著作者

Anna

執筆:看護師

Anna

( 保健師 )

ICU(集中治療室)看護師転職|ICUに転職する看護師のメリット!

公開:、更新:2018年03月27日
ICU(集中治療室)看護師転職

ICUと聞くとモニター音や様々な医療機器の音が鳴り響き、少し怖いような印象があるかもしれません。

しかし、そこで働いてみると辛いこともありますが、とても働きやすい環境です。

看護師がICUの転職を考える場合、注意したいことは下記です。

  • 科を超えた幅広いスキルが必要
  • 科を超えた幅広いスキルが身につく
  • 仕事は精神的にハード
  • ICUは常に緊張感が漂う現場である

キャリアアップとスキルアップに最適なICUですが、スキルが身につく変わりに仕事がハードだったり、精神的に辛かったりなどのデメリットはあります。それでもやりがいも含めてICUに一度は転職してみたいですね。しっかりチェックしましょう。

この記事ではICUへ転職を考えているあなたへ、転職前に知って欲しいことを挙げていきます。

1.ICU(集中治療室)で働く看護師に必要なスキル

ICU(集中治療室)で働く看護師に必要なスキル

ICUは超急性期で、生命の危機に瀕した患者に対して24時間観察をし、医師らとともに治療・看護を行っていく部署です。

なるべく早く回復への道を辿れるよう、そして障害を最低限に抑えるための介入を行います。

役割は幅広く、観察、患者の身の回りのケア、リハビリ、投薬管理、医療機器の管理、患者および家族への心理的・社会的サポート、他職種との調整など多岐に渡ります。

 

(1)転職前に心電図、人工呼吸器などの知識は必須ではない

転職前に心電図、人工呼吸器などの知識は必須ではない

ICUへ転職してきた人へ聞いてみると「転職前に心電図、人工呼吸器その他生命維持装置の知識が必須」と考える看護師が多いようです。

もちろん、転職後は必須のスキルになるのですが、それができないからといって転職できないわけではありません

一前述の通り基本的な看護は同じで、家族ケアや身体介助が必要になります。

 

(2)基本の看護技術と新しい知識を得ようとする姿勢

ICUの患者は様々な医療機器がついており、また小さなきっかけで容態が大きく変化することもあり、基本の看護技術を安全に注意深く観察・判断しながら行う配慮が求められます。

そして生命維持装置について、全身管理について新しい知識を得ようと積極的に学習する姿勢が求められます。

 

(3)ICUの看護師に「正確性」が求められる

患者には多くの計器が繋がれ、状態によっては警報音が鳴って速やかな処置が求められますが、そんな中でも落ち着いて的確な処置をしていかなければなりません。

 

2.ICU(集中治療室)に転職する看護師のメリット

ICU(集中治療室)に転職する看護師のメリット

ICUに入院中の患者は病態の変化がダイナミックで、その時々に応じた看護介入が求められます。

たくさんの生命維持装置を身につけ、生命の危機にいた患者がしばらく経ってから「あの時はお世話になりました」と元気に退院・転院の報告にきてくれた時には「一つの命をつなぐことができたな」と実感することができます。

また、緊迫した状況の中でも医師および患者の変化に合わせて自分が動けるようになると、仕事の中で自分の成長を感じることができ、ICU看護師のやりがいの一つだなと感じます。

さらに前述の通り、ICUでは他職種と連携して介入することが求められ、看護師はその調整役をするため、チーム医療に貢献していると実感しやすく、やりがいを感じることが多いです。

 

(1)どの診療科でも使える知識が身に付く

どの患者も呼吸管理・循環管理、ひいては全身管理が必要です。

そのため、ICUで看護師としての知識を習得すると他の科へ移動になっても、どこでも使える知識を身につけることができます。

 

急変対応や幅広い疾患への看護力

ICUでは全身管理を行うために患者は入院するため、幅広い疾患の病態及び看護について身に付けることができます。

さらに、急変が起こるリスクが高い患者が多く入院しており、急変する前にデータや患者状態から異変に気付くスキルを身につけたり、急変が起きた時に医師やその他看護師とともに対応したりできるようになります。

 

看護師として確実にスキルアップできる!

