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在宅診療専門クリニックへの看護師転職6つのポイント

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専門看護師ラビウサ
在宅診療クリニックへの看護師転職で知っておきたい6つのポイント

病院やクリニックというと、そこに患者さんが足を運んで必要な治療を受けるというイメージがあると思いますが、在宅医療においては、入院ではなく在宅で生活しながら必要な医療治療を受けることができ、患者さんにとっては生活の質を今まで通り維持しながら医療ケアを受けられるなど、大きなメリットがあります。

そんな在宅医療を希望する患者さんを専門に取り扱うのが、在宅診療専門クリニックです。(クリニックなので外来も受けているケースが多いです。)

在宅診療専門クリニックでは、医師や看護師が患者さんの自宅に足を運んで、必要なバイタルチェックをしたり治療を行います。訪問看護や訪問看護ステーションとの違いは医師と一緒に患者さんの自宅に同行することです。

ここでは、在宅診療専門クリニックへの看護師転職への7つのポイントをまとめています。

ポイントを押さえ、看護師転職サイトを活用して転職活動に臨みましょう。

1.在宅診療クリニックの看護師に求められるスキルとは

看護師に求められるスキル

在宅診療専門クリニックへの転職を希望する際には、決められた職務の枠を超えて、患者さんが必要な介助にフレキシブルに対応できるような心構えが必要となります。

 

電話対応などの受付業務が出来るスキル

在宅診療クリニックは、在宅診療の依頼や患者・家族からの問い合わせなど、電話対応能力を求められます。受付スタッフだけで対応できないこともあり、電話対応できるスキルは必須になります。

 

一般的な外来業務ができるスキル

在宅診療クリニックは、外来患者や市民検診なども対応している場合もあります。そのため、採血や点滴、心電図や簡単な問診・検査説明などの外来看護業務のスキルも必要になります。

クリニックは、スタッフが少ないため、自分ひとりで対処することもあります。点滴・採血ができる看護スキルは必須と考えておくことが大切です。

 

多職種との調整力スキル

在宅診療クリニックの看護師は、は医師を中心とした患者さんの在宅ケアを行う職種との連絡が欠かせない仕事です。そのため、医師の見立て、患者や家族の意向、ケアマネージャーや訪問看護師が、協働していくための調整力が必要になります。

 

ポイント!

ポイント

在宅診療クリニックだからと言って、自分たちの意見を地域で働く職種に押し付けてしまうと、次の患者依頼が減ることさえあります。地域で在宅診療を続けていくためには、在宅診療クリニックが、主治医と地域で働くスタッフとの橋渡しができる能力も求められるスキルになります。

 

訪問診察患者へのケア対応スキル

訪問診療患者が必要としているケアの知識と、対処できる幅広い看護技術が必要になります。

勤務している在宅診療クリニックでは、緩和ケアが必要ながん患者さん、高齢者の方、筋ジストロフィーなどで人工呼吸器などを使用している方などの在宅診療をしています。

 

在宅診療の一般的な内容

在宅診療の内容は以下の通りです。

  • 痛みのコントロールの知識と管理
  • 認知症の方に対するケア
  • がん患者さんやご家族の支援
  • PEGやHPNに関する手技
  • 看取りのケア
  • 皮下を含めた輸液管理
  • ストマなどの管理

訪問医が対処できる処置に対する看護ケアに対処する必要があります。幅広いケアを自分のものにしたい、新しいことを取り入れて患者さんとの信頼関係を構築したいと前向きに考える方にとって、これほど楽しいことはありません

ただ医師の診察介助だけでとどまらないのが、在宅診療クリニックで働く看護師に求められるスキルです。

 

ポイント!

ポイント

病棟のように時間に追われることがないので、準備をして患者さんのケアに対応できます。覚えようと思う気持ちがあれば、必ず身につき、自分の役にたつスキルになります。

 

2.在宅診療クリニックで働く看護師の1日のスケジュール

1日のスケジュール

多くの場合は、午前中は外来診察、午後が在宅診療のパターンになります。朝、クリニックの掃除と、その日の訪問診察予定や患者さんの状況についてカンファレンスを行い、情報共有をします。

【内容】 【時間】 【詳細】
外来診察
(午前)
9:00~ ・クリニックの掃除
・その日の訪問診察予定患者の把握
・カンファレンスによる情報共有
10:00~ ・外来診察介助
・新規依頼患者への電話対応
13:00~ お昼休憩
在宅診療 14:00~ 在宅診療先に訪問
外来診察(午後) 16:30~ ・外来診察介助
・新規依頼患者への電話対応
18:00~ 終了

そして、外来診療を行ってる場合には、午前中は外来診療になるため、診察介助を行いながら、患者さんや新規依頼の電話対応を行います。

 

在宅診療に関して

在宅診療は、定期的に曜日を決めて患者さんを診療していますが、状態が変化した場合には緊急対応をするため、予定は未定という感じになるのが一般的です。

また、訪問看護を先行して行い、患者さんの状態を確認したうえで、訪問診療をすることもあります。そのため、外来診察中に、看護師が午後のスケジュールを組みなおし、訪問診察を予定していた患者さんの訪問時間が変更になることなど多々あり、その連絡を看護師が行います。

