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しゅう

元看護師

しゅう

( 看護師 保健師 )

看護師は「内科」が楽って本当?その真相とは

しゅう
元看護師 しゅう

外科系の部署は、多忙なイメージがあるため内科系の部署はゆったりと時間が流れていると考える看護師もいますが、実際のところ真相はどうなっているのでしょうか。

診療科には、それぞれの特徴や大変な点があり、楽な診療科は看護師によって違うため「この診療科が楽です」と全ての看護師に言えることではありません

ここでは、内科が楽な科であるかということや、看護師がどのような環境で働いているかも含めて説明していきます。

1.内科看護師の仕事は楽ではない

内科でナースコールを押す患者

内科看護師の仕事は決して楽ではなく、私自信も実際に内科で働いていた経験がありますが、「ゆっくり時間が流れている」「業務が楽だ」等と感じたことは1度もありません。

それでは、以下に「内科系の仕事がなぜ楽ではないか」という理由を4点説明します。

 

重症患者が多くいるため

重症患者に対しての看護業務を「循環器内科」「呼吸器内科」「消化器内科」それぞれについて表で紹介します。

循環器内科 ・モニター監視が必要
(心疾患のある患者は急変も多いため)
呼吸器内科 ・機械の管理が必要
(人工呼吸器をつける患者が多いため)
・呼吸状態が安定しないと急変も起こる
消化器内科 ・夜間でも頻回に苦痛を訴える際のケアが必要
(末期の癌患者が多いため)
・死亡する患者が比較的多い
(全身状態が不安定で急変する事も多いため)

 

寝たきり状態の患者が多いため

内科は、外科に比べて患者の入院日数も長期に渡るため、介護施設等から入院で来る患者は寝たきり状態であることが多く、体が拘縮して介護や褥瘡予防が必要な場合もあります。

 

補足説明!

ポイント

介護施設等から入院のために来院する患者の中には、認知症の方も多く、トイレ介助や食事介助などケアの中に介護の部分の業務も非常に多いです。

 

内科はナースコールが頻回であるため

内科には、寝たきり状態の患者や認知症の患者が多いですが、入院している患者は高齢者が多数であるため、看護師の役割として日常生活の介助は不可欠です。

そのため、「トイレの介助をしてほしい」「水を飲ませてほしい」「体の向きを変えてほしい」など様々な事でナースコールが頻回になります。

 

患者が「不安な気持ち」「漠然とした恐怖感」の場合に頻回する

認知症以外でも入院期間が長期になると、「夜間にせん妄が現れること」「昼夜逆転して夜に眠れないこと」等、はっきりとした理由はなくても不安な気持ちや漠然とした恐怖感からナースコールを何度も押す患者もいます。

それは何度も繰り返し対応するため、根気も必要ですし業務がスムーズに進まない事もあります。

 

患者の点滴量が多い場合に頻回する

消化器内科の場合は、絶食となる患者も多いため補液目的の点滴として、高カロリー輸液・補液・抗生剤・抗がん剤など、点滴の量が多い場合があります。

点滴が終了した際、看護師が多忙で時間をみて訪室できないと、患者から点滴が終わったとナースコールを押す場面も頻回にあります。

 

内科は検査が多いため

内科では、カテーテル検査など侵襲的な検査や処置が多いですが、医師の都合で予定通りの時間に進まないこともあるため、それに合わせて前処置をすることが必要です。

 

変則的な業務内容

「業務が重なっている時に突然患者を検査室に連れて行かなくてはならない」「検査終了が夜勤帯になってしまい人手が少ない中で患者のお迎えや検査後の処置をしないといけない」など、イレギュラーな事が多くあり、この点は外科と似ている部分です。

 

2.内科に向かない看護師もいる

内科に向かない看護師

前述したように、内科は患者の入院期間が長期にわたる事も多く、退院指導などじっくりと関わる場面があるため、看護師の性格や働き方によって内科に向いている人と向かない人は分かれます。

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

 

