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胃腸内科クリニックへの看護師転職でおさえるポイント5つ

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胃腸内科クリニックへの看護師転職

胃腸内科クリニックに転職したいけれど、仕事内容や転職するメリット・デメリットが分からないため不安を感じていませんか。

胃腸内科で働く場合は基本的に「胃腸内科クリニック」が職場になることが多く、胃腸内科は、消化器内科とも呼ばれるところで、食道から胃や腸など、食べたものが通る器官を扱う診療科です。

胃腸内科クリニックへの転職を考えている看護師が、より具体的なイメージをもって転職するために、胃腸内科クリニックの主な業務と、看護師の役割について、詳しく説明します。

1.胃腸内科クリニックの看護師の役割とは

胃腸内科クリニックの看護師の役割

胃腸内科クリニックの大きな収入源は、内視鏡検査や治療を月に何件実施できるかどうかにかかるとも言われています。

そのため、胃腸内科クリニックでは内視鏡検査がスムーズにできるために、検査日予約・検査説明・同意書の確認・検査前の食事等の説明などが看護師の大切な役割になります。

 

胃腸内科クリニックの主な看護師の役割

胃腸内科クリニックの看護師の主な役割は、下記のようなものになります。

  • 内視鏡検査のスムーズな進行
  • 生検した組織の取り扱い
  • 検査説明
  • 採血や点滴、健診業務
  • 診察介助
  • 電話対応

以上になります。

 

補足説明!

ポイント

内視鏡検査を中心に行うため、医師・事務・診察介助スタッフと連携しながら業務をスムーズに進ませるリーダーとしての役割が、看護師に求められるのです。

 

公費である胃がん健診も胃内視鏡検査が実施されるようになっている

公費の胃がん健診でも、胃内視鏡検査が実施されるようになり、胃腸内科クリニックの業務が更に内視鏡検査に特化された部分があります。

そのため、内視鏡検査業務に関わる看護師の活躍が、クリニックでも必要な役割とされています。

 

2.胃腸内科で働く看護師の仕事内容

胃腸内科で働く看護師の仕事内容

胃腸内科クリニックでは日帰りの内視鏡治療(ポリープ切除術など)を行っているところが多く、ここで働く看護師にはその介助につくことが求められます。

 

(1)胃腸内科クリニックでの看護師1日の仕事内容

8時30分~9時 ・朝一の胃内視鏡検査の準備・介助・洗浄
(胃内視鏡検査が多い時期は、8時から対応)
・呼気テスト(ピロリ菌除菌後のテスト)の実施
9時~11時30分 ・30分毎に内視鏡検査の準備と介助・洗浄を実施
・診察介助、血圧測定や採血などの実施
・特定健診・がん検診患者への身体計測・採血・尿検査・心電図などの実施
・内視鏡検査などの検査説明、同意書の確認
・CTやMRIなどの検査予約を連携施設に依頼
11時30分~12時30分 ・大腸内視鏡検査の準備・介助・洗浄(場合によっては胃内視鏡も同時に行う)
・検体を外部に依頼、検査結果の受け取りと医師への報告
12時30分~14時30分 ・昼休憩
*検査等が終了していない場合には、対応する
14時30分~ ・必要時、検査前のルート確保を実施
・大腸内視鏡検査の準備・介助・洗浄(1~3名程度)
・鎮静剤使用後の患者の管理
15時~18時 午後の診察開始
・診察介助を行う
・診察介助、血圧測定や採血などの実施
・内視鏡検査などの検査説明、同意書の確認
・CTやMRIなどの検査予約を連携施設に依頼
・内視鏡機材の後片付けと明日の検査準備

以上が胃腸内科クリニックで働く看護師の1日の仕事内容でした。

特定健診・がん検診が開始されると、内視鏡件数も健診対応数も格段にアップします。そのため、検査が終了し、内視鏡洗浄・消毒の時間に何かアクシデントがありその部分が滞ってしまうと、予約検査ができなくなり、一日のスケジュールがスムーズに進まなくなります。

 

補足説明!

