救急外来の看護師に転職して思ったことや役割・仕事内容をインタビュー!

救急外来の看護師に転職

救急外来へ転職する看護師はドラマなどの影響もあり比較的に多い傾向があります。

しかし、初めて救急外来へ看護師転職を行う場合は不安がつきものです。

そこで、今回は救急外来に実際に転職を行った看護師の「azuki」さんに転職して思ったこと、救急外来の役割や仕事内容、人間関係などについてインタビューを行いました。

初めて救急外来へ転職を考える看護師の方は是非チェックしてください。

正看護師 azukiさん
看護師紹介:「azuki」さん
東京都/30代前半、正看護師。社会人経験を経て正看護師資格を取得後、総合病院へ入職、他の診療科を経て救急外来で勤務。現在医療系ライターとして介護、看護師の転職サイト運営で活躍中。
→ 執筆中の記事一覧 (注:写真は素材となります)

看護師ライターKameko
スタッフ「少し特殊な救急外来への看護師転職ですが、転職の経緯について教えてください。」

 

正看護師 azukiさん
azukiさん「はい、一度社会人として一般企業で働いた先で、看護師という職業に魅力を感じて看護師へ転職しました。その時の転職先の総合病院で他の診療科で経験したのち、救急外来の看護師として勤務しました。」

 

看護師ライターKameko
スタッフ「他の診療科から救急外来の看護師として働くのに不安はなかったですか?」

 

正看護師 azukiさん
azukiさん「ありました。転職先の総合病院で救急外来というのは意外であり、不安な気持ちというか正直嫌だと思いました。でも、その時は、配属先に対する不満を言うわけにもいかずとりあえずという気持ちで働きはじめました。」

 

看護師ライターKameko
スタッフ「ありがとうございます。それでは、救急外来へ転職を考えている看護師の方に向けて聞きたいことを質問していきますね。」

 

【目次】を表示する▼

Q1.救急外来の看護師の役割や仕事内容を教えてください

正看護師 azukiさん
「救急外来では、医師がより診察がしやすいようサポートする役割を看護師として行っていました。」

私が勤務していた救急外来では、医師の診察の前に看護師が患者さんを診て、状態を伝えることで、まだ患者を診ていない医師が検査などのオーダーを出すことも多かったです。

救急外来が混雑しているときは、患者さんでの外傷などの応急処置を看護師が担当する場合もありました。

応急処置を看護師が担当する

応急処置を看護師が行わないと患者さんをいつまでも待たせてしまうことになり、医師の診察を待っている間に状態が悪化してしまうことも多々ありますね。

だから、私は少しでも医師が患者さんのことを把握しやすく、そしてたくさん来院する患者さんの診察に集中できるよう、次は何をするべきかと頭をフル回転させて動き回っていました。

今思うとやっぱり救急外来の看護師としての役割は他の診療科に比べて大変ですね。

 

Q.具体的に救急外来看護師の仕事内容はどんな感じなのでしょう?

正看護師 azukiさん「具体的に救急外来の看護師は、どんなことをするのかというと・・・。救急搬送の連絡が入ったらその患者さんの病状を聞いて、必要な機材、物品の準備をしますね。」

私が勤務していた病院では救急のコール対応は医師かリーダー看護師が行う決まりになっていました。

救急コールの時、リーダーが各看護師に何を準備するのか、患者さんが搬送されてきたらどのポジションを担当するのかの指示を出します。

救急搬送される患者

その指示に従って、患者さんが搬送されてからは、

  • 「救急隊の申し送りを受ける」
  • 「バイタルチェック、モニター装着」
  • 「採血、ルート確保」
  • 「検査出し」
  • 「病棟、オペ室への連絡」

というようにそれぞれの看護師が一斉に動きます。

一斉に動く看護師

そのあとは、指示を待つのではなく、「検査行ってきます!」というように自分から動きます。

また、それ以外の仕事についても、機材のチェックや物品の補充、患者さんが使ったベッドのシーツ交換、シートの貼り替え、滅菌物の管理、薬を持って帰る患者さんには薬の説明や受診の説明、入院の案内も看護師が行います。

 

Q.救急搬送ではなく自分で来院した患者の対応はどうするのでしょうか?

正看護師 azukiさん
「自分で来院された患者さんの場合は、待合室でバイタルチェックと問診をおこなって診察の順番を決めていきますね。」

救急外来の待合

基本的には来院順ですが、問診の時点で緊急性が高いという場合は、医師に伝えて優先的に診察をしてもらいます。

 

「基本的には救急外来の看護師は1人1人違う役割になります。」

救急外来では同じ行動や役割を看護師がとることはほとんどなく、他の看護スタッフが行っていることは任せて、他にやるべきことの対応をしていきます。

一見バラバラに見えるのですが、これが効率の良いチームワークで、そのチームの看護師として役割を果たしていきます。

 

Q.やっぱり救急外来の看護師の仕事って忙しいですか?

