【体験談】子育てのため看護師を退職後の過ごし方。感性を磨くチャンス!

看護師を退職後の過ごし方

私は以前、看護師の仕事に大きな魅力とやりがいを感じながら、結婚や出産の後もフルタイムで勤務していました。

しかし、次第に仕事と子育ての両立に対し、疑問や困難を感じるようになっていきました。

そして、悶々と思い悩みながら働くよりも、思い切って退職をし、子育てに専念することに決めました。

これから以下に綴っております、私の体験談をお読みくださり、子育てのために看護師を退職し、色々な過ごし方がこれからの力になるんだ、とお感じ頂けましたなら、大きな幸いです。

1.子育てのために看護師を退職した私

子供と散歩する看護師

私の働いていた病院では、毎日たくさんの患者が来院し、急性期や慢性期、そして終末期までの看護ケアを提供している病院でした。

仕事でも生活においても大変忙しかったため、いつも時間に追われており、子どもと過ごす時間が思うように取れないことに悩んでいました。

そのことについて上司に相談をし、夜勤の回数を減らしてもらったり、短時間勤務であるパートタイム職員に勤務形態を変更したり、家事などでも工夫をしましたけれども、なかなかその悩みは払拭されませんでした。

そして私は、悶々とした思いを抱えながら働くよりも、子どもがまだ小さいうちは、なるべく傍にいて成長を見守りたいという思いを持っていたため、子育てのため、一旦、看護師を退職することを決意しました。

 

子どもの成長を自分の目で見られるようになった

いざ、看護師を退職してみましたら、重い肩の荷が下り、時間の流れ方がとても緩やかなものに感じました。

そして、子どもと過ごす日常の中のささいなことに喜びや驚きが見付かり、「昨日できなかったことが今日はできるようになっている。」といった、子どもの成長を、保育園の先生からのノートではなく自分の目で見て、そして一緒に喜ぶことができるようになりました。

また、今まではほとんど、保育園の先生にお任せしていた子どもの散歩にも一緒に出掛けるようになり、普段は何気なく行き過ぎていた風景や、道端に咲いている野花の美しさにも目が留まるようになり、看護師として忙しく働いていた頃とは全く異なって、ゆったりとした豊かな時間を持つことができるようになりました。

 

感性や人間性を養う時に充てようと考えた

そして、私は、この期間を若い看護師時代の自分に足りておらず、これからも看護に活かせるであろう、感性や人間性を養う時に充てようと考えました。

看護師として働きながら育児をしていた頃には、なかなかできないと思っていたことに、敢えてチャレンジしていくようになりました。

 

2.看護師を退職後の私の過ごし方

子育てのために退職した私ですが、思い掛けない経験や、看護師時代には得られなかったことがたくさんあります。

そして、看護師としての経験は、あらゆる場面で活きることを実感させられました。

 

(1)育児サークルの手伝い

育児サークル

子どもが小さい時、私は、保育士の先生が主催されている育児サークルに時折通っていました。

そこで、共に育児中である友人ができ、成長してからも交流は続き、今ではその育児サークルで、保育の介助や小さな怪我などでの対応をし、手伝うようになりました。

その中で、保育士の先生から子どもの成長・発達について学んだり、同じ立場で、育児で困っていることや悩みを話し合ったり、子育ての知恵や工夫をシェアしたり、育児中だからこその楽しみや学び、活動の機会を持つようになりました。

また、看護師であるということで、小さい子ども達を連れて遠足に出掛ける折にも、他の保護者の方々に安心して頂けているようです。

 

(2)PTA活動への参加

PTA活動

子どもが就園や就学した後、PTA活動に参加することが多々ありました。

PTA活動においては、先生方ともお話しさせて頂くこともたくさんあり、先生方のお考えや思いをより深く知り、自分の子育てにフィードバックさせることのできる学びが多くありました。

更には、学校や幼稚園、地域の行事などにおいて、子ども達が喜び、良い経験となるようにと、皆で一つのことに取り組むことは、私にとって学生時代以来、とても久しぶりのことであり、新鮮でした。

加えて、人員の配置などを決める際には、病棟のベッドコントロールの経験が役立ちました。

 

