著作者

kameko

看護師スタッフ

kameko

( 看護師 保健師 )

20代で病院から介護老人保健施設(老健)の看護師へ!転職インタビュー

kameko
看護師スタッフkameko
20代で病院から介護老人保健施設(老健)の看護師
【看護師紹介:齋藤さん】
看護師 齋藤さん
看護専門学校卒業後、急性期病院に勤務し、その後規模の大きいクリニックで働く。結婚や引っ越しなどのタイミングもあり、同じ療養環境であっても病棟で働くのは体力的なことや、家事との両立など時間的な観点から難しいため、介護老人保健施設へ転職を決意。看護師として医療的なことに少しでもかかわりたいという思いが強く、自宅近くで募集していた介護老人保健施設を選び入職。→ 執筆中の記事一覧へ (写真はイメージです。)

  • 資格:正看護師
  • 年齢:20代/神奈川県
  • 雇用形態:常勤(夜勤あり)
  • 施設:介護老人保健施設(老健)
  • 施設規模:150床(3フロア)
  • 施設利用者属性:一般療養、認知症
▼インタビューの【目次】を見る


スタッフ

スタッフ:『「齋藤さん」は、介護老人保健施設(老健)に、いつ頃転職したのですか?」


正看護師齋藤さん

齋藤:「私が介護老人保健施設に転職したのは看護師5年目の時26歳です。」


スタッフ

スタッフ:「26歳!介護老人保健施設へ看護師として転職する人って珍しいですよね。」


正看護師齋藤さん

齋藤:「はい、そうですね。同じ年代の看護師は、介護老人保健施設にいませんでしたね。」


スタッフ

スタッフ:「当時は看護師として病院勤務だったのでしょうか?」


正看護師齋藤さん

齋藤:「病院からクリニックへ転職したのち、やはり自分は療養環境で人のお世話をするほうが自分に向いているなと感じて、介護老人保健施設に転職しました。」


スタッフ

スタッフ:「ありがとうございます。20代で介護老人保健施設へ転職した正看護師の「齋藤さん」に、気になることを色々聞いていきたいと思います。」

Q1.介護老人保健施設で働く看護師の仕事内容って?

看護師 齋藤さん「介護老人保健施設で働く看護師の具体的な仕事内容としては、皮膚への外用薬添付や点眼薬の与薬、食事時の内服薬やインスリンの準備と与薬、経管栄養の投与、といったところがメインですね。」

あとは、介護老人保健施設を利用する「利用者さん」や介護士さんからの訴えに応じて適宜医療的な対応をしていました。


スタッフ

スタッフ:「150床ある介護老人保健施設だと思うのですが、1フロア何人の看護師さんで行っていたのですか?」


正看護師齋藤さん

齋藤:「私の働いていた介護老人保健施設は各フロアに常駐の看護師がおり、1フロアに1日約3名の看護師が常駐していました。その3人で仕事を回していくという感じでしたね。」


スタッフ

スタッフ:「1フロア3名の看護師って珍しいですね。通常、1名だったりするんですよね。」


正看護師齋藤さん

齋藤:「そうですね、友人などは看護師1名だったと言っていました。利用者へのバイタル測定も、週に1回まとめてやるので、部屋担当などもなく3人で全員を診るって感じでした。」

 

(Q)利用者の急変の対応などは仕事でありましたか?

看護師 齋藤さん「はい、急変や転倒した利用者への対応も、もちろん看護師の仕事です。」

介護老人保健施設はできる医療行為がどうしても限られてしまうので、提携病院への搬送や付き添いも看護師の仕事でした。

 

(Q)病院と比べて仕事内容はいかがでしたか?

看護師 齋藤さん「そうですね、病院と似ている看護師の仕事は多かったです。」

医師への報告や指示確認などもやっていて、介護老人保健施設でも病院と結構似ている業務が多かったと思います。

病院だとトイレ介助やおむつ交換、食事介助も看護師の役割となりますよね。

でも介護老人保健施設だと、よほど嚥下状態が悪い方や、介護士の手がよほど空いていないということがない限り、これらの業務が看護師に回ってくることはありませんでした。


スタッフ

スタッフ:『では、「齋藤さん」が勤務した介護老人保健施設は、トイレ介助やおむつ交換、食事介助などは看護師の仕事ではななかったということですか?』


正看護師齋藤さん

齋藤:「そうですね。介護士さんを含む、介護スタッフが対応していました。」

 

(Q)介護士が連携して仕事するのは大変でしたか?