正看護師 azukiさん
「・・・はい、忙しいですね。(笑)」

例えば、救急搬送されてきた患者のことを医師に「ルート取りますか?」「CT連絡しますか?」なんて看護師が聞いていたら、それだけで時間のロスになります。

救急外来で忙しい看護師たち

ルートが必要だと思ったら看護師自身で「私ルート取ります!」と言いながらもう患者さんに駆血帯を巻きます。

また、画像が必要だと思えば、聞く前に、指示される前に「先生CT連絡しますね!」と言わなければならない環境が救急外来だと思います。

 

Q.仕事や役割を担う上でストレスはなかったですか?

正看護師 azukiさん
「仕事へのストレスはありましたね。最初の数週間は、看護師として何もできずに棒立ちしてしまうことにストレスを感じました。」

看護師として思うように動けずに注意されるたびに「もう辞めたい」と思っていました。

ストレスでもう辞めたい看護師

その積み重ねがストレスになっていましたが、他の看護師と同じように動けるようになってからは、ストレスは「医師のイライラへの対応ぐらい・・・」ですかね。

 

Q.役割も含め救急外来に向いている看護師ってどんな方?

正看護師 azukiさん
「私は患者さんを救いたい気持ちがあれば、看護師誰でも救急外来に挑戦できると思います。」

救急外来のベテラン看護師は、医師と同等かと思うくらいの知識も技術もあって、どんなに血管が見当たらない患者さんでも一発でルートキープしてしまうくらいです。

そう考えると私は決して救急外来に向いている看護師ではありませんでした。

普段はのんびりしていて、テキパキ動けるわけでもなく疾患に非常に詳しいというわけでもありません。

ただ、私は患者さんのために努力することはできました。

患者に手を差し伸べる看護師

足りない頭で少しでも早く動きを覚えようとミニノートを作ったり、先輩に付き合ってもらって物品の準備や医師に渡すなどの流れをシュミレーションしてみたり、医師一人一人をよく観察して特徴をつかんでみたりしました。

このような努力は、「あこがれる先輩のようになりたい!」そして「患者さんのために動ける看護師になりたい!」という思いからくるものです。

向き不向きはあると思いますが、患者さんを救いたい気持ちと、救急外来への興味があるのであればぜひ挑戦してほしいと思います。

 

Q2.救急外来の看護師やスタッフの人間関係はどんな感じですか

正看護師 azukiさん
「私が在籍していた救急外来では、スタッフはみな互いに信頼しており、良い人間関係だったと思います。」

「仲が良い」という言い方は少し違う気がしますが、救急外来での仕事をする上では他の診療科に比べて人間関係は良好だと思います。

救急外来の人間関係

もちろん、医師や看護師、他のスタッフの働きぶりなどへの不満はありました。

でもそれは個人的に思っているだけで、休憩も交互に取ることが多いので悪口や無駄な話をする時間がなく、ありもしない噂が炎上するようなことはありませんでした。

だから、救急外来では人間関係を気にする暇がないぐらい忙しいですかね。

 

「チームワークが良い救急外来は人間関係も良いと思います。」

救急外来でのチームワークは、お互いのことを信頼して、認め合っているからこそ生まれるものだと私は思います。

医療関係者のチームワーク

実際に、私や自分の家族に何かあったとき、自分の働く救急外来で診てもらえたら安心だと思えました。

何よりも、難しいと思われた患者さんの命がつながった時の安堵感をスタッフみなで感じられたときに、このチームでよかったと思えました。

だから、転職に対して人間関係を気にしている方は、働いているスタッフを確認するために職場見学をすることをお勧めします。

こちらの「看護師転職時の病院見学 | 必要な7つの見極めポイント」で伝えている病院見学のポイントは役に立つと思います。

 

Q3.ドラマなどで憧れて救急外来へ転職する看護師をどう思いますか?

正看護師 azukiさん
「私はいいと思います。実際にドラマに憧れて救急外来で働いている先輩もいました。」

ただ、やっぱりドラマとは違います。

救急外来の仕事での悲しさや辛さは言葉で表わせないほど大きいです。

たとえば、ドラマの中でも患者さんが亡くなったときの悲しさや悔しさが伝わってきます。

でも、それはほんの一場面に過ぎません。

実際には、最期に間に合わなかった家族の「どうして・・・」という言葉にならない言葉、精一杯対応していても家族からはやり場のない怒りをぶつけられることもあります。

最期に間に合わなかった家族の「どうして・・・」

また仕事内容も、スムーズにできずに医師から怒鳴られることや、先輩から何度も注意されることがあります。

もちろん、ドラマとは大きく違う部分も見えていない部分もあるので「こんなつもりじゃなかった」と思うこともあるでしょうが、それを知った上であればドラマのようなかっこいい救急外来の看護師を目指してほしいです。

 

Q.辛く悲しい忘れられない患者とのエピソードはありますか?

