利用して探しました。

利用したのは3社で、

  • マイナビ看護師
  • ナースではたらこ
  • 看護roo!

を利用し、最終的にはマイナビ看護師を利用して転職を行いました。

看護師転職サイトを利用すると、自分で調べなくても条件に合った求人を探してくれるところが良かったです。

しかし、利用した看護師転職サイトの中では、担当者との連絡がいつも長電話だったことで、もう少し簡潔に、メールなどのやりとりが良かったなと思います。

さらに、こちらの条件を伝えているのに、その条件を満たしていなかったり、簡単に「条件を譲歩しませんか」と言ってきたりする担当者もいました。また、看護師求人サイトによって提案される求人は違ったので、複数の看護師転職サイトに登録して自分に合う担当者を見つけるのをお勧めします。

 

転職後、訪問看護師の仕事を行った感想

転職後、訪問看護師の仕事を行った感想

実際に行なっている看護技術としては、浣腸・摘便などの排便支援や食事介助、入浴介助や清拭などの清潔援助、内服管理、医療依存度が高い患者では吸引、経管栄養管理、中心静脈栄養管理、点滴管理、緩和ケア、終末期ケアなどがありました。

訪問看護は最先端医療ではないので、勉強してきた技術や知識を発揮することはなくなってしまいましたが、逆にコミュニケーションと家族看護にかける時間はかなり増えました。

看護は、技術提供だけではなく、人同士の触れ合いや、信頼が大切だということ、治療や療養は生活の一部分なのだということを実感し、今までの自分にはなかった看護の価値というものを知ることができました。

1日のスケジュールについて

出勤前5:30~起床、身支度、朝食・子供の弁当作り
6:30~子供の登園・登校
8:45~出勤・情報共有(軽いカンファレンス)
9:00~1件目訪問:病状観察、内服管理、注射など
10:00~2件目訪問:病状観察、排泄介助、飲水介助など
11:00~3件目訪問:病状観察、排泄介助、褥瘡処置など
12:00~4件目訪問:病状観察、人工肛門管理、内服介助、リハビリなど
13:00~5件目訪問:病状観察、在宅酸素管理、経管栄養管理など
15:00~事務所に戻って事務作業(訪問看護計画書・報告書の作成)
16:00勤務終了
勤務終了後16:30~保育園にお迎え
17:00~帰宅
18:00~夕食

 

私が感じた「やりがい」について

私が感じた「やりがい」について病院のように「1つ業務が終わったら病室を離れてまた業務があれば病室に行く」というのと違い、訪問している時間は患者・家族とゆっくりと関わることができ、笑顔が多く見られることが、私の働いてみたやりがいでした。

患者や家族の反応を見ながら本当に必要とされていることを提供できるので、自分が役立つことができていると実感できました。

また、在宅療養は病気だけを治療するという場ではないので、患者や家族の人生や生活、人間模様に触れることができるのも「自分自身の人間的成長に繋がっているな」と感じます。

 

訪問看護師は思ったより休みが取りづらかった

訪問看護師は思ったより休みが取りづらかった

転職したのは小規模な訪問看護ステーションでしたが、訪問看護師は未経験だったので、小規模事務所のデメリットが分からず「アットホームでいいな」と人間関係が良いことしか考えていませんでした。

しかし、入職後に実感したのは、小規模な個人事務所のような会社だと、デメリットが意外と多く、

  • 代わりの看護師がいないので休みが取りづらい
  • 無理な勤務でも頼まれると断りにくい

など、がんじがらめの規則がない反面、臨機応変すぎて曖昧なところがありました

訪問看護師として働くといっても、色々な規模の訪問看護ステーションがあるため、しっかり検討すれば良かったかなと思います。(また、転職活動は2ヶ月くらいで割と早めに決めてしまったので、もう少し時間をかけてもよかったかなと思います。)

特に、私は勤務条件を明確に提示されてない状態で転職を決めてしまいました。

有給休暇や夏期・正月休暇などの休みや基本給とその他の手当てについて合意しないままだったので、後になって「それは当たり前だと思っていた」というようなことがありました。

働く上で、自分の権利を知るためにも勤務条件を明確にしてもらい納得の上で入職した方が良いと思いました。

 

まとめ:転職を振り返って

自分の譲れない条件は妥協せず転職できたことは良かったので、成功率が90%くらいです。

成功したポイントとしては、

  • 譲れないポイント(希望条件)を曲げなかったこと
  • 看護師求人サイトから提案されたのが未経験の仕事だったが挑戦したこと

などがあげられます。

自分の希望する条件の求人はあまりなかったので、看護師求人サイトの担当者に「もう少し条件を緩くしませんか?」とも言われましたが、譲れない希望条件は曲げませんでした。

自分の働きやすい環境をイメージして条件を考えていたので、もし何かのポイントを妥協していたら、生活のバランスや子育てとの両立が難しくなった時に「あの条件がクリアされていれば」と後悔することになったと思います。

また、譲れない希望条件は曲げずにこだわった結果、満足がいく転職になりました。

訪問看護師は未経験でしたし、看護師としてベテランの年齢だった私は、「オールマイティに対応できるというイメージを持たれる」と思ったので今の自分に務まるのかと少し不安もありました。

しかし、思い切って挑戦してみて新しい技術や知識を得ることができて結果的に良い転職になったと思います。

私の看護師としての転職活動は、自分を売り込みアピールすることで一生懸命だったのですが、雇用側の会社や病院ことを冷静な目で判断することも大事だと思います。

次に転職活動を行う際は、勤務条件や具体的な仕事の内容をしっかりと把握して納得してから転職を決めたいと思います。

 

監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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