看護師 齋藤さん「よく、介護士と看護師は仲が悪いとか連携できないって話を聞きますが、幸い私が働いていた介護老人保健施設は、みんな仲が良く、連携できないとか仲が悪いとかそんなことはありませんでした。」

ただ、やはり「みんながみんな仲が良い」というわけではなく中には連携できてないなと思うような看護師と介護士もいました。

どんな看護師が連携できていないか、自分なりに観察していると、病院時代の看護師や介護士の関係を引きずっている人は連携するのが難しいという印象でした。

 

(Q)介護士との連携が難しかったエピソードなどあれば教えてください。

看護師 齋藤さん「介護士に口を出すような看護師は当然ながら連携はとれていませんでしたね。」

例えば、「介護士=おむつ交換や雑用」などの力仕事で看護師が仕事のメインだと考えていたり、ステーションにずっと引きこもって利用者とコミュニケーションをとらないのに介護士の意見に対して「あーだこーだ!」言う看護師ですね。

特に50歳より上の看護師がこの傾向が強いみたいで、そのくらいの年齢の看護師と介護士が連携摂れていなかった印象があります。

看護師と介護士が連携

病院と違い、介護士の人数が多く、介護老人保健施設は「介護士ありきの仕事」なので、働く看護師は介護士の意見を尊重し、そこに「医療的な考え方を付与する」という感じで関わればそんなにトラブルこともなく、働けるんじゃないかと思います。

 

Q2.介護老人保健施設の夜勤ってどんな仕事?

看護師 齋藤さん「介護老人保健施設での夜勤看護師の仕事内容は日勤と変わらず、夕食時と眠前、朝食時の薬剤の準備と与薬、必要な利用者のバイタル測定、体調不良者や緊急時の医療的な対応です。」

夜勤だけは、看護師もおむつ交換を、夜中1回分だけは手伝っていました。

また、介護士さんたちが利用者を起こしに行く、あるいはおむつ交換をしているときにデイルームに残っている利用者が転倒したり、何かしないように看護師は見守りをすることが多かったです。

 

(Q)夜勤の場合1フロアを1人の看護師で診るのでしょうか?

看護師 齋藤さん「私が勤務していた介護老人保健施設では、2つのパターンがあり、1人でも1フロア診ていました。」

夜勤のパターンとしては、

  • 1フロアを看護師1人で診るというパターン
  • 2~3フロアを看護師1人もしくは2人で診るというパターン

私が働いていた介護老人保健施設は医療度の高い1フロアを看護師1人で診て、医療度が低い、認知症専門のフロアを1人の看護師が2フロアまとめて診るというパターンをとっていました。

介護老人保健施設の1フロア

私は、医療度が高いフロアにいたので、1フロアを1人で診るというパターンで夜勤をしていました。

 

(Q)介護老人保健施設の夜勤は病院に比べて楽なのでしょうか?

看護師 齋藤さん「そうですね、病院に比べて楽ですね。自分も椅子に座って利用者さんと話をしたりテレビを見ながらできるので、さほど苦ではありませんでした。」

夜勤看護師として2フロア見る場合は、利用者のおむつ交換や見守りもしなくて良いことが多いので、ひたすら医療業務をこなしたら控室で待機しているという感じでした。


スタッフ

スタッフ:「病院と比較すると介護老人保健施設は体力的には楽ですね!」


正看護師齋藤さん

齋藤:「はい。ただ、看護師が1人しかいないという点では何かあった時に自分がすべて対応しなくてはならないので精神的なプレッシャーは大きいものでした。」

 

「病院で患者への急変対応が出来れば1人夜勤でも問題ない。」

与薬なんかも介護士には頼めないので、予約をする人数が多い時には回り切れず、利用者さんをお待たせすることもしばしばでした。

病院で患者への急変対応

でも大変なタイミングが決まっていて常に大変ではないこと、何かあった時の対応も病院などで働き必要最低限の知識があれば対応できる程度なので、一度でも病院で夜勤をやり、急変などの対応をしたことがあればあまり心配いらないでしょう。