正看護師 azukiさん
『はい、私が忘れられないのは、すでに息をしていない子供を抱えて「助けてください」と病院に駆け込んできたお母さんのことです。』

そのお母さんは冬なのに靴も上着も着ていないお母さんから緊迫した状況が伝わりました。

ドラマではわからないほど重く、辛く、悲しいもの

そのお母さんから子供を預かったときの何とも言えない腕の感覚は、ドラマではわからないほど重く、辛く、悲しいものでした。

 

Q:感動などを味わえたエピソードはありますか?

正看護師 azukiさん
「もちろんあります。嬉しさや感動はドラマでは感じないくらい大きいと思います。」

心肺停止状態で搬送された方が、後遺症もなく笑顔で「退院するよ!」とあいさつに来てくれることや、事故で足を骨折して運ばれてきた患者さんが院内で自分の足で歩いてリハビリしている様子を見かけたときなどは感極まってしまいます。

自分が関わった患者さんの元気な姿を見られることは言葉にできないくらい嬉しくて「あの時はありがとう」なんて声をかけられたら感動してしまいます。

 

Q4.救急外来へ転職して良かったと思えますか

正看護師 azukiさん
「はい、転職し経験してよかったと思います。看護師としての視野が広がったことがその理由です。」

救急外来というと外科系のイメージがありますが、内科、小児科、脳神経外科、外科、耳鼻科などあらゆる疾患に触れることができます。

そのため、看護師としての知識も技術も幅広くなりますし、自分が興味のある診療科に気づくきっかけもできました。

 

Q.転職後にどのような看護師の勉強をしましたか?

正看護師 azukiさん
「最初のうちは先輩の動きを見ることが何よりもの勉強でした。」

今まで他の診療科で勤務していた経験からも、ある程度の疾患、外傷の知識は持っているつもりでした。

でも緊急性の高い患者さんの前では、その知識は全く通用しませんでした。

まさに、考えると同時に手と体が動いていなければならないのです。

医師との連携が取れるように、先輩の動きを見て真似していくことが一番の勉強でした。

 

Q.疾患や病態などの勉強は行いましたか?

正看護師 azukiさん
「もちろん、疾患の病態や対処、検査内容などの勉強もしました。」

最初は、よくある疾患や検査など、参考書を使って一通り学び、自分なりにまとめたミニノートをポケットに忍ばせ、時間に余裕があるときはひたすらそのミニノートに目を通しました。

ノートを取る看護師

でも、救急外来に来る患者さんは参考書通りにはいかないこともよくあります。

そんなイレギュラーな状況があったときは、忘れないうちに付箋に書いて、ミニノートに貼っていき、結果どんな参考書よりも情報の詰まったミニノートができました。

この勉強法がどんな方法よりも私には合っていました。

 

Q.救急外来へ転職して「イメージと違った」 と思うことはありましたか?

正看護師 azukiさん
「救急外来の看護師は常に患者さんが搬送されてきて慌ただしいものだと思っていたことがイメージと違いました。」

仕事が忙しいとお伝えしました、私が救急外来で勤務していた病院は、当直勤務があり24時間寝ない覚悟も実はしていました。

もちろん、救急搬送が次から次へとあり、さらに自分で来院した患者さんで待合室に座る場所も、ストレッチャーも、機材も物品も不足してしまうほど忙しい日もあります。

しかし、驚くことに実際は全く患者さんが救急外来に来ない日もありました。

急病人がいないのは良いことなのですが、拍子抜けしてしまったことを覚えています。

 

最後に:メッセージをお願いします

私は救急外来の看護師として働いて本当によかったと今では強く思っています。

救急外来で働くことで信頼できる医師や看護師、コメディカルの仲間も増えました。

救急外来は一言でいえば「大変」ですが、その分何倍も楽しくて、やりがいもあって、達成感もあります。

今後、救急外来へ転職を考え、実行する看護師の皆様には「大変」な部分だけでなく、そんな良いところもたくさん体験してほしいです。

救急外来への看護師転職注意点は「救急外来の看護師転職で知りたい7つのポイント」で、別の救急外来に転職を経験した看護師がまとめています。こちらもチェックしておきましょう。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

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