内科処置室看護師の仕事内容とメリットデメリット

内科処置室看護師の仕事内容

1日の外来患者総数が平均660人を有する病院での内科処置室は、消化器内科、内分泌・代謝内科、循環器内科、呼吸器内科、腎臓内科、血液内科、神経内科それぞれの診療科に細分化されています。

今回は、内科処置室で働く看護師の仕事内容・求められるスキル・メリットデメリットなどを以下に詳しく説明していきます。

1.内科処置室で働く看護師の仕事内容

内科処置室で働く看護師の仕事内容

内科処置室で働く看護師の仕事内容は、注射や採血、12誘導などがあります。

以下に詳しく内科処置室で働く看護師の仕事内容について説明していきます。

 

静脈・皮下・筋肉注射

内科処置室では、肝機能改善が必要な患者や貧血治療や低血糖症状の改善が必要な患者が多くいるため、静脈・皮下・筋肉注射を行う機会がとても多いです。

また、抗がん剤を使用中に白血球を増す働きや透析治療に伴う貧血の改善、その他ワクチン接種での皮下注射もよくある処置です。

 

ポイント!

ポイント

多くはありませんが、鎮痛剤やホルモン剤使用のための筋肉注射の手技も必要となってきます。

 

点滴の抹消ルート管理

単独で抗生剤投与を行う場合持続ルートはいりませんが、ビタミン栄養や水分補給、さらには胃・大腸ファイバーのセデーションなどが必要です。

また、腎臓保護のために造影CT前後に行う点滴、輸血治療、不整脈での注射薬投与などは長時間かかるため、有事の場合に備えて抹消ルートが必要不可欠になります。

 

 

ポイント!

ポイント

その他のルート管理としてはCVポートを造設されている方もいるので取り扱いへの手技と知識も必要となってきます。

 

中央採血室ではできない採血

内科処置室で働く看護師は、中央採血室の看護師でも採血が困難な患者の採血も行います。そのような場合にも対応できるように、検査項目にあったスピッツ及び血液量は知っておく必要があります

他にも血液ガスは医師が採取するので介助がいりますし、血液培養は緊急に採取するため処置室で行われています。それらの結果は治療の指標に直結しますので、正確な手技または介助方法そして検体の取り扱いには熟知が必要です。

 

12誘導の検査を行う

内科処置室で働く看護師は、12誘導の検査を行うことも仕事の1つです。

 

ポイント!

ポイント

基本は目的を患者に説明し、リラックスした状態で羞恥心に配慮しながら正確に検査ができる手技が必要とされます。

 

それぞれの診療科に応じた介助

内科処置室で働く看護師は、それぞれの診療科に合わせた介助をする必要があります。例えば、血液内科や神経内科の検査において一般的な腰椎・骨髄穿刺の介助は患者の準備と専用の物品の準備をします。

瀉血では20G針を用いるため何度もやり直しができないため確実な穿刺と手順で瀉血の処置を行います

 

ポイント!

ポイント

腰椎・骨髄穿刺はVSと状態観察を行うと共に侵襲を伴う検査なので、精神的な配慮も忘れず手順を熟知する必要があります。

 

2.内科処置室で働く看護師に求められるスキル

内科処置室

内科処置室で働く看護師に求められるスキルは「抹消ルートの穿刺技術」です。点滴の基礎技術についてはまず確実に穿刺することが重要ですので、最適な血管選びを行うことや神経の損傷部位を避け血管の走行をしっかりと把握することが大切となります。

また、血管が触れにくい場合や麻痺側・乳癌の術後やシャント側がある患者は穿刺部位が限定されるため、どのような患者にも安全で安心して処置を受けてもらえるよう、日々技術の向上を図るスキルが必要がとされます。

他にも、内科処置室で働く看護師に求められるスキルについて以下にご紹介します。

 

内科に関する幅広い知識

内科は血液・循環器・消化器・免疫・内分泌・呼吸器など多岐におよび、またはそれらが複合的に関わっている病態の診療科であるため、内科処置室で働く看護師は内科に関する幅広い知識が必要です。

治療は薬物治療を中心に食事や運動療法が用いられることもあるので、長期にわたる生活習慣を見直す指導力と全身を視る知識が求められます。

 

患者に対するコミュニケーション能力

内科は慢性疾患で治療される患者が多く、通院も長期に渡ります。

そのため、内科処置室で働く看護師は患者の病気への不安や疑問に耳を傾け、日常会話を通して良い人間関係を築く事が必要であり、安心して処置を受けてもらえるような手技と接遇を提供する事が求められます。

 

少しの変化を感じとる観察力

細分化された診療科でありながら病態が複合的に交わる内科では、外来での短い関わりの中にでも異常を感じ取る力が求められます。

 

ポイント!