 

Q3.気になるお給料と人間関係について教えてください

看護師 齋藤さん「(笑)介護老人保健施設は働いている内容を考えれば病院よりも割高な気がしましたね。」

病院で20代前半の時は、夜勤を月に4回行い手取りが26万円前後でした。

介護老人保健施設は夜勤を月に3回程度で同じくらいの給料でした。

そのため、もらっている値段としては変わりませんが、夜勤の回数を考えると介護老人保健施設のほうが給料的に良かったという印象です。

 

(Q)20代の看護師として働く中での人間関係はどうでしたか?


スタッフ

スタッフ:『介護老人保健施設ではベテランの看護師が多いイメージがどうしてもあるのですが?」


正看護師齋藤さん

齋藤:「そうですね。介護老人保健施設ってだいぶ年上、下手したら自分の親よりも年が上の看護師か、子育て中の看護師が多くて自分より10歳くらいは確実に年上の看護師が多いんですよね。」


スタッフ

スタッフ:『「齋藤さん」が転職されたのは20代ですよね。人間関係はどうでしたか?』


正看護師齋藤さん

齋藤:「逆に1番年下でみなさんから娘、妹のようにかわいがってもらえたので、人間関係は何の不自由はなかったですね。」

病院だと自分と同じくらいの年齢の看護師が多いから休憩時間はそれこそ趣味の話ができたり、仕事後にプライベートでご飯を食べに行ったりなんて言うことができましたがそういうことは一切なく、仕事が終わったら、みんなそそくさと帰ります

ただ、休憩時間に会話していても主婦特有の会話って感じで会話がかみ合わないこともしばしばありました。

同じくらいの年代の子と話したりプライベートの時間を過ごしたいなと思って病院に戻りたいと考えたことも正直ありました。

 

Q4.病院から介護老人保健施設へ転職して良かったことは?

看護師 齋藤さん「介護老人保健施設へ看護師として転職して良かったことは体力的な負担がかなり少ないことですね。」

病院と違い、介護老人保健施設はまた、残業も利用者が急変しない限りめったにありません。

そのため、体力的な負担は減り、家事との両立ができるようになったことは転職してよかったと思いました。

 

(Q)転職して家庭と仕事、うまく両立が出来ましたか?

看護師 齋藤さん「はい。仕事中も見守りなど椅子に座っていられる時間もそこそこあるため、病院のようにせかせか動くこともありませんから、家に帰って疲れて動けないということもなくうまく両立できていました。」

病院だとまだ仕事している時間でも、介護老人保健施設の時は、家について夕食の準備とかしているときには転職してよかったと心から思いました。

また、体力や精神的に余裕をもって仕事ができるようになったことで、利用者の話をゆっくり聞けるようになりました。

そのことによって、高齢者の心理や特徴をより知ることができ、高齢者看護について1番学べたのはこの時かもしれません。

 

「介護や医療に関する法律を学ぶこともできました。」

病院だと診療科が決まっていたため、それに特化したことしか学べませんでしたが、介護老人保健施設だとさまざまな診療科を経た利用者が入所します。

それだけでなく介護と医療では法律的な観点から見ても異なることがさまざまあります。

介護や医療に関する法律を学ぶ

そのため、いろいろな診療科のことが学べたり、介護や医療に関する法律を学ぶことができました。

介護施設だと、今まで培った知識は活用できるけれど新しく得ることはないのではなんて思っていましたが、新しく得られる知識はたくさんあり、さらにこれからの高齢化社会に向けて結構生かせる知識も多く得ることができたので、そういった点からは転職してよかったなって素直に思いました。

 

(Q)介護老人保健施設で働いて「病院へ戻りたい」と思うことはありましたか

看護師 齋藤さん「そうですね。急性期病院で働いていた経験があったため、特に利用者を救急搬送で急性期病院に運び、そこの看護師さんの働きを見ていると置いて行かれる気持ちがして病院に戻りたいなと思うことはありました。」

介護老人保健施設には症状の安定した利用者しか来ないので、急性期の医療的なことを学ぶ機会はなく、急性期に関する知識は得られませんよね。

 

Q5.介護老人保健施設の看護師求人はどのように見つけたの?