 

午後:訪問診察への同行と患者への訪問看護

午後は、訪問診察への同行や、担当している患者さんの訪問看護に出かけます。また、クリニックに医師が不在となるため、外来にかかってくる電話対応をするスタッフが必ずクリニックに残ることになります。

 

午後も外来診療を行う

午後の外来診療は、夕方からになることが多いですが、在宅診療が予定以上に時間がかかることもあり、その場合にはクリニックに残ったスタッフ・看護師が対応することになります。

また、訪問看護記録や、電話対応、新規の訪問診察の依頼など、カルテ入力や記録などをも必要になります。在宅訪問診療は、一日に直接関わる患者数は多くはありませんが、電話や記録などはその日のうちに記載して、申し送ります。

 

3.在宅診療専門クリニック看護師の給与について

 在宅診療専門クリニックの看護師平均年収・平均給与

では次に、転職の重要なポイントとなる給料について確認していきましょう。

病院勤務で夜勤をする看護師と比較するとやや年収はダウンする傾向にあります。

在宅診療専門クリニックで働く看護師の場合には、患者さんの自宅を訪問するのは基本的に平日の昼間なので残業も夜勤もないことが多いため、手当は付きません。そのため、基本給のみのお給料となるため、病院勤務になれている人にとっては平均年収は少ないなと感じることが多いようです。

クリニックによっては独自の手当がありますので確認しましょう。

 

転職前に給料体制を把握しておく必要あり

在宅診療専門クリニックで働くためにはある程度の看護師としての経験が必要になるので、転職先を探す場合には、お給料面も良く比較しながら自分に合ったところを見つけたいものです。

在宅診療専門クリニックの中には、給料が歩合制や年俸制など異なる場合もありますから、給料がどのような体制になっているのか、どんな手当がつくのかも合わせてチェックしておきましょう。

 

オンコール手当てがあるクリニックも存在する

在宅診療専門クリニックの中には、24時間体制で対応している病院もあります。真夜中に患者さんの自宅を訪問するというわけではありませんが、患者さんの急変時に備えて看護師や医師などのスタッフがオンコールになったり、自宅待機しなければいけないなどの場合があります。

その際には、オンコール手当が支給されることもありますから、そうした部分も合わせてチェックしましょう。

 

4.在宅診療専門クリニックへの看護師の転職メリット

在宅診療専門クリニックのメリット

在宅診療専門クリニックへ看護師転職することは、病院勤務にはないメリットがたくさんあります。

 

看護師として地域に密着した仕事ができる

看護師が在宅診療クリニックで働くメリットは、病院よりももっと身近にその地域の患者さんやご家族の相談やケアに関する仕事ができることです。最近は、病院での退院調整部門であれば、退院した患者さんのご自宅に出向くことができるようになりました。

病院の看護師が自宅に出向き、患者さんの支援をすることは難しく、病院と患者さんだけの関係の中での視点になりがちです。その点、在宅診療クリニックでは看護師として地域密着の仕事ができる醍醐味があります。

 

主治医と相談しながら他の職種と連携できる楽しさがある

在宅診療クリニックでは、主治医との連携がとりやすいこともあり、主治医や自分が知りえた情報をもとに、病院やケアマネージャー、他の訪問看護ステーション、施設など地域にあるリソースを活用しやすくなります。

地域に密着した看護をしつつ、主治医と相談しながら他の職種と連携できる楽しさは、在宅診療クリニックで働く最大のメリットです。

 

訪問看護での指示がすぐにもらえること

在宅診療クリニック働く看護師のメリットは、訪問看護を行う際の医師の指示が、すぐにもらえることです。

在宅診療クリニックの医師が、必ずしも訪問看護を自分のクリニックの看護師に行わせるわけではありません。患者さんの希望や、クリニックの状況によって、クリニックとは関係ない訪問看護ステーションと連携することになります。

訪問ステーションの訪問看護師の場合は、タイムリーに患者の主治医である訪問医にすぐに指示をもらえるとは限りません。また、患者さんへのケア方針で、意見が食い違うこともあり、いやな思いをすることもあります。その点、在宅診療クリニックではありません。訪問看護師と在宅診療クリニックの違いといえます。

 

ポイント!

