新人看護師が保健師へ転職する際の理由と注意点

新人看護師が保健師へ転職する際の理由と注意点

最近では、4年生大学を卒業し、看護師と保健師の資格を取得する人が増えているようです。この場合、看護師から保健師への転職を考える人も多いといいます。ここでは、新人看護師から保健師に転職する際に、これは知っておくべき。という情報や、注意点などについて触れていきます。

1.新人看護師が保健師に転職する理由

新人看護師が保健師に転職する

最近では、4年生大学を卒業している人の多くが、看護師と保健師の両方の資格を取得しているというケースはよく目にします。また、看護学校などでも、保健師資格を同時に習得できるコースがあるようです。

このように、すでに資格を両方持って看護師として働いているケースでは、以下のようなパターンで看護師から保健師に転向しようと考えている人がいます。

 

保健師になりたかったが採用試験に合格しなかった

保健師という仕事は、なかなか簡単になれるものではありません。採用試験は狭き門であり、どんなに勉強していて優秀でも、採用人数が限られるため、なかなか採用してもらえないのが現状です。

そのため、保険として取得していた看護師の資格を活かして、仕方なく看護師をしているという人は多くいます。このように、もともと保健師を目指しているため、新人看護師でも、保健師の採用試験を受けようとする人がいるようです。

 

臨床経験を積んでから保健師になりたいと考えていた

保健師の仕事は、看護師の経験が活かせる仕事でもあります。大学卒業後の進路を決める際に、「まずは看護師の経験をしてみたら?」と勧める大学教授も多いといいます。

また、保健師として病院に採用される場合は、看護師と兼任することもあるようです。そのためか、採用される幅を広げるために看護師として働く経験をしてから、保健師を目指すケースもあります。

 

看護師の仕事が大変なので保健師への転向を考え始めた

看護師の仕事は、とてもハードなものです。新人看護師ともなると覚えることも多く、休日なども返上して独学する人も多いです。夜勤と日勤を繰り返すシフトに、身体がついて行かない新人看護師もいます

 

保健師は体力的な負担が少ない

一方、保健師の場合は、夜勤はなく、それだけでも負担が減ります。出勤時間が遅く、朝ゆっくりできる職場もあるため、働く上での身体の負担を極力減らせるというメリットもあります。

看護師をしてみたはいいものの、看護師の仕事の大変さに音を上げてしまっている新人看護師は、保健師として働こうと転職を考えるケースが少なくありません。

 

2.新人看護師の保健師転職活動について

転職活動について

看護師の経験をしていたといても、1年ほどの経験では、転職に有利に働くほどのポイントにはなりませんし、結局は狭き門を突破するために採用試験に合格しなければいけないため、難易度は高いままと言えるでしょう。

 

転職活動は在職しながらすすめる

保健師の求人情報は、看護師に比べてとても少ないです。仕事を辞めてから腰を据えて転職活動したいと思うかも知れませんが、新人看護師では貯蓄も少なく、採用される可能性も低いため、経済的なこともしっかり考えて転職することが大切でしょう。

 

転職エージェントを利用して専任のコンサルタントに相談する

転職エージェントを利用して、専任のコンサルタントに相談して仕事を決めるのはとてもおすすめですが、保健師の求人情報はとても少ないので、応募先を見つけること事態が大変で、時間がかかる可能性が高くなります。

 

求人票を見つけるだけでも大変

実際のところ、産業保健師や学校保健師ともなると求人票を見つけるだけでも大変です。転職エージェントなどに登録して、効率的に保健師の求人情報を集めたとしても、看護師や保健師の資格を活かして働ける他の職業を勧められる可能性もあります。

 

保健師経験が求められる求人も多い

保健師の求人募集をしている職場では、すでに保健師として働いたことのある経験者を求めているケースがあります。保健師経験5年以上などの条件を出す職場もありますし、社会人経験が3年以上などの条件を示しているところもあります。

 

採用担当者に「忍耐のない人」と思われることもある

一般的に世間では、すぐに転職する人を評価しない傾向があります。少なくとも3年は働かないと、心証が悪いといった見方をする人も少なくありません。そのため、職業や業界にかかわらず、新人看護師の状況で転職をするのは、「看護師の仕事に耐えられない忍耐のない人だ」と思われる可能性もあります。