看護師 齋藤さん「看護師用の転職サイトを4つくらい登録して探しました。」

やはり大手の看護師転職サイトが提示するところは、近所にある小さな職場の募集は少なかったですし、小規模な転職サイトは転職先の情報が少なめでした。

正直、小規模の方は「この職場大丈夫なの?」と思うくらい何か月も同じ転職先が出ていてることもありました。

 

(Q)介護老人保健施設の求人を選んだ決めては何?

看護師 齋藤さん「介護老人保健施設を選ぶ決め手となったのは、自宅から徒歩10分以内と近いこと、施設の規模も、大きくもなく小さくもないことでした。」

また、私が勤務した介護老人保健施設は、地域密着型でアットホームであるということもポイントが高かったです。

私の場合、

  • 家から近いこと
  • 施設の規模が大きすぎず小さすぎないこと
  • 地域密着型である

という条件は譲れませんでした。

電車で5分くらい移動すれば、もっと介護老人保健施設の求人がありましたし、10分で繁華街に出られる環境ではあったのですが、電車通勤すらしたくなかったんですよね。

 

(Q)看護師として働きやすい求人を見つけるコツがあれば教えてください

看護師 齋藤さん「看護師が求人を探す上で、譲れない条件をいくつか挙げておき、その条件だけは絶対に譲らないというところが働きやすい介護老人保健施設の求人を見つけるコツだと思います。」

当たり前ですが、働きやすさの基準は人それぞれだと思います。家から近い職場が一概にみんなが働きやすい職場だとも限りませんしね。

私は「希望条件を変えたほうが良いのかな?」と思ったこともありましたが、あきらめずに探し続けたことで働きやすい介護老人保健施設を見つけることができました。

自分の希望に沿った職場がすべて働きやすいかどうかは分かりませんが、自分の希望していた条件がすべてそろっている職場だったので働き始めてからも文句や異論はあまりありませんでした。

 

最後に:メッセージをお願いします

介護老人保健施設でも学べることは多くあります。

ただ、今の現状より楽をしたいからと考えるのではなく、学びを深めるという気持ちを忘れないでほしいなと思います。

また、介護士、看護師と立場を分けるのではなく同じ利用者を診る立場として接することでトラブルもなく楽しく働くこともできますよ。

ライフワークバランスを保ちながらも医療と介護の両面に携われる素敵な職場だと思いますので、ぜひ自分の条件を譲らずに転職先を決めてみてください。


スタッフ

スタッフ:『ありがとうございました。「齋藤さん」は「現場の看護師が語る!介護老人保健施設で働く看護師の良い点・悪い点」などの記事も執筆いただいています。合わせて確認してみてください。』

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


都内の大手総合病院で3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして看護師ライターとして活動中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職成功をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師 ・保健師 ・養護教諭第二種
出身/年齢 ・東京都/28歳
職務経験 ・総合病院 ・大学保健室 ・保育園 ・デイサービス ・イベントナース ・ツアーナース
診療科経験 ・整形外科 ・小児科

看護師転職サイトの口コミ評価

1位  ‣看護のお仕事
 【全国対応】【求人12万件以上】
 →看護のお仕事口コミへ
2位   ‣ナースではたらこ
 【全国対応】【担当質高・求人数高】
 →ナースではたらこの口コミへ
3位   ‣マイナビ看護師
 【全国対応】【担当者質高】
 →マイナビ看護師の口コミへ
4位   ‣ナース人材バンク
 【全国対応】【求人数高】
 →ナース人材バンク口コミへ
5位   ‣ナースフル
 【全国対応】【コンサル高】
 →ナースフル口コミへ

現役看護師の口コミを元に、看護師求人サイトをランキングしています。口コミには個人差がありますので、登録しながら比較することが、転職成功への近道となります。

口コミランキング

【Pick up!注目の記事】

カテゴリー:介護老人保健施設(老健)看護師インタビュー

(公開日:)(編集日::2018年03月06日)

関連記事

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。