著作者

あともんぐ

男性看護師

あともんぐ

( 看護師 )

総合病院の外科病棟で働く看護師「強み」と「弱み」とは?

あともんぐ
男性看護師 あともんぐ
看護師 外科 強み 弱み

病院には診療部門、看護部門、薬剤科、検査科、栄養科などの医療技術部門、情報管理や医療事務、病院運営、経営計画などの事務部門など多くの組織によって構成されています。そして、その一つ一つの病院に、内科病棟、外科病棟、救命救急センター、ICUなど様々な病棟がありますそれぞれの病棟には特徴がありますが、内科病棟からみた看護師にとっての外科病棟の強み、弱みを知ることで、それぞれの特色を考えていきたいと思います。

1.総合病院における外科の役割とは

総合病院 外科 役割

外科とは、手術によって創傷および疾病の治癒を目指し、患者の社会生活を可能な限り健康的に維持するための臨床科学と言われています。内科との違いをもっとわかりやすくいえば、メスを使っているかいないか、というイメージでもいいでしょう。そして、内科と異なった疾患の検査方法や診断方法、診察、薬の処方など外科病棟ならではな部分はあります。

また、手術といっても、消化器や循環器などの分野から、心臓血管外科や脳神経外科などの細分化された分野など幅広くかつ細くなっているため、外科と言っても一概に同じとは言えない部分もあります。

 

外科病棟に入院している患者の特徴

外科病棟には、術前の患者から術後の患者、移植の場合は加えて提供する患者など何かしら手術に関係する人が入院されています。

そして、手術をうけられるということは、手術に耐えられるだけの身体であるということが大前提です。そのため、外科の患者さんは入院前に採血や心電図などの検査を行い、全身状態を精査します。病院によっては、全身状態に問題がなければ外来である程度説明を行い、手術前日に入院するパターンがあります。

 

手術1週間前から検査入院をするケースも

例えば心電図で心臓に異常が見つかり手術に耐えられるか検査するために、糖尿病の既往がある人や抗凝固薬を飲んでいる人が手術に向けて薬の調整をするために、1週間前くらいから入院するパターンがあったり、その病院によって様々です。

 

2.総合病院における外科の役割とは

外科病棟 看護師 役割

外科病棟について一言で言えば、手術が主な治療方法となる病棟ということです。そのため、手術を控えた患者や術後の患者が多くいます。また病棟によっては、主治医が外科の医師のため術後の患者で退院された人でも、入院が必要になれば外科病棟に入院する人もいます。また、移植が必要になる場合は、手術を受ける人と提供する人が入院するなど実に幅広いです。
 

常に医者がいないからこそ判断力が問われる

医師は手術をしている時間は病棟にいません。医師の数や曜日によって手術があるかないか、といった病棟の特色はありますが、医師を見かける時間帯はだいたい朝の術前回診と夕方の回診くらいでしょう。そのため、患者との関わりの中で、看護師が様々なことを判断する部分が多くなると思います。例えば、手術中の医師に対して整腸剤の依頼をする人は少ないと思います。

手術中に緊急以外の連絡をすると医師だけでなく、手術室の看護師からも良い顔はされないと思います。患者第一のことを考えれば確かに必要なことだとは思いますが、本当に必要なことなのか、薬の処方以外にできることはないのか、本当に緊急を要するのか、といった看護師としてのアセスメント力や判断力を問われることがあると思います。

 

3.外科病棟で働く看護師はどんな人が多いの?

外科病棟 看護師 特性

外科病棟には何事も白黒はっきりさせる人いたり、小さなことでも報告、連絡、相談をしっかり行う人がいたり、なんでもテキパキこなす人がいたり、内科病棟で見られるものもあれば、外科病棟独特の雰囲気があると思います。というのも、手術の開始時間や終了時間があるため、それ以外の時間に医師の指示やオーダーが出ることが多いです。

1日の流れがある程度決まっています。そのある程度決まった時間に、患者の要望、看護師から見て必要なこと、患者を観察していて診察や処置が必要だと判断したことなどを伝えるため、要件だけを端的にまとめるようになったのかもしれません。もしくは、そういった人が単純に集まっているだけかもしれません。
 