社会的な経験を積むこともできた

また、PTAの活動では、多くの人々を対象に連絡をすることも多くあるため、他者に対してわかりやすい伝え方や挨拶など、社会的な経験を積むこともできました。

 

(3)ホスピスのボランティア

ホスピスでボランティアする看護師

これらと並行して、今、私はホスピスにボランティアとして通っています。

カルテもモニターも、検査データなどの患者に関する個人的な情報を見ることなく、看護師とは違う立場で病室を回り、患者と接しているのですが、今まで気付かなかった患者の療養生活にも目が行くようにもなり、今まで以上に察する力が必要であると実感しています。

 

看護師の経験があるからこそ、スタッフと円滑にコミュニケーションがとれる

もちろん、看護師として働いていたからこそ、感じることや気付きもあり、感染予防の知識や病棟内の動きがわかり、役立つことがあります。

そして、病棟の忙しさを察知しながら医師や看護師との連携が取りやすいという面もあり、円滑にコミュニケーションを取ることが風通しを良くし、和やかな雰囲気を作り出すことなどを実感し、いずれにおいても相互に有用な経験であると感じています。

このような経験を通して学んだことは、看護師として働いていた頃には想像もつかなかったことですが、様々なところで得られたことが用いられており、糧となっていると言えます。

 

3.現役の看護師と比べて焦らなくても大丈夫

深呼吸する女性看護師

もしかすると、今現在、看護師を退職中である方もおられるかも知れません。

誰かに、「一日、何をしていたの?」と聞かれたとして、具体的なことや生産的なことがなかなか出て来ない、という時があるかも知れません。

また、現役の看護師として臨床の先端で活躍している同僚を見た時には、その姿が眩しく感じることがあるかも知れません。

子どもが大きくなったら、また働きたいと思ってはいるものの、ブランク期間は長くなっていくばかり、という方もおられるかも知れません。

 

しばらくの充電期間を持つことも、必要な時がある

もちろん、子どもを育て、家庭での役割をこなしながら、現役の看護師として働き続けることは、とても輝かしいことです。

けれども、あくまでも人は人です。比較する必要はありません。人それぞれ、自分に合ったペースは異なりますし、置かれている状況だって変化します。

看護師として働いていたそれまでの忙しさから解放され、しばらくの充電期間を持つことも、必要な時があります。

 

その期間に応じたことをしていけばいい

子育ての期間に生じるブランクの長さに悩んだり、焦ったりすることなく、時には緩急をつけながら、その期間に応じたことをし、その積み重ねが大切な経験へと、いつしか繋がっていきます。

それは、これまでの看護師としてのキャリアのみならず、大きな糧となり、様々な機会に発揮されるのです。

 

まとめ

私は看護師を退職してからは、慌しい臨床の現場と家庭を往復する生活とは打って変わって、季節の移り変わりや、自然な時の流れを感じながら過ごすようになりました。

一人一人が持つ一日の時間は皆、変わらずに二十四時間で等しいものですが、人それぞれにちょうど良い過ごし方は異なります。

そのようにして、緩急をつけながら、どのように二十四時間を使うのか、ということが大切です。

看護学生時代に、基礎看護技術や疾病学などを学ぶと共に、感受性を豊かにと、学生達は教員から言われていました。

また、感性が、安楽面、安全面においてもより良い看護に繋がるということは古今言われています。

そして、近年では、医療者(看護師)の「人間力」を持って、患者との平等な関係におけるライフ・サポートを良くすることができる、と言われています。

その時その時に置かれた自分の環境の中で、色々な経験をし、学ぶことが、感性を磨くことにもなり、そこで養われた人間性が、またいずれ看護師として復職した際にも大きく役立つことでしょう。

ゆりか

【大阪府/38歳・資格:看護師】

実習先の総合病院のNICUで1年間、地元の総合病院でNICUや内科病棟で9年間勤務しました。そのうちの2年間は、夜勤や教育等も担いながら、育児との両立でした。EPA(日・印経済連携協定)に基づくインドネシアからの看護師の実地教育も担当しました。旅と本が大好きです。かつて、インドのマザー・テレサの施設「死を待つ人の家」でボランティアを経験したこともあります。現在は育児に専念していますが、子どもが大きくなって来て、「また看護の仕事がしたい。」と思い、復職を考えています。

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