ポイント

胃腸内科クリニックの看護師は、検査後の患者さんの状況確認しつつ、次の検査準備も始めることが、一日の業務の中で一番の比重を占めるとも言えます。

 

(2)内視鏡検査の下準備も重要な仕事

看護師の業務として増えてきたのが、内視鏡検査の準備などです。こうした準備は、基本的に看護師の指導の下に行うのです。

また、内視鏡治療以外の患者さんに対しては一般的なクリニック業務を行うことになりますので、胃腸内科での看護師業務はルーチーン化されやすく人によって向き不向きはあるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

胃腸内科クリニックでは、内視鏡治療の介助がメインの業務になることも多いため、予め内視鏡に関する知識を勉強しておくと良いでしょう。

 

3.胃腸内科で働く看護師のメリット

胃腸内科で働く看護師のメリット

クリニックに勤務しつつ、看護師としてスキルアップできることが、胃腸内科クリニックに転職する最大のメリットになります。

 

(1)内視鏡治療の知識・技術が身に付く!

胃腸内科クリニックでは毎日のように内視鏡治療に携わることになりますから、ここで働く看護師は自ずと内視鏡に関する知識・技術を身に付けることができます。

 

ポイント!

ポイント

胃腸内科や消化器内科はニーズが高いことから、街の至る所にクリニックがあります。

そのため、胃腸内科での看護スキルを身に着けておけば、経験者としての転職先が見つけやすく、よりスキルアップが望めたり、条件がよいところに転職できたりする可能性も高いのです。

 

内視鏡技師も目指すことが可能です

胃腸内科クリニックを開業する医師の多くは、内視鏡専門医を持っている場合が多いです。

その指導医のもとに内視鏡検査・治療業務を2年以上従事できれば、内視鏡技師を目指すこともできます。

 

(2)他のクリニックに比べ看護師の年収が比較的高め

胃腸内科クリニックで働く看護師は、内視鏡検査によってある程度安定収入が望めます。

そのため、一般内科のクリニックよりも、高収入を得られる可能性が高いといえます。

雇用保険・社保完備のクリニックが多い

私も以前に勤めていた胃腸内科クリニックも、看護助手・看護師の常勤者が6名の他に、事務員などもおり、雇用保険だけではなく、社保完備でした。検査準備と介助に追われる忙しさはありますが、胃腸内科クリニックは年収や福利厚生が保証されていることが多いのも、転職するメリットになります。

 

(3)胃腸疾患に強くなることが出来る

現代は誰もが何らかの消化器症状を持っている時代といっても過言ではありません。

胃腸内科クリニックの看護師は、内視鏡検査や医師の説明を通して、胸やけや胃痛、便秘や下痢などに対する対処法や検査、薬剤に詳しくなることができます。

 

補足説明!

ポイント

解剖学的に説明することができるようになるため、家族や周囲の人に相談された時でも、説得力のある説明ができるようになり、頼りにされます。

 

4.胃腸内科で働く看護師のデメリット

胃腸内科で働く看護師のデメリット

胃腸内科で働く看護師のデメリットは、毎日の仕事がハードだということでしょう。胃も腸も扱う胃腸内科は非常に訪れる患者が多く、毎日が忙しい診療科です。

 

(1)検査が中心で自分のペースが仕事が立てにくい

胃腸内科クリニックは、医師が内視鏡検査と診察業務をこなしています。

そのため、看護師は、医師の診察状況を確認しながら自分の業務を進めるため、自分のペースで仕事・行動することがしにくい面があります。

クリニックだからという考えは辞めたほうが良い

例えば、胃がん健診と特定健診があり、身体計測などを先に進めたくても、医師から「検査準備はまだ?」と急がされてしまう場合もあります。

クリニックだからゆっくりと自分のペースで、と考えていた看護師にとっては、流れになじむまでは辛いと感じることがあります。

 

(2)体力を使い肩や腕が痛くなる

何度も内視鏡の着脱や洗浄を行うと、肩や腕が痛くなることがあります。

内視鏡は高額機器のため、やはり持ち運びは緊張しますし、べたべた触らないように配慮する必要もあります。

 

(3)感染に対する不安がある

内視鏡検査は、胃液や排泄物に接触する機会が増えます。

また、組織をつまんだり、ポリープを切除したりといった処置も行うため、血液汚染の可能性もあります。

スタンダードプリコーションを守りながら対応しなければ、血液や体液などの暴露を受け、感染する可能性も否定できません。

 

注意点!