ポイント

日頃から患者それぞれの平常の状態やVSを知っておくことで変化を感じとれる観察力に繋がります。

 

3.内科処置室で働く看護師のメリット

ガッツポーズする女性看護師

内科処置室で働く看護師のメリットとは、「基礎を身に付けることができ転職の幅が広がる」ことです。

処置室で基本技術とコミュニケーション能力を身につければ他の診療科にも幅広く対応できるのはもちろんの事、基礎ができているため、専門性のある診療科の転職にも自信をもって望めるといったメリットがあります。

他にも内科処置室で働く看護師のメリットについて以下に説明していきます。

 

基礎技術の習得や復職がしやすい

大きな病院であれば処置室に数人の看護師が勤務しているため、1人勤務や技術に不安を感じても他の看護師の指導や助言のもとに一般的な看護技術が取得できます。

ですので、基礎技術の習得がしやすいだけでなく、給料を得ながら指導をしっかり受けることができるので潜在看護師やブランクがある看護師にも良い環境です。

 

4.内科処置室で働く看護師のデメリット

首をかしげる女性看護師

内科処置室で働く看護師のデメリットは「患者との関わりが広く浅い」ことです。

処置室はオープンスペースなので個人情報の詳細なやり取りをすればプライバシーへの配慮が難しく、また待ち時間の短縮を考えると限られた時間内でじっくり患者と向き合うのも難しいのが現状です。

他にも内科処置室で働く看護師のデメリットについて説明していきます。

 

ルーティン業務のため達成感がない

内科の診察は沢山の患者が来院するため、予約であっても待ち時間の発生が考えられます。処置室においても混雑時には時間に追われ処置が流れ作業になり易く、対応も事務的になりがちです。

また、内科は手術治療のようなスピードのある回復を望めず、慢性的に処置を繰り返す事が多い為にマンネリ化を生じやすく達成感が感じにくいと考えられます。

 

処置室での長期勤務は次のステップに繋がらない

処置室で習得できるのはあくまでも基礎技術なので、専門的な技術の習得は期待できません。より深い知識や経験を得るスキルアップを望む看護師は処置室での長期間勤務は不利になると言えます。

 

ポイント!

ポイント

キャリアアップを目指すなら認定看護師は看護師として5年以上の実務研修実績があり、そのうち3年以上は認定看護分野の実務研修を行っていることが定められています。

 

5.まとめ

内科処置室に転職した直後は見慣れない看護師に緊張する長期通院患者の対応に戸惑うかもしれません。ですがそんな患者にも根気強く接することで信頼関係を築くことが必要です。嬉しい言葉を頂ければ心の通った援助ができたと実感できるでしょう。

さらに、業務経験を重ね常に技術の向上を意識することで上手くできなかった処置や未経験の処置が習得できると自信や達成感に繋がります。

内科処置室に転職する際注意してほしいことは、勤務者の全てが固定ではなくメンバーが入れ替わるので、チームとしてコミュニケーションがとり辛く、意思の疎通が図れないと誤解を生じることもあるということです。

また、手が空いた看護師から順に処置を担当することから、仕事内容が偏る・業務の境目が曖昧になります。事故に繋がら無いよう注意を払わなければいけないため、過度の緊張を感じることがあります。

内科処置室の特徴に合っていると感じた看護師は、転職先の候補として考えても良いかもしれません。

 

看護師転職サイト口コミランキング

1位  ‣看護のお仕事
【全国対応】【求人12万件以上】
2位  ‣ナースではたらこ
【全国対応】【担当質高・求人数高】
3位  ‣マイナビ看護師
【全国対応】【担当者質高】

監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

運営会社 ・記事等に関する問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。