ICUに転職しすぐにはテキパキ動けないかもしれませんが、数年勤めれば緊急事態にも落ち着いて対処できるだけのスキルが身につきますし、計器や心電図の読み方も覚えることができます。

 

(2)ICUは他の病棟より働きやすい

ICUは他の病棟より働きやすい

一般病棟に比べると、看護人員配置だけでなく、薬剤や医療資材のストックも多いですし、医師が常時いる環境であることがほとんどです。

さらに一目で見渡せる病棟のつくりになっているため、移動距離が短く環境的にも看護師として働きやすいです。

 

補足説明!

ポイント

ICUでは家族や医師など他職種と治療方針を確認するなど、日々こまめに連絡を取り合って看護を進めていきます。そのため、チーム医療をしている実感があり、仕事のやりがいは大きいと言えるでしょう。

 

(3)一般病棟よりも残業が少ない

ICUでは日勤の場合、看護師1人につき最大1~2人の患者しか担当しません。

もちろん、それだけ緊急性の高い患者を看ているということなので、勤務が終わる頃には心身ともに疲労感でいっぱいですが、一般病棟の看護師よりは格段に残業が少ないのです。

 

嬉しいことは?

ポイント

実際のところ重症患者が多いので、そのまま快方に向かわないケースもありますが、一般病棟に移れるまでに回復するとなると、はじめの段階に比べると回復度はかなりのものです。

 

(4)給料が他の病棟より高い場合もある

基本給は経験年数に応じて支給される他、ICUでは危険手当や特殊業務手当がつく病院があります。

病院によって差はありますが、危険手当や特殊業務手当は5000円〜10000円程度支給されるため、一般病棟勤務より給料が少し高くなることもメリットといえます。

 

3.ICU(集中治療室)に転職する看護師のデメリット

ICU(集中治療室)に転職する看護師のデメリット

ICU(集中治療室)に転職する看護師のデメリットは、やはりその仕事のハードさになります。

一瞬の判断が命に関わるICUでは、まず前提としてそこで使われる器具や器械について確実に覚えてしまわなければなりません。

 

(1)ICUに慣れるまで仕事にストレスを感じやすい

ICUに慣れるまで仕事にストレスを感じやすい

看護師はどこにいても精神的なストレスは感じるのですが、ICUでは急変が立て続けに起こったり、残念ながら患者が亡くなったりして、死後の処置をしている途中で新たな緊急入院がくるなど、気が休まる暇もなく、場合によっては休憩も取れずに夜勤を終えることもあります。

人や物が揃っている一方で、慣れるまでは精神的なストレスを抱えてしまうデメリットがあります。

【体験】ICUの勤務で感じる看護師のストレス

ICUの平均在室日数は少ないため、ほとんどの病院で毎日受け持ち患者が変わり、情報収集すべき量が多く、慣れるまでは患者状態把握に時間がかかります。
 
また、状態が変わりやすいICUでは家族看護が重要になりますが、毎日受け持ち患者が変わるため、限られた面会時間の中で信頼関係を築き、最大限家族の情報収集やサポートができるよう介入しなくてはなりません。
 
担当が変わっても医療者を信頼してもらえるような対応が必要ですし、詳細に誰でも分かるように記録に残すことも求められます。家族対応が苦手な人にとっては、ストレスの一つになるかもしれません。
 
さらに自分の観察・報告不足や判断ミスは異常の早期発見が遅れることにつながり、生命の危機に瀕している患者を目の前にすると、自分の看護が患者の生命に直結していると感じ精神的なストレスを抱えやすい環境にあると言えるでしょう。

 

補足説明!

