違いはあるの?ICU(集中治療室)へ転職した看護師にインタビュー!

ICU(集中治療室)へ転職した看護師にインタビュー!

一般病棟とICU(集中治療室)では、職場全体の雰囲気も看護師の仕事内容も全く異なります。そのため、一般病棟の経験しかない看護師がICUへ転職することは、とても勇気がいる事なのではないでしょうか。

今回は、一般病棟からICU(集中治療室)へ転職した経験のある「はるぽん」さんに、当時の様子をインタビューさせていただきました。

ICU(集中治療室)への転職を検討されている方は、要チェックです。

【看護師紹介:はるぽんさん】

看護師 はるぽん看護学校を卒業後、1000床を超える総合病院に就職。就職して3ヶ月目頃から、その病院でやっていくことに不安を抱き、1年後に地元県内の病院へ転職してICU(集中治療室)勤務に。その後、数々の派遣看護師としての仕事経験を経て、現在は総合病院で勤務。結婚し、子どもの育児をしながらライフワークバランスを大切に看護師の仕事を継続中。
執筆中の記事一覧 (注:写真は素材となります)

  • 資格:正看護師
  • 年齢:34歳
  • 勤務地:広島県
  • ICU(集中治療室)勤務:約2年
  • 雇用形態:正職員
ICU(集中治療室)での1日のスケジュールを見る▼
7:30出勤
7:40ゴミ集め
7:50PC起動と朝食配膳
8:00情報収集、終了次第点滴作成
8:30全体申し送り、カンファレンス
8:40チーム申し送り
9:00検温、検査出し
9:30転棟準備、カルテ整理
10:00抜管評価、転棟 片付け、術後ベッド作成・清拭など看護ケア
11:00検温(11時から13時の間に交代で休憩)
13:00検温
14:00ICU入室予定患者のオリエンテーション、手術迎え
15:00リーダーへ1日の動きを申し送る・清拭など看護ケア
16:00ベッドサイド片付け、使用しなくなったモニターやME機器の清掃、片付け
16:00~16:30日勤リーダーから準夜スタッフへの申し送り
17:00日勤終了
18:002時間後毎の検温、常時状態観察、手術迎え緊急入院対応
23:00翌日転棟患者のサマリー作成
0:00~5:00点滴更新

翌日の検査や治療の指示を確認

翌日の検査や治療の指示を確認

緊急入院対応・救急外来への手伝い

緊急心臓カテーテルの補助

6:00採血、点滴更新
7:00医師の回診があれば介助


スタッフ

スタッフ:『まず、「はるぽんさん」が一般病棟からICUに転職した経緯を教えてください。』


看護師はるぽんさん

はるぽんさん:『はい、私は新卒で総合病院に就職して、外科、形成外科の混合病棟に勤務していたのですが、そこでは日々の仕事が「問診」ばかりでした。このままでは自分が何もできない看護師になりそうな気がして、そこは1年で退職し、地元県内の病院へ転職してICU勤務となりました。』


スタッフ

スタッフ:『ICU勤務は、「はるぽんさん」が希望されたのでしょうか?』


看護師はるぽんさん

はるぽんさん:『そうです。採用試験の際に「ICUか救命センターを希望します」とはっきり伝えました。』


スタッフ

スタッフ:「なぜ、ICUか救命センターが良かったのでしょうか。」


看護師はるぽんさん

はるぽんさん:「それは、複数科の患者に関われる部署で働くことで、色んな看護技術を学びたかったからです。新卒で入職した職場では、きちんと基礎看護技術が学べなかったので。」


スタッフ

スタッフ:「なるほど。ちなみに、1年で退職した事については、面接官にどのように伝えたのでしょうか。」


看護師はるぽんさん

はるぽんさん:『先ほどの内容を全て正直に伝えました。面接官の看護部長は嫌な顔一つせず、私の話に真剣に耳を傾けてくれ、その様子を見て、「ここに転職しよう」と決めました。』


スタッフ

スタッフ:「そうでしたか。それでは、実際にICUで勤務されていた時の体験について詳しくお聞きしていきます。」

【目次】を表示する▼

Q1.ICUの看護師と一般病棟の看護師では何が違いましたか

看護師 はるぽん『ICUの看護師は、「今何を優先すべきか」ということを、一般病棟の看護師より常に考えなければなりませんでした。』

ICUの看護師

また、看護師はどこの場にいても「医師と患者の橋渡し」をしなければならないと思うのですが、その「橋渡し」の内容が、ICUと一般病棟では違いました。

病棟看護師の頃は、患者の思いや希望を医師に伝える「橋渡し」を行っていましたが、ICUでは医師が行おうとしている治療を患者に何度も説明してし従ってもらうという「橋渡し」を行っていました。
 

Q.ICUは人間関係に苦労するという噂がありますが、これは本当でしたか?

