著作者

コニカ・ショコラ

看護師ライター

コニカ・ショコラ

( 看護師 )

【体験談】国際医療ボランティアに看護師として参加するために必要なことは?

公開:、更新:2018年02月15日
看護師 国際医療ボランティア 参加

私は国際医療協力に興味があるため、看護師の道を志しました。しかし実際に国際協力のことを知れば知るほど、国際協力の現場で働いている人は語学が堪能、有名大学で学んだ人も多く、自分には遠い存在のようでした。

また、国際医療の専門家になるには看護師としてのキャリアも必要です。看護師としての経験が未熟な私でも国際医療協力の仕事ができないものかと、日々思案していました。

そこで私は、国際関係のNGO等でボランティアをすることを通じて、何らかの方法で国際医療協力に携わることができると考え、実行に至りました。そのボランティアの探し方や必要な素質や注意点、そして実際に参加した際の体験談をご紹介します。

1.看護師が参加できる国際医療ボランティアの探し方

虫眼鏡を持つ女性

最初に、看護師が参加できる国際医療ボランティアの探し方についてご紹介していきます。

 

青年海外協力隊などの講演会に行ってみる

海外支援を会員などで支えられているNGOや青年海外協力隊などの各団体は、現地での活動の後に必ず講演会(報告会)が開催されていますので、まずはこういった講演会に参加してみてください。

国際協力の現状把握には最適

国際協力と言ってもいろいろな形があり、どんなことが必要とされているのかを現状把握をするのには最適です。

また、ボランティアに行く場所を探すという目的だけでなく、現状を知るという意味で、ぜひ医療方面以外の講演会の参加もお勧めします。

 

ポイント!

ポイント

講演会のあとに懇談会をしているところもあり、関係者がたくさんいるため、個人的に質問することもできます。いろいろな人と情報交換して知識を広げられます。

 

日本で活動するNGOのボランティアに参加してみる

多くのNGOは、ボランティアや市民によって構成されています。最近ではホームページも充実しているため、ぜひインターネットで検索してみてください。そのNGOが支援をしている国のことが紹介されています。ボランティア活動をしたいと申し出れば、喜んで受け入れてくれるでしょう。

そこでは一見関係のない事務仕事もありますが、実際にボランティアをしていることで、その国の実情を知ることができます。また、スタッフやほかのボランティアの人から情報収集をすることもできます。

 

ポイント!

ポイント

将来、医療支援をしているところに問い合わせをしてボランティアをしたいと申し出るときに、日本でのボランティアの実績があったほうが受け入れてもらいやすいです。

 

体験記を読んでみる

私がはじめてインドで医療活動を行ったのは、インドの無料診療所について書かれた本に感銘を受け、著者に何度も手紙を送ったことがきっかけでした。実際に活動した人にコンタクトを取り、紹介してもらうことも一つの方法です。

 

同じ志を持つ友人、知人をたくさんつくる

ボランティア活動をすることで、ボランティア仲間ができます。そんな仲間が、これから紹介するアイキャンプを紹介してくれました。自分が国際医療活動に携わりたいということを伝えておくと、人づてに紹介してくれることがあります。ぜひ仲間をたくさん作ってください。

 

2.国際医療ボランティアへの参加に必要な資質

考える女性看護師

次に、看護師が国際医療ボランティアに参加する際、必要となる資質をご紹介します。

 

環境に合わせて考えを柔軟にできる

国際医療ボランティアの現場では、日本での基準と現場での基準の双方の解釈を持つ必要があります。私がこのことを一番痛感したのは「清潔に関する考え方の違い」に直面した時でした。

 

日本では絶対に考えられない光景を遭遇することもある

インドで医療協力を行っていた際、綿球は綿そのものの色でときおり種が入っており、川の水を使うために基本的には白ではありませんでした。使い捨ての器材は煮沸消毒をして、繰り返し使用していました。日本では絶対に考えられない光景です。

このように、その国のスタンダードを受け入れることが重要になります。

 

外科や手術室の経験

外科的医療行為は世界で共通点が多いので、医療協力に携わりやすいです。実際、私は手術室の直接介助を提案されましたが経験不足で断ってしまい、悔しい思いをしました。

 

3.看護師に求められる英語力は?

黒板と文字

英語が堪能なことは、国際医療において重要なことです。ただし、必須ではないと私は考えます。実際に私の英語力は粗末なものです。それでも私が話す拙い英語を、現地の人々は根気強く聞いてくれます。語学力より大切なものは、伝えようとすること、知りたいと伝える力、聞いてもらいたいという熱意です。

 

発展途上国においては英語を公用語としていないところもある

私がボランティアに行ったインドには14の公用語があり、英語はそれに含まれていませんでした。患者たちは教育を受けていない人も多く、また高齢の人が多いので、ほとんど英語が通じない状況でした。

英語は通じやすく便利な言語ですが、支援を直接受ける人たちが話せない場合も、少なくありません。

 

ポイント!