内科に向いているかは自分の性格を知る事が必要

自分自身が内科に向いているかどうか見極めるには、まずは自分の性格を知る事が必要です。

そのため、以下の表の内科に向いている看護師と向いていない看護師のポイントで確認してみて下さい。

内科に向いている看護師のポイント ・変化が多い事態に対応して業務をこなす事が好き
・わりとせっかちでテキパキと動く
・処置やケアなどを追究して体の管理を行っていく事に達成感を感じる
内科に向かない看護師のポイント ・人とじっくり関わるのが好き
・性格的に根気がある
・患者の感情の変化に気づき寄り添っていく事が好き

 

内科の看護師は患者家族に指導をする場合もある

内科の看護師は、患者だけではなく患者家族にも指導を行うこともあるため、「人と話をする事があまり得意ではない」「コミュニケーションをとり信頼関係を築く事をケアの1つとして努めることが苦痛」等の人は指導説明の際に辛さを感じる可能性があります。

 

ポイント!

ポイント

「自分の性格」「理想とする働き方」等を把握しておくことは、内科だけに限定していなくても職場を決定する上で重要であるため、明らかにしておくと良いでしょう。

 

3.内科へ転職する際の注意点

内科に転職を考える看護師

看護師が内科へ転職する際の注意点には、どのようなものがあるでしょうか。

以下で紹介していきます。

 

内科の分野は非常に幅広い

内科といっても分野は非常に幅広く様々で、ひとくくりには言う事ができず「循環器内科のような内科の中でも急変が多い場合」「重症な患者が多い場合」等の所もあれば、糖尿病等の内分泌・代謝内科のように糖尿病患者に対して退院後の生活のために教育を主に行っていくところもあります。

また、病棟であってもいくつかの内科が混合となっていることもあります。

 

どの分野で働きたいかを考えることが必要

性格的に内科に向いているとしても、多くの科があるため「内科の中でもどの分野で働きたいのか」を考える必要があります。

具体的には、

  • 「癌患者のケアに興味があるから消化器内科にしよう」
  • 「人工呼吸器が必要な患者のケアを学んでみたい」
  • 「心電図を読む事が得意だから循環器内科にしよう」

等と、興味のある疾患や治療から選んだり、得意な事を生かす事ができたりするところを選ぶことで、学ぶ意欲も向上して仕事も充実したものになります。

 

急性期・慢性期・クリニックによって内科看護師の役割は異なる

同じ内科でも患者の状態・施設の違いによっても働き方は違ってきます。

「急性期」「慢性期」「クリニック」それぞれの場合についての看護師の役割は、以下の通りです。

急性期の場合 ・処置前後のケアや疾患そのもの対するケアを行う。
(内科的は処置が行われるため)
・治療がスムーズに行われるように医師と患者の間にいるような役割も多い。
・バイタルサインの変化を見逃さないように観察し、医師に報告する役割。
・患者の疾患に対する不安を解消するため、正しい知識を説明する役割。
慢性期の場合 ・退院後の生活を見据えて指導していく役割。
・患者やその家族のライフスタイルに合わせた指導を行っていくことが大切。
(患者が自分の疾患とうまく付き合っていくことができるように)
・ベースとなる指導内容に個別性を考えていくことが必要。
(どの患者にも同じように指導するのではない)
クリニックの場合 ・「消化器クリニック」などと限定されている施設や内科全般に診察する施設もある。
・医師の診察介助や点滴などの処置が主な役割。
・内科全般を扱う場合は広く知識をもつ必要がある。
・クリニックは地域に根付いているため地域性を意識する事が大切。

 

4.まとめ

看護師によって、合う科や合わない科があるため「ある看護師にとっては働きやすい科が別の看護師からしてみたら働きにくい科である」ということもあります。

そのため、診療科を選ぶ際には「自分にとっての楽な働き方」「自分にとっては楽ではない働き方」をそれぞれ考えた上で自分の性格やペースに合った診療科を選ぶ事で、働きやすくなり結果として精神的に楽であると言えるでしょう。

看護師の内科勤務を考えている人は、是非参考にしてみて下さい。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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総合病院で3年間勤務した後、企業の健康診断の短期アルバイトを数回体験。その後は総合病院の透析センターで6年間勤務し、2人目の出産を機に退職。
現在はシングルマザーとして、育児をおこないながら看護師ライターとして活動させていただいております。私の体験が、少しでも転職を考えている方々の参考になれば幸いです。


カテゴリー:看護師転職に必要な知識


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この記事を書いた人:しゅう
(公開日:)(編集日::2017年09月07日)

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