ポイント

在宅診療クリニックから訪問看護に行く場合には、事前に情報共有をしていますし、医師のスケジュールを把握しており、患者さん宅での対応がスムーズです。これも、在宅診療クリニックで働く看護師のメリットになります。

 

時間をかけて患者さんと関わることができる

在宅診療専門クリニックでは、常に同じ患者さんを訪問するため、患者さんとのコミュニケーションを続けながら人間関係を築くことができるというメリットもあります。

病院の中でも急性期病棟の場合には、患者さんの名前を覚えることも難しいぐらい多忙を極める職場環境になってしまうことが多いのですが、在宅診療専門クリニックならマイペースで患者さんとしっかりコミュニケーションをとりやすくなります。

5.在宅診療専門クリニックへの看護師の転職デメリット

在宅診療専門クリニックへのデメリット

在宅診療専門クリニックへの転職は、看護師にとってデメリットがあります。

 

自由な訪問看護がしにくい

訪問看護が好きで、訪問看護にやりがいを持っている看護師の場合には、在宅診療クリニックの訪問看護が窮屈に感じることがあります。

一緒に働いているスタッフも、訪問看護の経験が長いほど、主治医の意見がすぐに反映してしまう在宅診療クリニックでは、自由な看護ができないと言う声をききます。それは、訪問看護ステーションの管理者が看護師であり、在宅診療クリニックの管理者が医師であることからも想像できると思います。

 

ポイント!

ポイント

訪問看護をやりたいと思い、在宅診療クリニックでの訪問看護師を希望した場合には、充実感が得られない可能性があります。

 

医師の補助業務が多い

在宅診療クリニックは、外来業務を行っている場合や、施設と連携し、訪問診療を行っていることもあります。

そのため、通常の外来診察の介助や、市民検診などにまつわる看護業務、高齢者施設やグループホームなどへの訪問診察に同行することが求められます。

採血な心電図が苦手、高齢者施設に興味が持てない場合でも、スタッフが少ない分、担当しなければなりません。それが、在宅診療クリニックの看護師として働くデメリットです。

 

ポイント!

ポイント

開業したての在宅診療クリニックほど、クリニックの業務がはっきりせず外来や施設訪問を行って、医師も収入を得ようとします。医師が何をやりたくて、在宅診療クリニックとして活動しているのかを把握しておかないと、自分がやりたかった看護から遠のいてしまう可能性があるのでご注意を。

 

看護師としての技術が落ちる

在宅診療専門クリニックの看護師は、患者さんの自宅を訪問して基本的なバイタルチェックを行ったり、注射や点滴など簡単な医療行為を行うことが在宅診療専門クリニックで働く看護師の主な職務となるため、病院のように看護師としての技術力を磨くことは難しくなってしまいます。

 

ポイント!

ポイント

在宅診療専門クリニックへの看護師転職は、看護師としてのキャリアを目指したい人にとってはデメリットと言えるでしょう。

 

少さな職場独特のデメリットがある

また、在宅診療専門クリニックの多くは少人数のスタッフで切り盛りしているため、職場の雰囲気や人間関係は、そのスタッフと上手くできるかどうかによって大きく左右されます。もしも性格的に合わない職場へ転職してしまうと、仕事でやりがいを感じる以前に働きづらいと感じることが多くなってしまうかもしれません。

 

ポイント!

ポイント

これは在宅診療専門クリニックに限らず、クリニックで働く看護師の職場に共通するデメリットです。全体的なクリニックのメリット・デメリットに関しては「クリニック看護師求人|転職前の7つの注意点!」を確認してください。

 

6.在宅診療専門クリニックへの転職注意点

在宅診療専門クリニックへの転職注意点

在宅診療専門クリニックへの転職を考えたら、いくつかの点に注意しながら仕事探しをしましょう。

 

オンコールの有無で拘束時間が違うので注意

残業は殆どありませんが、オンコールを行っている在宅診療では、夜間の対応や訪問看護があることもあります。それは、そのクリニックの医師の考え方と、看護師の契約内容によって違いが出ます。

 

相談、連絡、時間管理も業務に入るので注意

外来クリニックであれば、医師の指示を受けながら、毎日の業務は同じことの繰り返しが多いのですが、在宅診療クリニックは看護師の判断も多く求められますし、相談・連絡業務も多いのが特徴です。

日々の変化があり面白いですが、その分時間管理が思うようにならないストレスもあります

 

交通手段の詳細について

在宅診療専門クリニックでは、自家用車で患者さんの自宅を訪問することになるため、交通費の支給がどうなるのか、移動の手段はどうなるのかという点も、転職前に必ずチェックしておきたい注意点です。業務の一環として患者さん宅を訪問するのだから病院側の営業車を貸してくれるはずと思っていても、その扱い方法は病院によって異なっているのが実情です。

車はマイカーなのか病院の営業車なのかどうか、かかるガソリン代は誰が負担するのかによっては、経済的な負担が大きく異なりますから、あらかじめチェックしておきましょう。

 

まとめ

在宅診療クリニックでは訪問看護ステーションと違ったメリット・デメリットが存在します。訪問診療があり医師が同行するというのが一番違う点です。訪問看護かクリニックかで迷っている方には非常に良い環境ではないでしょうか。

在宅診療クリニックが全国で見ると数が少ないため、看護師専用の転職サイトで求人を探すことをお勧めします。

希望に合った在宅診療クリニック求人が見つかると良いですね。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。


カテゴリー:クリニック


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この記事を書いた人:ラビウサ
(公開日:)(編集日::2017年07月27日)

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