看護師 はるぽん「本当でした。まだ私が仕事に慣れない頃は、勤務年数が長い看護師に嫌味を言われることも多々ありました。」

申し送りの時などは、患者の疾患や状態をきちんと把握して系統的にわかりやすく申し送らないと、聞いてくれない先輩看護師もいて、とても怖かったのを覚えています。

怖いICU看護師

また、点滴ラインの整理の仕方や、ベッド周囲の環境整備などについて、先輩の思うようになっていなかったらいつも嫌味を言われていましたので、私は申し送った後はいつも「何か言われるんじゃないか」ハラハラしていました。

ただ、この時に苦労した経験が今の私の基盤を作ってくれているので、今思えば、厳しく接してもらえて良かったと思っています。

 

Q.「一般病棟の方が良かった」と思うことはありましたか?

看護師 はるぽん「ありました。ICUへ転職した最初の頃は、患者と話ができないことがとてもストレスだったので。」

ICUでは意識のない患者がほとんどなので、一般病棟のように患者と退院後の生活について話したり、不安を傾聴したりすることが出来ません。

ICUの患者

それが、看護師として何だか物足りない気がしてしまい、「一般病棟のほうが良かったなぁ」と思ってしまっていました。

ですが、ICUで経験を重ねると、生体情報モニターにうつるバイタルサインの波形や数字で、患者と意思疎通が測れるようになってきましたので、結果的に、ICUへの転職が後悔になることはありませんでした。

 

Q:ICUへ転職して大変だった事は何ですか

看護師 はるぽん「ICUには機械が多く、それらの使い方・見方を覚えるのが大変でした。」

ICUの医療機器

ICUでは、

  • 輸液ポンプ
  • シリンジポンプ
  • 人工呼吸器
  • 大動脈バルーンパンピング
  • 人工心肺
  • 透析機
  • 動脈圧測
  • スワンガンツカテーテル

などの機械が扱えなければ仕事になりませんでした。

なので、最初は大変な思いで、こういった機械について勉強していました。

 

『「1年間病棟でやってきた事が何の役にも立たない」という事実を受け入れる事も大変でした。』

他には、「1年間病棟でやってきた事が何の役にも立たない」という事実を受け入れる事も大変でした。

事実を受け入れる看護師

ICUは多かれ少なかれ、どの病院も業務をマニュアル化し、ミスが起こらないように、全てにおいて細かく手順が決められています。

そのため、私がICUに転職した時には、主任看護師に何度も「前の職場ではこうしていた」という言い訳は通用しないと、口を酸っぱくして、言われていましたし、実際その通りでした。
 

Q:ICUでの夜勤はどうでしたか?

看護師 はるぽん『ICUでの夜勤は「いつ患者が急変するか」「いつ緊急入院があるか」という緊迫感が常にあり、とてもストレスフルでした。」

また、夜勤ではICUのスタッフが救急外来やカテ室へ応援に行くこともあり、その時はICU内のスタッフが減ってしまうため、時間内に仕事を終らせることができず、申し送りを終えた後に記録をして昼の12時頃にやっと帰宅ということもありました。

ICUの看護師

そんなこんなで、ICUの夜勤では少しも心休まる時間がありませんでした。

もちろん、休憩が全く取れないことも日常的にありました。

そのため、夜勤前にはしっかり睡眠を取ってから出勤をしていた覚えがあります。
 

Q3.ICU看護師の適正があるのはどんな人だと思いますか

看護師 はるぽん「ICU看護師の適正があるのは、向上心があり、仕事中心の生活を送れる人ではないでしょうか。」

勉強する看護師

もちろん、良く言われているように、「理論的に考える能力があること」「観察能力が長けていること」もICU看護師の適正だとは思います。

ただ、ICUの看護師は、勉強は大変ですし、時間外勤務も長くなりがちなので「これからの自分の看護師人生のために今は苦労してみよう」という覚悟がなければ、なかなか続かないように思います。

 

初心に戻って学べる看護師も「適正がある」と言えます。

shosinnimodoru

繰り返しになりますが、ICUでは、これまで一般病棟で身に付けてきた知識・技術はほとんど活かされません。

そのため、素直に1から勉強し直す気持ちを持たなければ、ICUのスピードについてはいけないと思います。

つまり、初心に戻って学べる看護師も「適正がある」と言えます。

 

まとめ:メッセージをお願いします

私は、ICUを退職してから様々な一般病棟で働いていますが、ICUで培った経験は、精神的にも看護技術的にも、色んな意味で今もとても役に立っています。

もし読者の看護師の方が、しばらく仕事を中心に生活を送れ、勉強をする環境が整っているのならば、ぜひ一度はICUへ転職してみることをオススメします。

そおらく、色々大変な事はあると思いますが、看護師として、一皮向けた自分になれたことを実感できると思いますよ。

看護師の口コミでランキング

看護師転職サイト口コミランキング

1位  ‣看護のお仕事
【全国対応】【求人12万件以上】
2位  ‣ナースではたらこ
【全国対応】【担当質高・求人数高】
3位  ‣マイナビ看護師
【全国対応】【担当者質高】
4位  ‣ナース人材バンク
【全国対応】【求人数高】
5位  ‣ナースフル
【全国対応】【コンサル高】

 

はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

運営会社 ・記事等に関する問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。