 

きちんと志望動機を話せるようにする

楽をしたいと思われがちだからこそ、きちんと志望動機を話せるようにしておきましょう。「病気の予防が大切だと感じた」「別の角度から患者さんの健康を守りたい」など、看護師として働いた経験から、保健師を目指すことになった動機を話せるようにしておくと、採用担当者を納得させられる可能性が高くなります。

 

転職までに時間がかかることもある

看護師であれば、1ヶ月以内に次の職場の仕事を見つけることも可能かもしれませんが、保健師の場合は、何ヶ月もかかる可能性は非常に高いです。

ポイント!

ポイント

経済的な事を考えても、すぐに転職できるとは限りませんので、できるだけ仕事をしながら、転職先を見つけましょう。

 

3.保健師へ転職する際の注意点

保健師へ転職する際の注意点

新人看護師としての経験もありながら、保健師の資格を持っているわけですから、新卒で就職するよりも有利に捉えている人もいるかもしれません。しかし、もともと求人数が少ない保健師は、やはり転職先も少ないのが現状です。

 

病院への保健師転職では看護業務を兼任するケースもある

保健師の場合、看護師の資格を持っていると、看護師の業務と兼任して働くケースも多いです。これは、病院に採用される場合に多く、普段は看護師として働き、健診のあるときや健康指導が必要な時にだけ保健師としての業務を行うといった働き方をします。

 

新人看護師が最初から理想の職場で働くのは難しい

他にも、条件のいい職場は保健師経験が必要なケースも多く、新人看護師から自分の理想の保健師に転職することは、とても至難の業です。このように、新人看護師では、保健師一本で働けるような職場にありつけない可能性もあることを覚えておきましょう。

 

保健師の仕事は物足りなく感じる時もある

保健師の仕事は、命を預かる看護師の仕事と違って、慌ただしさがない職場です。患者さんと接する際にも、ある程度症状が落ち着いているケースが多く、落ち着いています。毎日慌ただしい中で、患者さんに直接接しながら、回復するのを見てきたと人は、保健師の仕事があまりに落ち着いているので、ちょっと物足りない気持ちになることもあります。

 

「看護師の方がよかった」と後悔するケースもある

夜勤がないなどの働きやすさがある保健師の仕事ですが、いざ、保健師になってみると、「看護師の方がよかったかも?」と後悔するケースもあるようです。

保健師の場合、看護師のように夜勤がないため、給与は下がる傾向にあります。基本給が同じでも、実際に手に入るお金は減ってしまうので、感覚的にはとても給与明細を見てびっくりすることもあるでしょう。

 

看護師と保健師は仕事内容が全く違う

看護師の経験が活かせたとしても、仕事内容は全く違うということも覚えておきましょう。新人看護師として看護師の仕事を一生懸命覚えたと思いますが、保健師に転職をすれば、一から覚え直しになります。

また保健師は一人で働かなければいけないことも多く、チームワークを活かして協力しあいながら働きたい人には、保健師の仕事は孤独に感じられるかもしれません。

看護師から保健師に転職する際のメリットデメリットについては、「看護師(職)から保健師になる注意点とメリット・デメリットについて」をご覧ください。

看護師から保健師に転職する際して後悔しないためにも、転職するメリット・デメリットを把握しておきましょう。

 

まとめ

いかがでしたか。もともと求人数が少ない保健師の仕事は、転職するのは容易ではありません。そのため、思いつきで行動したりせず、落ち着いて転職をすることをおすすめします。新人看護師の場合は、経済力もないため、安易に転職を考えないことが大切です。

初めての転職で失敗してしまうと、すぐに転職が必要になり、転職回数がかさんでしまいます。すると、今後の転職に影響する可能性もありますので、とにかく冷静に転職を考えるようにしましょう。

亀岡 さくみ

【資格:看護師、保健師、養護教諭第二種】

都内の日本赤十字医療センターで3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして「はたらきナース」を運営中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職、仕事、生活をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

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