保育園看護師で実際にあった園児のアクシデント事例3つ

保育園看護師への転職で知りたい実際にあった3つのアクシデント

病院でお馴染みのインシデント・アクシンデントレポート。このネーミングを聞くだけで嫌気がさす看護師も少ないでしょう。保育園でもインシデントやアクシンデントに遭遇した場合は病棟と同じように事故の経緯と今後の対策などをレポートに記入し、園長と保育士長に提出することになります。

私が以前保育園で勤務していた時は毎週のようにインシデントアクシデントレポートを記入していました。ひどい時には、1日に2件も記入したことがあるくらいです。病棟経験が長い看護師にとっては、保育園で実際にどのような事故報告がされているのかあまり想像がつかないのではないでしょうか。ちなみにその内訳の大多数を占めているのは「転倒による打撲」です。

最近ではモンスターペアレントの問題もありますので、一見普通の打撲やたんこぶなどでも、念のため近場のクリニックへ受診することになっていました。また、お昼に出た魚の骨がノドに刺さってしまい耳鼻科へ受診するようなことも少なくありませんでした。

ここでは、私の印象に残っている保育園での3つのアクシデントを紹介させていただきます。保育園看護師への転職を検討されている方にとっては参考になる内容だと思いますので、確認してみてください。

事例1:Aちゃん(0歳児)のミルクアレルギー

Aちゃん(0歳児)のミルクアレルギー小学校と同じように保育園でも、アレルギーがある子供に対しては除去食対応を行っています。そのため、すでにアレルギー原が判明している子供に対しては適切な処置をとり、アナフィラキシーなどのアレルギー症状が出現するのを予防することができます。しかし0歳児の場合は、保育園で生まれて初めて症状が出現し、それによってアレルギーを持っていることが判明することもあります。

 

市販のミルクを飲んだ後に発疹が出現

Aちゃんは両親の仕事の関係で4ヶ月の頃から保育園に預けられており、普段保育園では冷凍母乳を飲んでいました。Aちゃんが5ヶ月頃になったある日、母親が冷凍母乳を持ってくることができなかったため市販のミルクで対応することになりました。自宅では数回、市販のミルクを飲んだことがありその時は何の変化も見られなかったのですが、保育園でミルクを飲んだ直後、瞬く間に全身に発疹が出現してしまいました

 

ミルクアレルギーは陰性

幸い本人は少し機嫌が悪くなる程度で他に症状は見られず、すぐに迎えに来た母親と病院へ受診することになりました。その時に病院で行った検査では、ミルクアレルギーは陰性であり、一時的に免疫が落ちたことによるものとの診断結果でした。

 

1か月後、再び市販のミルクを吐き出す

しかしその1ヶ月、再び保育園で市販のミルクを飲んだAちゃんは、少し口に含んだ後に突然吐き出しました。そして前回同様あっという間に全身に発疹が見られ、顔面は明らかに浮腫が出現していました。本人はしばらくの間、泣き叫んでいましたがすぐに泣き疲れて眠ってしまいました。するとすぐに、全身の症状が引いていったのです。

 

精密検査の結果、ミルクアレルギーが陽性反応

おそらく、Aちゃんがミルクを飲み込まずに吐き出してくれたため、すぐに症状が落ち着いたのでしょう。そして急ぎで迎えに来た母親と再度受診し、総合病院で精密検査を受けたところ、今度はミルクアレルギーが陽性との結果になりました。それからは、Aちゃんはアレルギー用の豆乳を使用したミルクを使用することになり、このようなアレルギー反応が出現することはなくなりました。

 

事例2:園児B君と園児C君の喧嘩

B君とC君の喧嘩卒園が間近に迫っていたB君は元々とても繊細な子でした。また、同じクラスの他の子供達と比較するとやや幼稚な面が目立つこともあり、小学校での特別支援の必要性について検討されている子でした。

 

B君がC君の頭をシャベルで殴ってしまった

その日はいつも通りシャベルを使って庭で砂遊びをしてのですが、突然ささいなことでC君と言い争いになってしまったのです。その際、C君がふいにB君のことを「赤ちゃん!」と言ったことでB君はカッとなってしまい、思わず手にしていたシャベルでC君の頭部を殴ってしまいました

その場に居合わせた保育士が慌てて私がいる事務所へC君を連れてきたのですが、その時にはC君の帽子の白い面は血で赤く染まってしまっていました。C君はもちろんのこと、B君もその予想外の事態に動揺してしまったのかずっと泣きじゃくっていました。

 

帽子をかぶっていたおかげで頭部の傷は浅く済んだ

病院へ行くタクシーが迎えにくるまでの間、私は応急処置を施していたのですが、シャベルで殴られたわりには、帽子をかぶっていたお陰で頭部の傷は浅く、数分で止血することができました。その後すぐに脳外科へ受診したのですが、幸いにも縫合の必要性はなくレントゲン上も異常がみられなかったため、大事には至りませんでした。

 

周りの大人たちの普段の扱いが喧嘩につながってしまった

私は当初、なぜB君がただ「赤ちゃん」と言われただけで、そこまでカッとなってしまったのかがどうしても理解できなかったのです。しかし、後から振り返った時に、B君は周りの大人たちに幼稚な扱いをされていることを敏感に感じ取り、そのことに深く傷ついていたのかもしれないと思うようになりました。だからこそ「赤ちゃん」というフレーズにあれほどまでに過剰に反応してしまったように思います。

 

事例3:園児ノロウイルスの集団感染

ノロウイルスの集団感染保育園は病原菌の宝庫であり、年中園内では何かしらの感染症が流行してはます。感染拡大予防のために手指消毒を徹底したり、まめに換気をしたり、ポスターで注意換気をしたりと、できる限りの手は尽くすのですがどう頑張っても流行を防ぐことは不可能です。

 

0~1歳児クラスでは感染症があっという間に広がる

特に0~1歳児クラスなると、子供達は共有のおもちゃを舐めまわし、しまいには床までも舐めてしまうため、誰か1人が感染症にかかるとあっという間にクラス全体にその感染症が広がってしまいます。通常は毎日1〜2人ずつしか発症しないのですが、稀に1日で何人も発症してしまうことがあります。ひどい時は10人中7人一気に発症してしまうこともありました。

その時は、1人吐いたかと思うと他でもう1人も吐き出し、他の1人は下痢が止まらず・・・といったような状況になっていました。そうなってしまうと、看護師1人では対応しきれないため保育師と一緒になって看病することになり、スタッフは慌ただしくなります。

 

園児の帰宅後は床やおもちゃを消毒する

そして彼らがいなくなった後は、対応は保育園や市によって異なりますが、次亜塩素酸で床やおもちゃを全て拭き、おもちゃはベランダで日光消毒もします。看病だけならまだしも、このような消毒の作業がまた一苦労となってくるわけです。

 

4.まとめ

まとめ実際にあった保育園での事件簿はいかがでしたか?

病院の場合、インシデントやアクシデントが起こった時には「今後の対応策」について上司から厳しく追求されると思います。しかし保育園の場合、事故の大半は子供が引き起こすことなので、そのほとんどが予測不可能であり看護師としての対応策は考えようがないものばかりです。また、あまり構えすぎてしまっても子供の自由を奪うことになりかねないので、その辺のバランスがとても難しい現場だとも言えます。

病院看護師からの転職を考えている方は、病院とはまた種類の違った予測不可能な事故が保育園には多いということをおさえておいてください。

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監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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