テキパキしていなければ外科のスピードについていけない

外科病棟は入院から退院までの流れがある程度同じです。手術のために入院し、術後の経過を見て、全身状態に問題なければ、自宅で自分で身体をコントロールできるようになれば退院していきます。もしくは日帰り手術というものもあります。

そういった周手術期の患者は入院から退院まで、順調に行けば1週間から10日で退院します。もちろん、病院の方針、手術部位や術式による身体への侵襲度の度合いによって入院日数は変化していきます。そういった中で、短い入院日数でも必要なことを患者に指導したり、看護を提供していくためにテキパキした人が多いのかもしれません。
 

4.内科病棟の看護師から見える外科病棟の強みとは

外科病棟 看護師 強み

外科病棟の強みは、やはり周手術期の経験や看護を提供できるところだと思います。内科病棟では経験することのできない雰囲気、内科病棟では経験することが難しい周手術期の生体反応、術前や術後の患者の心理状態、周手術期の患者を持つ家族との関わりなど外科病棟ならではの環境は、他では経験することは難しいでしょう。

また、術後の生体反応に対する看護は、病態生理や解剖生理の知識だけでなく手術の術式や術中のイベントに対する知識も必要になってくるため、その経験ができるのは外科病棟の強みと言えるでしょう。

 

内科と比較すると看護度が低い

内科病棟から見ると、外科病棟は看護度、介護度が少ないことも強みと言えるでしょう。術式によりますが、術直後は確かに介助が必要な部分はあります。

しかし、食事介助、トイレ介助、検査の送迎など内科病棟では日々必要になることが、外科病棟では離床が無事に終わってしまえば日常生活を患者1人で行えるため、常に介入する必要は内科病棟と比べると少なくなると思います。
 

5.内科病棟の看護師から見える外科病棟の弱みとは

看護師 外科病棟 弱み

外科病棟の弱みといえば、入院日数が内科病棟と比べると少ないために、患者と関わる時間はどうしても少なくなってしまうということでしょう。

無事に離床が終われば、あとは日常生活を1人で行えることが多い為、食事介助やトイレ介助をすることほとんどないでしょう。また、入院から退院までの流れがある程度決まっているため、患者への指導内容や看護師として関わる内容が似ている部分があるかもしれません。

 

退院後の指導は創部観察がメイン

外科病棟の場合は、家族への看護師の関わりも内科病棟と比べると少なくなるでしょう。退院して患者が自宅で気をつけて欲しいことは術式や既往歴によって変わると思いますが、外科病棟の場合、創部の観察は必ず行って欲しいことだと思います。

特に既往に糖尿病を持つ患者は、創傷治癒過程が糖尿病を持っていない人に比べて遅いため、術後の合併症の1つである縫合不全を引き起こす可能性があります。そのため、自宅に帰っても創部から浸出液が出ていないか、創部周辺の皮膚に発赤、腫脹、疼痛、熱感があるかないかを患者自身で観察してもらう必要があり、そういったことを指導していく必要があります。

 

理解力があることが多く積極的な介入は不要

外科の患者は社会生活を可能な限り健康的に維持するために手術を受けているため、理解力は良好の患者が多いです。必要なことやその理由を説明すれば理解してもらえるため、積極的な介入をすることが内科病棟と比較すると少ないと思います。

 

まとめ

内科病棟の看護師が、外科病棟の強みや弱みを考えてみると、どちらもやはり内科病棟では経験することができないものでした。確かに、共通する部分は細く見ていけばあるでしょう。バイタルサインはどこの病棟でも、どんな領域でも共通の知識となります。

また、点滴管理や内服管理も必要になります。しかし、周手術期の看護や手術に伴う生体反応、外科病棟ならではの入院から退院までの雰囲気は実際にその場で経験しなければ、内科病棟では味わうことができません。内科病棟には内科病棟の強みや弱み、外科病棟には外科病棟の強みや弱みがあります。何が自分に適しているのか曖昧な時は、自分のやってみたい領域や自分の性格に適していそうなところから始めてみるのも一つの方法かもしれませんね。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


内科と外科の混合病棟で働いており、日々感じていることを表現したくて書いたり歌ったり発信している看護師です。人を育てることが好きで、趣味はスポーツとカラオケです。

看護師転職サイトの口コミ評価

【Pick up!注目の記事】

カテゴリー:一般病院・総合病院

(公開日:)(編集日::2018年04月23日)

関連記事

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。