ポイント

また意外なデメリットなのですが、精神的なストレスだけでなく移動距離が一般病棟に比べると短く、さらに体力を消費するシャワー浴介助などがないため、ICUへ移動後に体重増加してしまう人もいます。

 

(2)急かされることを苦痛に感じる場合がある

これまで比較的落ち着いた環境で働いていた看護師にとって、ICUは瞬時に物事を判断し、実行していくことが求められます

そのため、看護師によっては常に急かされていると感じ、デメリットになることがあるかもしれません。

 

仕事中は常に緊張感に晒されている

ICUの看護師は、頻繁に起こる緊急事態に対処するために、気が休まるときはありませんし、何かあれば素早く決断を下し、フットワーク軽く的確な処置をすることも求められます。

もちろん命を預かるという点でもプレッシャーは大きく、ミスをすれば命に関わる状態で毎日働くということは、やりがいがある反面大きなストレスにもなりえます。

 

(3)冷静さを欠いた家族の対応は苦労が大きい

命の危険がある状態なので、家族も冷静さを欠いていることも多いですし、看護師としてはそんな家族も支える必要がありますから、相手がどんな状態でも落ち着いてコミュニケーションを取る力が求められます。

こうした家族との関わりを負担に感じる看護師も多く、そのストレスが大きくなりがちなICUでは、デメリットと考えられているのも現状です。

 

4.ICU(集中治療室)看護師求人を探す場合

ICU(集中治療室)看護師求人を探す場合

ICUの看護師求人を探す場合は、なるべく家から近めの求人で、その他福利厚生、給与・年収が良いところを吟味して転職することがおすすめです。

看護師求人サイトを複数登録して、求人を比較しましょう。

 

(1)特性集中治療室管理料に注意する

病院によってはICUと表記してあっても「特性集中治療室管理料(ICU加算)」を取っておらず、一般病棟と同じような環境の病院もあるため注意が必要です。

「特性集中治療室管理料(ICU加算)」があれば、看護人員の配置が変わってくるためです。(詳細は「平成28年度診療報酬改定の概要」を確認してください。)

そのため、「特性集中治療室管理料」を取得している病院のICUに転職を考えたほうが良いでしょう。

 

(2)病院内でのICUの役割を確認すること

そのICUが病院の中でどのような役割を担っているのか、その病院が地域でどのような役割を担っているかを確認すると良いでしょう。

それによってある程度、どのような疾患の患者が来るかを予想することができます。

例えば、CCU、救急ICU、術後ICU全てを一箇所で管理していることもあれば、それぞれ部門に分かれていることもあります。
 
また、3次救急だけを受け入れている病院のICUと1次から3次まで幅広く受け入れているICUでは対象疾患が変わってきます。自分が経験したい分野の患者がそのICUにいるかどうかを確認することで確実なステップアップにつなげることができます。

 

(3)面接の際に確実な「取り決め」を交わすことも重要

ICUは規模の大きな病院にしか配置されていません。

そのため、面接などの際に正式な取り決めをしておかないと、後になって「言った・言わない」のトラブルになりがちです。

実際、曖昧な話し合いのまま入職した結果、全く希望しない部署に配置されすぐに退職した看護師もいます。

 

ICU特有の手当も確認しておこう

ICUでは病院によっては

  • 危険手当
  • 特殊業務手当

などがつく病院も多くあります。そのため、福利厚生を含めた手当の確認も忘れないようにしましょう。

 

まとめ

ICUへの転職は、特にこれまで慢性期病棟など全く違う分野で働いていた看護師にとっては、敷居が高いと感じてしまうかもしれません。

しかし、最終的には同じ看護師であり、多少の向き不向きはあっても、ICUで働きたいという強い気持ちがあれば、努力して環境に慣れていけば誰でもうまく働ける場所だと思います。

患者の容体が刻一刻と変化する中で、それに合わせて介入していくことはとてもやりがいのある仕事です。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

30代/正看護師、保健師、3学会合同呼吸療法認定士の資格保有者。総合病院の派遣看護師として一般内科へ入職後、青年海外協力隊の看護師として派遣。帰国後、大学病院、総合病院、救急センターに勤務。短期派遣で訪問入浴やデイサービスも経験。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師 ・保健師 ・3学会合同呼吸療法認定士
年齢 ・30代
職務経験 ・総合病院・大学病院・国際医療ボランティア
診療科経験 ・デイサービス ・訪問入浴 ・保有資格

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