ポイント

胃腸内科クリニックでは、他の一般内科のクリニックと比較して、感染対策が必要になります。

 

5.胃腸内科クリニックの看護師求人を選ぶ際の注意点

胃腸内科クリニックの看護師求人を選ぶ際の注意点

胃腸内科クリニックの看護師求人を探す場合の注意点をご紹介します。

初めて転職する場合は必ずチェックしましょう。

 

(1)福利厚生の労災や社保の対応を確認しよう

胃腸内科クリニックには、内視鏡業務が必須になる場合があり、働く看護師は生検や治療介助も含めての業務にもなります。

そのため、労災や社保などにどのように対処しているのか、胃腸内科クリニックの福利厚生をチェックすることが大切になります。

 

時給や給料が安い胃腸内科クリニックも注意!

胃腸内科クリニックの多くは、他の内科クリニックよりも時給も高め設定なところが多いです。

そのため、その地域の中で時給や給料が安い場合には、ちょっと危険と考え、慎重に調べてから転職した方がベターです。

 

(2)胃腸内科クリニック医師の資格をチェックする

せっかく看護師として胃腸内科クリニックで働き内視鏡業務を身に付けるなら、内視鏡技師を目指すことが将来のスキルアップにつながります。

そのため、医師が内視鏡専門医を持っているかを確認することが大切です。

 

(3)早出業務があるかを確認する

内視鏡検査を行うために、早出業務があるかを事前に調べておくことも大切です。

私が勤務したことがある胃腸内科クリニックは、朝7時45分から開始する日もありました。

子育て中の看護師の場合には、対応できない場合もありますので、事前に確認した上で勤務条件を相談することが大切です。

 

(4)細かい条件も含めてクリニック求人が豊富な転職会社に相談しよう

条件が細かい場合や、初めてのクリニックへの転職の場合などは、まず看護師専用の転職会社を利用して情報収集から求人の紹介までしてもらいましょう。

履歴書や面接のサポートも行ってくれるので使わない手はありません。

ただ、クリニック求人が少ない看護師求人サイトもあるため、以下の看護師クリニック求人が多い転職会社を利用しましょう。

登録後、担当者から連絡が入りますので流れなども確認してみてください。

 

まとめ

胃腸内科クリニックでの仕事は、覚えること自体は限られています。しかし、非常に幅広い分野を扱っている上に、内視鏡などは日々進歩していっているため、勉強は結構大変です。患者のニーズも高いことから忙しいクリニックも多いでしょう。

また、胃腸内科クリニックは、内視鏡検査を中心に、診療を行う面が強いです。それは、内視鏡検査件数が多いことが、クリニックの収入につながるからです。

そのため、胃腸内科クリニックの看護師は、内視鏡検査の準備・検査介助・洗浄を行いながら、診察介助や健診業務、検査説明などをこなしていきます。

時には、検査を優先させるため、看護業務が自分のペースにならないこともあります。また、内視鏡検査に携わることで、感染リスクが高まることもあります。

だからこそ、福利厚生がしっかりしている、ある程度時給や収入が安定している胃腸科クリニックを選ぶことが大切です。

そして、将来の自分のスキルアップのために、クリニック看護師であっても、内視鏡技師資格を目指してください。胃腸内科クリニックの多くは、そのチャンスを得ることができるのです。

「クリニックだから楽でしょ」と思うと痛い目に遭う可能性が高いため、看護師求人サイトなどを利用して予め業務内容や職場の雰囲気を確認した上で転職に踏み切るようにしましょう。



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この記事を書いた人

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。


カテゴリー:看護師に人気の科

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この記事を書いた人:ラビウサ
(公開日:)(編集日::2017年11月24日)

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