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林みずほ

現役看護師

林みずほ

( 看護師 )

地域医療支援病院、特定機能病院、一般病院で看護師が働くのメリット・デメリット比較

林みずほ
現役看護師林みずほ
看護師 病院 働くメリット・デメリット 機能別 比較

20床以上の病床を有する病院を機能別に分類すると「特定機能病院」「地域医療支援病院」「一般病院」に分けられます。過去には「総合病院」と呼ばれていた病院も今はその名は無くなりました。病院で働く、と言っても様々な形態の病院があるので自分が将来的にどのような看護がしたいのかという視点で職場を選ぶことも大切です。

このページでは、地域医療支援病院・特定機能病院・一般病院について、それぞれで働く看護師のメリット・デメリットを比較していますので、病院への転職を検討中の方は参照ください。

1.看護師が「地域医療支援病院」で働く場合について

看護師 地域医療支援病院 働く

地域医療支援病院の条件は原則として200床以上の病床を有し、紹介患者中心の医療を提供していることなどです。平成24年時点では、386の病院が承認を受けており、地域医療支援病院の役割は以下の通りです。

  • 紹介患者に関する医療の提供
  • 医療機器の共同利用の実施
  • 救急医療の提供
  • 地域の医療従事者に対する研修の実施

また、地域医療支援病院では二次救急を受け入れるため、幅広い患者層が集まります。国立病院や県立病院、市民病院などがこれにあたります。更に詳しく知りたい方は「看護師が地域医療支援病院へ転職する時のポイントすべて」をチェックしてみてください。

 

地域医療支援病院で働く看護師のメリットとは

地域医療支援病院では診療科も多く、あらゆる世代の患者層によって幅広い経験やスキルが身につきます。また勉強会や研修などの教育面が充実しており、年収は比較的高めです。さらに、様々な手当てがあり、福利厚生も充実しています。

 

地域医療支援病院で働く看護師のデメリットとは

地域医療支援病院の場合、2次救急医療を担うため、とにかく忙しいのが最大のデメリットだと言えるでしょう。よって、必然的残業も多くなってしまいます。また、希望していない診療科へのローテーションもあります。

 

2.看護師が「特定機能病院」で働く場合について

看護師 特定機能病院 働く

平成4年の医療法改正で創設されました。特定機能病院の条件は400床以上の病床数を有し、通常の2倍程度の医師が配置、看護師は患者数÷2が最低基準となります。まず、特定機能病院の役割は以下の通りです。

  • 高度の医療の提供
  • 高度の医療技術の開発・評価
  • 高度の医療に関する研修

高度専門治療や3次救急を担う大学病院などがこれにあたり、集中治療室、無菌病室、医薬品情報管理室が必要であり、平成26年時点で、84病院が承認を受けています。

また、特定機能病院について更に詳しく知りたい方は「特定機能病院とは?働く看護師の役割とメリット・デメリット」をチェックしてみください。

 

特定機能病院で働く看護師のメリットとは

特定機能病院ならではの、高度な医療・治療に携われることから最先端の医療に触れることができます。また、特定機能病院の指定を受けられる条件の人員配置に関して、「看護師は患者数の半数が最低基準」であることからもわかるように、常に人手に余裕があることを示しています。

なお、残業は少なく、年休消化率も高いところが多いようです。さらに、公務員並みの福利厚生があるところもあります。

 

ポイント!

ポイント

研修や勉強会などが充実しているため、教育機関を兼ねていることからスキルアップを目指し勉強したいという人におすすめします。

 

特定機能病院で働く看護師のデメリットとは

特定機能病院の場合、在院日数が短いため患者の入れ替わりがとにかく激しく、じっくり患者と関わりたい人には向きません。

また、職場によっては採血や点滴などは研修医が行うため看護技術が鈍ります。そして、とにかく勉強会や研修が多いため、向上意欲があまりない看護師にとっては辛い現場かもしれません。

 

3.看護師が「一般病院」で働く場合について

看護師 一般病院 働く

上記2つに当てはまらない病院を一般病院と呼びます。20床以上の病床数があれば一般病院となるため、その幅はかなり広いものとなります。規模の小さいところから比較的規模の大きな病院まで様々ですが、求人が一番多いのもこの一般病院ということになります。

 

一般病院で働く看護師のメリットとは

病床数が少ない単科の病院では、その科に特化した治療を行うことから看護師も専門分野を学ぶことができます

また、ローテーションの際にも全く知らない診療科で一から勉強しなおさなければいけない、ということが少ないので精神的な負担は少なく済みます。

 

ポイント!

ポイント

病院自体は病床数が多く稼働率が良ければ経営状態も安定していることが多く、さらに院内保育や託児所などの福利厚生を充実させているところが増えています。

 

一般病院で働く看護師のデメリットとは

一般病院では、病床数が少ないことから病院の規模もそれほど大きくなく、個人経営のため財政的には不安定なケースもあり福利厚生に関しては職場によって大きな違いがあります。また、人手が少なく常に忙しいところが多いです。
 

幅広い分野に対応したい看護師には向かない

多くの疾患の症例を看ることはできないため、幅広い分野に対応できるようになりたい看護師には向いていません。さらに救急医療に携われないこともあるため、救急系で働きたい看護師は避けた方が良いでしょう。

 

まとめ

自分がどのような看護をしたいのか将来的にどのような看護師を目指すのか、で選択する職場は変わってきます。じっくりと患者に関わりたいことを理由に大学病院から一般病院へ転職する看護師もいますし、もっと勉強してスキルアップしたいとの理由で地域医療支援病院から大学病院へ転職する看護師もいます。

救急医療に携わりたいなら地域医療支援病院がおすすめです。一般病院にも良い点はたくさんあります。最近では看護師確保のために託児所などの施設を充実させており、スキルアップができるように院内、院外の研修へ積極的に参加を促している職場もたくさんあります。将来的に自分がどのような看護をしたいかによって自分に合った職場を選びましょう。


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看護学校卒業後、某有名企業が運営する病院へ就職。その後地元へUターン。
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趣味はライブと旅行とダイビング。酒とロックと煙草をこよなく愛す不良看護師です。
総合病院で勤務する傍ら、現在は執筆活動に邁進中。
看護師歴20年の知識と経験・私の失敗を活かしつつ、若い世代にいろいろ伝えていきたいと思っております。

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・群馬県/40代
職務経験 ・総合病院
診療科経験 ・脳神経外科 ・血液内科 ・整形外科 ・手術室

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:看護師仕事内容の転職

(公開日:)(編集日::2018年04月23日)

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