ポイント

最低限の英語は必要ですが、少しでも現地の言葉を習得することにより、コミュニケーションが円滑になります。挨拶だけでもかまいません。難しい英語を覚えるよりも、ぜひ現地の言葉の習得をしてください。

 

4.国際医療ボランティアへ参加する際の注意点

手を差す女性看護師

ボランティアに参加する際に、心に留めておきたい注意点をご紹介します。

 

日本を背負っていることを意識する

自分の行動は自分の責任だけではなく、たとえボランティアでも日本を背負っているということを忘れないようにしましょう。

インド滞在中、町を歩いていたら知らない人に好意的に声をかけられることが多々ありました。日本人がボランティアにいるということは、現地の人々に周知されているのです。

 

体調管理をしっかりする

常備薬など持参してしっかり自分の体調管理に努めることは必須です。時差や環境の違いは負担が大きく、疲れが出やすいため十分に注意を払いましょう。

 

5.私が参加した国際医療ボランティアの体験談

看護師たちの重なる手

私の場合、インドのアイキャンプに参加しました。このアイキャンプでの仕事内容や現地の様子をご紹介します。

アイキャンプとは無償で白内障の手術をする活動のことを指します。私の参加したアイキャンプは、インドの富豪がスポンサーで、医師などの医療チームをはじめ、様々なボランティアが列車で3日かけてやってきて活動します。

 

現地へ到着するのも一苦労

当たり前ですが、現地へ行く手段も自分ですべて手配することになります。航空チケットは簡単に取れますが、列車やバスは、現地で購入することになります。

購入場所、時刻表など、現地に行かなければわからないことも多いので、現地での情報収集が重要になります。

そして駅や空港でのアナウンスはよく聞こえないため、乗客や車掌に聞くしかありません。本番はこれからなのに、現地へ到着するだけでも一苦労です。

 

1万人近くの患者の手術を流れ作業

3週間で1万人近くの患者の手術をするため、主に流れ作業です。朝から晩まで同じ作業を繰り返し、現地のマネージャーの指示で動きます。

私がいた部署では、患者に整列してもらい、ベッドに寝たところで麻酔を打つ作業を担当しました。処置後は速やかにまた次の列に並んでもらいます。整列や誘導は、学生ボランティアが中心です。

 

患者への声かけは必要最低限しか行わない

日本では、「今から打ちますね、」「足元大丈夫ですか?」などの声かけや確認をする必要がありますが、「寝て」「上!」麻酔を打つ、「下!」麻酔を打つ、とこのように本当に必要最小限しか言いません。

それがこの国のスタンダードであり、それ以上医療者も患者も必要としていません。

 

ただ言われたことを遂行することに歯がゆさを感じた

国際医療活動は、救助活動や保健指導的なものなど、支援者が主体となって行うものも多いですが、このキャンプは現地で提供されているものです。あくまで私たちは「お手伝い」であり、言われたことを遂行していくことが求められるため、国際支援の専門家を目指している人にとっては歯がゆさを感じることもあります。

 

まとめ

私の夢は、国際医療協力の専門家になることでした。途上国と言われる国々で求められることは、保健指導的な支援が多いということがわかり、保健師を目指したこともありますが、成績がついていきませんでした。

学校を卒業した後も英会話教室に通いましたが、英語は上達しませんでした。

新人の頃は失敗も続き、看護師をやめたいと思ったことも、数多くあります。それでもどうしても国際医療協力の現場に立ちたいと、その思いをもって、つらい学生時代も含め、乗り越えてきました。

航空券だけでも高額ですが、海外旅行と値段は変わりません。国際医療の専門家になることは狭き門ですが、自費で行くのであれば自分次第です。自分で稼いだお金で自分の夢を買ったと思い、自己満足だったのかなと思うこともあります。

しかし、一緒に働いた現地のボランティアや患者、そして町の人たちを見ると、それだけではない気がしてくるのです。国際医療活動は、やる気があればだれでもできます。ぜひ世界を見に行ってください。

はじめましてコニカです。子供が3人いるシングルママです。人生一度しかありませんので、その時その時に自分が自分らしくいられるように日々心がけています。
転職が多いのはマイナスに評価されがちですが、私はいろいろな経験が現在の看護につながっていると信じています。皆さんもよい転職ができればとライターに志願いたしました。
ぼちぼち投稿いたしますのでよろしくお願いいたします。


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